上顎洞内の大きな歯根嚢胞の開放手術について
相談者:
たうよしさん (41歳:女性)
投稿日時:2013-09-24 13:32:54
【診断】
右上7番の歯根嚢胞が上顎洞の骨を貫通して上顎洞いっぱいまで大きくなっているそうです。
CT所見にて嚢胞が石灰化しているとのこと。
(最近、急にできたものというより長期間経過していると思われるとのこと)
※頬部の腫れがなかなか治らないので、あまり大きくはないですが総合病院の口腔外科を初診→耳鼻科に回されCTにて耳鼻科医から診断説明されました
【症状】
右頬部に少し違和感はあるものの痛みはないのですが、疲れると誰が見ても分かるくらい腫れたり、また日にちがたつとすっかりひいたりもします
歯茎からも少し膿が出ているようで口腔外科においても透明のしょうえきが出てきましたと言われました。
【治療予定】
近々、耳鼻科医の先生が鼻から内視鏡にて上顎洞の嚢胞の開放手術をすることに決まりました。
(局所麻酔にて2時間程度、1週間の入院と言われています)
【質問】
歯根嚢胞の治療について嚢胞摘出や歯の根の治療をやり直すという症例についてはネットでも情報を見せていただけたのですが、耳鼻科での開放手術についてはなかなか情報を得られず不安に感じています。
Q1.歯根嚢胞でこのような治療は一般的なのか、それとも、実験的なものなのでしょうか?
Q2.現段階では嚢胞壁が浸潤しておらずきれいな単房なので悪性の可能性は低いと思われますとは伺いましたが、歯根嚢胞と上顎洞癌の診断間違いというのはあまり考えられないのでしょうか?
(万が一癌の場合は周りに転移する為、全摘しないといけないようですが、今回はあくまで部分切開による開放なので嚢胞の内容物は鼻から垂れ流しになるそうですので、あくまで所見では悪性度は低いのであろうと信じていますが、とても若い担当医だったのとあまり大きくない病院なので少々不安で…)
歯科領域とは少し離れてしまうかもしれない質問になってしまいましたが、あと1週間ほどで手術なのでどうかよろしくご回答お願いいたします。
上顎洞に達してしまった歯根嚢胞や上顎洞の嚢胞の情報が歯科領域と耳鼻科、頭頚外科領域にまたがる為、情報も少なく散在していて途方に暮れております。
右上7番の歯根嚢胞が上顎洞の骨を貫通して上顎洞いっぱいまで大きくなっているそうです。
CT所見にて嚢胞が石灰化しているとのこと。
(最近、急にできたものというより長期間経過していると思われるとのこと)
※頬部の腫れがなかなか治らないので、あまり大きくはないですが総合病院の口腔外科を初診→耳鼻科に回されCTにて耳鼻科医から診断説明されました
【症状】
右頬部に少し違和感はあるものの痛みはないのですが、疲れると誰が見ても分かるくらい腫れたり、また日にちがたつとすっかりひいたりもします
歯茎からも少し膿が出ているようで口腔外科においても透明のしょうえきが出てきましたと言われました。
【治療予定】
近々、耳鼻科医の先生が鼻から内視鏡にて上顎洞の嚢胞の開放手術をすることに決まりました。
(局所麻酔にて2時間程度、1週間の入院と言われています)
【質問】
歯根嚢胞の治療について嚢胞摘出や歯の根の治療をやり直すという症例についてはネットでも情報を見せていただけたのですが、耳鼻科での開放手術についてはなかなか情報を得られず不安に感じています。
Q1.歯根嚢胞でこのような治療は一般的なのか、それとも、実験的なものなのでしょうか?
Q2.現段階では嚢胞壁が浸潤しておらずきれいな単房なので悪性の可能性は低いと思われますとは伺いましたが、歯根嚢胞と上顎洞癌の診断間違いというのはあまり考えられないのでしょうか?
