プラークとインプラント周囲炎の問題
相談者:
裕次郎Uさん (40歳:男性)
投稿日時:2013-02-18 12:28:36
歯科医の方々は、プラークとインプラント周囲炎の問題をどう考えますか?
プラーク1mgのなかには1億個以上の微生物(歯周病菌)がいるといわれています。
それが原因でインプラント周囲炎になる方が、2〜3割いるそうです。
年2、3回のメンテナンス、毎日3回の歯磨きでは、周囲炎を防げないような気がします。
最悪の場合、インプラント撤去はどんな感じですか?
大手術、工事でしょうか?
よろしくお願いします。
プラーク1mgのなかには1億個以上の微生物(歯周病菌)がいるといわれています。
それが原因でインプラント周囲炎になる方が、2〜3割いるそうです。
年2、3回のメンテナンス、毎日3回の歯磨きでは、周囲炎を防げないような気がします。
最悪の場合、インプラント撤去はどんな感じですか?
大手術、工事でしょうか?
よろしくお願いします。
[過去のご相談]
回答1
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2013-02-18 12:58:21
>歯科医の方々はプラークとインプラント周囲炎の問題をどう考えますか?
インプラント周囲炎の原因はプラーク内の細菌です。
>年2、3回のメンテナンス、毎日3回の歯磨きでは、周囲炎を防げないような気がします。
回数よりも、どれだけプラークが除去できるかが重要です。
インプラント周囲炎の原因はプラーク内の細菌です。
>年2、3回のメンテナンス、毎日3回の歯磨きでは、周囲炎を防げないような気がします。
回数よりも、どれだけプラークが除去できるかが重要です。
回答2
美江寺歯科医院(岐阜県瑞穂市)の小牧です。
回答日時:2013-02-18 13:12:42
裕次郎U さん、今日は
>歯科医の方々はプラークとインプラント周囲炎の問題をどう考えますか?
インプラントに限らず、プラークコントロールが悪いことが問題だと思います。
インプラント治療を下から、プラークコントロールを良くするのではなく、常日頃から、良好なプラークコントロールレベルを維持するように心がけることだと思います。
国民全体が、悪くなったら治療すれば良い、歯がなくなったらインプラントにすれば良いと言う考えを改め、「正しい予防」を身につける必要があると思います。
>最悪の場合、インプラント撤去はどんな感じですか?
>大手術、工事でしょうか?
最近は良い器材ができてきて、比較的簡単になってきているようです。
インプラントを残すために、インプラント周囲炎を治す治療をするよりも、撤去の方が楽かも知れません。
撤去すれば、インプラント周囲炎も治ります。
>歯科医の方々はプラークとインプラント周囲炎の問題をどう考えますか?
インプラントに限らず、プラークコントロールが悪いことが問題だと思います。
インプラント治療を下から、プラークコントロールを良くするのではなく、常日頃から、良好なプラークコントロールレベルを維持するように心がけることだと思います。
国民全体が、悪くなったら治療すれば良い、歯がなくなったらインプラントにすれば良いと言う考えを改め、「正しい予防」を身につける必要があると思います。
>最悪の場合、インプラント撤去はどんな感じですか?
>大手術、工事でしょうか?
最近は良い器材ができてきて、比較的簡単になってきているようです。
インプラントを残すために、インプラント周囲炎を治す治療をするよりも、撤去の方が楽かも知れません。
撤去すれば、インプラント周囲炎も治ります。
回答3
加藤デンタルクリニック(横浜市中区)の加藤です。
回答日時:2013-02-18 13:14:47
>歯科医の方々はプラークとインプラント周囲炎の問題をどう考えますか?
歯周病よりも大変な問題と考えています。
以前から骨膜下インプラントやサファイヤインプラントはインプラント周囲炎になる事があり、除去などの対応をしてきましたが、今後はチタンのスクリュータイプでも時間と共に出てくると思います。
>最悪の場合、インプラント撤去はどんな感じですか?
>大手術、工事でしょうか?
骨膜下インプラントやブレードインプラントは除去が大変な事もありましたが、現在のスクリュータイプのインプラントは除去キッドが発売され、簡単に除去出来るようになったと思います。
インプラントを入れるより、除去する方が場合によっては侵襲が少なく合併症も少ないかもしれませんね。
歯周病よりも大変な問題と考えています。
以前から骨膜下インプラントやサファイヤインプラントはインプラント周囲炎になる事があり、除去などの対応をしてきましたが、今後はチタンのスクリュータイプでも時間と共に出てくると思います。
>最悪の場合、インプラント撤去はどんな感じですか?
