[写真あり] 左下2番抜歯、ヒト由来または自家骨移植 (豪州)

相談者: Koko2さん (38歳:女性)
投稿日時:2014-04-08 16:44:42
オーストラリア在住です。38歳女性です。
問題の部分の写真を(歯茎の空洞の部分、笑った時の状態)載せておきます。


左下2番を内部吸収のため抜歯しました。
その抜歯の際にとなりの左下1番(根管治療済だった)も折れてしまい、現在左下3番から左下2、1番と右下1番にかけて仮のブリッジが入っています。

右下1番は削られていません。
ちなみに右下2番も内部吸収のため根管治療済みでいつかは折れる可能性があると言われている歯です。



左下3番犬歯はブリッジのために削られていますが、これは施術した歯科医のインフォームドコンセントの欠陥によるもので、自分の意志によるものではありません。

この件についてはすでに弁護士に相談しており、この左下3番の犬歯にはおそらく根管治療が必要でその後クラウンを被せる予定です。




相談したい内容は、

●今後の左下1、2番についての補綴治療について
骨移植について
インプラント入れ歯を検討中

という3点です。


現在はセカンドオピニオンとして、また、良い歯科医を慎重に見つけるために3軒の歯科医をまわったところです。
これからもあと2軒予約をしています。


今まで行った3軒とも第一候補としてインプラントを勧めるのですが、入れ歯ももちろん補綴治療として可能だそうです。


ブリッジはもう検討していません。
今回歯を削ってみて(自分の意志ではなかったですが)、今実際歯がしみたり鈍痛が続いていて、健康な歯を削ることにかなりの抵抗を覚えてしまったからです。

セカンドオピニオンを聞きに伺った歯科医からPeriodontist(歯周病専門歯科医)を紹介されました。
その歯周病専門歯科医はいわゆるインプラント&骨移植の専門医だそうです。
その先生から

「入れ歯にしろインプラントにしろ自家骨移植をやったほうがいい」

と勧められています。



理由は入れ歯をするにしてもあまりにもこの空洞が「審美的に悪いから」ということです。
とにかく骨移植はやったほうがいいだろうと勧められています。

実際このように(写真参照)笑うと仮のブリッジの下に空洞がある状態ですから、この状態になってからここ1ヶ月半人前で思いっきり笑えてませんし、接客業をやっているので仕事中もものすごく気になります。
毎日人と話す度にこの空洞の部分に話している人の目線がいってるのが分かります。
精神的なストレスは大きいです。


オーストラリアでは日本と違って死体から取り出した骨を移植することが認められているようで(しかしその骨の製品はアメリカのものでアメリカ人の死体からのものだそうです)

骨移植のオプションとしては、
 ●ヒト由来のもの
 ●自家骨
 ●牛由来のもの
 ●人工のもの
があるそうです。


この歯周病専門歯科医の先生は私の場合は自家骨がいいだろうと言っています。親不知の奥あたり(私はすでに親不知は取ってしまっているのでないですが)の骨からブロックを移植するのが最適だろうということです。

しかし、移植した後も一年以内に40%は吸収されるので多めに移植する方向らしいです。

先生は牛由来やその他人工骨は勧めないそうです。
くっつきが悪い&定着率が悪いからというのが理由だそうです。



ヒト由来については、選択する価値はあると言っています。
クオリティは悪くないそうです。
ただ、感染の可能性を100%否定できないのがデメリットだと言っています。

しかし感染した例はいまのところはないそうです。
私が1番目になる可能性が100%ないとは言い切れないと言っています。



自家骨は自分の骨で安心感はありますが、インプラント手術以外にも別に外科手術をしなければいけないのでかなり抵抗があり迷っています。


相談させて頂きたい内容の要点なのですが、

●自家骨について一番気になるのは術後の後遺症のリスクとそんなに大変な思いをして移植しても将来的にほとんど吸収されてしまって、インプラントをしてもインプラントの根本が見えてしまう可能性があるのではないだろうか?という疑問です。

それなら作り直しのきく歯茎のついている部分入れ歯のほうがある意味審美性は高いのでしょうか?



