痩せている歯茎へ上顎の組織を移植したほうがいいのか?

相談者: ちーずさん (29歳:女性)
投稿日時:2012-12-28 10:35:08
右上5番の歯の歯茎がだいぶ痩せており、歯茎の移植を勧められました。
上あごの組織を取って、痩せている歯茎の部分に移植する、という…。
自費で5万くらいだそうです。


妊娠中だったため、治療は産後に、ということでした。
その際、そこに詰めていたインレーが古かったため、自費でゴールドインレーに取り替えています。

現在産後三ヶ月になります。
右上5番の歯茎は、なんとなく痛みます。
歯磨きをして痛むとかではないのですが。。。



鏡を見ると、歯の上の黄色い部分は結構露出しています。

でも正直、移植なんて怖くてできそうもありません…。
しかも、子供を授乳中でミルクをまったく受け付けてくれないため、薬を飲めないので治療するとしても一年後とかになってしまいます。

そこでは毎回クリーニングはしてもらっていますが、その部分に薬を散布するとかはしてもらってない気がします(何も言われてないのでおそらく)。


歯磨き粉シュミテクトとリペリオを使い始めました。
使い始めたばかりで効果はまだよくわかりません。

でも最終的にはやはり歯茎の移植しか方法はないのでしょうか?
歯医者さんで相談したいのですが、子供が小さく、面倒を見てくれる人が近くにいないため、直接行くことが出来ずにいます。


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2012-12-28 10:46:11
>最終的にはやはり歯茎の移植しか方法はないのでしょうか?

まず、ちーずさんはその歯茎が下がってしまった事に何か御不自由を感じておられるのでしょうか?

それとも見た目を気にされているのでしょうか?


前者なら露出した歯根面は虫歯に成りやすいですが、その辺りを気を付けてメンテナンスをすれば良いと思います。

前者なら移植も良いと思います(個人的には移植してもそれほど変わらないと思いますが)

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ちーずさん
返信日時:2012-12-28 11:07:07
細見先生、ご回答ありがとうございます。

見た目は特に気になりません。

そこの先生が言うには、次にこの歯が虫歯になったら(歯根面から)神経を抜くことになるので、そうならないために…とのことでした。

このじんわりとしたような痛みは、薬を塗ってもらうことでおさまったりするのでしょうか??
回答 回答2
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2012-12-28 11:14:05
見た目が気にならないのであれば前者ですね^^


>次にこの歯が虫歯になったら(歯根面から)神経を抜くことになるので、そうならないために…とのことでした。

個人的にはいささかオーバートリートメントの様に思います。



>このじんわりとしたような痛みは、薬を塗ってもらうことでおさまったりするのでしょうか??

知覚過敏の処置でしょうか、一般的な方法だと思います。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2012-12-28 11:37:20
29歳と言う若さで歯茎移植を勧められていて、歯根面が露出していてそこから染みて来て軽い違和感が実際に出始めている状況ですから、長い目で見て虫歯になるとか歯髄を取るとか被せ物になるとかの経緯を辿って、歯茎の下がるのも徐々に進行し、その歯が失われるリスクは高くなると思われます。

なので、今直ぐではなくても近い将来に歯茎の移植をして厚みと高さを維持されることはありではないか、と思います。

但し、実際の状況を把握していませんので、推測にしか過ぎません。



日本人の場合、歯茎と骨が薄く、高齢になればなるほど歯根面カリエスで悩まされる状況が起きています。

その対策、生涯自分の歯を使えるようにする為には、担当の先生が勧められている方法も有効な方法の一つなんです。


歯茎を厚くしっかりとさせて下がらないように維持させる、と言うものです。

これには10年以上経っても維持されている、と言う良い報告が沢山出されていますので。

今後の歯科治療の方向性の一つ、と考えられるもので、今はまだ然程普及していないものです。


歯冠部は土台である歯根、歯茎、骨がちゃんとあれば、幾らでも人工的に再構築出来るもので、歯冠がちゃんと有り、長く良く噛める為には支えてくれる基礎、土台、歯茎、骨がとても重要なんです。

ちーずさんに、本当にその手術が必要かどうかは、私には分かりませんが、一般的なお話としてご理解いただければ幸いです。


お大事に。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2012-12-28 12:07:47
私は細見先生の意見

