何度も外れる差し歯、抜歯しインプラントor差し歯の作り直し? (南米)

相談者: Aleさん (41歳:女性)
投稿日時:2014-04-26 07:12:47
こんにちは。
お世話になります。

わたくしは南米のアルゼンチンに住んでいまして、こちらのお医者様は手っ取り早く切ったり縫ったりする傾向が強いため、日本のお医者様の見解をうかがえないかと思い投稿いたします。


私は現在41歳ですが、20代のころに左上の6番の虫歯をこじらせてしまい、根だけ残してそこに楔状の金属の台を打ち込んで、差し歯をその上につけた状態で20年近く生活してきました。

その間、何年かに1回は外れてしまうので、何度も作り直しをしています。



今回また外れたので歯科医院に行ったところ、

「また作り直しても外れるのは時間の問題。
抜歯してインプラントにしましょう。

骨の状態は非常に良く厚みも十分あるので(レントゲンを見てのコメント)、抜いてそのままインプラントの埋め込みできますよ(一回法、のことだと思います)。
1時間の簡単な手術ですし骨の状態がいいですから定着しないこともまず考えられないと思います、悩むだけ時間の無駄ですから早くやりましょう」

と強く勧められました。



ただ、抜いてから後悔してはあとのまつりですので、セカンドオピニオンを聞きに行きました。
すると、

「ちょうどこの歯の上に、頬骨の下の空洞(もともと人体にある空洞)があるのが見えますね?ここの部分はもともと骨が薄いですから、抜歯すると多少の骨吸収が起こるものなので、さらに薄くなってインプラントをしっかり埋め込むだけの厚みが確保できないことがあるんですよ。

失敗したら最後、両隣の健康な歯を削ってブリッジにしなければならなくなりますよ。
ここはもう一回、神経の処理をしなおして(完全でないそうです)、楔を太く長いものに作り直して差し歯で頑張りましょう」

と言われました。



また、後者の歯医者さんによると、頬骨の空洞の下にあえてインプラントするなら、たとえもとが健康でも骨充填は必須とのこと。

ところが、前者の歯医者さんによると、

ハイドロキシアパタイトの充填なんて気休め。
実際に定着することはほとんどありません。
骨は自分で再生するから大丈夫」
「もう現在の歯の根は神経もないし、ほおっておくとそのうち周りの骨が溶けてきますよ」

とのこと。



さて、2つの意見の間で迷っています。

インプラントの費用はこちらではそれほど高くなく、加入している民間保険でも一部カバーされるので、費用のことは忘れて、快適さと口内の健康を長く保つことだけを考えたいと思っています。

もしご意見がありましたらお聞かせいただけますと大変助かります。
なにとぞよろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2014-04-26 08:10:40
ご相談ありがとうございます。

お口の状況などにより個人差があり一概には言えませんが、どちらも納得できます。


私はインプラントの専門医であり、そのような状況でもたくさんインプラントをしてきましたが、基本的には自然の歯を残す方針です。

これから40年以上の余生を考えると、決して元通りにならないことと、骨が無い場合に骨を作る方法は長く行われていますが、40年先まで予想できる研究は無いからです。


仮にその歯を治療して一生使えなくても、出来るだけ使った後でその時点でインプラントに変更するか、その時に進歩した今はできない新しい治療を受けるか考える選択肢もあります。



なお日本でも治療でたびたび取れてしまったとのことですが、それは歯の状態が良くなかった可能性もあります。

もっとも歯の状態が良くても、そのような不良な治療が日本では非常に多く横行していますから、歯の状態は悪くないのかもしれません。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2014-04-26 08:38:41
アルゼンチンの歯科事情に疎いのですが、前者のドクターはインプラントが得意、後者のドクターは歯の保存が得意なような気がします。
あくまで文面からですが。



どちらが正しいというものではなくて、どちらも適切な意見であろうと思います。
歯科医師間でも意見が分かれることが多いです。

なのでAleさんも、上手くいかなかったときに、どちらを選べば後悔しないか?で判断するよりほかにないのではないでしょうか。


私はどちらもできる歯科医師が判断するのが一番確実かなあ、と思っております(経験上)。



ちなみに抜歯後不自由しないのであれば、「なにもしない」という選択肢もありますが、それがオッケーかは状況次第です。
ただしこれは北欧での考え方ですので、他の教育を受けた歯科医師が聞くとNo!と言われます。
あくまで参考までに。