●他の外科手術を必要とせず、感染の可能性は極めて少ないヒト由来を選択するべきでしょうか?
それともやはり日本で認められてないということは、それなりに何か絶対にやめておいたほうがいい理由があるのでしょうか?

これなら自家骨よりは気軽に骨移植を試してみることが出来るような気がします。
うまく定着すれば審美敵な問題が解消されます。

しかし自家骨移植のリスクとヒト由来の骨移植のリスクとどちらを選ぶのが賢明なのかと迷っています。




●それとも、いずれにせよどうせ骨移植しても吸収されるのであれば、骨移植自体やらないで歯ぐきが付いている部分入れ歯を選択したほうが賢明でしょうか?


先生方がどう思われるのかご意見いただければ幸いです。

画像1画像1 画像2画像2


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2014-04-08 23:03:18
Koko2 さん、こんにちは。

>現在はセカンドオピニオンとして、また、良い歯科医を慎重に見つけるために3軒の歯科医をまわったところです。
>これからもあと2軒予約をしています。

私だったらという意見が無い訳ではありませんが、「すでに弁護士に相談しており」ということでしたら、5軒の歯科医院の意見について、弁護士とディスカッションを重ねてみませんか。

Koko2 さんの実際のお口の中を診査できないインターネット上の歯科相談掲示板などよりも、より的確な判断ができるように思います。

お大事に。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Koko2さん
返信日時:2014-04-09 08:28:36
小林先生、返信ありがとうございます。

>5軒の歯科医院の意見について、弁護士とディスカッションを重ねてみませんか。

はい、その方向で進んでいます。
この件についてはこちらの弁護士と話合います。


オーストラリアの法律に従うのでこの部分については日本の先生方に相談しようとは思っていませんでしたが、色々と書きたいことがありすぎて、うまく文章をまとめられず、相談内容として重要でない部分まで載せてしまい、相談内容が分かりにくい投稿になってしまいました。。。

これでも頑張って要約したつもりだったのですが、今見ると文章長いですね〜。。


この抜歯&仮のブリッジの処置を行った歯科医については弁護士に相談済ですので、解決済なのでこちらで相談するつもりはありませんでした。。分かりにくくなってしまったので、この部分は省くべきでしたね。。。

コメントありがとうございました。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2014-04-09 09:48:24
ご相談ありがとうございます。


>●自家骨について一番気になるのは術後の後遺症のリスクとそんなに大変な思いをして移植しても将来的にほとんど吸収されてしまって、インプラントをしてもインプラントの根本が見えてしまう可能性があるのではないだろうか?


親知らずのあたりから硬い骨をブロック骨移植した場合の吸収は非常に少ないと私は思っています。

私は前歯に良くブロック骨移植をします。

手軽で良く行われるGBRより長期的な信頼性が高いと思います。


あるはIlizarov法を改良した仮骨延長法Distraction osteogenesis という自分の骨を水飴のように引き延ばして大きく増大させる方法もあります。
これはお一人ずつで適応が決まり術者も選ばなければなりません。



>それなら作り直しのきく歯茎のついている部分入れ歯のほうがある意味審美性は高いのでしょうか?


前歯が一部残っていると、部分入れ歯の審美性は難しい治療となります。



>●他の外科手術を必要とせず、感染の可能性は極めて少ないヒト由来を選択するべきでしょうか?

他人の骨を使うと治療成績がとても良いと言われています。


>それともやはり日本で認められてないということは、それなりに何か絶対にやめておいたほうがいい理由があるのでしょうか?


ただ感染については最新の方法を使っていると発表されていますが、
用心も必要です。

なぜならば過去に事例があるからです。
昔世界的にも、医科では他人の脳硬膜を大々的に移植に使っていました。
滅菌して安全だと当時日本の厚生省も認めていたからです。

しかし、ある時狂牛病の原因がプリオンだと発見されてそれまでの滅菌方法では効果が無かったと言われています。


未知の病原体はウィルスを含めてまだまだ無数にあると言われ廷ております。
は分からない物を身体に入れて、何かあってももう取り除けないと思った方が良いと思います。

もちろん何も起きないのかもしれません。



>●それとも、いずれにせよどうせ骨移植しても吸収されるのであれば、骨移植自体やらないで歯ぐきが付いている部分入れ歯を選択したほうが賢明でしょうか?


