歯質とレジンの接着状態と、固化後レジンと新レジン接着状態の違い
相談者:
kayo58さん (31歳:男性)
投稿日時:2013-06-16 01:21:19
お忙しいところ閲覧ありがとうございます。
以下の質問にご回答いただけると助かります。
状況としては、う触を除去した後にレジン充填を実施しました。
該当箇所の状況をレジンの固化後に確認したところ、小さな隙間が確認されたようで、隙間を埋めるために新たにレジン充填を行いました。
この場合、
@歯質とレジンの接着状態と比較し、固化済みレジンと新レジンとの接着状態はどうなのでしょうか。
歯質との接着状態と比較し劣っているようだと、長期的な予後が気がかりです。
Aまた劣っていないとしても、この手順だと新旧のレジン同士の界面が生じてしまい、やはり一度で充填した状態と比較すると、状態はよくない様に思えます。
上記ケースのような場合(レジン充填後に隙間が認められた場合)、その後の処置としては、どのような処置がベストと考えられますでしょうか。
(考えられるのは、レジンを除去後、再充填とかでしょうか?
歯質の切削が避けられなそうですが。)
ご意見を聞かせていただけると、幸いです。
以下の質問にご回答いただけると助かります。
状況としては、う触を除去した後にレジン充填を実施しました。
該当箇所の状況をレジンの固化後に確認したところ、小さな隙間が確認されたようで、隙間を埋めるために新たにレジン充填を行いました。
この場合、
@歯質とレジンの接着状態と比較し、固化済みレジンと新レジンとの接着状態はどうなのでしょうか。
歯質との接着状態と比較し劣っているようだと、長期的な予後が気がかりです。
Aまた劣っていないとしても、この手順だと新旧のレジン同士の界面が生じてしまい、やはり一度で充填した状態と比較すると、状態はよくない様に思えます。
上記ケースのような場合(レジン充填後に隙間が認められた場合)、その後の処置としては、どのような処置がベストと考えられますでしょうか。
(考えられるのは、レジンを除去後、再充填とかでしょうか?
歯質の切削が避けられなそうですが。)
ご意見を聞かせていただけると、幸いです。
回答1
回答日時:2013-06-16 04:50:03
古いスレッドですが、以下の内容でいかがでしょうか?
参考→コンポジットレジンのお直し(盛り足し)について
現在も当時と変わりはない様に思います。
自分が思うベストな対処は、このまま経過観察しながら使用していって、問題が出た時点で必要最低限、丸ごとやり直す(もしくは違う方法)。ではないでしょうか。
参考→コンポジットレジンのお直し(盛り足し)について
現在も当時と変わりはない様に思います。
自分が思うベストな対処は、このまま経過観察しながら使用していって、問題が出た時点で必要最低限、丸ごとやり直す(もしくは違う方法)。ではないでしょうか。
回答2
高田歯科 (神戸 三ノ宮・須磨)のタカタです。
回答日時:2013-06-17 09:49:56
理論上は、硬化したレジンには新しいレジンは結合しません。
ただ、表層の硬化した部分を削り取ると、およそ3割以上残っている未反応官能機が出てきますから、それと重合させることが出来ます。
その際に、レジンの鎖をほどくためにモノマーを利用いたします。
もっと重要なのは、接着界面の汚染です。
綺麗にしないとつきません
ただ、表層の硬化した部分を削り取ると、およそ3割以上残っている未反応官能機が出てきますから、それと重合させることが出来ます。
その際に、レジンの鎖をほどくためにモノマーを利用いたします。
もっと重要なのは、接着界面の汚染です。
綺麗にしないとつきません
相談者からの返信
相談者:
kayo58さん
返信日時:2013-06-18 00:22:36
Marine Forestです。
渡辺先生、タカタ先生、ご回答ありがとうございます。
うすうすそうなのではないかとは、考えていましたが、やはり接着はしないのですね。
直感的には、歯質とレジンが接着するのも不思議に感じてしまうので、個人的には納得です。
予後が不安ではありますが。
渡辺先生、参考スレッドのご提示ありがとうございます。
さすがにこの内容を理解するパワーはありませんが、標題の疑問は解決しました。
>自分が思うベストな対処は、このまま経過観察しながら使用していって、問題が出た時点で必要最低限、丸ごとやり直す(もしくは違う方法)。ではないでしょうか。
ご回答ありがとうございます。
参考になります。
医師の方は、レジンはあくまで暫間修復と捉えていらっしゃる
方ですので、おそらく渡辺先生のおっしゃる対処となりそうです。
ただ、上顎4番インレー修復・3番レジン充填(該当箇所)であり、該当箇所がインレー修復と隣り合う隣接面のため、どの程度の経過観察ができるかは不安ではあります。
インレーにより、修復箇所の縁辺は隠れてしまいそうです。
こういった箇所でも、視診は可能なのでしょうか?
