[写真あり] ハイブリットセラミックはの内側はメタルフリーではない?

相談者: すすき2012さん (40歳:女性)
投稿日時:2012-07-09 21:41:56
⇒参考:過去のご相談
「メタルフリーにしたいのですが無駄だと言われました」



こんばんわ。
ハイブリッドセラミックの材料について教えてください。

今までの知識では、ハイブリッドセラミックはメタルフリーなのだと思っていました。
ですが、内側は保険適用の銀歯の素材と同じものが使われていると書かれているサイトがありました。
(どのサイトか分からなくなりました。すみません)

それならば、コアも保険適用のものを使用しても、金属アレルギーを起こす可能性があるという意味では同じことでしょうか?

コア自体、密閉されてしまうものなので、コアはそんなに気にする必要がないのでしょうか。

上6番の歯を治療中で、「コアは金属じゃないと…。」と言われています。

金銭的にも保険適用のコア+ハイブリッドセラミックにできればなぁ。
と考えています。

分量的に金属が増えるとアレルギーのリスクは高まるのでしょうか?
それとも密閉されているから、分量は関係ないのでしょうか?

よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2012-07-09 21:52:37
ハイブリットセラミックに金属が使われている?

ハイブリットセラミック前装冠は金属を使いますよ。
(結構好みです)


>コア自体、密閉されてしまうものなので、コアはそんなに気にする必要がないのでしょうか

ですね。
金属アレルギーが起こるのには金属が溶出してタンパクと結合する必要が有ります。
なお且つ有る程度の量が必要になります。
密閉されていれば溶出は少ないと思います。


>金銭的にも保険適用のコア+ハイブリッドセラミックにできればなぁ。と考えています。

ハイブリットセラミックを使えばコアから自費になります。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2012-07-09 22:07:50
金属冠にハイブリッドを貼り付ける物とハイブリッドだけの物と2種類あります。

部位・噛み合わせ・術者の好みなどでどちらかになります。


担当医に希望を伝えて相談してください。


ご参考まで・・・

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2012-07-10 00:00:13
> コア自体、密閉されてしまうものなので、コアはそんなに気にする必要がないのでしょうか。

※ 密閉されるので、まず、問題ないと思われます。


> 上6番の歯を治療中で、「コアは金属じゃないと…。」と言われています。

※ ファイバー・ポストコアでも、十分に、大丈夫です。
金属の方が、根に負担がかかりやすく、根破折の、原因となりやすいです。


> ハイブリッドセラミックの材料について教えてください。

※ 金属(パラ・ゴールドなど)の裏打ちがあるタイプと、裏打ちのないタイプがあります。
担当の先生に、相談してみましょう。


ご参考までに。
お大事になさって下さい。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2012-07-10 08:47:39
簡単な表を作りましたので、参考にされてください。

白いクラウンは大きく分けると「金属のある無し」「表面の材質」によりこの表のように分けて考える事が出来ます。

強度としては右下(メタルボンド)が最も強く、左上(レジンジャケットクラウン)が最も弱いという事になります。


>今までの知識では、ハイブリッドセラミックはメタルフリーなのだと思っていました。ですが、内側は保険適用の銀歯の素材と同じものが使われていると書かれているサイトがありました。

お3人の先生方が書かれている通りです。
この表からもお解りになると思います。

 ハイブリッドジャケットクラウン
 ハイブリッド前装冠

の2種類があります。
強度や適合性などにより使い分けられます。



>金銭的にも保険適用のコア+ハイブリッドセラミックにできればなぁ。と考えています。

クラウンを自費にする以上、コアも保険適応の材料を使おうが、ルール上、自費請求となります。


昭和51年通知

歯科領域の差額徴収の廃止に伴い、保険給付外の材料等による歯冠修復及び欠損補綴は保険給付外の治療となるが、この取扱いについては、当該治療を患者が希望した場合に限り、歯冠修復にあっては歯冠形成(支台築造を含む)以降、欠損補綴にあっては補綴時診断以降を保険給付外の扱いとするものである。」

(昭和51・7・29保文発352)(昭和51・11・26保険発115)


上の文章中の「支台築造を含む」の「支台築造」とは「コア」を意味します。

画像1画像1

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2012-07-10 09:04:52
ご相談ありがとうございます。


>それならば、コアも保険適用のものを使用しても、金属アレルギーを起こす可能性があるという意味では同じことでしょうか?

