[写真あり] 神経を抜く治療について質問です。
相談者:
kei8888さん (25歳:女性)
投稿日時:2013-02-21 14:53:58
こんにちは。
神経を抜く治療について、素朴な疑問が沸いたので質問させて頂きます。
・歯の神経は、「アゴの骨の中の太い神経へとつながっているようですが、普通「歯の神経をとる」というと、どのあたりまでを取るんでしょうか?
画像を添付しましたが、画像の中に描いてある神経の範囲内ですか?
・歯の神経を取る治療はすごく難しそうに重いますが、歯の神経って肉眼ではっきりと見えるんですか?
どんな色なんですか?
奥歯の神経を抜く治療のときなど見えづらそうだしすごく大変そうなイメージがあります。
・歯の神経は添付した画像のようにドリルで取るようですが、神経を完全にとりきれなくてもある程度神経をとってしまえば、もう歯は痛みなどは感じなくなるんですか?
歯の「神経が入っている管」まで肉眼で見るのは無理そうだし完全にとりきるのはすごく難しそうなイメージがあります。
好奇心から変な質問してしまってすみません(^^;)
ご回答いただけたら嬉しいです!
画像1 画像2
神経を抜く治療について、素朴な疑問が沸いたので質問させて頂きます。
・歯の神経は、「アゴの骨の中の太い神経へとつながっているようですが、普通「歯の神経をとる」というと、どのあたりまでを取るんでしょうか?
画像を添付しましたが、画像の中に描いてある神経の範囲内ですか?
・歯の神経を取る治療はすごく難しそうに重いますが、歯の神経って肉眼ではっきりと見えるんですか?
どんな色なんですか?
奥歯の神経を抜く治療のときなど見えづらそうだしすごく大変そうなイメージがあります。
・歯の神経は添付した画像のようにドリルで取るようですが、神経を完全にとりきれなくてもある程度神経をとってしまえば、もう歯は痛みなどは感じなくなるんですか?
歯の「神経が入っている管」まで肉眼で見るのは無理そうだし完全にとりきるのはすごく難しそうなイメージがあります。
好奇心から変な質問してしまってすみません(^^;)
ご回答いただけたら嬉しいです!
画像1 画像2
相談者からの返信
回答1
回答2
川崎歯科クリニック(中野区大和町)の川崎です。
回答日時:2013-02-21 16:36:40
こんにちは。
カワサキです。
>このままプリントアウトなさり、お掛かりの歯科医院で直接お尋ねになってはいかがでしょう。
確かに、その通りです。
僕らも、ボランティアで、回答をしておりまして、興味本位のお話まで、付き合いにくい状況です。(と、言いつつ、具体的に答えちゃうんですけどね)
折角ですので、一般的なお話を………
>画像を添付しましたが、画像の中に描いてある神経の範囲内ですか?
その通りです。
根尖までです。
>歯の神経って肉眼ではっきりと見えるんですか?どんな色なんですか?
冠部(頭の部分)は、見えます。
薄い、ピンク色をしています。
>奥歯の神経を抜く治療のときなど見えづらそうだしすごく大変そうなイメージがあります。
根の形は複雑で、先端まで直視できないので、すごく大変です。
根の長さ(深さ)を調べるのに、
@ 手指の感覚
A 電気的な抵抗を利用して、測定する(EMR)
B 小さいレントゲン写真で確認する
など、様々な、工夫を組み合わせながら、治療をすすめます。
>神経は「ドリル」で取るのではなくて「清掃器具」で取るみたいですね
「清掃道具」のことを、針みたいな形をしていますが、リーマ、ファイルと呼んでいます。
好奇心は、満たされましたか?
カワサキです。
>このままプリントアウトなさり、お掛かりの歯科医院で直接お尋ねになってはいかがでしょう。
確かに、その通りです。
僕らも、ボランティアで、回答をしておりまして、興味本位のお話まで、付き合いにくい状況です。(と、言いつつ、具体的に答えちゃうんですけどね)
折角ですので、一般的なお話を………
>画像を添付しましたが、画像の中に描いてある神経の範囲内ですか?
その通りです。
根尖までです。
>歯の神経って肉眼ではっきりと見えるんですか?どんな色なんですか?
冠部(頭の部分)は、見えます。
薄い、ピンク色をしています。
>奥歯の神経を抜く治療のときなど見えづらそうだしすごく大変そうなイメージがあります。
根の形は複雑で、先端まで直視できないので、すごく大変です。
根の長さ(深さ)を調べるのに、
@ 手指の感覚
A 電気的な抵抗を利用して、測定する(EMR)
B 小さいレントゲン写真で確認する
など、様々な、工夫を組み合わせながら、治療をすすめます。
>神経は「ドリル」で取るのではなくて「清掃器具」で取るみたいですね
「清掃道具」のことを、針みたいな形をしていますが、リーマ、ファイルと呼んでいます。
好奇心は、満たされましたか?
