虫歯で神経が汚染されているかどうかの判別方法
相談者:
歯はさん (36歳:男性)
投稿日時:2013-07-18 00:35:33
お忙しい中、拝見していただきありがとうございます。
抜髄か神経保存かの見極めについて教えて下さい。
神経は抜かない方が良いという意味はよくわかります。
治療方針として、虫歯が大きく、削っている間に神経が露出、神経が汚染されていなかったら覆髄処置。
という内容をよく拝見します。
そこで2点質問させて頂きます。
1点目ですが、神経が虫歯菌で汚染されているかどうかを、どのように判別しているのでしょうか?
目(マイクロスコープ)?で確認するのでしょうか?
何か特別な薬液(染め剤?)で確認するのでしょうか?
先日こんな一コマがありました。
大きな虫歯治療で、できれば神経を残したい旨伝え、マイクロスコープ使用にて大きな虫歯治療をしていたのですが、あと少し削ると露髄するということで、ラバーダム着用、結局抜髄処置。
神経露出した際に血液がドクドクと出てきているので、やはり神経は汚染されていたとのことでした。
このことから神経露出させて、始めて汚染の有り無しが判別できるということでしょうか?
2点目の質問ですが、当サイトでは露出しても覆髄処置をされるケースがよくあるように感じたので、大きな虫歯治療で神経に達している場合、少々汚染されていても覆髄処置なのか、汚染=抜髄なのか?
ご教授の程よろしくお願いします。
抜髄か神経保存かの見極めについて教えて下さい。
神経は抜かない方が良いという意味はよくわかります。
治療方針として、虫歯が大きく、削っている間に神経が露出、神経が汚染されていなかったら覆髄処置。
という内容をよく拝見します。
そこで2点質問させて頂きます。
1点目ですが、神経が虫歯菌で汚染されているかどうかを、どのように判別しているのでしょうか?
目(マイクロスコープ)?で確認するのでしょうか?
何か特別な薬液(染め剤?)で確認するのでしょうか?
先日こんな一コマがありました。
大きな虫歯治療で、できれば神経を残したい旨伝え、マイクロスコープ使用にて大きな虫歯治療をしていたのですが、あと少し削ると露髄するということで、ラバーダム着用、結局抜髄処置。
神経露出した際に血液がドクドクと出てきているので、やはり神経は汚染されていたとのことでした。
このことから神経露出させて、始めて汚染の有り無しが判別できるということでしょうか?
2点目の質問ですが、当サイトでは露出しても覆髄処置をされるケースがよくあるように感じたので、大きな虫歯治療で神経に達している場合、少々汚染されていても覆髄処置なのか、汚染=抜髄なのか?
ご教授の程よろしくお願いします。
[過去のご相談]
回答1
ひぐち歯科クリニック(大阪府茨木市)の樋口です。
回答日時:2013-07-18 00:57:45
こんにちは。
歯の神経まで虫歯が進んでいる場合に、その後どうなるかは神経と虫歯の部分の細菌の力比べの結果で左右されます。
神経が元気で細菌よりも強ければ、神経は生き残ります。
細菌の方が強ければ、神経は死んでいきます。
虫歯を可能な限り削り取れば、細菌の悪影響は小さくなります。
細菌に対して対応すれば、あとは神経です。
現在、神経がどの程度ダメージを受けて弱っているか、逆にまだまだ元気なのかによって、その見通しによって選択が変わると思います。
歯の神経まで虫歯が進んでいる場合に、その後どうなるかは神経と虫歯の部分の細菌の力比べの結果で左右されます。
神経が元気で細菌よりも強ければ、神経は生き残ります。
細菌の方が強ければ、神経は死んでいきます。
虫歯を可能な限り削り取れば、細菌の悪影響は小さくなります。
細菌に対して対応すれば、あとは神経です。
現在、神経がどの程度ダメージを受けて弱っているか、逆にまだまだ元気なのかによって、その見通しによって選択が変わると思います。
相談者からの返信
相談者:
歯はさん
返信日時:2013-07-18 01:36:45
樋口先生
早速のご返答ありがとうございます。
大変申し訳ございませんが、追加で教えてください。
>神経が元気で細菌よりも強ければ、神経は生き残ります。
>細菌の方が強ければ、神経は死んでいきます。
についてですが、神経内に細菌が入り汚染されていても、神経の生命力(体の生命力)次第で細菌を死滅させる事が可能という事でよろしいのでしょうか?
>現在、神経がどの程度ダメージを受けて弱っているか、逆にまだまだ元気なのかによって、その見通しによって選択が変わると思います。
についてですが、つまり神経が汚染されているかどうかを判別する事は現医療技術では不可能であり、神経保存という意味は、たとえ神経がダメージ(汚染)を受けていたとしても、一度覆随してみて、あとは神のみぞ知る(神経の生命力)ということでよろしいのでしょうか?