>大手術、工事でしょうか?
骨膜下インプラントやブレードインプラントは除去が大変な事もありましたが、現在のスクリュータイプのインプラントは除去キッドが発売され、簡単に除去出来るようになったと思います。
インプラントを入れるより、除去する方が場合によっては侵襲が少なく合併症も少ないかもしれませんね。
回答4
国際ビル歯科(千代田区丸ノ内)のさがらです。
回答日時:2013-02-18 15:02:12
ご相談ありがとうございます。
>歯科医の方々はプラークとインプラント周囲炎の問題をどう考えますか?
とても関連が深く重要なテーマです。
インプラントがこれだけ多く普及して、しかもインプラント周囲炎の確率がとても高いことが判明しましたから、これからは非常に大きな問題となります。
>プラーク1mgのなかには1億個以上の微生物(歯周病菌)がいるといわれています。それが原因でインプラント周囲炎になる方が、2〜3割いるそうです。
最新の研究ではもっと大きい割合で、インプラント周囲炎になることがはっきりしました。
スウェーデンは現代インプラント発祥のメッカともいうべき先進国ですが、そこのまた中心となるイエテボリ大学で博士号を取り、その後長く当地で開業していながら歯周炎の研究をしている、ジョバンニ・セリーノという歯科医師の発表は驚愕的です。
スウェーデンでのインプラント周囲炎の発病割合は、なんと5割に迫っています。
しかも、スウェーデン・イエテボリ大学は近代歯周病学の発祥の地でもありますから、世界で一番良く管理されている国でさえ、それだけ発病していることが驚異です。
日本などでは全体的にいえば、歯周病の管理が非常におろそかです。
したがって日本の周囲炎の発病割合は、先進国スウェーデンより良い結果であるはずがありません。
これからのインプラント治療は、上手く行くかどうかだけではなく、その後生涯に渡って、歯周炎の管理をするシステムが初めから稼働しているかどうか、という関門を越えなければならないでしょう。
>年2、3回のメンテナンス、毎日3回の歯磨きでは、周囲炎を防げないような気がします。
メインテナンスの内容次第です。
インプラント周囲炎予防のプログラムが組んであり、かつ、実行と検査結果がとても良い状態ならば、そのくらいの回数で良いという場合もあるかもしれません。
インプラント周囲炎予防のためであれば、毎日3回の歯磨きなど必要ないはずですが、きちんと指導を受けましょう。
そもそも歯周病や虫歯予防のための歯磨きであれば、回数などは問題ではありません。
エチケットのためとか、趣味や楽しみとして磨くのであれば、それでも構いません。
正しい歯磨きができれば、そして健康状態の評価を継続的に受けていれば、1日一回でも良いはずです。
>最悪の場合、インプラント撤去はどんな感じですか?大手術、工事でしょうか?
最新の撤去用器材を使えば、比較的簡単です。
ただ撤去にはリスクが伴いますから、初めからその予定を計画に入れないほうが安全です。
どのような歯の治療でも共通ですが、くりかえしをする度に悪化していきます。
なお最新情報では、インプラント周囲炎予防はインプラント治療の時から効果を上げることができます。
それは光機能化という治療方法です。
すでにドイツやスイスでは大学の教科書に入れる予定となっています。
その方法は画期的であり、インプラントの材料や種類でもなければ、インプラントを埋める技術でもありません。
その中で、ボーン・シールという新しい考えが提唱されています。
その周囲組織への応用が、周囲炎予防にも大きな期待が持たれています。
従来は、自然の歯の歯周病学から、インプラント周囲炎へも応用されてきましたが、その基本的概念からひっくり返されて、驚天動地のごとく大きくインプラント世界が変わってきました。
少なくとも、せめて自然の歯への歯周病の管理を正しく受けましょう。
その後は、インプラント周囲炎への予防計画も盛り込めれば安心です。
>歯科医の方々はプラークとインプラント周囲炎の問題をどう考えますか?
