6番抜歯後7・8番近心移動という歯列矯正プラン。歯科選びで迷う
相談者:
だいおうイカさん (32歳:女性)
投稿日時:2013-10-30 16:29:00
右上6番抜歯後に7・8番を6・7番へ矯正で移動をする予定です。
その際の矯正を行う歯科医選びで迷っており、また7・8番を近心移動させる際のリスクについてご意見を頂戴したく、投稿しました。
現在(矯正後の保定期間で)かかりつけの矯正専門歯科で再治療をするか、または矯正歯科併設の一般歯科で矯正をするか迷っています。
両院の治療に対する見方が若干異なり、どちらで矯正をしようかなかなか決められずにいます。
矯正専門歯科は、現在(リテーナー期間)も含め3年半位お世話になっています。
(矯正の認定医、専門医。抜歯や虫歯治療等は行っていない)
一般歯科は、歯周病やインプラントをメインでやっている先生と矯正専門の先生がおり、抜歯〜矯正〜(矯正後の)詰め物の再治療等、全て一任できる環境にあります。
一般歯科で矯正の説明を受けた際は、リスク(デメリット)として(インプラントや移植に比べて)期間や費用がかかるという点を挙げられました。
矯正が完了している状態で奥歯を動かすことの心配な点を質問したところ、7・8ともに動かすことは可能であるし、反作用で前歯に隙間ができたとしても、最終段階でそれらを埋めるよう調整すればいいこと、との回答でした。
(ただし、2回相談した際、両日とも矯正担当の先生が不在のため一般歯科の先生からの説明でした)
加えて、全顎矯正になるので、過去に治療した左下6番も同様に抜歯→7・8矯正も可能との提案を受けました。
現在かかりつけの矯正専門歯科にて、このような矯正案が出されたことを相談した際は、
1.矯正で6番を埋めるのはなかなか大変なこと
2.歯槽骨〜上顎洞までの厚みが少ないので、抜歯するとさらに薄くなり、歯を動かそうとしても傾斜して最後まで動かない可能性がある
3.正中がずれるかもしれない
というリスクがあると言われました。
矯正で似たようなケースの患者さんもいるので、やってみる価値はあるが、あまりおすすめはしないというような見解でした。
上記のようなリスクが現実となり、実際目標とする場所へ歯が動かなかった、傾斜した状態で治療の限界がきたという症例もあるのでしょうか?
(もしそうなった場合、何らかの対策はありますか)
先生方が患者の立場だったら、どちらの歯科医にお願いしますか?
よろしくお願いいたします。
その際の矯正を行う歯科医選びで迷っており、また7・8番を近心移動させる際のリスクについてご意見を頂戴したく、投稿しました。
現在(矯正後の保定期間で)かかりつけの矯正専門歯科で再治療をするか、または矯正歯科併設の一般歯科で矯正をするか迷っています。
両院の治療に対する見方が若干異なり、どちらで矯正をしようかなかなか決められずにいます。
矯正専門歯科は、現在(リテーナー期間)も含め3年半位お世話になっています。
(矯正の認定医、専門医。抜歯や虫歯治療等は行っていない)
一般歯科は、歯周病やインプラントをメインでやっている先生と矯正専門の先生がおり、抜歯〜矯正〜(矯正後の)詰め物の再治療等、全て一任できる環境にあります。
一般歯科で矯正の説明を受けた際は、リスク(デメリット)として(インプラントや移植に比べて)期間や費用がかかるという点を挙げられました。
矯正が完了している状態で奥歯を動かすことの心配な点を質問したところ、7・8ともに動かすことは可能であるし、反作用で前歯に隙間ができたとしても、最終段階でそれらを埋めるよう調整すればいいこと、との回答でした。
(ただし、2回相談した際、両日とも矯正担当の先生が不在のため一般歯科の先生からの説明でした)
加えて、全顎矯正になるので、過去に治療した左下6番も同様に抜歯→7・8矯正も可能との提案を受けました。
現在かかりつけの矯正専門歯科にて、このような矯正案が出されたことを相談した際は、
1.矯正で6番を埋めるのはなかなか大変なこと
2.歯槽骨〜上顎洞までの厚みが少ないので、抜歯するとさらに薄くなり、歯を動かそうとしても傾斜して最後まで動かない可能性がある
3.正中がずれるかもしれない
というリスクがあると言われました。
矯正で似たようなケースの患者さんもいるので、やってみる価値はあるが、あまりおすすめはしないというような見解でした。
上記のようなリスクが現実となり、実際目標とする場所へ歯が動かなかった、傾斜した状態で治療の限界がきたという症例もあるのでしょうか?