回答

同じです。



>コア自体、密閉されてしまうものなので、コアはそんなに気にする必要がないのでしょうか。

回答

根の中に入れても密閉することは不可能です。
従って影響は必ず出ます。

しかい、原因があっても病気を起こすかどうかは身体の免疫力などの要素もあり、一概には言えません。
もし健康を目指す治療であれば、あとで心配するくらいならば、怪しいことはしないことが一番です。



>上6番の歯を治療中で、「コアは金属じゃないと…。」と言われています。

回答

他でも可能なこともあります。
いろいろな考えの歯科医師がおりますから、ご自分にあった歯科医師を選ぶことが大事です。



>金銭的にも保険適用のコア+ハイブリッドセラミックにできればなぁ。と考えています。

回答

技術的には可能です。
経済的には、保険と自由診療との組み合わせは規則でできません。



>分量的に金属が増えるとアレルギーのリスクは高まるのでしょうか?

回答

病気は原因と健康な抵抗力とのバランスでおきます。
原因が増えれば、危険は増えると思われます。

しかし、危険が増えることと分量的に金属が増えることは、同じではありません。
ご担当の先生と正確にご相談ください。



>それとも密閉されているから、分量は関係ないのでしょうか?

回答

ご質問を二つに分けて説明します。


密閉はされていません。

金属が身体に影響を与えるのは、目に見えない金属イオンです。

最近話題のヒッグス粒子はもっと小さなものですが、金属イオンも負けず劣らず人間の目には全く見えません。

歯の中に閉じ込めたつもりでも、歯の根の分子の隙間や、被せものとのイオンから見れば巨大な隙間というか、全く自由な大空間を通って簡単に外に出てしまいます。

水をすくうときにザルで止めようと思うことに、とても似ています。

危険があると思う方が自然です。


後半の量について:

金属の害はオリゴダイナミックアクションといって、簡単には計ることができないほどの非常にわずかの量で反応を起こします。

人間の目で見えないからとか、少ないから大丈夫というのは、どんぶり勘定と言います。
最近のヨーロッパでは金属に害はとても危険と言われています。

日本でも、水俣病の水銀、イタイイタイ病のカドミウウム、環境公害の鉛などなど、そして目に見えないという意味では似ていますが、原発事故が放出している大量の放射線などの例がありますが、気にしない人もたくさんおります。



もし健康のための医療をお考えであれば治療前に、善し悪しを良く聞いた上で治療前にお気持ちを決めると良いと思います。

これが本当の予防とも言えます。
歯磨きだけが予防と思う人が多い中で、後悔を重ねている人が多いのも、本当の予防を知らないからです。

ご担当の先生とよくご相談することをお勧めいたします。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2012-07-10 10:18:52
すすきさん、おはようございます。

>コア自体、密閉されてしまうものなので、コアはそんなに気にする必要がないのでしょうか。

密閉されていれば問題ないのですが、かぶせものの適合が悪いと、場合によってはコアの端がかぶせものの外に出ていて、歯肉に接していることもあります。
また、セメントが一部破壊あるいは溶け出して、唾液が侵入しコアの金属と交通することもあります。

金属アレルギーでメタルフリーにするならば、コアまでメタルフリーにする必要があるでしょう。
特に後から問題が起こって、金属のコアをメタルフリーにするためには、かぶせものももう一度作り直しが必要になってしまいます。

見た目で、メタルフリーにしたければコアや、かぶせものに金属が使われていてもみえないところなら問題はないでしょう。

気分的にメタルフリーにしたいのなら、ご自身が満足いく範囲までメタルフリーにすれば良いでしょう。


>上6番の歯を治療中で、「コアは金属じゃないと…。」と言われています。

>金銭的にも保険適用のコア+ハイブリッドセラミックにできればなぁ。と考えています。

6番をハイブリットセラミックでかぶせるなら、コアから自費扱いになりますので、コアを保険適用にすると違法です。

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2012-07-10 21:01:47
追加です。

小牧先生のご意見と少々異なります。

もう一度言いますが、どこからも見えないように歯の中や、歯根の中に隠したとしても、密閉することは全く不可能です。

唾液にぬれると格段にイオンが流れることは間違いありませんが、歯や歯の根の中がからからに乾いていることはあり得ないからです。
歯には顕微鏡で見られるくらいの拡大で、ヘチマのように穴だらけなことが分かっています。

実際に最新の歯内療法の論文によると、しっかりクラウンなどでかぶせたはずの歯を調べてみると、コロナルリーケージといって、水分が漏洩していることが確認されています。
セメントが溶けているかどうかは関係がありませんでした。

人間の目で密閉できたと思っていても、ヘチマのような構造に水分を止めることは不可能です。
アレルギーの疑いがあるのであれば、安全と思われる材料を選ぶべきで、少なくとも怪しいことは避けるべきだと思います。

