神経治療済みの歯の再治療、どこまでするか歯科医によって相違
相談者:
たまきさん (42歳:女性)
投稿日時:2014-05-05 22:02:57
こんにちは
神経治療済みの歯の再治療をどこまでするかについて2つご相談がございます。
(1)先日、右上一番奥の歯(神経治療済み)の被せものが取れてしまいました。
痛みはありません。
最初の歯医者さんの診断は、
「根っこに膿がたまっている。
このまま残しておくと、鼻炎になったり、目に影響が出るかもしれないから、早く治療した方がいい」
というものでした。
その後、諸事情により別の歯医者さんに行くことになったのですが、その歯医者さんの診断は、
「確かに膿がたまっている。
でも、治療したところでこの歯はもう長持ちしないし、現在の状況を考えると(妊娠中です)、特に痛みがないのであれば、そっとしておいた方がいいので、変に触らずに被せものを戻しましょう。
歯の膿は、そう簡単に鼻や目に影響したりしない」
というものでした。
このため、どこまで治療すべきか(徹底的に膿を除く治療をすべきか、膿があるのを承知で詰め物を戻すか)悩んでいます。
現在少し目が痛いのですが、そういうことが起こるたびに、もしかして歯の影響か?とも思ってしまいます。
ただ、確かに この歯は、膿を出す治療をしても歯が脆くなって、結局、近いうちに抜く羽目になるのでは?
という不安もあります。
そこで、教えていただきたいのですが、痛みがなければ、神経治療後の歯の根の奥に膿がたまった状態を放置しておいても問題ないのでしょうか?
歯医者さんがそのような治療をおすすめすることもあるのでしょうか?
(2) また、前歯のほとんどを25年ほど前に差し歯にしています。
この歯については、痛みや膿等の問題は出ていないのですが、歯茎がかなり上がってしまい、根元の自分の歯の部分が、かなりでてしまっています。
これについて最初の歯医者さんでは
「根元に歯が出ている状態は虫歯になりやすいし、古い差し歯なので根が金属できているので 自分の歯にかかる負担が大きい。
根まで全部セラミックでてきた差し歯に変えた方がいい。」
と、説明されました。
また、私のオリジナルの歯のかみ合わせは非常に悪いため、
「かみ合わせも自分のオリジナルのかみ合わせではなく、きちんとしたかみ合わせに修正した差し歯に作り替えるべきだ」
と説明されました。
一方、次の歯医者さんでは、特に急いで差し歯を変える必要はない
との説明でした(妊娠中のため)。
そこで、質問ですが。
全部がセラミックでできている歯に変えて、差し歯の根元に自分の歯が出ていない状態にする治療をすべきでしょうか?
その治療は急いだ方がいいでしょうか?
また、差し歯を変える場合、かみ合わせを自分のもともとの歯のかみ合わせとは違う正しいかみ合わせに変えるのは、何の問題もないのでしょうか?
(それが問題ないのであれば、もともと私の歯を差し歯にする治療をした歯医者さんはなぜ、その時に正しいかみ合わせの歯に作り替えてくれなかったか、作り変えない理由があるのでは?と疑問に思いまして)
以上、長くなりましたが、現在、どのように歯の治療を進めるべきかとても悩んでいます。
どうぞよろしくお願いします。
神経治療済みの歯の再治療をどこまでするかについて2つご相談がございます。
(1)先日、右上一番奥の歯(神経治療済み)の被せものが取れてしまいました。
痛みはありません。
最初の歯医者さんの診断は、
「根っこに膿がたまっている。
このまま残しておくと、鼻炎になったり、目に影響が出るかもしれないから、早く治療した方がいい」
というものでした。
その後、諸事情により別の歯医者さんに行くことになったのですが、その歯医者さんの診断は、
「確かに膿がたまっている。
でも、治療したところでこの歯はもう長持ちしないし、現在の状況を考えると(妊娠中です)、特に痛みがないのであれば、そっとしておいた方がいいので、変に触らずに被せものを戻しましょう。
歯の膿は、そう簡単に鼻や目に影響したりしない」
というものでした。
このため、どこまで治療すべきか(徹底的に膿を除く治療をすべきか、膿があるのを承知で詰め物を戻すか)悩んでいます。
現在少し目が痛いのですが、そういうことが起こるたびに、もしかして歯の影響か?とも思ってしまいます。
ただ、確かに この歯は、膿を出す治療をしても歯が脆くなって、結局、近いうちに抜く羽目になるのでは?