たびたびの質問で申し訳ございませんが、ご教授宜しくお願いします。
早速のご返答ありがとうございます。
大変申し訳ございませんが、追加で教えてください。
>神経が元気で細菌よりも強ければ、神経は生き残ります。
>細菌の方が強ければ、神経は死んでいきます。
についてですが、神経内に細菌が入り汚染されていても、神経の生命力(体の生命力)次第で細菌を死滅させる事が可能という事でよろしいのでしょうか?
>現在、神経がどの程度ダメージを受けて弱っているか、逆にまだまだ元気なのかによって、その見通しによって選択が変わると思います。
についてですが、つまり神経が汚染されているかどうかを判別する事は現医療技術では不可能であり、神経保存という意味は、たとえ神経がダメージ(汚染)を受けていたとしても、一度覆随してみて、あとは神のみぞ知る(神経の生命力)ということでよろしいのでしょうか?
たびたびの質問で申し訳ございませんが、ご教授宜しくお願いします。
回答2
小林歯科クリニック(渋谷区神宮前)の小林です。
回答日時:2013-07-18 08:09:47
歯は さん、おはようございます。
>一度覆随してみて、あとは神のみぞ知る
指や舌でわざと触れたり、熱い物や冷たい物も避け、もちろん、上顎の歯も食事の時など致し方ない場合を除き、出来るだけ接触させないよう意識して生活なさることをお勧めします。
刺激により、不可逆的な痛みに転じ易くなります。
>一度覆随してみて、あとは神のみぞ知る
指や舌でわざと触れたり、熱い物や冷たい物も避け、もちろん、上顎の歯も食事の時など致し方ない場合を除き、出来るだけ接触させないよう意識して生活なさることをお勧めします。
刺激により、不可逆的な痛みに転じ易くなります。
回答3
国際ビル歯科(千代田区丸ノ内)のさがらです。
回答日時:2013-07-18 08:29:44
ご相談ありがとうございます。
微妙で難しいテーマですね。
歯科医師ごとにも判断は分かれると思います。
>神経内に細菌が入り汚染されていても、神経の生命力(体の生命力)次第で細菌を死滅させる事が可能という事でよろしいのでしょうか?
死滅まではできないかもしれませんが、神経が生き残れるまで身体が抵抗する事はできます。
どのくらい感染しているか、あるいは神経に炎症が起きているか、は検査や症状の診察である程度診断はできます。
しかし、はっきりしない境界線の場合は判断しづらい事もあります。
そのときには治療方針が一つの基準となります。
一生歯を使い続けるには神経があったほうが圧倒的に有利ですから、はっきりしないうちは神経を残す処置をして経過観察を続けるという選択肢があります。
もう一つは、残せる確信が持てない微妙な場合に、後でいろいろがこじれないようにいち早く神経を抜いてしまって一段落をはかる選択肢があります。
診察内容でも回復力を見通すときに年齢は大きな要素となります。
若ければ神経が露出した大きさが仮にとても大きくて、ほとんどむき出しになってしまうほどでも回復する事が多いからです。
そのかわりとても手間ひまと、いろいろ微妙な配慮が必要な治療となります。
完全に感染の有無が証明されなくとも、臨床では治療基準を設ける事ができます。
微妙で難しいテーマですね。
歯科医師ごとにも判断は分かれると思います。
>神経内に細菌が入り汚染されていても、神経の生命力(体の生命力)次第で細菌を死滅させる事が可能という事でよろしいのでしょうか?
死滅まではできないかもしれませんが、神経が生き残れるまで身体が抵抗する事はできます。
どのくらい感染しているか、あるいは神経に炎症が起きているか、は検査や症状の診察である程度診断はできます。
しかし、はっきりしない境界線の場合は判断しづらい事もあります。
そのときには治療方針が一つの基準となります。
一生歯を使い続けるには神経があったほうが圧倒的に有利ですから、はっきりしないうちは神経を残す処置をして経過観察を続けるという選択肢があります。
もう一つは、残せる確信が持てない微妙な場合に、後でいろいろがこじれないようにいち早く神経を抜いてしまって一段落をはかる選択肢があります。
診察内容でも回復力を見通すときに年齢は大きな要素となります。
若ければ神経が露出した大きさが仮にとても大きくて、ほとんどむき出しになってしまうほどでも回復する事が多いからです。
そのかわりとても手間ひまと、いろいろ微妙な配慮が必要な治療となります。
完全に感染の有無が証明されなくとも、臨床では治療基準を設ける事ができます。
相談者からの返信
相談者:
歯はさん
返信日時:2013-07-19 12:54:20
タイトル | 虫歯で神経が汚染されているかどうかの判別方法 |
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質問者 | 歯はさん |
地域 | 東京23区 |
年齢 | 36歳 |
性別 | 男性 |
職業 | その他 |
カテゴリ |
虫歯治療 虫歯その他 う蝕関連 その他(診断) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。