(万が一癌の場合は周りに転移する為、全摘しないといけないようですが、今回はあくまで部分切開による開放なので嚢胞の内容物は鼻から垂れ流しになるそうですので、あくまで所見では悪性度は低いのであろうと信じていますが、とても若い担当医だったのとあまり大きくない病院なので少々不安で…)
歯科領域とは少し離れてしまうかもしれない質問になってしまいましたが、あと1週間ほどで手術なのでどうかよろしくご回答お願いいたします。
上顎洞に達してしまった歯根嚢胞や上顎洞の嚢胞の情報が歯科領域と耳鼻科、頭頚外科領域にまたがる為、情報も少なく散在していて途方に暮れております。
回答1
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2013-09-24 14:32:52
>Q1.歯根嚢胞でこのような治療は一般的なのか、それとも、実験的なものなのでしょうか?
開放ではなく開窓だと思いますが、昔からある方法だと思います。
何処にどの様に開窓するかは分かりませんが。
>Q2.現段階では嚢胞壁が浸潤しておらずきれいな単房なので悪性の可能性は低いと思われますとは伺いましたが、歯根嚢胞と上顎洞癌の診断間違いというのはあまり考えられないのでしょうか?
片側性の上顎洞の疾患は先ず上顎洞癌ではないと云う診断から始めなくてはなりません(故 浅井良三先生にそう教わりました)
耳鼻科の先生もその辺りは考えておられると思います。
最終的には組織を採って診断しなければ判断は出来ませんが。
術中の急速冷凍による診断を予定しているのかもしれません。
主治医にお尋ねください。
開放ではなく開窓だと思いますが、昔からある方法だと思います。
何処にどの様に開窓するかは分かりませんが。
>Q2.現段階では嚢胞壁が浸潤しておらずきれいな単房なので悪性の可能性は低いと思われますとは伺いましたが、歯根嚢胞と上顎洞癌の診断間違いというのはあまり考えられないのでしょうか?
片側性の上顎洞の疾患は先ず上顎洞癌ではないと云う診断から始めなくてはなりません(故 浅井良三先生にそう教わりました)
耳鼻科の先生もその辺りは考えておられると思います。
最終的には組織を採って診断しなければ判断は出来ませんが。
術中の急速冷凍による診断を予定しているのかもしれません。
主治医にお尋ねください。
相談者からの返信
相談者:
たうよしさん
返信日時:2013-09-24 15:16:43
細川先生、早々にご回答どうもありがとうございます。
昔からある方法と伺えて、手術を早々に控えているのでひとまずとても安心できました。
ちなみに、一般人なので主治医の先生のお話を取り違えている点がもしかしたらあるかもしれませんが…
【手術の詳細について】
鼻腔から内視鏡で上顎洞内まで副鼻腔の骨に穴をあけてアクセスして嚢胞を切開して上顎洞内に開窓する副鼻腔炎の手術と同じようなものと伺ったと思います。
また、口腔外科の先生に悪性の可能性について伺ったところ、執刀される先生に組織の検査をお願いしてみては?と、言われたことを思い出しましたので、手術前にそのようにお願いしてみます。
あと、ご多忙中かとは存じますが、もしも、お手すきで、ご存知でしたら追加でお伺いしたいのですが
Q.嚢胞壁がかなり石灰化していると言われているのですが、石灰化することというのはよくあることなのでしょうか?
(生まれつき嚢胞の元はあったと思うけど長い間放置していたのですね!と、言われましたが元々あったモノを放置という意味がいまいち分かっていません)
ご多忙中、大変恐れ入ります。
昔からある方法と伺えて、手術を早々に控えているのでひとまずとても安心できました。
ちなみに、一般人なので主治医の先生のお話を取り違えている点がもしかしたらあるかもしれませんが…
【手術の詳細について】
鼻腔から内視鏡で上顎洞内まで副鼻腔の骨に穴をあけてアクセスして嚢胞を切開して上顎洞内に開窓する副鼻腔炎の手術と同じようなものと伺ったと思います。
また、口腔外科の先生に悪性の可能性について伺ったところ、執刀される先生に組織の検査をお願いしてみては?と、言われたことを思い出しましたので、手術前にそのようにお願いしてみます。
あと、ご多忙中かとは存じますが、もしも、お手すきで、ご存知でしたら追加でお伺いしたいのですが
Q.嚢胞壁がかなり石灰化していると言われているのですが、石灰化することというのはよくあることなのでしょうか?