という不安もあります。
そこで、教えていただきたいのですが、痛みがなければ、神経治療後の歯の根の奥に膿がたまった状態を放置しておいても問題ないのでしょうか?
歯医者さんがそのような治療をおすすめすることもあるのでしょうか?
(2) また、前歯のほとんどを25年ほど前に差し歯にしています。
この歯については、痛みや膿等の問題は出ていないのですが、歯茎がかなり上がってしまい、根元の自分の歯の部分が、かなりでてしまっています。
これについて最初の歯医者さんでは
「根元に歯が出ている状態は虫歯になりやすいし、古い差し歯なので根が金属できているので 自分の歯にかかる負担が大きい。
根まで全部セラミックでてきた差し歯に変えた方がいい。」
と、説明されました。
また、私のオリジナルの歯のかみ合わせは非常に悪いため、
「かみ合わせも自分のオリジナルのかみ合わせではなく、きちんとしたかみ合わせに修正した差し歯に作り替えるべきだ」
と説明されました。
一方、次の歯医者さんでは、特に急いで差し歯を変える必要はない
との説明でした(妊娠中のため)。
そこで、質問ですが。
全部がセラミックでできている歯に変えて、差し歯の根元に自分の歯が出ていない状態にする治療をすべきでしょうか?
その治療は急いだ方がいいでしょうか?
また、差し歯を変える場合、かみ合わせを自分のもともとの歯のかみ合わせとは違う正しいかみ合わせに変えるのは、何の問題もないのでしょうか?
(それが問題ないのであれば、もともと私の歯を差し歯にする治療をした歯医者さんはなぜ、その時に正しいかみ合わせの歯に作り替えてくれなかったか、作り変えない理由があるのでは?と疑問に思いまして)
以上、長くなりましたが、現在、どのように歯の治療を進めるべきかとても悩んでいます。
どうぞよろしくお願いします。
回答1
ひぐち歯科クリニック(大阪府茨木市)の樋口です。
回答日時:2014-05-06 01:51:52
こんにちは。
最初の質問について
再治療をすれば現在よりよい状況になり、長期間よい状態を保つことができるようになるかもしれません。
しかし、必ずしもそのようによい結果になるとは限りません。
再治療することによって痛みが生じたり、歯を抜かなければならなくなるかもしれません。
結局、再治療する方がよいのか、外れたかぶせ物をつけ直すだけにしておく方がよいのかをはっきりとさせることはできないと思います。
その歯の状況や体の状況、治療の都合などを総合的に判断するしかないと思います。
つまり、どちらを選択しても誤っているということはないと思います。
どちらがよいと考えられるかは診察した先生しかわかりません。
その先生の判断に任せるしかないと思います。
2番目の質問に対して
>根まで全部セラミックでてきた差し歯に変えた方がいい
という理由がわかりません。
全部セラミックでてきた差し歯というのがポストクラウンというものであるとすれば、問題を起こす恐れがあります。
根の部分にファイバーポストコアを装着した方が金属のポストコアより歯根破折する可能性が低くなるということでしょうか。
そういう話であれば、状況により正しいことがあります。
かみ合わせの件ですが、歯に斜め方向や横方向の力がかかると歯に問題が生じやすくなります。
歯によくない方向から力がかからないようにするためにオリジナルの噛み合わせからきちんとした噛み合わせに修正すべきだということでしょうか。
そうであれば、その方が望ましいと思います。
かみ合わせをきちんとよくするには矯正治療も必要なのかもしれません。
また、矯正治療を省いて、かぶせ物の向きや形だけで治そうとすることはかえって問題があるのかもしれません。
最初の質問について
再治療をすれば現在よりよい状況になり、長期間よい状態を保つことができるようになるかもしれません。
しかし、必ずしもそのようによい結果になるとは限りません。
再治療することによって痛みが生じたり、歯を抜かなければならなくなるかもしれません。
結局、再治療する方がよいのか、外れたかぶせ物をつけ直すだけにしておく方がよいのかをはっきりとさせることはできないと思います。