その選択肢も充分あり得ます。
また後で方法を変更しやすいスタートとも言えます。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Koko2さん
返信日時:2014-04-09 17:47:30
さがら先生、ご返信ありがとうございます。

GBR」と「仮骨延長法Distraction osteogenesis」については骨移植を勧められている歯周病専門歯科医からオプションとしてまだ聞いていなかったので、次に診察を受ける時にまた聞いてみます。



>作り直しのきく歯茎のついている部分入れ歯審美性について
ですが、

前歯が一部残っていると、部分入れ歯の審美性は難しい治療となります。

とのことで、大変参考になりました。


実はまた別の一般歯科医の先生から

「左下3番には必要であればきちんとした根管治療&そしてクラウンブリッジは問題外 場所の力的な問題でうまくいかない根管治療済みの右下2番はいつ折れるから分からないから今のうちに抜歯してここにインプラント右下1番は健康だけど途中にあるから今抜いてしまって左下2番と右下2番にインプラントを入れて左下1番と右下1番を両端のインプラントからブリッジする」

と、まあなんとも斬新なアイディアを頂きました。
この先生本人もこのアイディアは斬新すぎと自認してらっしゃいましたが、長期的にみればこの「左下2番から右下2番まで」もう後々悩まなくて良いから今一気に解決したほうがいい。
というご意見でした。


こんな意見も実際あったので、さがら先生が、「前歯が一部残っていると部分入れ歯の審美性は難しい」とおっしゃるのはものすごく納得出来ます。


>骨移植の自家骨かヒト由来か
についてですが、

さがら先生も

>私は前歯に良くブロック骨移植をします。

ということで私が提案された自家骨移植法はわりと普通の方法なんだなと安心出来ました。


また

親知らずのあたりから硬い骨をブロック骨移植した場合の吸収は非常に少ないと私は思っています。

ということで、この方法が一般的なものであると安心感が持てました。
とは言っても外科手術なので、やはりまだ怖いですが。。。
まだ決心はしてません。。

ヒト由来の骨移植ですが、ここ数日は正直、日本で認められていない理由が「倫理的なもの」なのであればヒト由来でやってみようかなと思っていました。

最初そのオプションを先生から聞いた時は他人の死体からなんて絶対に無理、気持ち悪いと思いました。

でも自分の歯茎を切ってその奥から骨を採取してもらうこと&それに伴うかもしれない後遺症やリスク等をここ2週間くらい考えているうちにそれもかなり決心するのが難しい、となってきて。

でもさがら先生のおっしゃることを拝見してみると日本で禁止されている理由はやはり感染の可能性ということでやはり今は自家骨を考え直しています。


しかし、

>●他の外科手術を必要とせず、感染の可能性は極めて少ないヒト由来を選択するべきでしょうか?
>他人の骨を使うと治療成績がとても良いと言われています。

ということで、やっぱりまだ迷っています。。。
「何も起きないかも」という魅力は強いです。
自分の体に何もしなくていいし。。

さがら先生のおっしゃることが自分が今第一候補として考えている歯周病専門歯科医の先生とかなり似ているので、安心しました。


また、

>●骨移植自体やらないで歯ぐきが付いている部分入れ歯を選択したほうが賢明でしょうか?

>その選択肢も充分あり得ます。
>また後で方法を変更しやすいスタートとも言えます。

とのことで、これも選択肢のひとつだということも安心出来ました。
アドバイス頂きありがとうございました。
とても参考になりました。



タイトル [写真あり] 左下2番抜歯、ヒト由来または自家骨移植 (豪州)
質問者 Koko2さん
地域 海外
年齢 38歳
性別 女性
職業 その他
カテゴリ 抜歯:2番(側切歯)
口腔外科関連
その他(写真あり)
オーストラリア
回答者




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