回答3
E Eデンタル(愛知県豊橋市)の井野です。
回答日時:2013-02-21 16:37:16
こんにちは、かなり専門的な内容になりますが、
>・歯の神経は、「アゴの骨の中の太い神経へとつながっているようですが、普通「歯の神経をとる」というと、どのあたりまでを取るんでしょうか?
太い神経とは下歯槽神経のことでしょうね。
これは歯の大分下にありますので根管治療の際にはそこまで触りません。
極稀に根の先端の直下に下歯槽神経の枝の部分があり、麻痺が出る人もいますが、かなり稀です。
(私も一度経験があります^^;)
ただ、日本のごく一部の先生方が行う水酸化カルシュームを歯の外に押し出すような治療をすると神経管が圧迫されて唇に麻痺が出ることもあるそうです。
(これも極々稀ですが^^;)
歯の神経は基本的に歯の先の生理学的根尖孔と言う部分まで取るというのが教科書的ですが、机上の空論に近い部分もあります。
教科書のような生理学的根尖孔は実は半分ぐらいの歯にしか存在しないこと、加齢現象で根の先はどんどん形が変わることなどが上げられます。
このどこまで取るかと言うのは専門的なことを言えば学派でも考え方が異なります。
作業長(神経を取る長さ)を1mm程度ショートさせた方が良いという考え方と、根の先端ギリギリの所まで取った方が良いと言う考え方があります。(非常にレベルの高い議論ですが^^;)
参考:http://eedental.fine.to/eeblog/2010/04/aae-1.html
>・歯の神経を取る治療はすごく難しそうに重いますが、歯の神経って肉眼ではっきりと見えるんですか?
ど>んな色なんですか?
太い神経なら裸眼で分りますよ。
たまに犬歯などはごっそり取れると、薄いピンク色様の透明色ものが取れてきます。
ただ細い枝・葉のような部分になると顕微鏡を用いても見ることは不可能です。
ある1つのデーターでは奥歯の神経の治療は専門医が専門的は道具を使用して行っても、実は6割程度しか神経の除去ができていないとの文献もあります。
神経管はシンプルなストロー状のものではなく、複雑な木の根っこのような複雑な形をしています。(朝鮮ニンジンのような形状を思い浮かべてください)
ブログの写真のような構造をしています。
参考:http://eedental.fine.to/eeblog/2009/10/post-6.html
>奥歯の神経を抜く治療のときなど見えづらそうだしすごく大変そうなイメージがあります。
どの先生もそうですが、手に伝わる感覚で治療をします。
根の先まで見て神経を取ることは残念ながらできません・・・
奥歯の神経管は3〜4本と教えられますが、今年最初の治療で神経管が6本出てきた歯がありました。
(13年歯医者をしていた初めて治療しました^^;)
参考:http://eedental.fine.to/eeblog/2013/01/6canals.html
>・歯の神経は添付した画像のようにドリルで取るようですが、神経を完全にとりきれなくてもある程度神経をとってしまえば、もう歯は痛みなどは感じなくなるんですか?
そうですね、ある程度神経を取ってしまうと歯は何も感じなくなります。
100神経を取ることが理想ですが、100取らなくても問題はおこりません。
ですので生活の中で支障なく暮らせることを1つのゴールとします。
ただ、神経を取ると感覚受容器が微妙に変化するので、違和感を感じたり、鈍感になったりすることもあります。
(実験では神経のない歯は神経のある歯が危険と感じる圧の3倍をかけて初めて気づくともあります)
また根管治療で大事なのが神経の中に細菌感染させないということです。
細菌感染してしまうと痛みが無くてもどんどん骨が溶け、ある日突然大きく腫れて来たり膿が出てきます。
また神経を取った歯は有意に歯根破折が多くなります。
神経が健康な状態であればまずこのような症状は起こりません。
>歯の「神経が入っている管」まで肉眼で見るのは無理そうだし完全にとりきるのはすごく難しそうなイメージがあります。
実は前歯でも簡単なことはないんですよ。
私の尊敬する専門医の先生は「簡単なエンドは存在しない」とおっしゃられていますが、その通りだと思います!
神経の治療は簡単ではありませんし、一度トラブルが出ると高頻度で抜歯になって行きます。
ポイントとしては虫歯を作らない。
・虫歯は神経に到達する前に治す。
・もし神経の治療になれば、1度目の抜髄が非常に大切になる。
(この最初に神経を触る先生次第でその歯の今後が決まると言ってもいいでしょう)
また番外として、
・なるべく神経を残す治療をしてくれる先生を選ぶ(抜く先生はガンガン神経取りますからね^^;)
・固執して悪くなった神経を残さない←歯チャンネラーさんはここで失敗する人が多いです。
言う所でしょうか。
矛盾するようなことを書くと、神経を抜く時期と言うのは歯を残す為に非常に大切な判断ポイントになります。
参考:http://eedental.fine.to/eeblog/2010/10/post-166.html
歯科治療に限らず、どんな分野もそうですが、突き詰めると何でも非常に奥は深いですし、難しいです^^;
以上です。
個人的にはこう言う質問好きですね^^
>・歯の神経は、「アゴの骨の中の太い神経へとつながっているようですが、普通「歯の神経をとる」というと、どのあたりまでを取るんでしょうか?
