高1、僧房弁逸脱のある場合の横向き埋没親不知の抜歯について
相談者:
ふんにゃさん (40歳:女性)
投稿日時:2013-09-27 08:43:56
矯正歯科中の高校1年生の子供の事で相談します。
親不知が2本 横向き埋没しており、矯正歯科の先生より いつかは抜くことになると言われています。
軽度の僧房弁逸脱があり、不整脈も指摘されたことがあります。
抜歯時には弁に菌が付かないように薬を飲むようにと言われています。
そこで質問なのですが。
横向き埋没親不知の抜歯は 痛いと聞いていますが、この様な状態(僧房弁逸脱と不整脈)でも抜いて大丈夫でしょうか?
抜歯後の痛みで心臓や脈がおかしくなることはないのでしょうか?
また、年齢的には 少しでも早く抜いたほうが、簡単に済むのでしょうか?
また、今後成長とともに少しでも抜きやすい方向に向きを変えてくる可能性はあるのでしょうか?
親不知が2本 横向き埋没しており、矯正歯科の先生より いつかは抜くことになると言われています。
軽度の僧房弁逸脱があり、不整脈も指摘されたことがあります。
抜歯時には弁に菌が付かないように薬を飲むようにと言われています。
そこで質問なのですが。
横向き埋没親不知の抜歯は 痛いと聞いていますが、この様な状態(僧房弁逸脱と不整脈)でも抜いて大丈夫でしょうか?
抜歯後の痛みで心臓や脈がおかしくなることはないのでしょうか?
また、年齢的には 少しでも早く抜いたほうが、簡単に済むのでしょうか?
また、今後成長とともに少しでも抜きやすい方向に向きを変えてくる可能性はあるのでしょうか?
[過去のご相談]
回答1
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2013-09-27 09:08:47
>この様な状態(僧房弁逸脱と不整脈)でも抜いて大丈夫でしょうか?
最終的には内科の主治医と相談で決めます。
一般的には主治医の言う様な術前の抗生剤の投与、術中のヴァイタルのモニター等をすれば十分処置は可能です。
最終的には内科の主治医と相談で決めます。
一般的には主治医の言う様な術前の抗生剤の投与、術中のヴァイタルのモニター等をすれば十分処置は可能です。
回答2
はただデンタルクリニック(渋谷区本町)の畑田です。
回答日時:2013-09-27 09:26:36
ふんにゃさん、こんにちは
>この様な状態(僧房弁逸脱と不整脈)でも抜いて大丈夫でしょうか?
術中の管理ができるのであれば抜歯は可能だと思います。
その際には大学病院などの設備が整っている施設で行う必要があります。
>抜歯後の痛みで心臓や脈がおかしくなることはないのでしょうか?
痛みでおかしくなることはないと思いますがストレスにより変化する可能性はあります。
>年齢的には 少しでも早く抜いたほうが、簡単に済むのでしょうか?
矯正の立場から早く抜いたほうが良いのであれば早く抜歯したほうが良いと思います。
>今後成長とともに少しでも抜きやすい方向に向きを変えてくる可能性はあるのでしょうか?
真横になっている場合にはほとんど変化はないでしょう。
まずは口腔外科を受診して相談してみてください。
参考になれば幸いです。
>この様な状態(僧房弁逸脱と不整脈)でも抜いて大丈夫でしょうか?
術中の管理ができるのであれば抜歯は可能だと思います。
その際には大学病院などの設備が整っている施設で行う必要があります。
>抜歯後の痛みで心臓や脈がおかしくなることはないのでしょうか?
痛みでおかしくなることはないと思いますがストレスにより変化する可能性はあります。
>年齢的には 少しでも早く抜いたほうが、簡単に済むのでしょうか?
矯正の立場から早く抜いたほうが良いのであれば早く抜歯したほうが良いと思います。
>今後成長とともに少しでも抜きやすい方向に向きを変えてくる可能性はあるのでしょうか?
