親知らず抜歯および根尖病巣摘出後の激痛について質問です

相談者: ミルさん (36歳:女性)
投稿日時:2013-06-20 05:24:45
はじめまして。

5月中旬に右下8番の抜歯および、その下に出来た嚢胞のような腫瘍のようなものを摘出したものです。

8番は非常に位置が悪く、歯列から外側にはみ出して、指をつっこんで口を開かなければ頬肉に隠れて見えない位置にありました。


嚢胞のようなものは、下歯槽管を巻き込んでいる恐れがあるとの事で、CTスキャンなどの詳しい検査を経て、大学病院で抜歯と摘出手術をしました。

CTスキャンでも、ごくごく際の方ではあったのですが、袋状のものの中に神経管が貫通しているとの所見で、わたしも実際にCT画像で確認いたしました。



まず、レントゲンやCTの結果から、たとえ腫瘍だとしても悪性の可能性はまずない、との事で、

病理検査を先にしてからオペをするか、オペをしてから病理に回すか主治医と話し合い、結局8番もろとも取り除かなければならないならオペを先にしたいと願い出て、病理を後に回しました。


臨床では、角化嚢胞性病原性腫瘍にまず間違いないとの判断で
(おがくずのようなものが袋状の中に詰まっていたようです。
歯根への巻き込みはありませんでした。)
オペの事前に説明があった通り、再発防止のために、8番を支えていた周りの顎の骨を削られ(2mmほどだと言われました)、病巣周りにあった歯茎も削られました。



病理結果は、嚢胞であるとの事で、実際にどちらだったのか分からないままですが、オペとしては抜歯(すんなりいきました)→腫瘍摘出(これも他への癒着が軽かったようです)→8番と7番奥側の骨を削り→5番から8番まで切開した歯茎を縫合→摘出後の歯茎に抗生物質入りのガーゼを詰められた、という手順でした。
時間としては約1時間半のオペでした。

下歯槽管はオペ中に見えなかったとの事で、神経は無傷のままです。


が、何かに圧迫を受けているのか、下顎・2番から4番の歯茎および歯、に痺れが出ています。
指2本分ほどのエリアが痺れています。

口も開けられるし、感覚も少し微弱ですが、呂律が回らないという事もなく、ただピリピリしている状態が続いています。
その治療として、現在メチコバールとアデホス腸溶錠を処方されています。


当方は歌手をしておりまして、今週末にコンサートを控えており、今週はじめの2日間、リハーサルがありました。
歌うのにも特に問題なかったのですが。

問題はその後で。

それまではピリピリはしていてもほぼ痛みが引いていたのに、リハーサル終了2時間後から、下顎、および上顎(頬骨に添ってこめかみまで)に激痛が走るようになりました。


歯茎が痛いわけではありません。
もっと、その奥が痛いです。

ピーク時にはうめくほどの痛みである上に、約30分おきに痛くなったり治まったりを繰り返し、痛む場所も数分おきに変わります。
時には、鼻の横の頬骨から、頬の中央へ、そして下顎へと、痛い場所が移り変わって行くのが分かるほどです。


今年の年始にオペをした逆側の左上8番を抜歯しました。

左上8番、右下8番が生えてくる途中で歯並びが少しずつ悪くなり、細かなものを噛み砕けなくなり、激痛を伴った事から、左上8番の抜歯に至ったのですが。

最初から難抜歯だと判明していた右下8番の抜歯に、私情でなかなか行けなかったので右下8番のオペが出来た5月までの数ヶ月の間、噛み合わせが悪くなった箇所のエナメル質を少し削る事と、抗生物質と痛み止めで応急処置をしてきた経緯があります。



そういう経緯から、自覚として、いざ右下8番がなくなって、ふたたび噛み合わせが悪化し、寝ている間の歯ぎしりで、上歯の神経を圧迫しているかもしれない、という事と、

歌を長時間(リハーサルで、のべ10時間ほどは歌いました)歌う事で、下顎の弱くなっていた感覚部分に、思った以上のスパルタなリハビリをしてしまい、筋肉痛に似た痛みに連動して上顎・下顎の神経が炎症しているかもしれない事、

また、リハーサル後にたっぷり汗をかき、血流が非常に良くなっている所にアデホス錠を飲用したため、血管痛がおこっているのではないか、という事ぐらいなのですが

他に原因は考えられますでしょうか。

下顎は少し熱を持っています。



痛みのため、ここ3日ほど、満足に睡眠が取れておらず、痛み止めも決定的な効果がありません。
原因が何なのか判明したいのです。

例えば、レントゲンで判明するようなケースなのか、それとも、歯並びが悪化した上での歯ぎしりのせいで、神経を圧迫しているかもしれないというものなのならば、応急処置として噛み合わせチェックをしてもらい、エナメル質を少し削ってもらう事で症状が緩和出来るものなのか、それとも他に原因が考えられ、こういう検査や治療をした方がいい、といったものがあるのかを知りたいのです。


術後の穴には現在もガーゼを詰めています。
オペ当初はガーゼが30cm詰められておりましたが、8cmまで短くはなりました。

左全体の噛み合わせが少し悪いかもしれない自覚はあり、固い物は噛み切れない状態なので、ガーゼが取れたら、噛み合わせを見てもらおうと思っていた矢先の激痛で、困惑しています。


ものすごい長文で大変申し訳ないのですが、先生方のご意見をお聞かせください。
先生方のご意見を持ち寄りながら、主治医と相談をしたいと思っております。

最後までお読みくださり、ありがとうございます。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2013-06-20 09:47:22
ミルさん、こんにちは

>リハーサル終了2時間後から、下顎、および上顎(頬骨に添ってこめかみまで)に激痛が走るようになりました。


実際に拝見しているわけではないので想像ですが。
リハーサル等で顎を酷使したことにより顎関節症様の症状が出ている可能性はあります。

また、歯ぎしりをしている可能性があればそれが原因の可能性もありますね。


普段からTCHに注意してみてはいかがでしょう?