(生まれつき嚢胞の元はあったと思うけど長い間放置していたのですね!と、言われましたが元々あったモノを放置という意味がいまいち分かっていません)
ご多忙中、大変恐れ入ります。
回答2
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2013-09-24 15:39:21
>Q.嚢胞壁がかなり石灰化していると言われているのですが、石灰化することというのはよくあることなのでしょうか?
気になっていたんですが、歯根嚢胞は嚢胞壁は石灰化する事はまずありません。
歯源性石灰化腫瘍の可能性は無いでしょうか?
主治医にお尋ねください。
気になっていたんですが、歯根嚢胞は嚢胞壁は石灰化する事はまずありません。
歯源性石灰化腫瘍の可能性は無いでしょうか?
主治医にお尋ねください。
相談者からの返信
相談者:
たうよしさん
返信日時:2013-09-24 17:56:45
細見先生、何度もどうもありがとうございます。
医学に無知なので、診断名は耳鼻科の先生に直接書いていただいたので、私が伺っているのは歯根嚢胞とです。
また、石灰化についてもCTを見ながら嚢胞の周りが白く壁のようになっているので石灰化しているんですとの説明を伺いながら私も見ていたように理解していますが、まずあり得ないとのことで耳鼻科の主治医の診断、知識にかなり不安は残りますが、もし歯源性石灰化腫瘍であったとしても良性の腫瘍のようなので(ネットであまり情報がないので恐らく…?)この手術で全快することを祈りたいと思いますが、もし他にもお気づきの点などがありましたら、ぜひぜひ引き続き教えてくださいませ!!
医学に無知なので、診断名は耳鼻科の先生に直接書いていただいたので、私が伺っているのは歯根嚢胞とです。
また、石灰化についてもCTを見ながら嚢胞の周りが白く壁のようになっているので石灰化しているんですとの説明を伺いながら私も見ていたように理解していますが、まずあり得ないとのことで耳鼻科の主治医の診断、知識にかなり不安は残りますが、もし歯源性石灰化腫瘍であったとしても良性の腫瘍のようなので(ネットであまり情報がないので恐らく…?)この手術で全快することを祈りたいと思いますが、もし他にもお気づきの点などがありましたら、ぜひぜひ引き続き教えてくださいませ!!