真横になっている場合にはほとんど変化はないでしょう。
まずは口腔外科を受診して相談してみてください。
参考になれば幸いです。
回答3
アンドウ歯科クリニック(世田谷区世田谷)の安藤です。
回答日時:2013-09-27 10:39:46
ふんにゃさん、こんにちは。
僧房弁逸脱症に関しては、最新のAHA(米国心臓協会)のガイドライン(2007)では抗菌薬の予防投与を必要しない(推奨しない)とされています。
過去に推奨されていたものが、今は必要ないと判断された事の理由としては下記のような項目が挙げられます。
1.抗菌薬の予防投与が、感染性心内膜炎の予防に有効であるという明確なエビデンスが存在しない。
2.もし、抗菌薬の予防投与が感染性心内膜炎の予防に有効であるとしても、貢献度が非常に小さいと推測される。
よって、抗菌薬を使用することのリスク(副作用など)の方が「感染性心内膜炎の予防」という利益を上回る事が考えられる。
3.細菌が血液に入る事は、外科処置時だけではなく、口腔清掃(ブラッシングやフロス)や食事をした時にも起こる。
つまり、血液が菌にさらされる頻度は圧倒的にこのような日常的な活動による事が多い。感染性心内膜炎も1回の処置によって起こるのではなく、日常生活により惹起されると考えられる。
抗菌薬の予防投与よりも、口腔衛生状態を改善することの方が感染性心内膜炎の予防に大きく貢献するという事が推測される。
以前はAHAでも抗菌薬の予防投与が推奨されていたため、ガイドラインが更新された事を知らない先生は、抗菌薬の予防投与が必要であると言います。
他にも、「どうせ害があまり無いのだから、もう推奨されていないのは知っているけど、とりあえず投与しておこう。」という考えで抗菌薬の予防投与を進める先生もいます。
どちらかというと、後者の方が多いように私は個人的に感じます。
私は、効果的ではないと考えられているのに「気休め」のために抗菌薬を使用することは好まないために、必要がなければ使いません。
しかし、最終的に抗菌薬の使用を決めるのは、抜歯を行う歯科医師本人ですので、担当歯科医師の指示に従うようにしてください。
ちなみに、現在AHAのガイドラインで、抗菌薬の予防投与が推奨されているのは下記に該当する方のみです。僧房弁逸脱症は含まれておりません。
1.人工弁置換術の既往がある。
2.感染性心内膜炎の既往がある。
3.以下の先天性心疾患
a)チアノーゼ性心疾患
b)治療で人工置換物を使用して術後6か月以内
c)人工置換物を用いて手術を行ったが、置換物の周囲に残留欠陥が存在し、上皮化の阻害するもの。
不整脈に関しては、処置が可能かどうかは程度によって異なります。
多くの場合は、局所麻酔薬に含まれるエピネフリンの量36㎍(0.036mg)以内が安全に処置が行える上限とし、それ以上使用する場合は注意しながら使用する事とされています。
内科医とご相談ください。
基本的に上記先生方がおっしゃっているように、抜歯は可能だと思います。
また、細見先生がおっしゃるように、術中のバイタルをモニターできればより安心です。
不安が強いようであれば、笑気や静脈内鎮静法を用いて行う事も考慮すれば良いと思います。
少し急いで書いたために、読みづらい文章となってしまっているかもしれませんが、ご了承ください。
ご参考になれば幸いです。
僧房弁逸脱症に関しては、最新のAHA(米国心臓協会)のガイドライン(2007)では抗菌薬の予防投与を必要しない(推奨しない)とされています。
過去に推奨されていたものが、今は必要ないと判断された事の理由としては下記のような項目が挙げられます。
1.抗菌薬の予防投与が、感染性心内膜炎の予防に有効であるという明確なエビデンスが存在しない。
2.もし、抗菌薬の予防投与が感染性心内膜炎の予防に有効であるとしても、貢献度が非常に小さいと推測される。
よって、抗菌薬を使用することのリスク(副作用など)の方が「感染性心内膜炎の予防」という利益を上回る事が考えられる。
3.細菌が血液に入る事は、外科処置時だけではなく、口腔清掃(ブラッシングやフロス)や食事をした時にも起こる。
つまり、血液が菌にさらされる頻度は圧倒的にこのような日常的な活動による事が多い。感染性心内膜炎も1回の処置によって起こるのではなく、日常生活により惹起されると考えられる。
抗菌薬の予防投与よりも、口腔衛生状態を改善することの方が感染性心内膜炎の予防に大きく貢献するという事が推測される。
以前はAHAでも抗菌薬の予防投与が推奨されていたため、ガイドラインが更新された事を知らない先生は、抗菌薬の予防投与が必要であると言います。
他にも、「どうせ害があまり無いのだから、もう推奨されていないのは知っているけど、とりあえず投与しておこう。」という考えで抗菌薬の予防投与を進める先生もいます。
どちらかというと、後者の方が多いように私は個人的に感じます。
私は、効果的ではないと考えられているのに「気休め」のために抗菌薬を使用することは好まないために、必要がなければ使いません。
しかし、最終的に抗菌薬の使用を決めるのは、抜歯を行う歯科医師本人ですので、担当歯科医師の指示に従うようにしてください。
ちなみに、現在AHAのガイドラインで、抗菌薬の予防投与が推奨されているのは下記に該当する方のみです。僧房弁逸脱症は含まれておりません。
1.人工弁置換術の既往がある。
2.感染性心内膜炎の既往がある。
3.以下の先天性心疾患
a)チアノーゼ性心疾患
b)治療で人工置換物を使用して術後6か月以内
c)人工置換物を用いて手術を行ったが、置換物の周囲に残留欠陥が存在し、上皮化の阻害するもの。
不整脈に関しては、処置が可能かどうかは程度によって異なります。
多くの場合は、局所麻酔薬に含まれるエピネフリンの量36㎍(0.036mg)以内が安全に処置が行える上限とし、それ以上使用する場合は注意しながら使用する事とされています。
内科医とご相談ください。
基本的に上記先生方がおっしゃっているように、抜歯は可能だと思います。
また、細見先生がおっしゃるように、術中のバイタルをモニターできればより安心です。
不安が強いようであれば、笑気や静脈内鎮静法を用いて行う事も考慮すれば良いと思います。
少し急いで書いたために、読みづらい文章となってしまっているかもしれませんが、ご了承ください。
ご参考になれば幸いです。
相談者からの返信
相談者:
ふんにゃさん
返信日時:2013-09-27 18:44:50
タイトル | 高1、僧房弁逸脱のある場合の横向き埋没親不知の抜歯について |
---|---|
質問者 | ふんにゃさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 40歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
抜歯:8番(第三大臼歯、親知らず) 歯列矯正(矯正歯科)その他 親知らずの抜歯 水平埋伏知歯(横向きに骨に埋まった親知らず) 歯科と全身疾患その他 不整脈、動悸 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。