[写真あり] 嚢胞がある場合の埋伏歯の摘出について
相談者:
SSSさん (37歳:男性)
投稿日時:2012-05-21 21:36:14
はじめまして。
埋伏歯の術式について相談をさせてください。
(経緯)
1年ほど前に、近所の歯科医院にて、埋伏歯(右上奥)があることが判明しました。
(この時は、他の虫歯の治療でした)
この時は、大きな異常がなければ特に治療の必要は無いとの事でそのままにしていました。
最近になって右鼻が詰まるため、耳鼻科(副鼻腔の外科手術の専門医)にかかりました。3DCTを撮ったところ、右副鼻腔内に大きな嚢胞があり、このままにしておくと目や脳に異常をきたす可能性もあるとの説明から、手術を行うことになりました。
耳鼻科医には、埋伏歯の話もお伝えしました。
また、3DCTにも埋伏歯が移っており、耳鼻科医は手術前に、
「病原の確定はできないが、歯が原因で嚢胞ができた可能性がある。」
とのお話でした。
そして、3日前に内視鏡手術によって、嚢胞の摘出を行いました。
手術後、右上顎(歯の根っこの方)、右こめかみ、右頭に鈍痛がおこりずっと痛み止めを飲み続けています。
思い起こしてみると、これまでも激しい運動やお酒を飲んだ後に、同じような痛み(痛みは格段に楽でしたが)を感じたことが度々ありました。
なお、耳鼻科医が嚢胞の内容物の検査をして頂けてるかは判りません。
本日、近所の歯科医に行き、当時の歯のレントゲンを見せていただきました。
添付の写真です。
向かって左上に埋伏歯が見えると思います。
よく見ると嚢胞のようなものも見える気がします。
(質問)
質問です。
@この埋伏歯を摘出しようとした場合には、どのような処置(手術)になりますでしょうか?
全身麻酔や入院が必要になる蓋然性は高いでしょうか。
A口腔外科であればどこでも対応可能でしょうか?
それとも大きな病院(例えば歯科大付属の歯科病院など)でなければ対応が難しいでしょうか?
B根管治療が必要となる蓋然性は高そうでしょうか。
もし耳鼻科医により嚢胞摘出手術時に内容物の検査が行われていなかった場合には、根管治療の必要性を判断するために今からどのような検査が考えられるでしょうか?
3DCTの写真が無く恐縮なのですが、↓この方の嚢胞が更に大きくなった感じです。
・〔写真あり〕上顎洞内の嚢胞について(水様、粘液、膿)
また、術前に耳鼻科医は、嚢胞によって骨の一部が失われているともおっしゃっていました。
情報が少ない中での質問となってしまい、誠に恐縮ではございますが、お答えできる範囲でご教示頂けると幸甚です。
以上、どうぞよろしくお願い申し上げます。
画像1
埋伏歯の術式について相談をさせてください。
(経緯)
1年ほど前に、近所の歯科医院にて、埋伏歯(右上奥)があることが判明しました。
(この時は、他の虫歯の治療でした)
この時は、大きな異常がなければ特に治療の必要は無いとの事でそのままにしていました。
最近になって右鼻が詰まるため、耳鼻科(副鼻腔の外科手術の専門医)にかかりました。3DCTを撮ったところ、右副鼻腔内に大きな嚢胞があり、このままにしておくと目や脳に異常をきたす可能性もあるとの説明から、手術を行うことになりました。
耳鼻科医には、埋伏歯の話もお伝えしました。
また、3DCTにも埋伏歯が移っており、耳鼻科医は手術前に、
「病原の確定はできないが、歯が原因で嚢胞ができた可能性がある。」
とのお話でした。
そして、3日前に内視鏡手術によって、嚢胞の摘出を行いました。
手術後、右上顎(歯の根っこの方)、右こめかみ、右頭に鈍痛がおこりずっと痛み止めを飲み続けています。
思い起こしてみると、これまでも激しい運動やお酒を飲んだ後に、同じような痛み(痛みは格段に楽でしたが)を感じたことが度々ありました。
なお、耳鼻科医が嚢胞の内容物の検査をして頂けてるかは判りません。
本日、近所の歯科医に行き、当時の歯のレントゲンを見せていただきました。
添付の写真です。
向かって左上に埋伏歯が見えると思います。
よく見ると嚢胞のようなものも見える気がします。
(質問)
質問です。
@この埋伏歯を摘出しようとした場合には、どのような処置(手術)になりますでしょうか?
