神経に達しそうな虫歯は神経を取るべきか、歯科用CTの効果は?

相談者: 歯の初心者さん (38歳:女性)
投稿日時:2014-04-25 13:59:48
いつもお世話になります。

先週上の奥から2番目が食べると痛みがあり、日曜もやっている歯科を初めて受診しました。

若い先生が

「もうすぐ神経に達する虫歯だし、いずれ神経に届くから、神経を取っちゃいましょう」

と言われましたが私自身、パニック気味なのと以前神経を取ったとき(口腔外科で)かなり痛かった事、あとなるべく神経を残した方が良いのではと思ったので躊躇しました。

自分の思っている事を伝えたところ、

「僕は神経取るのに自信あるのにな」

とブツブツ言われ、結局は説明もなく歯の神経近くまで削り、痛み止めを入れてその日は終了になりました。

何だか説明なしに一気に削られたり、気軽に神経を取ればという提案、治療後に口を濯いでいる間に先生は休憩に入った様で(昼休みに食い込んでいたので)何だか不信感を抱いてしまいまいた。

そういう気持ちもあり、今日他の歯科を予約しました。
そこは一週間待ちの歯科ですが、そちらでセカンドオピニオンを受けてみようと思います。



質問ですが、

@歯の神経を残す、残さないの判断はどのあたりなんでしょうか?

素人なので漠然としてますが、今回私が受けた説明をこちらの先生方ならどの様に判断されますでしょうか?

ちなみに今は特別痛みはありません。


A次に行く歯科は「歯科用CT(ヨシダ トロフィーパンプラス)」というモノを使っているみたいです。

細かく判断が出来るのでしょうか?
もちろん先生の腕によると思いますが。


宜しくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2014-04-25 14:13:29
私の診療所にもCTは有りますが、虫歯の判定にはさほど役にたちません。
CTは保険使用に制限があります、自費ならば制約が無いのでご希望でしたらお願いしてはいかがですか。

保険で治療した場合クラウンは2年の制約が有り、痛んだら、歯髄処置を行う事が多いのではないでしょうか。

現時点ではCTは自費診療インプラントのさいの下顎の神経の位置、上顎洞の形態の検査で使用されているのが一般的です。

お大事に

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2014-04-25 14:16:06
そうですね…。

>「僕は神経取るのに自信あるのにな」
>とブツブツ言われ、

個人的には転院されて良いような気がします。

今まで僕はそのような発言をされる歯科医を見た事がありません。

「神経は極力残す努力をしましょう。
ダメだった場合にはしっかり神経取りをします。」

と言うのであればまだしも…。

担当の先生の真意は解りませんが、個人的にはそのような発言を患者さんの前ですべきものではないと思います。


>@歯の神経を残す、残さないの判断はどのあたりなんでしょうか?

いくらCTを使って調べたところで、事前に神経を取るかと無いかの判断は出来ないような気がします。

僕はマイクロスコープで見ながら感染歯質を丁寧に取り除き、その時に神経に達しているか?達しているとすれば神経に感染を起こしているか?と言う事で判断をします。

仮に神経に達していても、神経まで感染していないようであれば歯髄覆罩をして様子を見ます。

もちろん、医療に100%はありませんので「絶対に大丈夫」とは言い切れませんが、現時点で自覚症状が無いのであれば神経を残せる可能性が高いような気がします。


>A次に行く歯科は「歯科用CT(ヨシダ トロフィーパンプラス)」というモノを使っているみたいです。
> 細かく判断が出来るのでしょうか?

当院でもトロフィーパンプラスを導入しております。

かなり細かいところまで診る事は可能ですが、上述したように「残せるか残せないかの判断」はマイクロで確認しながら削って行って初めて判断できるものだと思います。

また、虫歯治療でのCT撮影は保険適応になりませんので、担当の先生が「撮影しない」と言われる可能性が高いように思います。

当院は自費専門医院で保険のルールに縛られませんので最初からCT撮影を行う事もできるのですが、保険医療機関だとそうはいかないかもしれません…。


参考まで。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 歯の初心者さん
返信日時:2014-04-25 14:43:28
沢辺先生、櫻井先生
とても丁寧なご回答ありがとうございました!!

