フルジルコニアクラウンは再治療(再度の根治)が困難になる?

相談者: アニーさん (40歳:女性)
投稿日時:2012-12-18 02:46:20
いつも拝見し、勉強させて頂いております
よろしくお願いいたします。

前回質問させて頂きました右上5EF 前方延長ブリッジについてです。
(材質はフルジルコニアクラウン 右上6 は有髄 右上7は 無髄)

インターネットでフルジルコニアクラウンについて検索していましたら歯科技工所のホームページ上にフルジルコニアクラウンのデメリットについてこのように書かれていました。

「硬すぎる素材の為、もし痛みが出た場合には再度の根治に対応するのが非常に困難になってきます。
(根治の為の穴が開けにくい)
カーボランダムで尖った所は削りやすくても深い穴をあけるのは難しく何本もバーをダメにしてしまう。
削れないものを口の中で削られる患者さんの身になれば怖いものがあります」


担当の先生からは

「硬い材質だから割れにくいよ」

というメリットはお聞きしましたが、デメリットについての説明はありませんでした。
大変 不安になってきました…。

そこで先生方に質問させて下さい。

@ フルジルコニアクラウンをセットされている患者さんの再治療を経験された先生方は上記のような困難な治療でしたでしょうか?
フルジルコニアクラウンの再治療についてどのような感想をもたれましたか?

A 前回の私の質問に「ブリッジの切断は可能である」というお答えを頂きましたが(担当の先生も同じご意見でした)穴をあけるという方法のみが困難であるという事でしょうか?

3ヶ月くらい前から、右上5EFあたりの歯茎表面があれるという感じが繰り返しかかりつけの医院でポケット測定(2mmくらいでした)麻酔による歯石除去もして頂きましたがあれている感じはまだあります。
治まったり、又あれたりの繰り返しです。
歯肉が腫れるというよりあれている感じです)

B ジルコニアという材質は歯茎への影響はあるものでしょうか。

こんな事もありました。
超音波スケーラーで歯石除去をして頂いた時他の天然歯、銀歯メタルボンドは全く痛みも問題もなかったのですが5EFの部位にスケーラーがあたると「キーーーン!!!!」という今までに経験した事のない響き?耳鳴り?脳にまで響くような感じがし、(大袈裟な表現かもしれませんが)とてもビックリしてしまいました。
痛みはありませんでした。

C フルジルコニアクラウンという材質は超音波をあてると、このような感覚になるのでしょうか。

フルジルコニアクラウンは大変いい材質と思っておりましたが…

特に 右上6は有髄のため、今後痛みが出てきたら…と思うととても不安になってきました。

長々とした文で申し訳ありません。

お忙しいところお手数をおかけしますが先生方のご意見をお聞かせ下さい。
よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2012-12-18 05:45:23
アニーさまおはようございます。

フルジルコニアクラウンが入っていてそれの除去について心配なさっているようですね。

確か以前に一回除去した記憶がありますが硬かった印象はありますがダイヤモンドポイントで壊してはずしました。

おそらく穴を開けるのもそれほど困難だとは感じませんがどうなんでしょうか、加工してあるわけですから少々硬くてもはずしたり穴を開けるのはそれほど難しいようには思えませんが・・・。

>あれている感じはまだあります。治まったり、又あれたりの繰り返しです。

オーバーブラッシング歯肉がいじけているのではないでしょうか。

>B ジルコニアという材質は歯茎への影響はあるものでしょうか。

大きな問題はないように思います。

>C フルジルコニアクラウンという材質は超音波をあてると、このような感覚に
>なるのでしょうか。

判りかねます。

確かに硬い素材ですが穴を開けるのはそれほど困難なようには感じません、参考になさってください。

歯肉のいじけ http://yamadashika.jugem.jp/?eid=2218

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2012-12-18 08:52:42
ご相談ありがとうございます。


>@ フルジルコニアクラウンをセットされている患者さんの再治療を経験された先生方は上記のような困難な治療でしたでしょうか?


困難ですが可能です。


>フルジルコニアクラウンの再治療についてどのような感想をもたれましたか?