>見た目が気にならないのであれば前者ですね^^


に賛成で、松元先生の意見には反対です。



>29歳と言う若さで歯茎移植を勧められていて、歯根面が露出していてそこから染みて来て軽い違和感が実際に出始めている状況ですから、長い目で見て虫歯になるとか歯髄を取るとか被せ物になるとかの経緯を辿って、歯茎の下がるのも徐々に進行し、その歯が失われるリスクは高くなると思われます。

リスクは高くなるかもしれませんが、正しいケアができれば健康は高齢になっても維持できると思います。



>日本人の場合、歯茎と骨が薄く、高齢になればなるほど歯根面カリエスで悩まされる状況が起きています。


根面カリエスについては予防の進んだ北欧諸国の白人でも問題となっており、歯茎や骨が薄い日本人だけの特別な問題ではありません。

また、根面カリエスの大きな問題となる部位の多くは、歯と歯の間であり、今回の相談のように歯の外側ではありません。
歯の外が輪だけの根面カリエスなら、もし仮に起こったとしても、解決しやすくコントロールしやすい部位なので、予後も比較的良好に経過すると思います。



>その対策、生涯自分の歯を使えるようにする為には、担当の先生が勧められている方法も有効な方法の一つなんです。

残念ながら、日本人のように歯茎と骨が薄い人は、移植をしても、長期的には再びなくなることも多く、生涯維持するのは難しいでしょう。



>歯茎を厚くしっかりとさせて下がらないように維持させる、と言うものです。

もし可能ならこの意見には賛成ですが、歯茎と骨が薄い人ではかなり難しいでしょう。



>これには10年以上経っても維持されている、と言う良い報告が沢山出されていますので。


これらの報告は条件が良いもの限られており、歯茎と骨が薄いような人の報告はかなり少ないように思います。




歯冠部は土台である歯根、歯茎、骨がちゃんとあれば、幾らでも人工的に再構築出来るもので、歯冠がちゃんと有り、長く良く噛める為には支えてくれる基礎、土台、歯茎、骨がとても重要なんです。

確かそうですが、今回の場合、仮に回復できたとしても、歯茎だけなので健康を維持するための重要度は低いでしょう。


先日、松元先生と一緒に、アメリカの先生の講演を聴いてきましたが、その先生は講演の中で、歯茎の移植が歯の健康に役立つというデーターはないとおっしゃって見えました。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2012-12-28 12:33:25

一つだけ私見を書かせていただきますが、高齢者で歯間からカリエスが生じると言うのは、そこまでの間に、歯周病等でセメント質が露出してプラークの貯留を招くからである、と私自身の7年以上特老ホームに往診続けて来た経験上で感じていることです。

反面、健康に保たれ歯茎の減りの少ない方は、そう言う事態を避けられていた、と言う実例も拝見しております。

なので、個人的経験上で、歯茎の減りを防ぐ手段は歯を守れる、と感じております。


根面カリエスの多発部位は、歯間であることは間違いがないですが、頬側に露出した歯根も広範に楔上にカリエスに至っている高齢者も多数見て来ました。

高齢者は甘いものが好きで、どうしてもプラークコントロールが出来ませんので、歯根面カリエスを防ぐ為にも、セメント質の露出を出来る限り防ぐ方が良い、と考えます。



秋本先生のお話ですが、北欧系の歯周病学派では積極的な介入には懐疑的で、そこでのデータでのお話ですので、バイアスが掛かっているかと思われます。

現に秋本先生ご自身が現在、こう言う手術年間250回以上為さっている、とお話されていました。

無駄だ、と思っていることをされるとは思いませんので、私もそれに倣い近年かなりさせていただいています。


最大の問題点は、痛みとか腫れとか手術の大変さだと思います。

それへの配慮、如何に痛くなく楽に治ってくれるように我々が何処まで工夫出来るのか、ではないでしょうか。


その問題に関しても、個人的には一定の解決を図れるようになって来ておりますので、患者さんにそこまで心配されるほどではないですよ、と私自身は説明しております。

すみません、長くなりました。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ちーずさん
返信日時:2012-12-28 12:42:18
松元先生、小牧先生、ありがとうございます。


松元先生がおっしゃる通り、やはり手術はそうとう痛いようですよね。
以前どなたかの体験談も耳にしたことがあります。


私も、歯茎の移植を提案されたくらいですから、自分の歯茎が良くない状態にあることはわかっています。
違和感があるのも事実なんですが、移植はまだ例が少ないと聞きましたし、担当の先生も私より年下の方です。
とてもいい先生ですが、たくさん経験があるのかはわかりません。


