金銀パラジウム合金の安全性や虫歯再発率に不安、金に交換すべき?

相談者: めたぼんさん (34歳:男性)
投稿日時:2014-03-26 17:32:47
左上7番に保険の銀色のクラウンが入っています.
6年ほど前に虫歯による治療でかぶせたもので,神経は残っています.

今のところ痛みはなく,クラウンもきれいな状態です.
これ以外の歯に保険の補填物は入っていません.



保険のクラウンの金銀パラジウム合金という材料について調べて不安になり,体にとって安全で,虫歯が比較的再発しづらく,長持ちしそうな保険外ゴールドクラウンに変えたいと思うようになりました.

金属アレルギーはありませんが,花粉症やアトピー体質があります.


クラウンを外す際に歯を削ったり負担がかかることは承知していますが,金銀パラジウム合金の今後の長期的な体への影響や虫歯の再発の可能性を考えると,ゴールドに変える方がメリットが大きいでしょうか.

先生ご自身の歯でしたらどうされるか,という観点でもお答え頂ければ幸いです.
よろしくお願い申し上げます.


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2014-03-26 17:39:13
>ゴールドに変える方がメリットが大きいでしょうか.

どうでしょうか、メンテナンスでマージン部を拡大視野で観察すればクラウン2次カリエスの発生は早期に発見出来ると思います。
それからでも遅くない様に思います。

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回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2014-03-26 20:18:38
めたぼんさん、こんばんは。

その歯が一からの治療で、今からどちらを被せるか、ということであれば、ゴールドクラウンにするメリットは大きいと思いますが、もうすでに装着済のクラウンを外してまでとなるとどうでしょうねぇ。


ご自身でも仰っておられるように、クラウンを外して再度削るとなると多少なりとも歯に負担をかけてしまいますし、それなりの費用も掛かります。



また、ゴールドクラウンであれ、保険の金パラのクラウンであれ、きちんとケアしないといけないのは同じことです。

ゴールドクラウンだからと言って、ケアが簡単に済ませられるようになるわけではありませんし、不適合なものでなければ金パラのクラウンでもキチンとケアしていればさほどの問題は起きないと思います。


しかし、そのままにしておくことで、この先も同じような不安を抱え、心配しながら暮らすことになってしまうのならば、ゴールドクラウンに変えて安心感を得るという意味での精神的なメリットは大きいかもしれません。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: めたぼんさん
返信日時:2014-03-27 17:27:44
お忙しいところご回答をありがとうございました。

>不適合なものでなければ金パラのクラウンでもキチンとケアしていればさほどの問題は起きないと思います。

クラウンを装着した状態で「不適合」であるかどうかを判断する方法はありますか?

また、金パラは「私なら入れない」「当院では○年前から使用していない」という方針の先生もいらっしゃいますが、その先生方でも、装着済みの金パラを外してまで他のものに変える必要はないとお考えになるでしょうか。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2014-03-27 17:50:20
クラウンを装着した状態で「不適合」であるかどうかを判断する方法はありますか?

(可能であればマイクロスコープで確認しながら)探針なおでマージン部をなぞって、段差などがあれば「不適合」と判断すると思います。
(ある程度の許容範囲はありますが…)


>また、金パラは「私なら入れない」「当院では○年前から使用していない」という方針の先生もいらっしゃいますが、その先生方でも、装着済みの金パラを外してまで他のものに変える必要はないとお考えになるでしょうか。

そうですね。
そこまではしませんね。

「リスクとベネフィットのバランス」

と言う事になるでしょうか。


歯面を一切傷付けないで金属を除去する事はかなり難しいと思います。
また、金属の下にあるセメントも状態が良い場合には歯面を傷つけないで完璧に除去するのは難しいものです。

また、新たな金属を装着する際には必ず「新鮮面を出す」必要があります。つまり、一層、削ると言う事を意味します。


なので、

 1 すでに虫歯である事がレントゲンなどで確認できている
 2 金属は嫌だから白くしたい

などの理由がないのであれば交換するリスクの方が大きいと判断します。

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回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2014-03-27 18:30:36
>また、金パラは「私なら入れない」「当院では○年前から使用していない」という方針の先生もいらっしゃいますが

たぶんそう言っているのは自費歯医者だけですよ。

保険医であれば保険治療の際には金パラは使用します。
と言うか使用しなければ治療になりませんし、使いたくなければ保険医を辞めるか、他の精度の悪い代用金属を使うしかないと思います。
(国の指定したものの中から治療を組み立てるのが保険医ですから)


金パラというのは日本の保険治療オリジナルの金属で、自費治療の枠組みで考えれば、金合金が使えるのにわざわざそれより質の悪いものを使用するメリットがないので、使用していないだけですよ。

金パラの方が金合金より精度が良ければ採用しますが、金を12%まで薄めた金パラには殆ど金の良い所はありません。

また精度だけで考えれば金属の種類より、先生と技工士の腕の方がかなり大きな影響を与えます。
つまり上手な先生&技工士であれば何の金属を用いてもそれなりのものは作れます。



>その先生方でも、装着済みの金パラを外してまで他のものに変える必要はない とお考えになるでしょうか。

適合の良い金パラもありますし、自費治療とは思えないぐらいの金合金の適合もあります。

金合金に変えたからと言って必ずしも歯の寿命を延ばせる訳ではないのでその点は注意してください。


私であれば、悪い所見のない適合の良い物なら残した方がいいと判断していますね。


参考程度に^^;


おだいじに

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: めたぼんさん
返信日時:2014-03-27 21:30:31
ご回答ありがとうございました。

>金合金に変えたからと言って必ずしも歯の寿命を延ばせる訳ではないのでその点は注意してください。

そうなんですか。
金合金を過信していたようです。

金合金に変えるのは見送ろうと思います。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2014-03-27 22:23:42
よく言われるのはマイクロは治療してくれません。
見えるだけです。
もっとも見るだけでも大変なんですけど。


よくビデオでマイクロ使って云々というのがありますが、倍率が低いか高いかで難易度は段違いに違うと思います。
低倍率でビデオを撮ってマイクロでの治療なんて話を見るとうーん?と思ってしまいますね。

金パラとゴールドも同じような関係にあるかもしれませんね。
いくらスーパー技工士でもまともなクラウンが作れない事はあると思います。
でも普通の技工士さんでもちゃんとしたクラウンを作ってくれる事もあると思います。


ゴールドの使用頻度はなかなか高くなりません、ウチでは。
井野先生が書かれたように保険診療中心だからです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: めたぼんさん
返信日時:2014-03-28 20:44:53
ご回答ありがとうございました。

>また精度だけで考えれば金属の種類より、先生と技工士の腕の方がかなり大きな影響を与えます。
>つまり上手な先生&技工士であれば何の金属を用いてもそれなりのものは作れます。

>いくらスーパー技工士でもまともなクラウンが作れない事はあると思います。
>でも普通の技工士さんでもちゃんとしたクラウンを作ってくれる事もあると思います。

患者にとって、先生の腕は直接感じることはできても技工士さんの腕までは知りようもないですし、どんな金属であれ、いいものを装着してもらえるかは運ですね。



タイトル 金銀パラジウム合金の安全性や虫歯再発率に不安、金に交換すべき?
質問者 めたぼんさん
地域 非公開
年齢 34歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 保険のクラウン(奥歯:銀歯)
ゴールドクラウン(金の被せ物)
お勧めのクラウン(被せ物・差し歯)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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