その歯の状況や体の状況、治療の都合などを総合的に判断するしかないと思います。
つまり、どちらを選択しても誤っているということはないと思います。
どちらがよいと考えられるかは診察した先生しかわかりません。
その先生の判断に任せるしかないと思います。
2番目の質問に対して
>根まで全部セラミックでてきた差し歯に変えた方がいい
という理由がわかりません。
全部セラミックでてきた差し歯というのがポストクラウンというものであるとすれば、問題を起こす恐れがあります。
根の部分にファイバーポストコアを装着した方が金属のポストコアより歯根破折する可能性が低くなるということでしょうか。
そういう話であれば、状況により正しいことがあります。
かみ合わせの件ですが、歯に斜め方向や横方向の力がかかると歯に問題が生じやすくなります。
歯によくない方向から力がかからないようにするためにオリジナルの噛み合わせからきちんとした噛み合わせに修正すべきだということでしょうか。
そうであれば、その方が望ましいと思います。
かみ合わせをきちんとよくするには矯正治療も必要なのかもしれません。
また、矯正治療を省いて、かぶせ物の向きや形だけで治そうとすることはかえって問題があるのかもしれません。
回答2
水川歯科医院(荒川区東日暮里)の水川です。
回答日時:2014-05-06 10:29:46
たまき さんこんにちは
>「根っこに膿がたまっている。このまま残しておくと、鼻炎になったり、目に影響が出るかもしれないから、早く治療した方がいい」
確かにその可能性はあると思います。
同時にこのまま状況に変化が無いかもしれません。
>確かに膿がたまっている。
>でも、治療したところでこの歯はもう長持ちしないし、現在の状況を考えると(妊娠中です)、特に痛みがないのであれば、そっとしておいた方がいいので、変に触らずに被せものを戻しましょう。
症状が無いのであればそっとしておくのも良いと思います。
一部違うと思うのは(実際の状況がわからないのでハッキリとはいえませんが)治療をきちっとすれば長持ちするかも知れませんね。
>痛みがなければ、神経治療後の歯の根の奥に膿がたまった状態を放置しておいても問題ないのでしょうか?
症状がないので今のところは経過観察も1つの方法かもしれませんね。
>全部がセラミックでできている歯に変えて、差し歯の根元に自分の歯が出ていない状態にする治療をすべきでしょうか?
>その治療は急いだ方がいいでしょうか?
前歯は審美的な問題の比率が高いので現在そこまできになされていないのであればそのままというのも良いかもしれませんね。
やり直しにはどうしてもリスクがありますから良く検討されてください。
>きちんとしたかみ合わせに修正した差し歯に作り替えるべきだ
理想的に言えばそのほうが良いかもしれませんが、他の噛み合わせの状況との兼ね合いもでてくるのでそこだけ直してもかえって問題が生じるかもしれません。
また、25年も問題なく使用されているのであれば今の状況に噛み合わせがあっているのかもしれませんね。
お大事にどうぞ。
>「根っこに膿がたまっている。このまま残しておくと、鼻炎になったり、目に影響が出るかもしれないから、早く治療した方がいい」
確かにその可能性はあると思います。
同時にこのまま状況に変化が無いかもしれません。
>確かに膿がたまっている。
>でも、治療したところでこの歯はもう長持ちしないし、現在の状況を考えると(妊娠中です)、特に痛みがないのであれば、そっとしておいた方がいいので、変に触らずに被せものを戻しましょう。
症状が無いのであればそっとしておくのも良いと思います。
一部違うと思うのは(実際の状況がわからないのでハッキリとはいえませんが)治療をきちっとすれば長持ちするかも知れませんね。
>痛みがなければ、神経治療後の歯の根の奥に膿がたまった状態を放置しておいても問題ないのでしょうか?
症状がないので今のところは経過観察も1つの方法かもしれませんね。
>全部がセラミックでできている歯に変えて、差し歯の根元に自分の歯が出ていない状態にする治療をすべきでしょうか?
>その治療は急いだ方がいいでしょうか?