基本的にベストを目指せば、どのような材料を使おうとも、再治療は好ましくないと考えています。
それであっても同じです。
とても硬い分だけ,除去には高熱が発生しますから、その害を最小限にする配慮も必要になる分困難性が高まります。



>A 穴をあけるという方法のみが困難であるという事でしょうか?


場合によっては、全部外した方が歯のためになることもあります。



>B ジルコニアという材質は歯茎への影響はあるものでしょうか。

材質自体の影響はとても少ないと思います。

どのような材料であろうと、歯茎へのフィットが正確かどうかの影響が大きく出ます。
とりわけジルコニアは硬く、操作が他の方法とは異なりますから、他の材料よりもよほど気合いを入れて作らないと、あっという間に歯茎に悪影響を与えます。



>C フルジルコニアクラウンという材質は超音波をあてると、このような感覚になるのでしょうか。


それは初耳です。
もともとジルコニアなどのセラミック歯垢歯石がつきにくい性質があります。
それだからこそ最近はよく使われている理由の一つでもあります。

したがって、ジルコニアの表面に超音波を当てる理由は全く無く、もし仮にジルコニアの歯茎に接する部分にポーセレンというセラミックを使ってフィットの精度を高めている作り方であれば、超音波を当てると微妙に欠けてしまい、せっかく精度の高い方法を選んだにもかかわらず、歯を守る意味はカケラとともに全く消しとんでしまいます。

つまり、自由診療を選んで費用をかけたならば、アフターケアについてもその素材にあった正しいケアのみを受けることは、一連のセットで希望しなければ損します。
銀歯を入れた後に保険歯石除去をする超音波の使い方と同じでは全く意味がありません。



>フルジルコニアクラウンは大変いい材質と思っておりましたが…


その通り良い材料です。

しかし、材料を生かすも殺すも使い方次第です。

まず治療方法と将来の見通しに関する診断、技術、サポートする歯科衛生士と制作者である技工士の腕前と性格、歯を削り型を取り装着する歯科医師の技術と性格、によります。

そして一番大事な要素は、患者さんが治療の質は材料より人間だ、と知っているかどうかにつきます。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2012-12-18 09:17:51
相良先生と同意見ですが…

>@ 上記のような困難な治療でしたでしょうか?
>フルジルコニアクラウンの再治療についてどのような感想をもたれましたか?

確かに困難です(1回だけやった事があります)。
「できればやりたくないなぁ…」と言うのが感想ですが、病気があるのであればやらねばなりませんね。


>A穴をあけるという方法のみが困難であるという事でしょうか?

どちらも困難ですよ。


>B ジルコニアという材質は歯茎への影響はあるものでしょうか。

比較的悪くは無いと思いますけどね…。


>C フルジルコニアクラウンという材質は超音波をあてると、このような感覚になるのでしょうか。

僕も初耳です。


ジルコニアと言う素材自体が比較的新しいものですし、保険適応ではないので、それなりに丁寧に作られているのが現状では無いでしょうか。

ただ、今後、気軽にセットされたジルコニアが増えてくるといろいろと問題が出てくるのかもしれません。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2012-12-18 11:35:01
こんにちわ

そうですね、諸先生方と同じくですが困難ではありますが外せますよ。

外す時に小さく火花がでますが(^_^;) 

素材に関しては、いずれにせよ一長一短ですのでご自身のお考えや、先生の得意分野等色々考慮されながら治療を勧められたらいいと思いますよ。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: アニーさん
返信日時:2012-12-18 17:28:30
お忙しい中 早速のご回答本当にありがとうございます。

やはり、フルジルコニアクラウンの再治療は難しいのですね…

再度、質問をさせて下さい。

@ ・ジルコニアセラミッククラウン
・ジルコニアインレー
も再治療の困難さは同じなのですか?


A 現在、4本のメタルボンドが入っていますが (右上1 右下5 左上45 20年前に装着)これらも、フルジルコニアと同じく再治療の際(つけ替え、痛み等)はずすのは困難なものでしょうか?

