Er−YagレーザーによるC2・C3の虫歯治療の効果について
相談者:
トビーさん (53歳:男性)
投稿日時:2012-11-23 22:33:06
以前に治療した歯が2次カリエスになり、おそらく抜髄するかどうかぎりぎりのとこらだと思うので、また単に削って詰めたり被せたりする以外に何かよい治療法はないかとインターネット上で調べたところ、(Er-Yag)レーザーを用いた治療があることがわかりました。
それらのサイト(実際に(Er-Yag)レーザーを用いた治療を行っているクリニックなどのサイト他)の説明によると、(Er-Yag)レーザーを用いた治療にはドリルのようにに歯を削るという以外に、あるいは半導体レーザーなどのソフトレーザも患部に似当てれば、
1.カリエスの部分だけをを蒸発させる、発熱で焼く
2.殺菌する
3.神経を保護する
などの効果がある、と記載されています。
↓ 例えば以下のような記載
中等度の虫歯(C2)の方へ
■ 従来法(略)
■ レーザー治療
虫歯の部分をとる(タービンまたはレーザー)
↓
しみ止めの薬をぬる
↓
レーザーをあてる
↓
歯の色の樹脂を「つめる」か金属等を「かぶぜる」
■ レーザー治療の効果
歯を硬く強くし、虫歯の進行をおさえます。
殺菌効果により、歯の表面を消毒・殺菌します。
歯の神経を保護するため、治療後しみたり、痛んだりすることを軽減または、なくします。
神経をとらなくてよいため、自分の歯が長持ちします。 注意:いろんな原因により、少しの間しみることもあります。
深い虫歯(C2〜3)の方へ
■ 従来法(略)
■ レーザー治療
虫歯の部分をとる(タービンまたはレーザー)
↓
しみ止めの薬をぬる
↓
レーザーをあてる
↓
歯の色の樹脂を「つめる」か金属等を「かぶぜる」
■ レーザー治療の効果
殺菌効果により、歯の表面を消毒・滅菌します。
神経を保護してとらなくてよいため、自分の歯が長持ちします。
歯を硬くし、虫歯の進行をおさえます。
注意:普段、痛みのない場合に限ります。痛みがある場合は神経をとらざるを得ません。
↓
1、は分かるとして、2,3、特に3、の神経を保護する効果があればすごいと思うのですが。
本当そのような効果があるのですか?
通常なら抜髄しなければならないC3のケースでも抜髄しなくてもすむこともあるのですか?
あるいはすくなくとも治療後の2次カリエスの発生を抑える効果があるのですか?
それらのサイト(実際に(Er-Yag)レーザーを用いた治療を行っているクリニックなどのサイト他)の説明によると、(Er-Yag)レーザーを用いた治療にはドリルのようにに歯を削るという以外に、あるいは半導体レーザーなどのソフトレーザも患部に似当てれば、
1.カリエスの部分だけをを蒸発させる、発熱で焼く
2.殺菌する
3.神経を保護する
などの効果がある、と記載されています。
↓ 例えば以下のような記載
中等度の虫歯(C2)の方へ
■ 従来法(略)
■ レーザー治療
虫歯の部分をとる(タービンまたはレーザー)
↓
しみ止めの薬をぬる
↓
レーザーをあてる
↓
歯の色の樹脂を「つめる」か金属等を「かぶぜる」
■ レーザー治療の効果
歯を硬く強くし、虫歯の進行をおさえます。
殺菌効果により、歯の表面を消毒・殺菌します。
歯の神経を保護するため、治療後しみたり、痛んだりすることを軽減または、なくします。
神経をとらなくてよいため、自分の歯が長持ちします。 注意:いろんな原因により、少しの間しみることもあります。
深い虫歯(C2〜3)の方へ
■ 従来法(略)
■ レーザー治療
虫歯の部分をとる(タービンまたはレーザー)
↓
しみ止めの薬をぬる
↓
レーザーをあてる
↓
歯の色の樹脂を「つめる」か金属等を「かぶぜる」
■ レーザー治療の効果
殺菌効果により、歯の表面を消毒・滅菌します。
神経を保護してとらなくてよいため、自分の歯が長持ちします。
歯を硬くし、虫歯の進行をおさえます。
注意:普段、痛みのない場合に限ります。痛みがある場合は神経をとらざるを得ません。
↓
1、は分かるとして、2,3、特に3、の神経を保護する効果があればすごいと思うのですが。
本当そのような効果があるのですか?
通常なら抜髄しなければならないC3のケースでも抜髄しなくてもすむこともあるのですか?