自然の力は大きいのです。
人間の目に映る世界はほんの一部であり、人間を含め宇宙も見えない自然の力に大きく左右されていることは、アインシュタインや遺伝子工学の世界的な権威である村上和雄博士など偉大な科学者であるほど、見えない偉大な力に一目置いています。

科学者ではありませんが、金子みすずも詠っています。
見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ、と。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: すすき2012さん
返信日時:2012-07-10 21:26:05
細見先生

返信ありがとうございます。
金属が使われているものもあるのですね。

ハイブリットセラミックを使えばコアから自費になります。

勉強不足でした。それならばメタルフリーにしたいです。


杉原先生

返信ありがとうございます。
2種類あるのですね。
よくわかりました。


川崎先生

再びの質問に返信ありがとうございます。

>ファイバー・ポストコアでも、十分に、大丈夫です。
 
希望がでてきました。嬉しいです。


櫻井先生

表の添付や法令の抜粋。
とても参考になります。
ありがとうございました。
昭和51年とは古いですね。


さがら先生

返信ありがとうございます。
>もし健康を目指す治療であれば、あとで心配するくらいならば、怪しいことはしないことが一番です

心に響きました。

保険適用の銀歯を大量に入れた時期と同じくして、アトピーが悪化しました。
どうしても気になります。

先生のお返事を拝見して、ノンメタル治療にぐっと傾きました。
お金の心配と健康の心配。頭の中をぐるぐる回っています。
ですが、やはりお金を稼ぐためにも健康でなければ…。
ありがとうございました。


小牧先生

返信ありがとうございます。
コアもメタルフリーにしたいです。
(可能ならば)
見えない場所ですが。
少しでも安くできないかと…浅はかでした。
ノンメタル治療をしてもらえる先生を探したいと思います。
ありがとうございました。
回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2012-07-11 09:42:09
>昭和51年とは古いですね。

そうですね。

残念ながら歯科保険医療はここで止まってしまったと言っても過言では無いんですよ…。

細かい点数改定などはチョコチョコありますが、時代の流れにマッチするような大きな改革はされていません。

ネットの普及や新しい歯科材料、治療法など現代の患者さんのニーズに応えられるシステムになってほしいですよね。
(そのギャップを保険医の先生方の努力で埋めているのが現状です)

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: すすき2012さん
返信日時:2012-07-11 21:19:40
櫻井先生

返信ありがとうございます。

早く改正されるといいですね。
期待できなさそうな気はしますが。

原因不明でアレルギー症状を起こしてる人は相当いるはず。
ノンメタル治療に、もっと普及してもらい、効果を確かめたいです。

私はアトピーを発症して30年…。
(10歳頃です。)

薬を切らしたことはなく、どれだけのお金を使い、悲しい思いをしたか…。


>新しい歯科材料、治療法など現代の患者さんのニーズに応えられるシステムになってほしいですよね

本当にそう思います。
また、そのような考えの歯科医さんに出会いたいと思います。
ありがとうございました。
回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2012-07-11 22:01:26
解決済みですが・・・
お話のタネとしてでも読んでみて下さい。


もうひとつのスレッドには書かなかった事をひとつ・・・

お金の話は度外視になってしまう話なのですが、本当にアレルギー症状を治すためのメタルフリー治療を行う場合。

まずそもそも全ての口腔内のメタルが除去されてから、皮膚などの諸症状が消えてくるのに1年半〜2年以上の時間がかかります。

つまりは、少しずつメタル以外の物に換えてゆくというのは、下世話な言い方をすれば単純に金銭的な問題であり、治療としては本来は同時期に全てのメタルを除去する事がその効果を早く得る事につながるため、あえていっぺんに全てに着手する事をおすすめしています。


どういう事かというと、少しずつメタルを減らしていった場合に、アレルギー症状も少しずつ減ってゆくかというと、ほぼ「まったく変わらない」のです。

なので最後のメタルを除去してから、初めてアレルギー治療がスタートという事になると思います。


健康保険が使えないというお話は、確かに医師・歯科医師側でも疑問点はありますが、現行上はどうにもしようがありません><;

回答 回答10
  • 回答者
回答日時:2012-07-12 00:31:45
健康保険が使えないというお話は、確かに医師・歯科医師側でも疑問点はありますが、現行上はどうにもしようがありません><;

なんですよね。

金属アレルギーが出た方に関しては保険で対応出来ない部分が出てきてしまうのが現行の制度ですね・・・




タイトル [写真あり] ハイブリットセラミックはの内側はメタルフリーではない?
質問者 すすき2012さん
地域 非公開
年齢 40歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ メタルコア(金属の土台)
ハイブリッドセラミッククラウン
その他(写真あり)
歯科金属アレルギー
アトピー
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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