以前、歯のホワイトニングをした時も、神経を抜いた前歯一本に対して、後ろを削って何か(?)を塗れば白く見えますよ、と言われ頼みましたが全然効果がなく…。

私も結婚式を控えていた身でガッカリし、先生も

「こんなはずじゃなかった」

とばかりに慌てていらしたので、

「もういいです」

と言いましたが

「なんとか頑張らせてください!」

と言われ、その後もお願いしましたが結局あまり効果なく。
結局お金もいらないと言われ帰りました。

こういうこともあり、その先生に勧められて全部やって良いのかと疑問に感じています。
また、こんなはずじゃなかったとなると困ります。

歯医者さんを変えるのもアリですね。


小牧先生、その露出している部分の正しいケアというのを、具体的に教えていただけたら幸いです。
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2012-12-28 12:50:21
色々な経緯があったんですね。

不安になられる理由が分かりました。


この手術は、概念のしっかりとした理解と経験数がものを言います。

世界的にも痛むのは仕方がない、と言うスタンスですから、申し訳ないのですが、私個人のお話は無視して下さい。


その上でですが、暫く様子見で良いのではないでしょうか。

進行性のものである、と診断出来るのに2〜3年掛かるでしょうから、その判断の上で宜しいかと思います。


お大事に。

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2012-12-28 13:17:32
>小牧先生、その露出している部分の正しいケアというのを、具体的に教えていただけたら幸いです。


ごく一般的な予防処置でかまいません。
正しい歯磨きと、フッ化物の使用、炭水化物の制限を主とする規則正しい食生活です。




私の意見の追加です。

>一つだけ私見を書かせていただきますが、高齢者で歯間からカリエスが生じると言うのは、そこまでの間に、歯周病等でセメント質が露出してプラークの貯留を招くからである、と私自身の7年以上特老ホームに往診続けて来た経験上で感じていることです。

>反面、健康に保たれ歯茎の減りの少ない方は、そう言う事態を避けられていた、と言う実例も拝見しております。


その通りだと思います。
歯周病によって歯間部の根面が露出することでリスクは高くなります。

反面、たとえ高齢でも歯周炎に罹患していないで、歯間部が開いておらず、頬側の歯頚部のみが、外傷によって根面が露出しているような人では、問題にならないことの方が多いように思います。



>なので、個人的経験上で、歯茎の減りを防ぐ手段は歯を守れる、と感じております。

この意見にも私は賛成します。
しかし、縁を防ぐことは大切だと感じますが、減ってしまったものを戻すことがどれだけ健康に寄与するかといえば、疑問が残ります。


>歯根面カリエスの多発部位は、歯間であることは間違いがないですが、頬側に露出した歯根も広範に楔上にカリエスに至っている高齢者も多数見て来ました。

歯周炎で、歯間部さえ開かなければこういったことは起こらないので、必要なのは、頬側の歯肉を足すことではなく、歯周炎の予防を徹底することでしょう。



>高齢者は甘いものが好きで、どうしてもプラークコントロールが出来ませんので、歯根面カリエスを防ぐ為にも、セメント質の露出を出来る限り防ぐ方が良い、と考えます。

その通りだと思います。
「防ぐ」ことは大切です。




>秋本先生のお話ですが、北欧系の歯周病学派では積極的な介入には懐疑的で、そこでのデータでのお話ですので、バイアスが掛かっているかと思われます。

これはよくアメリカ系の先生から出る反論ですが、消極的だからバイアスがかかっているのではなく、公平な研究の結果から、効果がないと判ると消極的になるということのように思います。

どんな分野であれ、まだはっきり結論が出ないことに対しては積極的な研究も数多く行われ、効果がないという結論が出ればすぐにその結果を生かして消極挺になるという、非常に合理的な考え方をしているように感じています。


アメリカの研究は、バイアスはかかっていないのでしょうか。

それにしても、積極的なアメリカからも、健康に寄与するという研究が出ていないと思いますが。



>現に秋本先生ご自身が現在、こう言う手術年間250回以上為さっている、とお話されていました。


秋本先生のことは尊敬していますので、こういった書き方をしたくはありませんが。

秋本先生の症例で、日本人のように歯茎や骨の薄い方の症例は何例ぐらいでしょうか?
その経過年数は何年でしょうか。

この相談者の年齢からすると、松元先生が問題とされる、高齢者となるまでの40〜50年間維持できるでしょうか。




>無駄だ、と思っていることをされるとは思いませんので、

私も一般的に移植が無駄だと思っていません、しかしこの相談者の方の場合、審美的に気にされていないのなら、費用対効果を含め、プラスマイナスを考えて、必要の無い治療だと思います。

