ミニマムインターベンションな治療を受けたい

相談者: ちこたんさん (47歳:女性)
投稿日時:2012-07-17 22:42:29
参考:過去のご相談
虫歯のレーザー治療について



いつも拝見させていただいております。

現在、虫歯治療等のためかかりつけの歯医者さんを探しているところで、健全な歯をできるだけ削らないような治療(ミニマムインターベンション)を受けたいと思っています。


先日相談に行ってきた歯医者さんにたずねたところ、以下のような回答をいただきました。

1、小さな虫歯については必要最小限になるようにしている。
2、虫歯を取った時点で弱い力で欠けてしまうような歯質がある場合は除去する。
3、充填材料を接着させやすくするために鋭縁を丸める。

3の鋭縁を丸めると言うのは通常行われることなのでしょうか?


上記はもっともな治療法のような気がしますが、ミニマムインターベンションを売りにしている歯医者さんを探したほうが良いでしょうか?

また、ミニマムインターベンションについて良い点、悪い点などありましたらご意見いただけますでしょうか?

よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2012-07-17 22:52:52
>鋭縁を丸めると言うのは通常行われることなのでしょうか?

べベルを付けると言う事でしょうか、よくおこなわれる事だと思います。



>ミニマムインターベンションについて良い点、悪い点などありましたらご意見いただけますでしょうか?

ミニマムインターベンションとは治療法ではなく概念です。
概念ですから基本的には良い事ばかりですが実際には難しいですよ。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2012-07-17 22:55:00
こんにちは、

>ミニマムインターベンション(MI)

何か勘違いしているような・・・


小さく削って詰めることがMIではないですよ。
以前櫻井先生が詳しく書かれていますので一度読まれてみてください。

MIは虫歯の取り残しや、2次カリエスになる可能性が高い?



>ミニマムインターベンションを売りにしている歯医者さんを探したほうが良いでしょうか?

ということは予防に力を入れている歯科医院を探すことになりますね。


削らないと虫歯の取り残しが出やすいですし、結果としてきちんと少し大き目に削っておいた方が後々やり直しの回数を減らせることはあります。
何にせよ、『削らない』と言う魅惑の言葉に惑わされない方がいいですよ。

ここからは私見ですが、
もし削らない治療が希望であれば、拡大鏡マイクロスコープなどを使用して虫歯の取り残しが内容にう蝕検知液エキスカなどで虫歯の確認をして、虫歯の大きさにもよりますがレジンなどで詰める方法が比較的健康な部分を残す方法になります。

書くのは簡単ですけど、治療するのは非常に難しいです^^;


おだいじに

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ちこたんさん
返信日時:2012-07-18 19:07:07
細見先生

早速のご回答ありがとうございました。

ベベルをつけるというのはどういうことでしょうか?

MIと言うのは概念で、理想的ではあるけれど、実践するのは難しいということですね。



井野先生

ご回答ありがとうございました。

MIと言うのは小さく削ってつめるだけのことではないのですね。
よくわかりました。

先日相談に行った歯医者さん拡大鏡マイクロスコープを使用されていて、う蝕検知液も使われているとの事です。
この方法だと比較的健全な部分を残す治療になる可能性が高いと考えてよいでしょうか?
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2012-07-18 19:12:55
正しく使われていれば比較的高くなると思います。


>ベベルをつけるというのはどういうことでしょうか?

大根の面取りをするようなイメージです。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2012-07-18 19:15:36
ちこたん さん、今日は



>上記はもっともな治療法のような気がしますが、ミニマムインターベンションを売りにしている歯医者さんを探したほうが良いでしょうか?


ミニマムインターベーションの本当の意味を理解している先生は少ないので、売りにしている歯医者が本当に理解しているなら、良いと思いますが、「小さく削る」と誤解しているような歯医者ならやめた方が良いです。



>MIと言うのは概念で、理想的ではあるけれど、実践するのは難しいということですね。

歯科医が正しい知識を持っていれば、実践することは、そんなに難しいことではないです。
正しい知識を持つことの方が難しいかもしれません。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2012-07-18 20:43:10
MIって、概念としては、

1.Modification of the oral flora:口腔内細菌叢の変容
2.Patient education:患者教育
3.Remineralisation of non-cavitated lesions of enamel and dentine:エナメル質及び象牙質における非う窩性病変の再石灰化
4.Minimal operative intervention of cavitated lesions:う窩性病変への最小の侵襲による修復処置
5.Repair of defective restorations:不良修復物のリペア

てな事を言ってて、ま、格好イイ話ではあるのですが、所詮われわれ町の開業医は、理想は結構、結果を出してナンボの業です。



あと、町の歯医者の良し悪しを決める決め手は患者とのコミュニケーションなども大きいと思うのです。

そういう中で考えると 今回の ”ちこたん”さんのかかっておられる歯医者さんはキチンと自分の治療の理念を語り、説明もするタイプの人だと思うので、概念としてのMIを性格に理解しているかどうかは別としても、悪い歯医者さんだとは思えません。


私は特に
>2、虫歯を取った時点で弱い力で欠けてしまうような歯質がある場合は除去する。

というハッキリとした考え方は好きです。

ただ、その先生が自身の理念どおりの治療を出来る技術があるかどうかはわかりかねますけど

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ちこたんさん
返信日時:2012-07-19 21:08:35
櫻井先生、小牧先生、タカタ先生

ご回答いただき、ありがとうございました。
いろいろなご意見をいただき、とても参考になりました。

あまり、MIにこだわらないで、歯医者さんを探そうと思います。
どうもありがとうございました。



タイトル ミニマムインターベンションな治療を受けたい
質問者 ちこたんさん
地域 非公開
年齢 47歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯治療
虫歯その他
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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