(もしそうなった場合、何らかの対策はありますか)
先生方が患者の立場だったら、どちらの歯科医にお願いしますか?
よろしくお願いいたします。
回答1
あらきデンタルクリニック(香川県坂出市)の荒木です。
回答日時:2013-10-30 16:42:10
現在お世話になっている矯正専門医であれば、現在までの矯正の経過が資料としてあるわけですから、この差は大きいと思いますよ。
個人的意見ですが、私が同じ立場であれば矯正専門医で治療を受けます。
担当医もやってみる価値はある、と仰っておりますので。
ご参考になれば。
個人的意見ですが、私が同じ立場であれば矯正専門医で治療を受けます。
担当医もやってみる価値はある、と仰っておりますので。
ご参考になれば。
回答2
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2013-10-30 20:23:00
上顎に叢生があり、かつ、正中が左にずれているのであれば、従来法の矯正治療で上手くいったかもしれませんが、一旦、矯正治療後とのことで、それは難しいかと思われます。
解決案として、スクリューアンカーを用いる矯正治療、若しくは、8番を6番に移植する方法などは考えられます。
実際に、それらが適応出来そうかどうかは、どちらかの先生に相談なさってください。
解決案として、スクリューアンカーを用いる矯正治療、若しくは、8番を6番に移植する方法などは考えられます。
実際に、それらが適応出来そうかどうかは、どちらかの先生に相談なさってください。
回答3
回答4
加藤デンタルクリニック(横浜市中区)の加藤です。
回答日時:2013-10-31 08:15:51
私も対策案として、矯正のインプラント(スクリュー)を固定源として用いる矯正治療を提示するような気がします。
ただし、実際に適応かどうかは、診てみないとわかりませんので矯正の先生に相談してみてくださいね。
特に一般歯科の医院で1度矯正の先生と相談すると良いと思います。
ただし、実際に適応かどうかは、診てみないとわかりませんので矯正の先生に相談してみてくださいね。
特に一般歯科の医院で1度矯正の先生と相談すると良いと思います。
相談者からの返信
相談者:
だいおうイカさん
返信日時:2013-10-31 09:51:59
荒木先生ご回答ありがとうございます。
そうなんですよね。
矯正専門医ですと今までの状況を把握しているので、(個人的には)より適切な対応が期待できるんです。
可能性のあるリスクを最初に言ってくれたことも、とても良いことだと思います。
全額矯正のついでに左下6番も同じ移動を、、という相談はまだしていないのですが、下顎は上顎より移動が大変そうですよね。
そうなんですよね。
矯正専門医ですと今までの状況を把握しているので、(個人的には)より適切な対応が期待できるんです。
可能性のあるリスクを最初に言ってくれたことも、とても良いことだと思います。
全額矯正のついでに左下6番も同じ移動を、、という相談はまだしていないのですが、下顎は上顎より移動が大変そうですよね。
相談者からの返信
相談者:
だいおうイカさん
返信日時:2013-10-31 09:56:17
相談者からの返信
相談者:
だいおうイカさん
返信日時:2013-10-31 10:12:16
戸苅先生ご回答ありがとうございます。
加藤先生ご回答ありがとうございます。
一般歯科の先生は、早く治療方法を決めてほしいといった感じです。
気になる点をあれこれ質問するのですが、リスクについてはあまり触れず、最終的には矯正でもいけるという結論になります。
(ただ、先生自身が私の立場だったらインプラントか移植にすると言っておりました)
矯正専門歯科では6番(下顎は特に難しい)を埋めるのはかなり大変と聞いたのですが、一般歯科では右上6番と左下6番両方でも可能という説明を受けました。