回答3
歯科医師の松山です。
回答日時:2013-09-24 19:32:58
相談者からの返信
相談者:
たうよしさん
返信日時:2013-09-24 21:47:56
松山先生
ご回答どうもありがとうございます。
頬が腫れあがった時点での、初診は口腔外科だったのですが、嚢胞が上顎洞いっぱい(CTではほぼ全域真っ白でした)の大きさになっているのでと、耳鼻科にまわされ、最終的に耳鼻科で鼻腔からのアクセスの方が良いですとすすめられました。
なので、口腔外科ではお手上げの大きさだったのかなぁ?と、独断で理解しています。
あと、7番の歯根が上顎洞に貫通(交通しているというのでしょうか…)しているみたいで歯根端切除手術は不可能、また、歯根の治療も望みがないので時間をおいて抜歯は免れない状態だそうです。
もし、何かアドバイス等思いつかれたら、ぜひお教えください。
宜しくお願い致します。
ご回答どうもありがとうございます。
頬が腫れあがった時点での、初診は口腔外科だったのですが、嚢胞が上顎洞いっぱい(CTではほぼ全域真っ白でした)の大きさになっているのでと、耳鼻科にまわされ、最終的に耳鼻科で鼻腔からのアクセスの方が良いですとすすめられました。
なので、口腔外科ではお手上げの大きさだったのかなぁ?と、独断で理解しています。
あと、7番の歯根が上顎洞に貫通(交通しているというのでしょうか…)しているみたいで歯根端切除手術は不可能、また、歯根の治療も望みがないので時間をおいて抜歯は免れない状態だそうです。
もし、何かアドバイス等思いつかれたら、ぜひお教えください。
宜しくお願い致します。
回答4
歯科医師の松山です。
回答日時:2013-09-25 09:26:25
>抜歯は免れない状態だそうです。
であれば、それぞれ考え方はあるでしょうが、抜歯窩を開窓部位として進める方法が良いような気がします。
ただし口腔内からの開窓はドレーンの設置に関して互いに煩わしく感じますし、上顎洞内への開窓は鼻漏として排出される煩わしさと嚢胞が顎骨内に埋もれてしまわないかという懸念があります。
一長一短でしょうか。
であれば、それぞれ考え方はあるでしょうが、抜歯窩を開窓部位として進める方法が良いような気がします。
ただし口腔内からの開窓はドレーンの設置に関して互いに煩わしく感じますし、上顎洞内への開窓は鼻漏として排出される煩わしさと嚢胞が顎骨内に埋もれてしまわないかという懸念があります。
一長一短でしょうか。
相談者からの返信
相談者:
たうよしさん
返信日時:2013-09-25 18:10:53
松山先生
ご回答どうもありがとうございます。
どちらも一長一短とのことなので耳鼻科での手術でお願いしようと思います。
ただ、歯根嚢胞では石灰化が起こりえないとのことなので…
生検の結果を待たないことには本当に歯根嚢胞なのか?また、それに伴い治療方法は適確なのか?(他の腫瘍だった場合は開窓手術の弊害はないのか?)など疑問、不安はありますが…
Q.今回のケースでCT所見から悪性、良性腫瘍と歯根嚢胞という大きな誤診というのは考えられますか?
細見先生がご指摘くださった歯源性石灰化腫瘍は私の乏しいネット上の情報では…袋の中がところどころ石灰化しているような感じのようですが、今回は袋の中は真っ白で濃淡はなくしょう液だと思うと伺っています。
もしもお手すきでしたらご回答おねがいいたします。
ご回答どうもありがとうございます。
どちらも一長一短とのことなので耳鼻科での手術でお願いしようと思います。
ただ、歯根嚢胞では石灰化が起こりえないとのことなので…
生検の結果を待たないことには本当に歯根嚢胞なのか?また、それに伴い治療方法は適確なのか?(他の腫瘍だった場合は開窓手術の弊害はないのか?)など疑問、不安はありますが…
Q.今回のケースでCT所見から悪性、良性腫瘍と歯根嚢胞という大きな誤診というのは考えられますか?
細見先生がご指摘くださった歯源性石灰化腫瘍は私の乏しいネット上の情報では…袋の中がところどころ石灰化しているような感じのようですが、今回は袋の中は真っ白で濃淡はなくしょう液だと思うと伺っています。
もしもお手すきでしたらご回答おねがいいたします。
回答5
歯科医師の松山です。
回答日時:2013-09-25 19:35:41
>あくまで所見では悪性度は低いのであろうと信じていますが、とても若い担当医だったのとあまり大きくない病院なので少々不安で…)
ご心配でしょうが、直接診られた先生を信じるよりないと思います。
これ以上は立ち入ったことになりますので、お答えしません。
ご心配でしょうが、直接診られた先生を信じるよりないと思います。
これ以上は立ち入ったことになりますので、お答えしません。
タイトル | 上顎洞内の大きな歯根嚢胞の開放手術について |
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質問者 | たうよしさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 41歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
上顎洞炎(蓄膿症) 口腔外科関連 根の病気・異常その他 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。