* このブリッジの材質を決める際私はメタルボンドを希望したがフルジルコニアを勧められ(簡単な説明のみ)材質が決められた事(私にも責任はあります)

* 先生はいつもお忙しそうで、治療の相談がなかなかできない事
(これが一番不安です)

* 説明時の金額と支払い時の金額が1歯あたり2万づつ高くなっていた事

スタッフの方は

「当院ではフルジルコニアは初めてのケースになりますので金額が変わりました」

と説明を受けました。
金額が変わった事より初めてという言葉にショックを受けました。

* 現在もこのブリッジは仮着のままだが(はずれませんでした)その後、先生から様子はどうか、経過のチェック等が一度もない事

すみません…
愚痴っぽくなりました。

上記の理由で転院も考えるべきかな…と思っております。

B 私の様に、フルジルコニアクラウン ブリッジを入れていて、今後、支台歯 6 7 の再治療が必要になった場合転院先の先生に嫌がられてしまうものでしょうか?
インプラントのように、同じ先生に見て頂いた方がよいのでしょうか?

お忙しい中本当に申し訳ありませんが先生方のご回答ぜひお聞かせ下さい
よろしくお願いいたします。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2012-12-21 20:26:45
こんにちは、

>@ ・ジルコニアセラミッククラウン・ジルコニアインレーも再治療の困難さは同じなのですか?

ケースによりますね、ただ仮着が取れずにいるような今の状態であれば除去はそんなに難しくないと思いますよ。

本気の接着処理をしたジルコニア+レジン系セメントはなかなか外れませんけど、多くの場合本気の接着処理はしていませんのでくっ付けると言っても、先生の接着に対する姿勢にもよります。


過去1ケース最短2分で外れてきました^^;

http://eedental.fine.to/eeblog/2010/03/post-68.html



>「当院ではフルジルコニアは初めてのケースになりますので金額が変わりました」と説明を受けました。
>金額が変わった事より初めてという言葉にショックを受けました。

誰でも初めてのケースはありますからね^^;
また価格設定を間違っていて、あわてて修正したのかもしれません。

私も患者さんに希望されて2ケースだけフルジルコニアアンレーを作りましたが、
感想は絶対メタル(ゴールド)の方がいい!というものでした。

以来フルジルコニアは作っていません^^;
(当分手は出さないと思います)


>* 現在もこのブリッジは仮着のままだが(はずれませんでした)
>その後、先生から様子はどうか、経過のチェック等が一度もない事

もうちょと気を使ってほしいですよね^^;
仮着が取れなかった訳ですから。


>上記の理由で転院も考えるべきかな…と思っております。

きちんと話をしてくれる先生を希望されているのなら、うまくマッチングしていないので転院も仕方がないのではないでしょうか!?


>B 私の様に、フルジルコニアクラウン ブリッジを入れていて、今後、支台歯 6 7 の再治療が必要になった場合転院先の先生に嫌がられてしまうものでしょうか?

治療する側としては簡単に取れる方がありがたいですね。
変に硬かったりすると、余計に歯を削ってしまうこともありますしね。
どちらかと言えばそういった硬い修復物は嫌ですけど、そのぐらいの問題であればどこの歯科医院も問題なく引き受けしますよ^^


最新の材料が必ずしも古い材料より良い訳ではなく、古くから残っている治療法・材料は残るべくして残っている訳です。

患者さんのスタンスとしてはあまり最新のものに手を出さないのも1つだと思いますよ。

おだいじに

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: アニーさん
返信日時:2012-12-21 22:50:43
井野先生
お忙しい中
早速のご回答 本当にありがとうございます。

仮着状態であれば、除去はそんなに難しくない。

転院したとしても、そのぐらいの問題であればどこの歯科医院も問題なく引き受けますよ。

の お言葉で 気分が楽になりました。

古くから残っている、材料、治療法は残るべくして残っている訳ですね。
本当に痛感いたしました。

自分の勉強不足で、先生がお忙しそうでも自分が納得できるまで、もう少し積極的にお話しをうかがう努力をするべきだったと後悔しています。

ご回答本当にありがとうございました。



タイトル フルジルコニアクラウンは再治療(再度の根治)が困難になる?
質問者 アニーさん
地域 非公開
年齢 40歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療の失敗・再治療
クラウンの作り直し・再治療
ジルコニアクラウン
回答者




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