8歳、永久歯が6本生えた段階での床矯正に迷い
相談者:
さんさんベビーさん (45歳:女性)
投稿日時:2012-05-27 10:59:02
参考:過去のご相談
*13歳。顎の歪み調整も兼ねた歯列矯正、顎関節症治療方法について
娘(8歳)の小児矯正についてご質問させていただきます。
娘は現在前歯上2本、下4本のみ永久歯に生え変わっています。
今のところ、周りの子供たちと比べてみて特別歯並びが悪いようには見えませんが、幼稚園生まで指しゃぶりの癖があったせいか、上歯茎全体が前方に少し出ているような感じで、下の歯はスペースがないのでぎゅうぎゅうに生えています。
母親の私自身、顎が小さく高校生の時に健康な永久歯4本を抜歯して矯正をした経験があり、娘には歯並びが悪くなる前に予防矯正(床矯正)をと思っておりました。
実際のところ、将来歯並びが悪くなるか分からないうちからあえて床矯正をするべきなのか???
矯正専門の先生の中には、矯正技術のない歯科医が簡単な床矯正を推奨しているだけとか???
色々なご意見を聞き、床矯正に迷いが出ております。
床矯正は早い時期にこしたことはないと聞きますが、永久歯が合計6本生えた時点で歯並びが悪くなくても床矯正というのは一般的に推奨されるものでしょうか?
始めるなら早急にと思っています。
先生方のご意見をいただけると助かります。
*13歳。顎の歪み調整も兼ねた歯列矯正、顎関節症治療方法について
娘(8歳)の小児矯正についてご質問させていただきます。
娘は現在前歯上2本、下4本のみ永久歯に生え変わっています。
今のところ、周りの子供たちと比べてみて特別歯並びが悪いようには見えませんが、幼稚園生まで指しゃぶりの癖があったせいか、上歯茎全体が前方に少し出ているような感じで、下の歯はスペースがないのでぎゅうぎゅうに生えています。
母親の私自身、顎が小さく高校生の時に健康な永久歯4本を抜歯して矯正をした経験があり、娘には歯並びが悪くなる前に予防矯正(床矯正)をと思っておりました。
実際のところ、将来歯並びが悪くなるか分からないうちからあえて床矯正をするべきなのか???
矯正専門の先生の中には、矯正技術のない歯科医が簡単な床矯正を推奨しているだけとか???
色々なご意見を聞き、床矯正に迷いが出ております。
床矯正は早い時期にこしたことはないと聞きますが、永久歯が合計6本生えた時点で歯並びが悪くなくても床矯正というのは一般的に推奨されるものでしょうか?
始めるなら早急にと思っています。
先生方のご意見をいただけると助かります。
回答1
歯科医師の松山です。
回答日時:2012-05-27 13:12:35
>前歯上2本、下4本のみ永久歯に生え変わっています。
生え変わりではありませんが、第一大臼歯が4本あるはずです。
>幼稚園生まで指しゃぶりの癖
完全に消失していれば、これによる悪影響は将来全く残らないと考えるのが普通です。
それはまだ成長が続くということからです。
>上歯茎全体が前方に少し出ているような感じで
将来は問題になるとは思えません。
問題になるとしたら、別な要素でしょう。
<歯並びが悪くなるか分からないうちからあえて床矯正をするべきなのか
何もしないで、様子を見るのが普通だと思います。
また床矯正にこだわることもおかしなことで、目的と方法論を分けるべきでしょう。
>床矯正は早い時期にこしたことはないと聞きますが
それよりは実際に診てもらってから相談するのが先決です。
指しゃぶり以外の口腔周囲の異常癖に注意することも必要ですよ。
生え変わりではありませんが、第一大臼歯が4本あるはずです。
>幼稚園生まで指しゃぶりの癖
完全に消失していれば、これによる悪影響は将来全く残らないと考えるのが普通です。
それはまだ成長が続くということからです。
>上歯茎全体が前方に少し出ているような感じで
将来は問題になるとは思えません。
問題になるとしたら、別な要素でしょう。
<歯並びが悪くなるか分からないうちからあえて床矯正をするべきなのか
何もしないで、様子を見るのが普通だと思います。