あるいはすくなくとも治療後の2次カリエスの発生を抑える効果があるのですか?
回答1
美江寺歯科医院(岐阜県瑞穂市)の小牧です。
回答日時:2012-11-23 23:56:52
トビー さん、今晩は
C2ならば、
>歯を硬く強くし、虫歯の進行をおさえます。
虫歯の部分をきちっと取り除けば、レーザーを用いなくても進行は起こりません。
もし、臨床的にレーザーを用いなければ進行すると感じている先生がいるとすれば、その先生は、きちっと虫歯の部分をとりきる治療が苦手なのではないでしょうか。
>殺菌効果により、歯の表面を消毒・殺菌します。
虫歯の部分(最近に感染した部分)を取りきれば、細菌はいませんので、抄読滅菌の必要はありません。
>歯の神経を保護するため、治療後しみたり、痛んだりすることを軽減または、なくします。
治療後にしみたりいたんだりするのは、多くの場合細菌感染が残っていることが原因と私は考えています。
細菌をきちんと取り除けばそのような症状は起こりません。
>神経をとらなくてよいため、自分の歯が長持ちします。
そもそも、C2ではレーザーを使わなくても、神経を取る必要は全くありません。
>注意:いろんな原因により、少しの間しみることもあります。
上記に、しみることを軽減あるいはなくすと書かれていることと矛盾しませんか?
C3の場合
>殺菌効果により、歯の表面を消毒・滅菌します。
>神経を保護してとらなくてよいため、自分の歯が長持ちします。
>歯を硬くし、虫歯の進行をおさえます。
C2の深い物をC3と誤って診断しているように思いますが。
本来C3は既に歯髄に炎症が及んでいる状態ですので、いくら歯の表面を消毒殺菌してもあまり意味がありません。
さらに間接的に(歯の表面を消毒殺菌することで)神経を「保護」するのではなく、神経そのものの炎症をなくさなければ効果はありません。
C2とC3の診断がよくわかっていないような書き方です。
>注意:普段、痛みのない場合に限ります。
>痛みがある場合は神経をとらざるを得ません。
レーザーでなくてもあたりまえのことです。
強い症状があってもレーザーを用いて、神経を残すことができるなら、レーザーも有用かもしれません。
そんなことで来ませんけど。
結局レーザーを使っても使わなくても、基本をきちっと守れば同じことだと思います。
C2ならば、
>歯を硬く強くし、虫歯の進行をおさえます。
虫歯の部分をきちっと取り除けば、レーザーを用いなくても進行は起こりません。
もし、臨床的にレーザーを用いなければ進行すると感じている先生がいるとすれば、その先生は、きちっと虫歯の部分をとりきる治療が苦手なのではないでしょうか。
>殺菌効果により、歯の表面を消毒・殺菌します。
虫歯の部分(最近に感染した部分)を取りきれば、細菌はいませんので、抄読滅菌の必要はありません。
>歯の神経を保護するため、治療後しみたり、痛んだりすることを軽減または、なくします。
治療後にしみたりいたんだりするのは、多くの場合細菌感染が残っていることが原因と私は考えています。
細菌をきちんと取り除けばそのような症状は起こりません。
>神経をとらなくてよいため、自分の歯が長持ちします。
そもそも、C2ではレーザーを使わなくても、神経を取る必要は全くありません。
>注意:いろんな原因により、少しの間しみることもあります。
上記に、しみることを軽減あるいはなくすと書かれていることと矛盾しませんか?
C3の場合
>殺菌効果により、歯の表面を消毒・滅菌します。
>神経を保護してとらなくてよいため、自分の歯が長持ちします。
>歯を硬くし、虫歯の進行をおさえます。
C2の深い物をC3と誤って診断しているように思いますが。
本来C3は既に歯髄に炎症が及んでいる状態ですので、いくら歯の表面を消毒殺菌してもあまり意味がありません。
さらに間接的に(歯の表面を消毒殺菌することで)神経を「保護」するのではなく、神経そのものの炎症をなくさなければ効果はありません。
C2とC3の診断がよくわかっていないような書き方です。
>注意:普段、痛みのない場合に限ります。
>痛みがある場合は神経をとらざるを得ません。
レーザーでなくてもあたりまえのことです。
強い症状があってもレーザーを用いて、神経を残すことができるなら、レーザーも有用かもしれません。
そんなことで来ませんけど。
結局レーザーを使っても使わなくても、基本をきちっと守れば同じことだと思います。
回答2
大野歯科医院(群馬県前橋市)の大野です。
回答日時:2012-11-24 08:05:41
私はどちらかというと、レーザーの虫歯治療への使用はあまり推進しません。
治療の時のテクニック的なことですが、細菌感染した病変と取るときは、手の感覚がもっとも頼りになります。
レーザーではその感覚を知ることは難しいのではないでしょうか。
低速ドリルを用いたり、手用器具を用いたりして、その感覚になるまで丁寧にとるというのが、もっとも信頼性のある方法との研究結果もあります。
なので、「わざわざ」というのが実感。
お大事にどうぞ。
治療の時のテクニック的なことですが、細菌感染した病変と取るときは、手の感覚がもっとも頼りになります。
レーザーではその感覚を知ることは難しいのではないでしょうか。
低速ドリルを用いたり、手用器具を用いたりして、その感覚になるまで丁寧にとるというのが、もっとも信頼性のある方法との研究結果もあります。
なので、「わざわざ」というのが実感。
お大事にどうぞ。
相談者からの返信
相談者:
トビーさん
返信日時:2012-11-25 15:41:17
回答3
杉原歯科クリニック(杉並区・上高井戸)の杉原です。
回答日時:2012-11-26 13:14:28
>神経を保護する効果があればすごいと思うのですが、本当そのような効果があるのですか?