回答 回答8
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2012-12-28 14:15:10
ちーずさんが、もし右利きでしたら、右上頬(外)側をブラッシングする際の歯ブラシの持ち方(棒を握る要領?)の問題があったのでは、と推測しました。

確かに、もし、ちーずさんの主訴に「審美的不満」が無ければ、あえて手術は必要ないかもしれませんね。


只、小牧SD先生の

>残念ながら、日本人のように歯茎と骨が薄い人は、移植をしても、長期的には再びなくなることも多く、生涯維持するのは難しいでしょう。



・・・については同意出来ません。

例えば、この’長期的’というのが50年以上とかなら分かりませんが、元の状態よりも歯茎に厚みを与えることは、少なくとも有利に働くものと考えています。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2012-12-28 16:03:42
>例えば、この’長期的’というのが50年以上とかなら分かりませんが、元の状態よりも歯茎に厚みを与えることは、少なくとも有利に働くものと考えています。

と、いう意味ですね。


歯根露出による問題として考えられるのは、審美的な問題と根面カリエスです。

審美的問題を除けば、根面カリエスで問題となるのは、質問者さんの年齢からすれば、40ー50年後です。

根面う蝕の予防のためならば、40ー50年後まで維持できなければ意味が無いように思いますが。



>歯茎に厚みを与えることは、少なくとも有利に働くものと考えています。

厚みが維持できれば有利だと思います。
しかし、原因が日本人に多い、歯牙の位置が頬側よりにあり、そのため骨や歯肉が薄いとすれば、まずは歯牙の位置を変えてからでないと効果は継続しないように思いますがいかがでしょうか。

ある先生の講義でも、アメリカ人でも歯牙の位置が頬側にあることによって起こった症例では、矯正で動かしてからと言っておられました。
また、歯牙の頬側に張り出した部分は削り落とすこともあるようにも言っておられました。

つまり、移植そのものを否定するのではなく、今回の場合は、実際に診ていないのではっきり言えませんが、適応症ではないように思います。


適応症であれば、原因を取り除いた上で行えばとても効果的な方法だと思います。

回答 回答10
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2012-12-28 17:33:28
40〜50年予後については、自分の症例・他の先生の治療で自分も予後経過を実際に見てきた症例とも全く経験していませんので分かりません。
コメント出来ません。


>原因が日本人に多い、歯牙の位置が頬側にあり、そのため骨や歯肉が薄いとすれば、まず歯牙の位置を変えてからでないと効果は継続しないように思いますが如何でしょうか。

骨が薄いと言うよりも、レントゲン立体画像では歯根の一部が顎骨から飛び出している(唇・頬側に全く骨がない)ように見えるケースとして、典型例は非抜歯矯正治療を行った下顎前歯にしばしば見られる歯肉退縮ではないでしょうか。


これも、40年〜50年経過の経験ありませんので、根面カリエスに対する有効性は分かりません。

しかし、10年〜20年くらいならば、再退縮する可能性もゼロではないものの予後良好なケースはかなり多いと思います。
結果から考察すると、おそらく歯肉退縮の引き金となったであろう不適切なブラッシングの要因は大きく、術後は、それを改善する事と、また、たとえ骨はなくても歯肉の厚みが増す意味は大きいものと推測します。



>ある先生の講義でも、アメリカ人でも歯牙の位置が頬側にあることのよって起こした症例では、矯正で動かしてからと言っておられました。

この先生の名前を教えてください。
歯を移動すれば、オペもやり易いので可能なら行なう方が良いと思います。

しかし、この場合、確か、「骨が出来るとは限らない」との報告があったように(記憶があやふや)思いますが・・。



>歯牙の頬側に張り出した部分は削り落とすこともあるように言っておられました。

私でも削り落とすことはあります。
でも、もしこれで唇・頬側に骨が出来るとしたら、削った部分に置換性歯根吸収を起こす可能性はありませんか?
しっかりとした上皮性付着で良いように思います。


最後に一番大切なことですが、ちーずさんのケースが適応症であったかどうかは微妙です。
審美的要求がなければ無理に行なうべきものでもないように思えます。

回答 回答11
  • 回答者
回答日時:2012-12-28 18:15:12
>40〜50年予後については、自分の症例・他の先生の治療で自分も予後経過を実際に見てきた症例とも全く経験していませんので分かりません。
>コメント出来ません。


