破折の可能性のある奥歯の抜歯を勧められましたが、悩んでいます

相談者: yuharutoさん (43歳:男性)
投稿日時:2014-04-20 23:10:32
初めて相談させて頂きます。

左上の一番奥の7番を、子供の頃に虫歯で、神経を抜き根に詰め物をする治療をしました。
親知らずはありません。


一年位前の定期検査で、レントゲンを取ったところ、神経を取った根の奥が炎症を起こしており、膿がたまっているように見えるので、治療をしたほうが良いが、かなり大きく削っているため、歯が駄目になる可能性もあるといわれ、そのままにしていました。

最近、その歯の辺りの内側の歯茎が大きく腫れ、診察をした所、以前指摘した部分が、炎症を起こしている可能性が高いので、治療をしたほうが良いといわれ、歯が割れる可能性がある、リスクを話された上で、根の治療を始めました。



ところが、同時に行った歯周病の検査で、その部分が15mmくらいになっており、歯が割れている可能性が高いため、抜歯を勧められました。 

そのままにしておくと土台の骨が無くなり、隣の歯にも悪影響があると言われました。 


また、その歯を抜くだけだと、下の歯が伸びてきてしまうため、インプラントか、下の歯が伸びてこないように隣の歯とくっつけたほうが良いと言われました。
その場合、虫歯のリスクは高くなるとのことです。 

出来るだけ抜歯は避けたいのですが、他への影響も気になります。


長くなりましたが、質問は、この場合、抜歯が最善の選択なのでしょうか。
また、抜歯した場合、インプラント、下の歯の加工など何もしないのは、勧められないでしょうか? 


宜しくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2014-04-20 23:39:33
こんばんは。

実際に診察してみないと分からないので、主治医の先生の説明をよく聞いた上でも治療方針が不安であれば基本自費にはなりますが、他でもセカンドオピニオンを求めてみた方がいいかも知れません。



教科書的に言えば、神経を抜いた歯の炎症感染根管の状態。根尖病変とか、色々呼び方があります)が大きい場合、歯根破折歯周病ではなくても深い歯周ポケットが出来る場合もありますし、本当に歯根破折の可能性もあります。

もしも歯根破折がもしもはっきりと確認出来ていないのでしたら、感染根管治療を先に行うことでポケットもなくなる場合がありますから、まずはここの確定診断が重要かと思います。
なんとなく、実際に割れている可能性も高そうですが・・



それと噛み合わせがいわゆる正常な状態であれば、上の7番は抜いても下の7番は上の6番の後ろの方に少し噛み合うので、延びてくるとは考えにくいことが少なくないです。
(確認はされているはずですが)

仮に上の7番がなくなると下の7番は噛み合う相手がまったくない噛み合わせだとしても、どうしようもなく延びてきてしまう可能性は大雑把に言って3〜4割程度ではないかと個人的には考えています。
(※信頼出来る正確なデータはおそらくありませんが、おそらくこれぐらい)


逆に、上の7番に単独で1本のインプラントを埋入するというのは通常、骨の状態は悪く、オペはしにくく、噛み合わせの力はかなり強くかかりやすく、最も重要な歯磨きはしにくい(※そもそもなぜ抜歯に至ったのかをよく考えてみて下さい)というデメリットも無視出来ません。

主治医の先生と同じお考えで勧める先生も少なくないとは思いますが、個人的には避けたいと考えています。


連結冠もあまりしたくないですし、極論を言えばもしも下7番が運悪く、問題になるほど延びてきてしまったとしたら、どの道歯としては機能していないので、その時は抜いてしまうというのもひとつの考え方かも知れません。


自分の歯であればまずは上の7番をなんとか残せないか?
次に抜歯後放置ではどうしてもダメか? 
という順番で検討するとは思います。


実際に拝見出来ていませんから、ご参考程度とされて下さいね。

お大事にどうぞ。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: yuharutoさん
返信日時:2014-04-26 23:12:59
渡辺先生、

お忙しい中、的確なご助言本当にありがとうございました。


熟考の結果、抜歯をし、下の歯はそのままで様子を見ることにしました。

結論を出すのに当たり、本当に参考になりました。
ありがとうございました。



タイトル 破折の可能性のある奥歯の抜歯を勧められましたが、悩んでいます
質問者 yuharutoさん
地域 非公開
年齢 43歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 抜歯:7番(第二大臼歯)
根の病気(根尖病変・根尖病巣)
歯根破折
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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