前歯は審美的な問題の比率が高いので現在そこまできになされていないのであればそのままというのも良いかもしれませんね。
やり直しにはどうしてもリスクがありますから良く検討されてください。
>きちんとしたかみ合わせに修正した差し歯に作り替えるべきだ
理想的に言えばそのほうが良いかもしれませんが、他の噛み合わせの状況との兼ね合いもでてくるのでそこだけ直してもかえって問題が生じるかもしれません。
また、25年も問題なく使用されているのであれば今の状況に噛み合わせがあっているのかもしれませんね。
お大事にどうぞ。
相談者からの返信
相談者:
たまきさん
返信日時:2014-05-08 15:21:44
樋口先生 水川先生
ご丁寧なご回答をありがとうございます。
自分でも理解しきれていないため説明が不十分ですみません。
現在のかかっている歯科の先生のご判断は、膿がたまっている歯については、今、触って、多少膿が出せても何度か再治療をしたため、残った土台の歯がわずかであるため、これ以上治療すると、土台の歯が薄くなっていくばかりであるし、すでに割れているかもしれない、無理に治療しても、長持ちはしないと思われるので、痛くなるまで先延ばしにしましょう、ということです。
私としては、根っこにたまった膿が、体の他の部分(あるいは赤ちゃんに)悪影響を及ぼすのではということが気がかりなのですが、現在 見ていただいている先生にお任せして今回は、このままにしようと思います。
前歯ですが、
>根まで全部セラミックでてきた差し歯に変えた方がいいという理由がわかりません。
芯が金属でできているものだと、土台の歯に負担が大きすぎるとのことでした。
私の歯のかみ合せが悪く、上下の前歯がかなり強くあたっているせいもあり、芯が金属よりも柔らかいセラミックに変えた方がいい、という風な説明だったと思います。
>全部セラミックでてきた差し歯というのがポストクラウンというものであるとすれば、問題を起こす恐れがあります。
すみません。
用語がわからないのですが、どのような問題が起きるか教えていただけるでしょうか。
>根の部分にファイバーポストコアを装着した方が金属のポストコアより歯根破折する可能性が低くなるということでしょうか。
すみません。あまり詳しくわからないのですが今のままだと土台の歯が割れやすいとか、そんな説明だったと思います。
差し歯の治療は、合計すると100万近いお金がかかると思い踏み切れない部分もあり、でも、何より汚らしい感じに見ていることに自分も気になり、そして、産休中の今のうちに直してしまった方が差し歯作成中の仮歯の時に 人前に出なくても済むというのもあり、今直すべきか、直すなら、かみ合わせを修正すべきかまだ、悩んでいます。
先生方に頂いたご回答を参考に、もう少し考えたいと思います。
本当にどうもありがとうございました。
ご丁寧なご回答をありがとうございます。
自分でも理解しきれていないため説明が不十分ですみません。
現在のかかっている歯科の先生のご判断は、膿がたまっている歯については、今、触って、多少膿が出せても何度か再治療をしたため、残った土台の歯がわずかであるため、これ以上治療すると、土台の歯が薄くなっていくばかりであるし、すでに割れているかもしれない、無理に治療しても、長持ちはしないと思われるので、痛くなるまで先延ばしにしましょう、ということです。
私としては、根っこにたまった膿が、体の他の部分(あるいは赤ちゃんに)悪影響を及ぼすのではということが気がかりなのですが、現在 見ていただいている先生にお任せして今回は、このままにしようと思います。
前歯ですが、
>根まで全部セラミックでてきた差し歯に変えた方がいいという理由がわかりません。
芯が金属でできているものだと、土台の歯に負担が大きすぎるとのことでした。
私の歯のかみ合せが悪く、上下の前歯がかなり強くあたっているせいもあり、芯が金属よりも柔らかいセラミックに変えた方がいい、という風な説明だったと思います。
>全部セラミックでてきた差し歯というのがポストクラウンというものであるとすれば、問題を起こす恐れがあります。
すみません。
用語がわからないのですが、どのような問題が起きるか教えていただけるでしょうか。
>根の部分にファイバーポストコアを装着した方が金属のポストコアより歯根破折する可能性が低くなるということでしょうか。
すみません。あまり詳しくわからないのですが今のままだと土台の歯が割れやすいとか、そんな説明だったと思います。
差し歯の治療は、合計すると100万近いお金がかかると思い踏み切れない部分もあり、でも、何より汚らしい感じに見ていることに自分も気になり、そして、産休中の今のうちに直してしまった方が差し歯作成中の仮歯の時に 人前に出なくても済むというのもあり、今直すべきか、直すなら、かみ合わせを修正すべきかまだ、悩んでいます。
先生方に頂いたご回答を参考に、もう少し考えたいと思います。
本当にどうもありがとうございました。
タイトル | 神経治療済みの歯の再治療、どこまでするか歯科医によって相違 |
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質問者 | たまきさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 42歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
根管治療の治療法 クラウンの作り直し・再治療 根の病気(根尖病変・根尖病巣) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。