>骨が薄いと言うよりも、レントゲン立体画像では歯根の一部が顎骨から飛び出している(唇・頬側に全く骨がない)ように見えるケースとして、典型例は非抜歯矯正治療を行った下顎前歯にしばしば見られる歯肉退縮ではないでしょうか。

同意
矯正を行わなくても、上顎の前歯犬歯小臼歯には一般的によくみられると思います。




>これも、40年〜50年経過の経験ありませんので、根面カリエスに対する有効性は分かりません。
>しかし、10年〜20年くらいならば、再退縮する可能性もゼロではないものの予後良好なケースはかなり多いと思います。

40ー50年の経過が判らないなら、相談者さんの場合、まだ数十年は根面カリエスの問題を起こす確立はかなり低いのですから、もし行うなら、もう後20ー30年してからの方が確実に根面カリエスの危険性を防げるのではないはないでしょうか。

経過観察していて、根面に初期のう蝕が診られてからでも遅くはないと思いますが。





>結果から考察すると、おそらく歯肉退縮の引き金となったであろう不適切なブラッシングの要因は大きく、術後は、それを改善する事と、また、たとえ骨はなくても歯肉の厚みが増す意味は大きいものと推測します。

健康を維持して聞く上で、歯肉の厚みを増すことがどのような意味があるのでしょうか?



>この先生の名前を教えてください。歯を移動すれば、オペもやり易いので可能なら行なう方が良いと思います。
>しかし、この場合、確か、「骨が出来るとは限らない」との報告があったように(記憶があやふや)思いますが・・。

>私でも削り落とすことはあります。
>でも、もしこれで唇・頬側に骨が出来るとしたら、削った部分に置換性歯根吸収を起こす可能性はありませんか?
>しっかりとした上皮性付着で良いように思います。


私も骨はできないと思いますし、この手術の目的は骨を作ることでもないと思います。



>最後に一番大切なことですが、ちーずさんのケースが適応症であったかどうかは微妙です。
審美的要求がなければ無理に行なうべきものでもないように思えます。

同意
「歯肉退縮があれば移植を行う」では無く、診査診断をしっかりして、原因や、手術の目的を明確にし、適応症を選ぶことが大切だと思います。



何度も書きますが、移植を否定しているわけでなく、ちーずさんの場合の話をしています。

>そこの先生が言うには、次にこの歯が虫歯になったら(歯根面から)神経を抜くことになるので、そうならないために…とのことでした。

ちーずさんの年齢で、これはないでしょう。
何十年先の話?
もし危険性があるのなら、移植の前に予防の指導をすべきです。

回答 回答12
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2012-12-28 18:45:50
了解しました。

小牧SD先生チックな広い視野からの考え方は大いに参考になりました。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ちーずさん
返信日時:2012-12-28 20:26:37
みなさま、ありがとうございます。

なんだか難しいお話もあり、正直どうしたらいいかわからなくなってきました。

が、現在三ヶ月の子を一人で見ていることもあり、この先しばらく何度も治療に出向くのは難しいのかもしれません。最低でも授乳が終わるまでは…。


小さい頃から通っていた歯科

「よく磨け!」

としか言われてこなかったので、ゴシゴシ磨いていてこの結果です。
自分の子供にはきちんと指導しようと思います。



歯根部分は虫歯になりやすいのですよね?
酸味のあるものなどは極力控えた方が良いのでしょうか?
何年か前から、果物を食べた後に歯磨きをすると歯の根元が痛かった覚えがあります。

それから小牧先生、炭水化物の制限と言うのは具体的にどこまでしたら良いのでしょう。
現在母乳をたくさん出すために、産後は産前よりも二倍は炭水化物(主に白米)を摂取しています。母乳の出がイマイチなので、良しとされる甘酒やあんこ、団子なども摂っています。
基本的に甘いので、歯にはあまり良くなさそうですね。



審美的要求は今のところ特にありません。
しゃべっても笑っても上唇で見えませんし、見えても特にそこまで気になっていません。

とりあえず、年明けに他の歯科にも実際に一度受診してみて、意見を聞いてみようと思います。



タイトル 痩せている歯茎へ上顎の組織を移植したほうがいいのか?
質問者 ちーずさん
地域 非公開
年齢 29歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 審美歯科治療(歯茎)
歯茎が下がった(歯肉退縮)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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