左上顎の歯原性線維腫の摘出手術についてご教授願います

相談者: あもかさん (37歳:女性)
投稿日時:2012-08-15 17:01:00
初めて相談させていただきます。
よろしくお願いいたします。

まず、私の歯は、乳歯のまま永久歯が生えてこないところが何本かあり、歯も何本か足りないので(生えてこず、かなりすきっ歯)、歯の番号が間違っているかもしれないことを、お断りさせていただきます。
(上が左右5本ずつ10本、下が左右6本ずつ12本しか生えていません。)


1年2ヶ月ほど前に、甲状腺の乳頭癌を患い、甲状腺を2/3切除いたしました。

半年後のCT検査の際に、左の上顎洞が白くなっていること指摘され、おそらく虫歯から来ている炎症だろうと言われたのですが、心配することはないと言われ、そのままにしておりました。
(左上8番7番は虫歯の治療をして、銀歯をかぶせてあります。
ちなみに、7番は乳歯のままなのでDという番号になるかもしれません。)



先日、左下8番の歯の詰め物がとれて歯科に行き、その治療が終わり、先生から

「他に気になるところはある?」

と聞かれ、左上顎の症状は、言われてみれば、左の頬骨の辺りを圧迫すると響くような気がする程度だったのですが、以前、上記のようなことを言われたと話しました。


左の7番(D?犬歯の奥の歯になります)を叩いて刺激を与えると、痛みが出たので、レントゲンを撮ってみると、7番と犬歯(すみません、歯の本数が少ないので、何番かわかりません)の根に白く膿がみられ、これは膿を取らないと、犬歯までやられてしまうので、口腔外科に行って7番を抜歯し、膿を出すように指示されました。

口腔外科の先生も、同じような説明で、7番を抜歯したのですが、抜歯したところ、白く見えたのは膿ではなく腫瘍でした。



腫瘍は病理に出したところ「歯原性線維腫」で、良性なので心配することはないと言われたのですが、CTを改めて撮ったところ、左の上顎洞いっぱいに腫瘍が広がっていて(骨を押し上げていると言われました)摘出手術が必要と言われました。

口腔外科の先生は

「3〜4ヶ月中には手術をしたほうがよい」

とおっしゃったのですが、甲状腺の手術をしていただいた先生(他院の先生で、口腔外科もされています)は、

「良性だし、そんなに急がなくてもいいから、そちらと病院の都合を合わせていいときに手術をしましょう」

とおっしゃいました。



甲状腺の手術をした病院で手術をする予定ですが、現在、いろいろ忙しく、急がなくてよいなら、12月頃に2週間ほど時間が取れるので、その時にと考えているのですが、そのぐらい後でも、良性なら心配ないのでしょうか?

また、鼻と口腔がつながってしまうので、処置が必要と言われたのですが、上顎をとってしまう(歯を抜く?)ということなのでしょうか?


また、全身麻酔の手術で1週間程度の入院と言われたのですが、その後、1週間程度で仕事復帰が可能なのでしょうか?



担当の先生にお伺いするのが一番なのは承知しているのですが、診察中はドキドキして、聞くことを忘れてしまうので、先生方のご意見をお伺いして、聞くことを整理して受診したいと思っております。

ちなみに、次の月曜日に手術日を決めることになっております。


いろいろとわかりにくく、また、答えにくい質問になり、申し訳ありません。

どうぞ、よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2012-08-15 18:40:48
こんにちは。

甲状腺の手術は耳鼻咽喉科(頭頸部外科)の先生がされたようですね。
12月に上顎洞の腫瘍もその先生に取ってもらうということですね。


歯原性線維腫が上顎洞いっぱいに拡がっているようなので、今後更に増大していき、周辺組織に影響が出てくることが予想されます。
頬や上顎歯槽粘膜、鼻腔粘膜が腫れてくること、頬の感覚が鈍くなること、物が二重に見えることなどです。

長期間放置すればこのようなことが起こる恐れがあるので、3〜4ヶ月中には手術をしたほうがよい」と説明されたのだと思います。
12月に手術を受けることが出来るのであればそれでよいと思います。



手術は上顎洞の腫瘍を取るとあり、上顎自体をとるのではありません。
したがって上顎の骨格自体は基本的に残ります。
ただし、無傷で腫瘍が取れるわけではありません。

おそらく上顎洞の前方の「犬歯窩」という部分の骨を削って穴を開けます。
その後上顎洞内の腫瘍を摘出するのです。


「鼻と口腔がつながってしまうので、処置が必要と言われた」ということですが、これは左上7番を抜いた部分の骨がなく、この部分の穴が塞がらなくなってしまう可能性があるという説明なのではないですか。

その場合には周辺の粘膜を移動させて塞ぐなどといった「口腔上顎洞瘻孔閉鎖術」が必要になります。
この手術が必要かどうかは最終的に手術中に判断されるのではないでしょうか。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: あもかさん
返信日時:2012-08-15 22:17:28
樋口先生

早々のご返答、ありがとうございます。
先生のおっしゃるとおり、耳鼻咽喉頭頚科の先生に手術をしていただく予定です。


先生のご返答を拝見して、気持ちが少し落ち着きました。
上顎を自体を取るのではなく、腫瘍の摘出だけでしたら、傷が治ればその後の仕事などにはほとんど影響がでなそうですね。
安心しました。


先生がおっしゃる手術方法でしたら、職場復帰は退院後すぐできそうでしょうか?

お忙しいところ、何度も申し訳ありません。
ご返答いただけると、嬉しいです。
回答 回答2
  • 回答者
長崎大学大学院包括的腫瘍学講座の中本です。
回答日時:2012-08-16 12:01:52
あもかさん、こんにちは。

症状や手術について、ご不安なことと思います。


>職場復帰は退院後すぐできそうでしょうか?

仕事の内容にもよると思いますが、一般的な歯原性良性腫瘍の手術であれば、デスクワークなら可能だと思います。

ただし、こちらでは手術内容の詳細が分かりません。
あくまで予測の範疇でのコメントです。



>診察中はドキドキして、聞くことを忘れてしまうので、

というお気持ちはもっともですが、事前に質問事項などメモ書き等して、大切なことは直接お聞きになられてくださいね。

お大事にどうぞ。




タイトル 左上顎の歯原性線維腫の摘出手術についてご教授願います
質問者 あもかさん
地域 非公開
年齢 37歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 口腔外科関連
根の病気・異常その他
甲状腺疾患
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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