CTに関してはとても納得出来ました。

新しいところにマイクロスコープがあるか無いかは分かりませんが、先生との相性が合えば良いなと思ってます。



もう一つご質問だったのですが。

最初に神経取りに自信があると言った先生が、以前口腔外科で神経を取ったと私が言ったところ、

「口腔外科は神経取りに慣れてない、僕のほうが沢山やってるので絶対うまい」

と言う事を言われました。

口腔外科は神経取りには不慣れなんでしょうか??

合わせてお返事頂ければ助かります!
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2014-04-25 14:46:50
私見ではありますが歯科の場合、日曜日というのは研修会があったり、働いてくれる有資格者が見つからなかったりするので、質をかなり落としている可能性が高いイメージがあります。

逆に日曜日しか受診しにくい患者さんは多いでしょうし、相当大規模な医院であればシフトを組むことも可能ですから、親切と言えば親切と言えます。



神経を残すかどうかについても、感染歯質むし歯の部分)を最小限で少しずつ削るのは時間もかかりますし頑張っても結果的に沁みたりして結局神経を抜かなくてはいけなくなるリスクもあるので、(歯科医、患者さんともに)割に合わない可能性はあります。

取り敢えず抜いておけば治療直後に沁みる等のトラブルは少なくなるので、これも親切と言えば親切なのかも知れませんね。



共通して言えるのが、医療と利便性と言うのは相反する部分がありますから、何を優先されるか次第でどちらも良い歯科医院と受け止められる様にも思います。



CTについてはこの場合、関係ないですね。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 歯の初心者さん
返信日時:2014-04-25 16:27:22
渡辺先生ありがとうございました。

確かに3〜4人の先生で日曜やっている病院です。
神経を直ぐ取ったり、新人の練習場という話もちらほら聞きまいた。
医療と利便性は相反する、なるほどです。

病院選びにも役立ちました。

ありがとうございました。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2014-04-25 17:16:59
すみません、解決後ですが、回答3を投稿する前に返信1がついていたことに気がついておりませんでしたので、返信1の内容についても書いておきますね。

マイクロスコープについては国内での出荷台数と、実際に使われていそうな割合を合わせて考えると、むし歯治療で使って貰える可能性はまだ数%あるかないかぐらいだと思います。

保険だとそれを使ったからと言って診療報酬が変わる訳でもなく、色々見えてしまうがために処置時間が長くなりがちだったり、それなりにトレーニングも必要だったりで、日本の(保険の)歯科事情にはあまりマッチしていない様です。



口腔外科神経取りには不慣れなんでしょうか??

数をやれば上手くなる訳ではないですから、上手い・下手と同列には考えない方がいいですけどね。

確かに歯内療法("神経取り"を含む歯科の分野 ※本来は神経を残す努力もする分野です)と口腔外科(親知らず過剰歯抜歯や、骨折、腫瘍、粘膜疾患などを主として取り扱う分野)は正反対の科目なので、そういった傾向性は出やすいかも知れません。

ただそうは言っても、同じ口腔外科でも歯科大学附属病院の口腔外科なら純粋に口腔外科分野の仕事が多いでしょうし、総合病院の口腔外科だと入院患者さんや通院患者さんの一般治療も割合がかなり多くなりますから、一概には言えません。



それと櫻井先生のコメントにもありますが、症状もない歯を削る前から神経抜くことを前提にしている時点で、診断のプロセスが欠落してますから、今回の場合は上手い下手以前の問題だと思いますよ。
(※こういった先生は日本の場合少なくないですし、保険制度のルール上ある程度仕方がないかも知れません)



蛇足ながら、ご参考までに。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答5
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2014-04-25 17:28:41
歯科の場合、日曜日というのは研修会があったり、働いてくれる有資格者が見つからなかったりするので、質をかなり落としている可能性が高いイメージがあります。

なるほど、確かにそうかもしれませんね。
因みに、うちも原則、日曜日午前中に診療しています。




タイトル 神経に達しそうな虫歯は神経を取るべきか、歯科用CTの効果は?
質問者 歯の初心者さん
地域 非公開
年齢 38歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯治療
歯医者への不信感
CT
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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