それが出来れば全て有髄歯になるので一番理想ではありますが、本当に大丈夫なのか心配になってしまいます。
治療にかなり積極的で自信もある先生なので、矯正担当医に直接相談したいとは言いにくいのですが、もやもや悩んでいても仕方ないので次回聞いてみます。
加藤先生ご回答ありがとうございます。
一般歯科の先生は、早く治療方法を決めてほしいといった感じです。
気になる点をあれこれ質問するのですが、リスクについてはあまり触れず、最終的には矯正でもいけるという結論になります。
(ただ、先生自身が私の立場だったらインプラントか移植にすると言っておりました)
矯正専門歯科では6番(下顎は特に難しい)を埋めるのはかなり大変と聞いたのですが、一般歯科では右上6番と左下6番両方でも可能という説明を受けました。
それが出来れば全て有髄歯になるので一番理想ではありますが、本当に大丈夫なのか心配になってしまいます。
治療にかなり積極的で自信もある先生なので、矯正担当医に直接相談したいとは言いにくいのですが、もやもや悩んでいても仕方ないので次回聞いてみます。
回答5
仙台東口矯正歯科(仙台市宮城野区)の堀内です。
回答日時:2013-10-31 10:21:16
もし、一般歯科での矯正治療を検討されるのであれば、まずは矯正担当医に相談されることをお勧めします。
一般論ですが、上顎においても、下顎においても、6番抜歯後に78番を67番に完全に近心移動させて、かつ上下顎のかみ合わせを調和させることは、難易度の高い治療です。
さらに、下顎の歯槽骨は、上顎の歯槽骨と比較して硬いため、下顎における、大臼歯の大幅な近心移動は、とても難易度が高くなります。
下顎6番抜歯後に、下顎78番を67部に近心移動させたケースレポートは、過去に発表されていますが、学会での発表においては、演者への質問が、長時間続きました。
それほど、難易度の高い治療であるというのが、一般的な矯正専門医の認識です。
ご質問の中心である、上顎78番を67部へ移動させる治療に関しては、ご相談者さんの実際の「歯並びやかみ合わせの状態」、「上下顎骨、歯槽骨の形態」、「上顎洞形態」、「長期間の矯正治療期間」、「インプラントアンカーや補助的な外科手術などの併用」を検討すれば、実現性が高いと予測される可能性もあります。
ただし、上記のような複雑で、難易度の高い矯正治療を検討するのであれば、同時に、上顎6番欠損部に「インプラント補綴」、「5番7番を支台歯としたブリッジ」を適用するなどの、単純な補綴的治療選択肢も検討すべきだと思います。
また、一般歯科で矯正治療を受けられる場合には、矯正担当者が、その歯科医院における責任者(院長)であるかしっかり確認されてください。
矯正担当者が、歯科医院の治療方針の最終決定者であれば、リスクの高い治療を安易に勧められる可能性は低いと思いますが、雇われの矯正医であれば、矯正治療に詳しくない院長に指示されるまま、経営的な視点から、予測実現性の低い矯正治療を行わなくてはいけない立場である可能性も懸念されます。
担当医に充分な説明を求め、慎重な判断をされることをおすすめします。
一般論ですが、上顎においても、下顎においても、6番抜歯後に78番を67番に完全に近心移動させて、かつ上下顎のかみ合わせを調和させることは、難易度の高い治療です。
さらに、下顎の歯槽骨は、上顎の歯槽骨と比較して硬いため、下顎における、大臼歯の大幅な近心移動は、とても難易度が高くなります。
下顎6番抜歯後に、下顎78番を67部に近心移動させたケースレポートは、過去に発表されていますが、学会での発表においては、演者への質問が、長時間続きました。
それほど、難易度の高い治療であるというのが、一般的な矯正専門医の認識です。