とても関連が深く重要なテーマです。
インプラントがこれだけ多く普及して、しかもインプラント周囲炎の確率がとても高いことが判明しましたから、これからは非常に大きな問題となります。
>プラーク1mgのなかには1億個以上の微生物(歯周病菌)がいるといわれています。それが原因でインプラント周囲炎になる方が、2〜3割いるそうです。
最新の研究ではもっと大きい割合で、インプラント周囲炎になることがはっきりしました。
スウェーデンは現代インプラント発祥のメッカともいうべき先進国ですが、そこのまた中心となるイエテボリ大学で博士号を取り、その後長く当地で開業していながら歯周炎の研究をしている、ジョバンニ・セリーノという歯科医師の発表は驚愕的です。
スウェーデンでのインプラント周囲炎の発病割合は、なんと5割に迫っています。
しかも、スウェーデン・イエテボリ大学は近代歯周病学の発祥の地でもありますから、世界で一番良く管理されている国でさえ、それだけ発病していることが驚異です。
日本などでは全体的にいえば、歯周病の管理が非常におろそかです。
したがって日本の周囲炎の発病割合は、先進国スウェーデンより良い結果であるはずがありません。
これからのインプラント治療は、上手く行くかどうかだけではなく、その後生涯に渡って、歯周炎の管理をするシステムが初めから稼働しているかどうか、という関門を越えなければならないでしょう。
>年2、3回のメンテナンス、毎日3回の歯磨きでは、周囲炎を防げないような気がします。
メインテナンスの内容次第です。
インプラント周囲炎予防のプログラムが組んであり、かつ、実行と検査結果がとても良い状態ならば、そのくらいの回数で良いという場合もあるかもしれません。
インプラント周囲炎予防のためであれば、毎日3回の歯磨きなど必要ないはずですが、きちんと指導を受けましょう。
そもそも歯周病や虫歯予防のための歯磨きであれば、回数などは問題ではありません。
エチケットのためとか、趣味や楽しみとして磨くのであれば、それでも構いません。
正しい歯磨きができれば、そして健康状態の評価を継続的に受けていれば、1日一回でも良いはずです。
>最悪の場合、インプラント撤去はどんな感じですか?大手術、工事でしょうか?
最新の撤去用器材を使えば、比較的簡単です。
ただ撤去にはリスクが伴いますから、初めからその予定を計画に入れないほうが安全です。
どのような歯の治療でも共通ですが、くりかえしをする度に悪化していきます。
なお最新情報では、インプラント周囲炎予防はインプラント治療の時から効果を上げることができます。
それは光機能化という治療方法です。
すでにドイツやスイスでは大学の教科書に入れる予定となっています。
その方法は画期的であり、インプラントの材料や種類でもなければ、インプラントを埋める技術でもありません。
その中で、ボーン・シールという新しい考えが提唱されています。
その周囲組織への応用が、周囲炎予防にも大きな期待が持たれています。
従来は、自然の歯の歯周病学から、インプラント周囲炎へも応用されてきましたが、その基本的概念からひっくり返されて、驚天動地のごとく大きくインプラント世界が変わってきました。
少なくとも、せめて自然の歯への歯周病の管理を正しく受けましょう。
その後は、インプラント周囲炎への予防計画も盛り込めれば安心です。
回答5
松元教貢歯科医院(大田区山王)の松元です。
回答日時:2013-02-20 00:05:01
プラークとインプラント周囲炎は、今後大きな課題になってくるのは間違いありません。
しかし、その基礎は歯周病予防、治療であり、天然歯へのこれらがきちんとできる医院への継続的な通院が、インプラントになった場合でもトラブルを未然に防ぐ道でしょう。
なので、インプラント周囲炎を特別視するのではなくて、歯周病予防、治療であるとお考えいただくことをお願いします。
近い未来では、インプラント周囲炎による病状を再生療法とか用いて治すのが、歯科の大きな分野の一つになるでしょう。
撤去もその一つかも知れません。
撤去に関しては、簡単にできる器具の開発が進んで来ているので、相当い難しくなってしまわない限り心配されなくて大丈夫では、と思います。
しかし、その基礎は歯周病予防、治療であり、天然歯へのこれらがきちんとできる医院への継続的な通院が、インプラントになった場合でもトラブルを未然に防ぐ道でしょう。
なので、インプラント周囲炎を特別視するのではなくて、歯周病予防、治療であるとお考えいただくことをお願いします。
近い未来では、インプラント周囲炎による病状を再生療法とか用いて治すのが、歯科の大きな分野の一つになるでしょう。
撤去もその一つかも知れません。
撤去に関しては、簡単にできる器具の開発が進んで来ているので、相当い難しくなってしまわない限り心配されなくて大丈夫では、と思います。
タイトル | プラークとインプラント周囲炎の問題 |
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質問者 | 裕次郎Uさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 40歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
インプラントその他 歯磨き(プラークコントロール) その他 インプラント関連 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。