また床矯正にこだわることもおかしなことで、目的と方法論を分けるべきでしょう。
>床矯正は早い時期にこしたことはないと聞きますが
それよりは実際に診てもらってから相談するのが先決です。
指しゃぶり以外の口腔周囲の異常癖に注意することも必要ですよ。
回答2
仙台東口矯正歯科(仙台市宮城野区)の堀内です。
回答日時:2012-05-27 18:35:39
まずは、矯正歯科専門医院でご相談ください。
床矯正というのは、取り外し式の矯正装置を利用する治療方法だと思いますが、矯正歯科専門医にとっては、非常に数多く存在する矯正治療方法の選択肢の一つだと思います。
松山先生のご指摘どおり、文面からは、目的と方法を混同して捉えているのではないかと懸念されます。
私自身も、確率は低いながら、患者さんの有する問題点と床矯正装置との相性が良い場合には、床装置の使用を提案することもあります。
ただし、なんらかの理由で、床矯正を過剰に宣伝している歯科医院で、矯正治療を開始することは、かなりリスクが高い冒険だと思います。
ご参考にしてください。
床矯正というのは、取り外し式の矯正装置を利用する治療方法だと思いますが、矯正歯科専門医にとっては、非常に数多く存在する矯正治療方法の選択肢の一つだと思います。
松山先生のご指摘どおり、文面からは、目的と方法を混同して捉えているのではないかと懸念されます。
私自身も、確率は低いながら、患者さんの有する問題点と床矯正装置との相性が良い場合には、床装置の使用を提案することもあります。
ただし、なんらかの理由で、床矯正を過剰に宣伝している歯科医院で、矯正治療を開始することは、かなりリスクが高い冒険だと思います。
ご参考にしてください。
回答3
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2012-05-28 18:06:13
>8歳(娘)
>現在前歯2本、下4本のみ永久歯に生え変わっています。
>下の歯はスペースがないので、ぎゅうぎゅうに生えています。
現在、顎が大きく成長している時期とは推測しますが、少なくとも、下顎の永久犬歯は乳歯よりも遥かに大きく、並びきらない可能性は低くないと思われます。
上顎及び下顎を広げることで、その前方への成長を助け、早めに鼻呼吸や正しい舌機能を獲得する時期としては最適だと考えます。
但し、医療機関は慎重に選択される方が宜しいかと思われます。
>現在前歯2本、下4本のみ永久歯に生え変わっています。
>下の歯はスペースがないので、ぎゅうぎゅうに生えています。
現在、顎が大きく成長している時期とは推測しますが、少なくとも、下顎の永久犬歯は乳歯よりも遥かに大きく、並びきらない可能性は低くないと思われます。
上顎及び下顎を広げることで、その前方への成長を助け、早めに鼻呼吸や正しい舌機能を獲得する時期としては最適だと考えます。
但し、医療機関は慎重に選択される方が宜しいかと思われます。
回答4
回答日時:2012-05-29 10:25:33
今ほとんど問題がないのなら、経過を見た方がいいと思います。
予防矯正のつもりが、過剰矯正になりかねません。
しなくてもいい事をするのは、肉体的にも、精神的にも、時間的にもさらに金銭的にも問題があると思います。
むしろ、咀嚼、発音、鼻気道疾患の確認、口唇閉鎖、鼻呼吸、日常生活での姿勢などに気を配っていただくほうが先だと思います。
ご心配なようでしたら、長期的な視野で考えていただける矯正歯科にてご相談ください。
予防矯正のつもりが、過剰矯正になりかねません。
しなくてもいい事をするのは、肉体的にも、精神的にも、時間的にもさらに金銭的にも問題があると思います。
むしろ、咀嚼、発音、鼻気道疾患の確認、口唇閉鎖、鼻呼吸、日常生活での姿勢などに気を配っていただくほうが先だと思います。
ご心配なようでしたら、長期的な視野で考えていただける矯正歯科にてご相談ください。
回答5
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2012-05-29 12:15:09