太い神経とは下歯槽神経のことでしょうね。
これは歯の大分下にありますので根管治療の際にはそこまで触りません。
極稀に根の先端の直下に下歯槽神経の枝の部分があり、麻痺が出る人もいますが、かなり稀です。
(私も一度経験があります^^;)
ただ、日本のごく一部の先生方が行う水酸化カルシュームを歯の外に押し出すような治療をすると神経管が圧迫されて唇に麻痺が出ることもあるそうです。
(これも極々稀ですが^^;)
歯の神経は基本的に歯の先の生理学的根尖孔と言う部分まで取るというのが教科書的ですが、机上の空論に近い部分もあります。
教科書のような生理学的根尖孔は実は半分ぐらいの歯にしか存在しないこと、加齢現象で根の先はどんどん形が変わることなどが上げられます。
このどこまで取るかと言うのは専門的なことを言えば学派でも考え方が異なります。
作業長(神経を取る長さ)を1mm程度ショートさせた方が良いという考え方と、根の先端ギリギリの所まで取った方が良いと言う考え方があります。(非常にレベルの高い議論ですが^^;)
参考:http://eedental.fine.to/eeblog/2010/04/aae-1.html
>・歯の神経を取る治療はすごく難しそうに重いますが、歯の神経って肉眼ではっきりと見えるんですか?
ど>んな色なんですか?
太い神経なら裸眼で分りますよ。
たまに犬歯などはごっそり取れると、薄いピンク色様の透明色ものが取れてきます。
ただ細い枝・葉のような部分になると顕微鏡を用いても見ることは不可能です。
ある1つのデーターでは奥歯の神経の治療は専門医が専門的は道具を使用して行っても、実は6割程度しか神経の除去ができていないとの文献もあります。
神経管はシンプルなストロー状のものではなく、複雑な木の根っこのような複雑な形をしています。(朝鮮ニンジンのような形状を思い浮かべてください)
ブログの写真のような構造をしています。
参考:http://eedental.fine.to/eeblog/2009/10/post-6.html
>奥歯の神経を抜く治療のときなど見えづらそうだしすごく大変そうなイメージがあります。
どの先生もそうですが、手に伝わる感覚で治療をします。
根の先まで見て神経を取ることは残念ながらできません・・・
奥歯の神経管は3〜4本と教えられますが、今年最初の治療で神経管が6本出てきた歯がありました。
(13年歯医者をしていた初めて治療しました^^;)
参考:http://eedental.fine.to/eeblog/2013/01/6canals.html
>・歯の神経は添付した画像のようにドリルで取るようですが、神経を完全にとりきれなくてもある程度神経をとってしまえば、もう歯は痛みなどは感じなくなるんですか?
そうですね、ある程度神経を取ってしまうと歯は何も感じなくなります。
100神経を取ることが理想ですが、100取らなくても問題はおこりません。
ですので生活の中で支障なく暮らせることを1つのゴールとします。
ただ、神経を取ると感覚受容器が微妙に変化するので、違和感を感じたり、鈍感になったりすることもあります。
(実験では神経のない歯は神経のある歯が危険と感じる圧の3倍をかけて初めて気づくともあります)
また根管治療で大事なのが神経の中に細菌感染させないということです。
細菌感染してしまうと痛みが無くてもどんどん骨が溶け、ある日突然大きく腫れて来たり膿が出てきます。
また神経を取った歯は有意に歯根破折が多くなります。
神経が健康な状態であればまずこのような症状は起こりません。
>歯の「神経が入っている管」まで肉眼で見るのは無理そうだし完全にとりきるのはすごく難しそうなイメージがあります。
実は前歯でも簡単なことはないんですよ。
私の尊敬する専門医の先生は「簡単なエンドは存在しない」とおっしゃられていますが、その通りだと思います!
神経の治療は簡単ではありませんし、一度トラブルが出ると高頻度で抜歯になって行きます。
ポイントとしては虫歯を作らない。
・虫歯は神経に到達する前に治す。
・もし神経の治療になれば、1度目の抜髄が非常に大切になる。
(この最初に神経を触る先生次第でその歯の今後が決まると言ってもいいでしょう)
また番外として、
・なるべく神経を残す治療をしてくれる先生を選ぶ(抜く先生はガンガン神経取りますからね^^;)
・固執して悪くなった神経を残さない←歯チャンネラーさんはここで失敗する人が多いです。
言う所でしょうか。
矛盾するようなことを書くと、神経を抜く時期と言うのは歯を残す為に非常に大切な判断ポイントになります。
参考:http://eedental.fine.to/eeblog/2010/10/post-166.html
歯科治療に限らず、どんな分野もそうですが、突き詰めると何でも非常に奥は深いですし、難しいです^^;
以上です。
個人的にはこう言う質問好きですね^^
タイトル | [写真あり] 神経を抜く治療について質問です。 |
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質問者 | kei8888さん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 25歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
根管治療の治療法 根管治療その他 その他(写真あり) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。