問題が解決されることをお祈りしております。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Aleさん
返信日時:2014-04-29 07:22:27
さがら先生、大野先生、お忙しい中ありがとうございました。


その後偶然友人から歯科を紹介されたので、なかばやけっぱちでサードオピニオンを聞きに行きました。。。

すると運よく、大野先生のおっしゃる「どちらもできる」先生で、

インプラントは自分自身の口の中にも過去20年入っているしダメになる様子もまだまだない。
そして私自身もインプラント屋だが君の根っこはまだ使えるはずだ、私なら抜かない。
差し歯だってうまくいけば10年単位でもつものだ。
もっとも神経の掃除は全部やり直し必須だが」

と力強くおっしゃるので、その先生にお願いすることにしました。



さがら先生の「あと40年」と大野先生の「どちらもできる先生」の二言が、判断のキーになりました、ありがとうございました!

一方、別の問題も指摘されてしまったので、別の質問も立てさせていただきます。
もしよろしければどうぞよろしくお願いいたします。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2014-04-29 08:08:02
Aleさまおはようございます。

以前からよく外れる左上の6番がまたしても外れてしまって診てもらった二人のDrの見解が違うためどうしたものか判断できないようですね。

個人的には抜歯する前に何とか保存できないか十分検討します、もし根管治療をやってみてうまくいかなければ意図的再植ができるか検討するでしょう。


意図的再植で治せそうなら患者さんにリスクとメリットを説明したうえで判断を患者さんにゆだねます、もし承諾が得られれば意図的再植で保存を試みます。

文面から私が受ける印象インプラントを積極的に進める最初のDrには任せないほうがいいと思います、参考になさってください。


歯根長の短い小臼歯意図的再植法 http://yamadashika.jugem.jp/?eid=3030
歯根長の短い大臼歯の意図的再植法 http://yamadashika.jugem.jp/?eid=2739

意図的再植法 http://yamadashika.jugem.jp/?search=%B0%D5%BF%DE%C5%AA%BA%C6%BF%A2&x=0&y=0

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Aleさん
返信日時:2014-04-29 08:41:41
山田先生、
ご回答どうもありがとうございます。


当地ではまだまだ、SFのようにすら感じられるテクニックですが、人間の体の再生力は素晴らしいですね。

こちらに家族もいる関係で日本に治療に行くこと(数か月を要しますよね?)は残念ながらできそうにありませんが、歯根だけであろうと気軽に抜くものではないというメッセージはひしひしと伝わってきます。そして、ただ残せばいいというものではなく、適切な処置を行うこと、行ってくれるドクターを見つけることが大事なのだということも。

根幹治療差し歯でいくことにします。
それであと10年もってくれて、10年後にインプラントにせよ再植にせよ他の新しい技術にせよ、よりよい技術の恩恵にあずかれたら最高ですね!
ありがとうございます。



P.S.以前より歯磨きの動画など参考にさせていただいています。
お蔭様で、今回のドクターショッピングでは毎回、「歯茎の状態が完璧」とか「すばらしく清潔」とか言われました。

もっとも自分ではちょっと磨きすぎの気があるとは思っていますが・・・。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2014-04-30 14:04:24
気になりましたので、少しだけ。


10年後?その部位の歯が遂に駄目に成った時に、その部位の骨と歯茎が現状と同じであると誤解されていませんか?

多分相当に悪化して、もっと状況は悪くなりますよ。


根の治療を受けられるのなら、きちんとした専門家の治療を受けられることをお勧めします。

何でもかんでも残せば良いと言うものでもないことをご理解いただきたいです。


失礼しました。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Aleさん
返信日時:2014-04-30 23:55:13
松元先生、

ご回答ありがとうございます。
同様の旨をインプラントを薦めるドクターにも言われましたが・・・


実は、上記で書いたこと以外にも、いろいろ調べるうちに当地におけるインプラント材料自体への不信感(独裁的な政権による輸入妨害措置があり、日本で使用されているような材料が正規の代理店を通して入ってきているわけではない)も出てきたため、見送ることにしました。


根幹治療後も経過の観察をして、インプラントに移行できるタイミングを逃さないようにしたいと思います。



タイトル 何度も外れる差し歯、抜歯しインプラントor差し歯の作り直し? (南米)
質問者 Aleさん
地域 海外
年齢 41歳
性別 女性
職業 自営業・フリーランス
カテゴリ インプラント治療法
海外その他
クラウンが取れた・外れた
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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