ご質問の中心である、上顎78番を67部へ移動させる治療に関しては、ご相談者さんの実際の「歯並びやかみ合わせの状態」、「上下顎骨、歯槽骨の形態」、「上顎洞形態」、「長期間の矯正治療期間」、「インプラントアンカーや補助的な外科手術などの併用」を検討すれば、実現性が高いと予測される可能性もあります。
ただし、上記のような複雑で、難易度の高い矯正治療を検討するのであれば、同時に、上顎6番欠損部に「インプラント補綴」、「5番7番を支台歯としたブリッジ」を適用するなどの、単純な補綴的治療選択肢も検討すべきだと思います。
また、一般歯科で矯正治療を受けられる場合には、矯正担当者が、その歯科医院における責任者(院長)であるかしっかり確認されてください。
矯正担当者が、歯科医院の治療方針の最終決定者であれば、リスクの高い治療を安易に勧められる可能性は低いと思いますが、雇われの矯正医であれば、矯正治療に詳しくない院長に指示されるまま、経営的な視点から、予測実現性の低い矯正治療を行わなくてはいけない立場である可能性も懸念されます。
担当医に充分な説明を求め、慎重な判断をされることをおすすめします。
相談者からの返信
相談者:
だいおうイカさん
返信日時:2013-10-31 16:37:34
堀内先生ご回答ありがとうございます。
大変分かりやすい解説で、とても納得できました。
やはり難しい治療になるのですね。
矯正専門歯科で、決しておすすめはしないと言われたのも当然のように思います。
一般歯科についてですが、院長(責任者)は歯周病・インプラントが専門です。
矯正メインの歯科ではないので、院長が指示を出して矯正担当医が装置の調整を行うのか、または矯正を希望したら矯正担当医が1から全て診ることになるのかは分かりません。
後者かなとは思いますが、それならば矯正の説明は矯正担当医に任せるのでは?とも思いますが・・・
院長は矯正治療でも大丈夫とサラッと仰るので、余計不安になってしまいました。
(偶然ですが、この歯科医院の矯正担当医は、今私が保定期間で通っている矯正専門歯科に過去に勤務していたそうです)
貴重な意見を聞くことができ、とても参考になりました。
個人差はあるものの、一般的な見解を聞けてよかったです。
決断が難しいですが、納得できるまで説明を聞いて判断していきたいと思います。
大変分かりやすい解説で、とても納得できました。
やはり難しい治療になるのですね。
矯正専門歯科で、決しておすすめはしないと言われたのも当然のように思います。
一般歯科についてですが、院長(責任者)は歯周病・インプラントが専門です。
矯正メインの歯科ではないので、院長が指示を出して矯正担当医が装置の調整を行うのか、または矯正を希望したら矯正担当医が1から全て診ることになるのかは分かりません。
後者かなとは思いますが、それならば矯正の説明は矯正担当医に任せるのでは?とも思いますが・・・
院長は矯正治療でも大丈夫とサラッと仰るので、余計不安になってしまいました。
(偶然ですが、この歯科医院の矯正担当医は、今私が保定期間で通っている矯正専門歯科に過去に勤務していたそうです)
貴重な意見を聞くことができ、とても参考になりました。
個人差はあるものの、一般的な見解を聞けてよかったです。
決断が難しいですが、納得できるまで説明を聞いて判断していきたいと思います。
タイトル | 6番抜歯後7・8番近心移動という歯列矯正プラン。歯科選びで迷う |
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質問者 | だいおうイカさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 32歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
抜歯:6番(第一大臼歯) 歯列矯正の治療法 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。