二次齲蝕はフッ化物の利用など日常の虫歯予防で防げるのか

相談者: クルミチッチさん (25歳:男性)
投稿日時:2012-09-28 14:17:50
こんにちは。よろしくお願い致します。

ここ何年かでオーラルケアに興味がでて歯への愛情をすごく持つようになりました。
今は虫歯を全て治そうと歯科に通っています。


私はC1の虫歯がいくつかあり何年も大きくなっておらず、普段通っている歯科では

「放っておいても進行するだけなので削って詰めたほうが良い」

といわれました。

もうひとつの歯科では

「経過観察で進行した場合に削って詰めるほうが良い。一生進行しない場合もあるからね」

とのことです。

私としては一番怖いのは二次カリエス詰め物の下からわからないうちに虫歯が大きくなり痛みで気づき抜髄になるということです。
姉と兄も銀のインレーの下で虫歯が大きくなり痛みで気づき神経をとったみたいです。

普段通っている歯科の先生は説明なども丁寧にしてくれ非常に優しい先生なのですが、拡大ツールを使用しておらず、レジンを詰めるときも目立たないように色も合わせてくれるのですが、荒があるといいますか、研磨はしてくれるのですがとげのようなバリがありいつも自分で取っています。
虫歯を全部取れているのかなと少々不安でもあります。

質問をまとめさせていただきます。

@二次カリエスの予防は普段行っている虫歯予防や歯科でのフッ素は効果はあるのでしょうか?

A二次カリエスは自分では発見できず、やはり歯科のレントゲン検診で定期的に診てもらうのが良いのでしょうか?

BC1の虫歯は経過観察のほうが良いのでしょうか?

CC1虫歯を削って詰めることにより二次カリエスを招く可能性は高いのでしょうか?

D銀のインレーとレジンではどちらのほうが二次カリエスを防ぐ可能性は高いのでしょうか?

以上の五つ答えていただけると非常に参考になります。

よろしくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2012-09-28 16:03:19
クルミチッチ さん、今日は。


クルミチッチさんの場合当てはまるかどうか輪わかりませんが、一般論として、

「放っておいても進行するだけなので削って詰めたほうが良い」

ではなく、

「経過観察で進行した場合に削って詰めるほうが良い。一生進行しない場合もあるからね」

ですね。

但し、「放っておく」、単なる「経過観察」ではなく、「予防を実行しながらの経過観察」です。




@二次カリエスの予防は普段行っている虫歯予防歯科でのフッ素は効果はあるのでしょうか?

一般的には、効果はあります。


A二次カリエスは自分では発見できず、やはり歯科のレントゲン検診で定期的に診てもらうのが良いのでしょうか?

その通りです。





BC1の虫歯は経過観察のほうが良いのでしょうか?

私は「適切な予防の本での経過観察」の方が良いと思います。


CC1虫歯を削って詰めることにより二次カリエスを招く可能性は高いのでしょうか?

可能性はあると思いますが、その高低は個人の虫歯になりやすさに左右されます。
しかし、二次カリエスにを招く可能性の高い人は、C1虫歯を経過観察しても、進行する可能性は高いと思います。

言い換えれば、虫歯になりやすい人は、経過観察しても進行する可能性が高いし、治療しても二次カリエスになる可能性が高いと言えます。

大切なのは、虫歯になりやすさを改善することです。
そうすれば、経過観察しても進行しない可能性が高まりますし、治療しても二次カリエスになる可能性は低くなります。





D銀のインレーレジンではどちらのほうが二次カリエスを防ぐ可能性は高いのでしょうか?

はっきりと統計が出ているわけではありませんが、個人的にはどちらもあまりさが無いように思います。

2人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: クルミチッチさん
返信日時:2012-09-28 18:53:28
丁寧なご回答ありがとうございます。

やはり普段からのケアが大切なんですね。

C1虫歯の削り残しがあってレジンを詰めた場合はケア自体は行き届かないのでしょうか?

必ず大きく進行してしまうものなのでしょうか?  
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2012-09-29 11:11:25
>C1虫歯の削り残しがあってレジンを詰めた場合はケア自体は行き届かないのでしょうか?
>必ず大きく進行してしまうものなのでしょうか?  

どの程度の取り残しで、どのような処置だったのかによって変わりますので、一概に「必ず進行する」とは言えません。


例えば「虫歯が深く、感染歯質を完全に取りきろうとすると神経まで達してしまうかもしれない」と言う場合にはわざと感染歯質を感染に除去せず、一時的に埋めて経過観察する場合もあります。

また、細菌は目に見えないものですから、可能な限り感染歯質は取り除くが、無理して大きく削らず、殺菌消毒してしっかりと接着充填操作を行い「細菌を生き埋めにしてしまう」シールドレストレーションという考え方もあります。


つまり「どのようなコンセプトで治療が行われたのかが重要」という事になります。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2012-09-30 18:31:09
クルミチッチさん

こんにちは

>何年も大きくなっておらず

僕は、個人的に何年も大きくなっていない虫歯であれば、見た目の問題がなければ、適切な予防をしながら、経過観察をしますね。


>つまり「どのようなコンセプトで治療が行われたのかが重要」と言う事になります。

櫻井先生のご意見は、深い虫歯の場合でしょうか?
C1の浅い虫歯であれば、

「取り残さずにしっかり削りましょう!」

ということではないでしょうか?

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2012-09-30 20:53:04
二次カリエスについて、2つの状態が考えられます。

一般的には、虫歯の部分をすべて取り除き、詰め物やかぶせものをした状態で、詰め物やかぶせものと残った歯質の境目から”新たな虫歯”が発生することです。

これについては、ケア等である程度予防することが可能です。


もう一つ、虫歯の部分を取り残して詰め物をしてしまい、取り残した虫歯は大きくなるような、“虫歯の再発”があります。
本来取り残してはいけないのですが、見逃してしまったり、何らかの理由で意図的に取り残すこともあります。

これ予防することは出来ません。
しかし、歯質との境目がしっかり密封されていれば、少しぐらい取り残しても問題ないと言われています。

マイクロリーケージと言われるような、目にみえない隙間や、境目からの2次カリエスが進行すれば、さらに進行します。



>C1虫歯の削り残しがあってレジンを詰めた場合はケア自体は行き届かないのでしょうか?

一般的な二次カリエスにはケアは有効ですが、取り残しに関しては、ケアの効果はほとんどありません。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2012-10-01 09:54:36
>櫻井先生のご意見は、深い虫歯の場合でしょうか?
>C1の浅い虫歯であれば、
>「取り残さずにしっかり削りましょう!」
>ということではないでしょうか?

そうですね。
「取り残さずに削りましょう」だと思うのですが、そうではない先生もいらっしゃるようなので…^_^;




タイトル 二次齲蝕はフッ化物の利用など日常の虫歯予防で防げるのか
質問者 クルミチッチさん
地域 非公開
年齢 25歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯治療
虫歯予防
二次カリエス(2次的な虫歯)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
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