10歳、左6番鋏状咬合の治療中の顎間ゴムについての疑問

相談者: まりみかさん (40歳:女性)
投稿日時:2014-02-17 15:42:10
10歳の娘の矯正について相談させてください。


左の第一大臼歯鋏状咬合で現在治療中です。
昨年10月より、上のみ右6番と左Eをつなぐリンガルアーチのような装置を付け、そのアーチの突起からゴムで上の第一大臼歯を内側に引っ張る治療を始め、2か月位でほぼまっすぐな状態になったので、ゴムを細いワイヤーに変えて固定しています。


問題は下の歯なのですが、治療開始時には、手前のEが生え代わり直前だったため、同時には装置が付けられないとの説明で今は何もしていません。

上の歯を固定した頃にちょうどEが抜けて、永久歯が生えてきましたが、経過観察ということで2ヶ月間何もしませんでした。



先日の受診の際、次回顎間ゴムで下の歯を引っ張ってみて、それで起きなければ5番の歯が伸びるのを待って、上と同じような装置をつけるとの説明を受けました。

顎間ゴムの治療を既に上の歯がまっすぐになってから始めることに疑問を感じたのですが、どうなのでしょうか?


また新しく生えてきた5番の永久歯を土台にした治療はいつ頃が適正なのでしょうか?歯根への影響など気になります。
今の状態で(5番の歯を使わないで)下に付けられる装置の選択肢はないのでしょうか?


よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2014-02-17 16:32:03
まりみか さん、こんにちは。

治療に対する説明は、その都度していただいているようですね。

実際の状況が判りませんが、疑問に思うこと、不安に感じることは、何でも直接お尋ねになってみませんか。

他の矯正歯科でご相談になってみるか、経過や現状についての資料を借りるなどしてセカンドオピニオンを求めてみるのも一法かもしれません。

2人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答2
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2014-02-17 16:32:14
もっと早い時期でしたら、Eをアンカーにする効率的な装置の選択肢もあったはずですが・・・。

しかし、歯の噛み合わせの問題のみからすれば、もし現段階での改善が完全でなくても、将来行なえる可能性は充分あると思います。


下顎の6番が舌側(内側)に倒れているケースは、他にも問題があることが多いように思っていますが、この際に、よく診ていただく方がよいかもしれませんね。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2014-02-18 00:36:21
生えている途中の歯にリンガルアーチを付けることはまずありません。

上の歯のリンガルアーチを作る手順を覚えてらっしゃると思いますが、まず歯の型をとってそれを元に装置を作り、装着するという流れだったと思います。


生えている途中の歯は日々動いていますから、装置を作っている間に位置が動いてしまい、装着するときには合わなくなってしまいます。
その歯にリンガルアーチを付ける予定なら、生えきるまで待つ必要があります。

2人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: まりみかさん
返信日時:2014-02-18 09:15:38
お答え頂いた先生方、本当にありがとうございました。

小林先生の言われる通り、顎間ゴム治療について何故今から始めるのか、主治医の意図をもう一度よく確認したいと思います。

 
藤森先生の、『現段階で完璧でなくても』というお言葉に、そういう風に柔軟に考える事も必要だと思いました。

確かに鋏状咬合以外に前歯叢生で軽い八重歯の状態です。
最初はそれが気になって矯正歯科を受診したのですが、色々悩んだ結果まずは1期治療として鋏状咬合だけを治すという選択にしました。
 


戸苅先生、ありがとうございます。

下の5番を使う場合はやはり生えきるまで待たなくてはいけないのですね。
となりますと1年以上先になりますでしょうか。

主治医も治療開始前には『上下ともEを抜歯して生え変わりを促し、上下5番の永久歯が生え揃った段階で上下同時に治療する』という方法を考えていたようですが、娘が抜歯を怖がったこともあり、とりあえず上だけ先に始めました。

『上を治したら噛み合って下も起きてくるかもしれません、起きなければ下にも装置をつけましょう』という説明で納得していたのですが、急に次回顎間ゴムを付けると言われて、戸惑っています。


と言いますのも、顎間ゴムに関しては咬合が高くなるという指摘をネット上で度々見かけるからです。

賛否両論あるようですが、これに関しましては歯科の先生方の間でも意見が分かれているのが現状なのでしょうか?
もし高くなった場合歯を削らなくてはいけないのでしょうか。



娘の場合、上だけが治った現在の状況で、顎間ゴムを試してみるのと、それは行わず5番が生えきるまで待つのとどちらが良いのでしょうか?
 
また床装置などで5番を使わないでできる治療法というのはないのでしょうか?


いずれに関してでも結構ですので、どうか少しでもご教授いただけましたら嬉しいです。
よろしくお願い致します。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2014-02-18 11:57:08
>顎間ゴムに関しては咬合が高くなるという指摘をネット上で度々見かける

咬合が高くなるかもしれないデメリットよりも、下顎6番の傾斜改善の方が重要だと担当医が判断したのではないでしょうか?



>娘の場合、上だけが治った現在の状況で、顎間ゴムを試してみるのと、それは行わず5番が生えきるまで待つのとどちらが良いのでしょうか?

実際に拝見していないので何とも言えないのですが、現時点で顎間ゴムを使用する方が下顎の6番の問題解決は早いと思います。



>また床装置などで5番を使わないでできる治療法というのはないのでしょうか?