床矯正を早期に開始するかしないかは、お子さんを実際に診断してみないと必要性がわからないのが、現実です。
犬歯の萌出スペースが見込まれるかどうか、歯軸に異常はないか、正中はあっているかなどなど、いろいろな診断ポイントがあります。
個人的な考えですが、伊藤先生が言われているように、長期的な視野で考えていただける矯正歯科をよく見極めることが大事だと思います。
一部の矯正専門医がとっている1次矯正と2次矯正がきっちり分かれているシステムには歯科医ながら違和感を時に感じることがあります。
お子さんの成長は1次と2次に分かれませんから、成長に応じた育成を都度都度きちんと行ってくれる矯正歯科をお探しになられるといいと思います。
床矯正のシステムは過剰矯正になっている症例も時に見受けられます。
矯正治療では、どこの医院もそれぞれ採用しているシステムが異なりますから、過去の症例(経過も含めて)を見せていただくなど、納得のいくまでご相談されることが一番大事だと思います。
ご参考にしてください。
犬歯の萌出スペースが見込まれるかどうか、歯軸に異常はないか、正中はあっているかなどなど、いろいろな診断ポイントがあります。
個人的な考えですが、伊藤先生が言われているように、長期的な視野で考えていただける矯正歯科をよく見極めることが大事だと思います。
一部の矯正専門医がとっている1次矯正と2次矯正がきっちり分かれているシステムには歯科医ながら違和感を時に感じることがあります。
お子さんの成長は1次と2次に分かれませんから、成長に応じた育成を都度都度きちんと行ってくれる矯正歯科をお探しになられるといいと思います。
床矯正のシステムは過剰矯正になっている症例も時に見受けられます。
矯正治療では、どこの医院もそれぞれ採用しているシステムが異なりますから、過去の症例(経過も含めて)を見せていただくなど、納得のいくまでご相談されることが一番大事だと思います。
ご参考にしてください。
回答6
回答7
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2012-05-30 10:56:40
>今ほとんど問題がないのなら、経過を見た方がいいと思います。
難しい問題だと思います。
現在、顎が成長している時期ですから、例えば、これまでの遅れを取り戻す可能性もあります。
そのようなケースで治療介入するのは過剰診療ともなります。
しかし、何もせずに10歳になった地点で、「成長量が充分でなかった。やはり、あの時(8歳)に拡大するべきだった。」となる可能性もまた考えられます。
歯列を改善する治療は、ずっと将来になってからでも出来ます。
そして外科矯正も考えるなら、もっと守備範囲は広がるはずです。
でも、自力で成長発育しようとする子どもの背中をそっと押してあげられる時期は、今頃しかないかも知れません。
難しい問題だと思います。
現在、顎が成長している時期ですから、例えば、これまでの遅れを取り戻す可能性もあります。
そのようなケースで治療介入するのは過剰診療ともなります。
しかし、何もせずに10歳になった地点で、「成長量が充分でなかった。やはり、あの時(8歳)に拡大するべきだった。」となる可能性もまた考えられます。
歯列を改善する治療は、ずっと将来になってからでも出来ます。
そして外科矯正も考えるなら、もっと守備範囲は広がるはずです。
でも、自力で成長発育しようとする子どもの背中をそっと押してあげられる時期は、今頃しかないかも知れません。
タイトル | 8歳、永久歯が6本生えた段階での床矯正に迷い |
---|---|
質問者 | さんさんベビーさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 45歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
小児矯正(子供の矯正) 子供の歯列矯正 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。