もし、お気づきになられたらコメント頂けると幸いです。
タカタ先生、私は、化学(特に有機には)にはあまり明るくないのですが、おっしゃっていることは、なんとなく理解できます。
内側には、光による反応が進まない未反応の官能基が残存しており、未反応官能器を新たなレジンと接着可能な状態にするのに、モノマーを利用する必要があるということですね。
(細かい反応過程は全く分かりませんが。。)
どちらにしても、既に隙間が認められた箇所には新たなレジンを充填してしまっているため、渡辺先生がおっしゃる対処となりそうです。
歯質をほぼ切削することなく、やり直しが可能であればお願いしたい気もしますが。
お二人の先生方、お忙しい中
ご回答ありがとうございました。
渡辺先生、タカタ先生、ご回答ありがとうございます。
うすうすそうなのではないかとは、考えていましたが、やはり接着はしないのですね。
直感的には、歯質とレジンが接着するのも不思議に感じてしまうので、個人的には納得です。
予後が不安ではありますが。
渡辺先生、参考スレッドのご提示ありがとうございます。
さすがにこの内容を理解するパワーはありませんが、標題の疑問は解決しました。
>自分が思うベストな対処は、このまま経過観察しながら使用していって、問題が出た時点で必要最低限、丸ごとやり直す(もしくは違う方法)。ではないでしょうか。
ご回答ありがとうございます。
参考になります。
医師の方は、レジンはあくまで暫間修復と捉えていらっしゃる
方ですので、おそらく渡辺先生のおっしゃる対処となりそうです。
ただ、上顎4番インレー修復・3番レジン充填(該当箇所)であり、該当箇所がインレー修復と隣り合う隣接面のため、どの程度の経過観察ができるかは不安ではあります。
インレーにより、修復箇所の縁辺は隠れてしまいそうです。
こういった箇所でも、視診は可能なのでしょうか?
もし、お気づきになられたらコメント頂けると幸いです。
タカタ先生、私は、化学(特に有機には)にはあまり明るくないのですが、おっしゃっていることは、なんとなく理解できます。
内側には、光による反応が進まない未反応の官能基が残存しており、未反応官能器を新たなレジンと接着可能な状態にするのに、モノマーを利用する必要があるということですね。
(細かい反応過程は全く分かりませんが。。)
どちらにしても、既に隙間が認められた箇所には新たなレジンを充填してしまっているため、渡辺先生がおっしゃる対処となりそうです。
歯質をほぼ切削することなく、やり直しが可能であればお願いしたい気もしますが。
お二人の先生方、お忙しい中
ご回答ありがとうございました。
回答3
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2013-06-18 09:15:13
>歯質をほぼ切削することなく、やり直しが可能であればお願いしたい気もしますが。
新鮮な接着面を出すためにわずかには削ります。
より「少ない削除量」「精度の高い治療」を求められるのであれば、マイクロスコープやルーペを用いた拡大精密治療を提供されている医院さんを探されてはいかがでしょうか。
肉眼での治療とはこのあたりで差が出ると思います。
新鮮な接着面を出すためにわずかには削ります。
より「少ない削除量」「精度の高い治療」を求められるのであれば、マイクロスコープやルーペを用いた拡大精密治療を提供されている医院さんを探されてはいかがでしょうか。
肉眼での治療とはこのあたりで差が出ると思います。
回答4
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2013-06-18 11:34:29
相談者からの返信
相談者:
kayo58さん
返信日時:2013-06-23 21:33:23
櫻井先生、船橋先生、ご回答ありがとうございます。
また、返信遅くなり申し訳ありません。
櫻井先生、
>より「少ない削除量」「精度の高い治療」を求められるのであれば、マイクロスコープや>ルーペを用いた拡大精密治療を提供されている医院さんを探されてはいかがでしょうか。
確かに、拡大治療をされている医師が処置をおこなう医院は魅力的ではあります。
しかし、現在通っている医院も、非常に丁寧にブラッシング指導等をしていただいており、なかなかその一点のみで、転院には踏み切れないです。
アドバイスありがとうございました。
船橋先生、
>>直感的には、歯質とレジンが接着するのも不思議に感じてしまうので
>この点は今の歯科の一般的な水準でも十分説明でき、課題もクリアされていまので、ご安心ください。
接着についてのコメントありがとうございました。
個人的には、見えない場所であればアマルガムで処置していただいた方が安心感はあります。
レジン⇒収縮、アマルガム⇒膨張という認識がありますので。
最終的には、渡辺先生のおっしゃるように、先生に、該当箇所を再確認してもらい、経過観察ということになりました。
渡辺先生、タカタ先生、櫻井先生、船橋先生、お忙しい中、ご回答いただきありがとうございました。
また、返信遅くなり申し訳ありません。
櫻井先生、
>より「少ない削除量」「精度の高い治療」を求められるのであれば、マイクロスコープや>ルーペを用いた拡大精密治療を提供されている医院さんを探されてはいかがでしょうか。
確かに、拡大治療をされている医師が処置をおこなう医院は魅力的ではあります。
しかし、現在通っている医院も、非常に丁寧にブラッシング指導等をしていただいており、なかなかその一点のみで、転院には踏み切れないです。
アドバイスありがとうございました。
船橋先生、
>>直感的には、歯質とレジンが接着するのも不思議に感じてしまうので
>この点は今の歯科の一般的な水準でも十分説明でき、課題もクリアされていまので、ご安心ください。
接着についてのコメントありがとうございました。
個人的には、見えない場所であればアマルガムで処置していただいた方が安心感はあります。
レジン⇒収縮、アマルガム⇒膨張という認識がありますので。
最終的には、渡辺先生のおっしゃるように、先生に、該当箇所を再確認してもらい、経過観察ということになりました。
渡辺先生、タカタ先生、櫻井先生、船橋先生、お忙しい中、ご回答いただきありがとうございました。
タイトル | 歯質とレジンの接着状態と、固化後レジンと新レジン接着状態の違い |
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質問者 | kayo58さん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 31歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
レジン(白いプラスチック) 詰め物、インレーその他 補綴関連 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。