装置の設計次第では不可能ではないかもしれませんが、DやEが交換中の時期であれば床装置の維持が困難なことが予想されます。

リンガルアーチやその他装置の維持が難しい状態で6番の鋏状咬合を改善したいのであれば顎間ゴムは有効な手段のように感じます。


おそらく顎間ゴムを使用する期間は6番の傾斜が改善する数か月程度でしょうし、片側の1本にかけるくらいであれば咬合の高さの変化も特別危惧することはないのでは?と個人的には思います。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2014-02-18 13:47:15
鋏状咬合の改善に顎間ゴムを使用することはよくあります。

顎間ゴムを使用しても咬合が高くなる可能性が低い、または高くなっても軽微と予想される、または今後の治療で十分改善可能である、このような場合に使用します。

ただ、一般的に鋏状咬合の治療では、どのような治療方法を選択しても、咬合が高くなりやすい傾向を持っています。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: まりみかさん
返信日時:2014-02-20 09:20:50
ご回答頂きまして本当にありがとうございます。
顎間ゴムが一般的に使われている方法だと分かり安心いたしました。


堀先生、それぞれの疑問に丁寧に答えて頂きありがとうございました。

娘のような生え変わりの時期には装置の選択に制限があることも理解できました。
担当医の先生も色々考えた上でご提案頂いたのだと、前向きに捉えることが出来るようになりました。

ただ娘の上の歯は既にまっすぐになっておりますので、これと下の歯で引っ張り合うと、上の歯が舌側に倒れてしまわないのかという疑問が残りますので、その点は担当医ともう一度相談したいと思います。




戸苅先生、二度目もアドバイス頂きまして、本当にありがとうございます。

鋏状咬合の治療では咬合が高くなりやすいとのこと、教えて頂きありがとうございます。
そのような説明は受けておりませんでしたので、単純に倒れた歯を起こせば良いのだと考えておりました。

咬合の高さが変わる可能性に関して、今まで担当医から伺ったことは無かったと思います。
もしかしたら娘の場合その可能性が低いので言及されなかったのかもしれませんが、顎間ゴムについて調べてみましたら、咬合の高さのことが書かれてあり戸惑っているところです。


咬合が高くなってしまった場合、対処の方法はあるのでしょうか?
重ね重ねの質問で大変恐縮ですが、どうかよろしくお願い致します。
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2014-02-20 10:39:07
>顎間ゴムについて調べてみましたら、咬合の高さのことが書かれてあり戸惑っているところです。

ネットで書かれている内容がそのまままりみかさんのお子さんに当てはまるとは限りません。

例えば咬合が高くなるということに関しても、

・元々鋏状咬合だったため本来の高さより低い状態だった

(顎間ゴムに限らず)鋏状咬合を改善した結果、今までよりも高くなったがそれが本来の高さ

ということも十分考えられると思います。



>咬合が高くなってしまった場合、対処の方法はあるのでしょうか?

必要であれば何かしらの対処は行われると思います。



おそらく、
>もし高くなった場合歯を削らなくてはいけないのでしょうか。

こちらを心配されているのだと思うのですが、通常は歯を削って調整することは行いません。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2014-02-20 12:43:05
博多の児玉です。

治療で僅かに咬合が高くなっても、かみ合わせに重大な影響を及ぼすようなことはないと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: まりみかさん
返信日時:2014-02-24 10:54:06
堀先生、児玉先生、ご回答頂き本当にありがとうございました。
風邪で体調を崩しておりましたため、御礼が遅くなってしまいまして本当に申し訳ございません。


堀先生、二回目のアドバイスありがとうございます。

ネットの情報を鵜呑みにしてはいけないことは分かっているつもりですが、ネガティブな情報だと、どうしても気になってしまいます。
ですが担当医の先生に確認するのも気が引けてしまい、こちらでご相談させていただいた次第です。

思いがけずたくさんの先生に丁寧に教えて頂き、疑問点も整理されて漠然とした不安が解消されました。


咬合の高さの変化に関しては、一概に高くなるということではないとの事で安心いたしました。
娘の場合はどうなのか、担当医の先生の判断を伺ってみたいと思います。
歯を削ったりするようなこともないとの事で、ホッとしました。




児玉先生、ありがとうございます。

もし僅かに高くなった場合でも重大な影響はないとのことで安心できました。
アドバイス頂きましてありがとうございます。




担当医の先生ともう一度よく相談した上で、治療を進めていきたいです。
色々と親身になってアドバイス頂いた先生方、本当にありがとうございました。

同じような症状のお子様をお持ちの方にも、参考にしていただけたら嬉しいです。
回答 回答8
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2014-02-24 14:06:36
かみ合わせが高くなることは、ほとんど気にしなくてよいと思います。

それは成長過程においては自然に修正されていくものだからです。

顎に付着する大きな筋肉群と歯が咬合が高いという位置についての不調和について相克を来した場合には、歯が調整されていくものだからです。
成人では異なってきます。


7番も含めて相当数経験がありますので安心してよいと思います。

実際のところかみ合わせが高くなってしまったことは、皆無です。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: まりみかさん
返信日時:2014-02-26 09:38:16
松山先生

ご回答頂きましてありがとうございます。
先生の長年のご経験に基づいたアドバイスを頂き本当に安心いたしました。


治療を始める際には今現在痛みや不都合が無いので、大人になってからでも良いのではと迷いましたが先生のお言葉で、成長過程の内に治療を始めて良かったと納得できました。




お答え頂いた先生方、本当にありがとうございました。
娘と一緒に今後の治療も頑張っていきたいと思います。



タイトル 10歳、左6番鋏状咬合の治療中の顎間ゴムについての疑問
質問者 まりみかさん
地域 非公開
年齢 40歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 小児矯正(子供の矯正)
歯の生えかわり(生え変わり)
子供の歯列矯正
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

歯磨きをしても虫歯になる原因 デンタルフロスは効果無し? 歯ブラシとデンタルフロスどっちが先? 歯科衛生士が就職前に絶対に知っておきたい