参考:TCH、歯列接触癖



お大事にしてください。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2013-06-20 16:42:51
ミルさん、こんにちは。
下顎から上顎の方向に広がる痛みにお困りのようですね。

病理結果は嚢胞で、臨床的に腫瘍だったのですか?
病理検査をしたのであれば、病理検査結果のコピーをもらっておくことをお勧めします。ご
自身の健康状態の既往歴はご自身で管理されるのが一番良いですからね。

角化嚢胞性歯原性腫瘍は、数年前まで歯原性角化嚢胞という名前で嚢胞として扱われていたので、もしかしたら病理検査では古い名前で書いてあったのかもしれませんね。



術歴と症状から考えると、直接的に神経のダメージはなかったけれども、治癒過程での炎症や腫れが神経を刺激または圧迫して何らかのダメージを与えたと考えるのが適切かと思います。

親知らずの抜歯だけでなく、角化嚢胞性歯原性腫瘍の摘出も行ったので、手術の侵襲度も比較的高かったと思います。


実際にどの部分が痛んでいるのか、その痛みは何をすると悪化して、何をすると軽減するのか等を診察してみないと何とも言えませんが、神経障害性疼痛の可能性は十分にあります。

噛み合わせ歯軋りによる神経の圧迫でそのような痛みが生じる事は稀だと思います。

筋肉からの痛みや、血管痛による痛みも考えられなくもありませんが、痺れという症状が出ている以上、神経への多少のダメージがある事は間違いないと思います。
ですので、痛みもこれに関連している可能性が高いのではないかと推察しています。


術後のCTを取る事により、手術部位の状態と神経への近さを把握するのは有益だと思います。

また、ミルさんの説明から考えると、噛み合わせは歯軋りの治療はあまり効果がないのではないかという印象を受けます。
ガーゼの長さが短くなって行っているので、手術部位の治癒は順調なのだと思いますが、神経への影響は残念ながらCT検査でも判定しにくいと思います。



痛みが治まらないようでしたら、ペインクリニックへセカンドオピニオンを受けるのも一つの案だと思います。
仕事に支障が出ないように、早く痛みが治まると良いですね。

お大事になさってください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ミルさん
返信日時:2013-06-21 04:31:18
お返事ありがとうございます。

>角化嚢胞性歯原性腫瘍は、数年前まで歯原性角化嚢胞という名前で嚢胞として扱われていたので、もしかしたら病理検査では古い名前で書いてあったのかもしれませんね。

顕微鏡で見てみて、角化嚢胞性歯原性腫瘍の細胞が見つからなかったそうです。
担当医も確認して下さいました。

臨床では腫瘍、病理では嚢胞のグレーゾンという事で、数ヶ月後に念のためレントゲンを撮り、再発していないか確認しようという話で纏まっています。
ご意見ありがとうございました。
 


明け方痛みが治まり眠れたのですが、口を開けて寝ていたようで、起きたら歯が浮いているというか、どうも、右上7番が下がってきているようで、右側がきちんと噛み合わなくなり、右上7番を下から触れると、歯根炎症を起こしているような痛みに変わりました。

電気が走るような移動性の痛みから、局所的炎症のズキズキした痛みに変わった感じです。
痛い箇所も、右上7番の歯根付近のみになりました。


この右上7番は、右下8番が押し上げてしまって激痛が走った事があり、エナメル質を少し削る応急処置をしていた事があります。なので、動揺も少しですがあります。

親知らずが右上7番を押し上げるまでになってしまった為に、大学病院へ駆け込み抜歯に至ったのです。


歯茎が炎症しているために7番が下がってきているような症状が出ているのかわたしには判断しかねますが、例えば左側で食べ物を噛んでも、右奥7番が下7番に触れて痛いので、(右側ではいま柔らかい物も痛くて噛めません)これも併せて看てもらおうと思います。

担当医は、噛み合わせは一度変えてしまったら元には戻らないので慎重に行いたいとの意向で、すぐに噛み合わせを治してくれないかもしれないのですが、ひとまず現状を看てもらおうと思います。



また、担当医に電話連絡を取り、来週早々、ペインクリニックの受診を開始することにもなりました。
担当医も、神経の痛みが走った可能性があるかもしれないとの判断で、神経の痛みは通常の鎮痛剤では効かないので、ひとまず検査をして原因を測り、合う薬を処方された方がいいとの話でした。

とにもかくにも痛くて、しかも、今まで味わったことのない種類の痛みで、救急車でも呼ぼうかと思ったのですが、深夜に急患で歯を看てもらえる病院は無いと言われ、藁をも掴む思いでこちらにご相談させて頂きました。


ご意見ありがとうございました。



タイトル 親知らず抜歯および根尖病巣摘出後の激痛について質問です
質問者 ミルさん
地域 非公開
年齢 36歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 抜歯後の痛み・異常・トラブル
抜歯:8番(第三大臼歯、親知らず)
口腔外科関連
親知らず抜歯後の後遺症・トラブル
根の病気(根尖病変・根尖病巣)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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