全身麻酔や入院が必要になる蓋然性は高いでしょうか。
A口腔外科であればどこでも対応可能でしょうか?
それとも大きな病院(例えば歯科大付属の歯科病院など)でなければ対応が難しいでしょうか?
B根管治療が必要となる蓋然性は高そうでしょうか。
もし耳鼻科医により嚢胞摘出手術時に内容物の検査が行われていなかった場合には、根管治療の必要性を判断するために今からどのような検査が考えられるでしょうか?
3DCTの写真が無く恐縮なのですが、↓この方の嚢胞が更に大きくなった感じです。
・〔写真あり〕上顎洞内の嚢胞について(水様、粘液、膿)
また、術前に耳鼻科医は、嚢胞によって骨の一部が失われているともおっしゃっていました。
情報が少ない中での質問となってしまい、誠に恐縮ではございますが、お答えできる範囲でご教示頂けると幸甚です。
以上、どうぞよろしくお願い申し上げます。
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回答1
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2012-05-21 21:51:00
>@この埋伏歯を摘出しようとした場合には、どのような処置(手術)になりますでしょうか?
>全身麻酔や入院が必要になる蓋然性は高いでしょうか。
個人的な意見としてですが、上顎洞の根治術に準ずる手術になると思います。
当然入院全身麻酔による処置になると思います。
>A口腔外科であればどこでも対応可能でしょうか?
>それとも大きな病院(例えば歯科大付属の歯科病院など)でなければ対応が難しいでしょうか?
少なくとも入院設備は必要だと思います。
>B根管治療が必要となる蓋然性は高そうでしょうか。
根管治療が必要になる可能性は個人的には低いと思います。
>もし耳鼻科医により嚢胞摘出手術時に内容物の検査が行われていなかった場合には、根管治療の必要性を判断するために今からどのような検査が考えられるでしょうか?
電気歯髄診断等ですね。
>全身麻酔や入院が必要になる蓋然性は高いでしょうか。
個人的な意見としてですが、上顎洞の根治術に準ずる手術になると思います。
当然入院全身麻酔による処置になると思います。
>A口腔外科であればどこでも対応可能でしょうか?
>それとも大きな病院(例えば歯科大付属の歯科病院など)でなければ対応が難しいでしょうか?
少なくとも入院設備は必要だと思います。
>B根管治療が必要となる蓋然性は高そうでしょうか。
根管治療が必要になる可能性は個人的には低いと思います。
>もし耳鼻科医により嚢胞摘出手術時に内容物の検査が行われていなかった場合には、根管治療の必要性を判断するために今からどのような検査が考えられるでしょうか?
電気歯髄診断等ですね。
回答2
長崎大学大学院包括的腫瘍学講座の中本です。
回答日時:2012-05-21 22:47:24
SSSさん、こんにちは。
当初のご質問に関しては、細見先生のご回答とほぼ同様なので省略します。
添付された画像を拝見して、一点気になったのは、右上7番の歯の根っこが吸収されているように見受けられることです。
このような根の吸収(ナイフカット状の歯根吸収)は、一部の良性腫瘍などでよくみられる所見です。
いずれにしても、念のため今回の嚢胞状の症状が、
・病名的には何に該当するか(何が考えられるのか)
・今後の処置はどうすべきか
等、口腔外科医の診断を受けられた方が良いように、個人的には思います。
なお、今回の私のコメントは、添付された画像のみを拝見しての個人的感想にすぎない点はご了承ください。
お大事にどうぞ。
当初のご質問に関しては、細見先生のご回答とほぼ同様なので省略します。
添付された画像を拝見して、一点気になったのは、右上7番の歯の根っこが吸収されているように見受けられることです。
このような根の吸収(ナイフカット状の歯根吸収)は、一部の良性腫瘍などでよくみられる所見です。
いずれにしても、念のため今回の嚢胞状の症状が、
・病名的には何に該当するか(何が考えられるのか)
・今後の処置はどうすべきか
等、口腔外科医の診断を受けられた方が良いように、個人的には思います。
なお、今回の私のコメントは、添付された画像のみを拝見しての個人的感想にすぎない点はご了承ください。
お大事にどうぞ。
相談者からの返信
相談者:
SSSさん
返信日時:2012-05-22 01:15:18
タイトル | [写真あり] 嚢胞がある場合の埋伏歯の摘出について |
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質問者 | SSSさん |
地域 | 東京23区 |
年齢 | 37歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 専門職(医師・弁護士・会計士) |
カテゴリ |
口腔外科関連 その他(写真あり) 根の病気・異常その他 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。