知覚過敏用の歯磨き粉に入っているStrontium Acetateについて

相談者: よせさん (34歳:女性)
投稿日時:2013-06-30 00:22:38
右下奥歯 No.46が小さいとき虫歯になり、日本でアマルガム詰め物をしてもらいました。

20年以上アマルガムのままでしたが、見た目が気になり、去年の夏、北米でコンポジット・レジンの詰め物に変更しました。
歯科医からは、アマルガムの詰め物の下に虫歯があったとは、聞いていません。
ですので、詰め物変更のみだと思います。

ただ、アマルガムからレジンへ変更の際、神経から出血して、pulp capというものをつけられました。

それ以来、No.46が冷たい飲み物に知覚過敏になっています。

歯科医からは、詰め物が神経に近いので、知覚過敏になっているという説明を受け、知覚過敏用の歯磨き粉を使うように言われました。

知覚過敏用の歯磨き粉に入っているStrontium Acetateが、ミネラル化した堆積物になり象牙質の表面と象牙質の中の細管を覆い、細管内の組織液が動くのを阻止して、歯髄内の神経にあるレセプターに刺激が伝わるのを阻止するとインターネットで読みました。

そこで、疑問がわいたのですが、このStrontium Acetateは、レジン自体にも有効なのでしょうか?
それとも、象牙質のみに有効なのでしょうか?


以下、3点質問です。

1、Strontium Acetateは、レジンの表面も、ミネラル化した堆積物で覆うことができるのでしょうか?

2、レジンの中には、本物の象牙質のような小さな孔があり、その孔をStrontium Acetateのミネラル化した堆積物で覆うことができるのでしょうか?

3、Strontium Acetateは、レジンを通り抜け、レジンの下の象牙質までたどり着き、作用を及ぼすことはできるのでしょうか?


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2013-06-30 05:35:45
よせ さん、こんにちは。

アマルガムからレジンへ変更の際、神経から出血して、pulp capというものをつけられました。

有髄歯を治療したことで、後日、痛みなどの症状が発現することがあります。

その際に、知覚過敏のペーストを用いるのも良いですが、まずは、歯髄に刺激が出来るだけ伝わらないように生活なさってください。

指や舌でわざと触れたり、熱い物や冷たい物も避け、もちろん、上下の歯が食事の時など致し方ない場合を除き、出来るだけ接触させないよう意識して生活なさることをお勧めします。

不可逆的な痛みに転じれば、抜髄に至ってしまいます。

落ち着くと良いですね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: よせさん
返信日時:2013-07-05 13:15:57
詳しく説明して下さるご回答を待っています。
よろしくお願い致します。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2013-07-05 14:01:26
ご相談ありがとうございます。

小林先生の回答はとくにに間違いはありません。



>1、Strontium Acetateは、レジンの表面も、ミネラル化した堆積物で覆うことができるのでしょうか?


知覚過敏処置用の薬剤は他にもいろいろありますが、それも含めて全て、ご質問のような効果は期待できません。


>2、レジンの中には、本物の象牙質のような小さな孔があり、その孔をStrontium Acetateのミネラル化した堆積物で覆うことができるのでしょうか?


レジンは均一無構造ですから、自然の象牙質のようなミクロな孔をもつ精細ですばらしい構造にはできません。


>3、Strontium Acetateは、レジンを通り抜け、レジンの下の象牙質までたどり着き、作用を及ぼすことはできるのでしょうか?


適切なレジン治療の跡であれば、レジンにも歯との境界にも隙間がないはずなので、レジンを通過することも、レジンの下までしみ込むことも普通期待できません。
隙間だらけのレジン治療であれば、効果が出るかどうかお祈りをすることはできるかもしれません。


つまり疑問を感じておられるかどうか、今回神経にキャッピングをしてその上からレジンで封鎖したことが症状の原因であれば、対策として、通常はむき出しの、そして無処置の象牙質への薬剤の効果を期待した知覚過敏処置とは、性格が全く違うことを比べていることがポイントだと思います。

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タイトル 知覚過敏用の歯磨き粉に入っているStrontium Acetateについて
質問者 よせさん
地域 非公開
年齢 34歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯磨きに関する疑問
材料・機材関連
知覚過敏
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
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