4番の根分岐部の病巣。GTR法での再生治療で予後が変わるのか

相談者: ポルタさん (48歳:男性)
投稿日時:2012-09-15 22:47:45
左上4番にフィステルが出来、昨年3月から治療を受けておりましたが、2度の歯肉剥離掻爬を受けたものの、良くなりませんでした。

今年転院し、現医院で6月に麻酔をかけて歯茎内部を盲目的にクリーニングしたところ、フィステルが無くなり、歯茎も引き締まってきました。

左上4番は癒着歯で歯根が2つあり、現医院で造影剤を用いてレントゲン撮影をした結果、病巣は2つある歯根の股の部分といわれています。


今の主治医からは、再発を防ぐために、歯根の股の部分は硬いもので埋めた法が良いと説明があり、GTR法による再生治療を提案されています。

硬いものとは、ビーズ状の補填剤のことで、それを歯根の股部分に入れて歯層骨の再生を促すようです。

また、私が希望するのであればエムドゲインを併用しても良いともおっしゃています。
(先生自身はエムドゲインの効果について懐疑的なようです。)

今後さらに歯茎が引き締まってくると、歯根の股の部分が見えてくる可能性があり、それを防ぐためにも治療したほうが良いと言われています。

治療時間は90分ほどで、外科処置だがそんなに難しいものではないと説明を受けています。



再生治療を受けるのか、決心しないといけないのですが、せっかく歯茎の状態が良くなってきたのに、切開するのはもったいないような気もしています。

再生治療を受けた場合と受けない場合で、再発の危険性はどれほど変わるものなのか、先生方のご意見を聞かせて頂けませんでしょうか?

(今の主治医は説明も丁寧で信頼しております。
ちなみに良い治療を受けるためには、お金がかかるのはしようがないと考えています。)


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2012-09-16 00:03:50
ポルタさまこんばんわ。

感染根管フィステルがあったが今はフィステルも治癒しているが病巣は根分岐部あるためGTR法による再生治療を提案されているわけですね。

個人的には感染根管の再生治療なるものが理解できませんしやったこともありません、フィステルが治癒しているとのことなので根管充填すればいいように思うのですが・・・・。


>再発の危険性はどれほど変わるものなのか

適切な根管充填ができれば再発はないと思います。

参考:
フィステル http://yamadashika.jugem.jp/?eid=2365

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回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2012-09-16 01:04:07
再生治療の予後については、はっきりとしたデータはわかりませんが、やったから予後が悪くなったという報告はあまり聞きません。

(あまり効果は無かったという報告はけっこうありますが)

実際には患者さんごとの条件が様々なので、予後を調べるのが難しいということもあると思います。

ですので、結局は担当の先生の経験や感というものに頼って選択されることが現実的には多いと思います。



文面を拝見する限り、現在の担当の先生がおっしゃられていることは個人的に非常に共感できる内容ですので、もし自分が患者さんの立場だったら担当の先生が一番良いと思っている方法でお任せすると思います。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ポルタさん
返信日時:2012-09-16 08:00:34
説明が足りなかったようで、申し訳ありません。

左上4番ですが、神経は活きています。

この点は、前医院も現医院も同じ見解です。
(この歯は今まで抜髄したことはありません。)
根管治療の必要はないと説明を受けており、歯根のう胞ではないようです。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ポルタさん
返信日時:2012-09-16 08:21:34
現主治医が提案している再生治療は、根管に対してではなく、歯根の股の部分です。

そこは現在、骨が無いので細菌に感染しやすくなっており、再発を予防するためには、そこを硬いもの(補填剤)で埋めた方が良いと説明を受けています。
回答 回答3
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2012-09-16 17:51:34
’硬いもの(補填剤)で歯根の股の部分を埋める・埋めない’は各歯科医師で様々な意見があると思います。
それに、そもそも、それが何なのかも重要に思えます。



そして、その補填剤を使用する理由が、

>細菌に感染しやすくなっており、再発を予防するために

・・が理由だったのですか。



実際にレントゲン写真を見たり、プロービング(歯の周囲の歯と歯茎の間の溝の状態を調べる)しないと分からない点がありますから、セカンドオピニオンを求められたら良いと思います。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2012-09-16 20:08:11
ポルタさん

こんばんは

>2度の歯肉剥離掻爬を受けたものの

2回外科手術を受けたのに改善せず、転院した医院では盲目的クリーニングでフィステルがなくなったのですね。

この部分だけで判断すると、今の先生はかなり歯周病治療について、信頼できるのではないでしょうか?

田尾先生の言われる通り、最近の再生療法は、おこなって、悪くなることがないのも良い点です。
(昔の再生療法は、行うことによって、歯茎や骨がダメージを受け、退縮することがありました。)

全くの推測ですが、今の歯茎の状態の良さは、一時的なもので、
根本的に治療をしようと思うと、歯周外科治療は必要かもしれませんね。

担当の先生とご相談ください。

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回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2012-09-16 22:39:13
左上4番の分岐部病変?の治療というのはかなりアドバンスな処置になると思います。
(通常文献などで取り扱うのは大臼歯

仮に大臼歯であっても田尾先生の指摘の通り、個体差が強いせいもあって文献的に予後の差というのは報告がないと思います。
ましてや今回は4番ですから、データに頼ることは出来ず主治医の先生の経験と勘に頼った方がいいと思いますね。

橋本先生の感想と同じで経験豊富な先生の様な印象を受けますので、この場合はセカンドオピニオンはあまり得しないのではないかと思います。
・・勘ですが・・



ただし再生療法のリスクに関しては、エムドゲイン単体だと結果がより悪くなることはないのがメリットなのですが、効果はさほど劇的ではない、と思われます。

一方で補填材や人工膜を使う再生療法の場合、それが感染を起こすと結果がオペをしない場合よりも悪くなるリスクがあるのですが、うまく行けば劇的な効果も見られる様な印象はなんとなくはあります(※大臼歯の分岐部病変を扱った文献ではエムドゲインと大差なし)

参考→移植した歯肉の安定は、エムドゲインを使用したとしても難しいのでしょうか?

ですので術者の経験が重要だと思います。



もしも抜髄されている歯であれば歯周の問題ではなくてパーフォレーションなども疑えるのですが、有髄ということだと否定出来ますしね。



データではなくて個人的な感想で言えば、歯周組織再生に補填材を使用するのは漠然とした不安感が少しだけあります。
理屈の上ではいくつか疑問が残りますので。

ただ米国の大学(と言っても考え方がバラバラみたいですが)系の考え方としてはメジャーな印象です。

極力シンプルに対処するなら、あの手この手でプラークコントロールの"超"徹底と、半年間隔程度の歯周検査での経過観察かな・・と思いますが、再生療法にトライする考え方も確かにあると思いますよ。

主治医の先生とよく話し合って決めて下さいね。
お大事にどうぞ。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ポルタさん
返信日時:2012-09-18 21:47:24
山田先生、田尾先生、藤森先生、橋本先生、渡辺先生、ご回答、どうもありがとうございました。

個体差が強く、先生の経験や感によって答えが変わってくるということが分かりました。

今の主治医が一番良いと思う方法に、委ねたいと思います。



タイトル 4番の根分岐部の病巣。GTR法での再生治療で予後が変わるのか
質問者 ポルタさん
地域 大阪
年齢 48歳
性別 男性
職業 会社員(技術系)
カテゴリ その他(その他)
根分岐部病変
回答者




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