直接的に神経を保護する効果はありません。
レーザーには治癒促進や疼痛緩和などの効果もあるので結果として抜髄を回避できることはあります。
小牧先生の
>そもそも、C2ではレーザーを使わなくても、神経を取る必要は全くありません。
>本来C3は既に歯髄に炎症が及んでいる状態ですので、いくら歯の表面を消毒殺菌してもあまり意味がありません。
とのご意見は全くそのとおりです。
治療法よりもそれ以前の診断が重要です。
また
>神経を「保護」するのではなく、神経そのものの炎症をなくさなければ効果はありません。
このあたりにレーザーの効果が期待できるのですが、臨床的には「絶大な効果」があるとは言えないのが現状だと思います。
>通常なら抜髄しなければならないC3のケースでも抜髄しなくてもすむこともあるのですか?
あるとは思いますが、他の方法と比べて大きいとは言えません。
>あるいはすくなくとも治療後の2次カリエスの発生を抑える効果があるのですか?
私見ですが、レーザーよりも接着など他の要因の方が大きいと思います。
レーザーの種類によってはCOやC1の進行を遅らせる効果は期待できると思いますが、Er-YAGレーザーは予防効果は低いと思います。
>ドリルを使った通常の治療に比べ特別な治療効果や意味はないということですか?
ドリルよりも痛みは少なく、無麻酔で削れる範囲が大きいというメリットはあります。
個人的な感想ですが・・・
レーザーは従来の治療法に加えることで様々なメリットはありますが、臨床結果は診断や従来の治療のレヴェルに左右されることが大きいと思います。
HPなどの過大な表現には注意してください。
ご参考まで・・・
直接的に神経を保護する効果はありません。
レーザーには治癒促進や疼痛緩和などの効果もあるので結果として抜髄を回避できることはあります。
小牧先生の
>そもそも、C2ではレーザーを使わなくても、神経を取る必要は全くありません。
>本来C3は既に歯髄に炎症が及んでいる状態ですので、いくら歯の表面を消毒殺菌してもあまり意味がありません。
とのご意見は全くそのとおりです。
治療法よりもそれ以前の診断が重要です。
また
>神経を「保護」するのではなく、神経そのものの炎症をなくさなければ効果はありません。
このあたりにレーザーの効果が期待できるのですが、臨床的には「絶大な効果」があるとは言えないのが現状だと思います。
>通常なら抜髄しなければならないC3のケースでも抜髄しなくてもすむこともあるのですか?
あるとは思いますが、他の方法と比べて大きいとは言えません。
>あるいはすくなくとも治療後の2次カリエスの発生を抑える効果があるのですか?
私見ですが、レーザーよりも接着など他の要因の方が大きいと思います。
レーザーの種類によってはCOやC1の進行を遅らせる効果は期待できると思いますが、Er-YAGレーザーは予防効果は低いと思います。
>ドリルを使った通常の治療に比べ特別な治療効果や意味はないということですか?
ドリルよりも痛みは少なく、無麻酔で削れる範囲が大きいというメリットはあります。
個人的な感想ですが・・・
レーザーは従来の治療法に加えることで様々なメリットはありますが、臨床結果は診断や従来の治療のレヴェルに左右されることが大きいと思います。
HPなどの過大な表現には注意してください。
ご参考まで・・・
タイトル | Er−YagレーザーによるC2・C3の虫歯治療の効果について |
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質問者 | トビーさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 53歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
虫歯治療 材料・機材関連 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。