アレルギー体質、交叉反応を知り歯科麻酔でのアレルギーが心配
相談者:
Nao1さん (32歳:女性)
投稿日時:2014-05-29 16:01:42
麻酔に不安があり、ご相談致します。
私は子供の頃は小児喘息で、現在は様々なアレルギーがでて困っています。
最近インプラント治療の際、仮歯を部分入れ歯で作り、その金具部分で昔からあった金属アレルギーが一気にひどくなり、現在はヘアピン一本もだめです。
(チタンは大丈夫でしたのでインプラントは入っています。)
その金属アレルギーが悪化してから次から次とアレルギーがでています。
長年していたヘアカラーもアレルギーを起こし2度とできません。
紫外線にも急に負けるようになり、日光に当たると、むくみとブツブツができ、帰宅すると身体が重く寝込んでしまいます。
ヘアカラーはジアミンという成分と、それに似たアミノ系は一切だめです。
アレルギーを起こすと一週間顔が別人の様に腫れます。
そこで調べると、カラーの染料でアレルギーを起こした場合、歯科麻酔のカイン系、(プロカイン、ベンゾカイン)などと交差反応が起きる場合があるということを知り、現在虫歯治療中のため次回も、麻酔をするので怖くて仕方ありません。
今までも、カラーでのアレルギーがまだ出ていない時も、歯科麻酔で手汗、動悸、フラフラするなど、毎回なります。
恐怖心から来てるのかと思い軽く考えていましたが、交差反応のことを知り本当に心配です。
担当の歯科医師に話したら、今までも大丈夫だし大丈夫しかいいません。
大変失礼な言い方になりますが、アレルギーについては、あまり知らないのかなと思い不安です。
個人の歯科には麻酔の種類は多く置いてないのですか?
麻酔で本当にアレルギーになったら、それはその時だ、、と言った感じで恐怖です。
交差反応の不安がある麻酔以外でも使える麻酔はあるのでしょうか?
カイン系はだめみたいです。
よろしくお願いします。
私は子供の頃は小児喘息で、現在は様々なアレルギーがでて困っています。
最近インプラント治療の際、仮歯を部分入れ歯で作り、その金具部分で昔からあった金属アレルギーが一気にひどくなり、現在はヘアピン一本もだめです。
(チタンは大丈夫でしたのでインプラントは入っています。)
その金属アレルギーが悪化してから次から次とアレルギーがでています。
長年していたヘアカラーもアレルギーを起こし2度とできません。
紫外線にも急に負けるようになり、日光に当たると、むくみとブツブツができ、帰宅すると身体が重く寝込んでしまいます。
ヘアカラーはジアミンという成分と、それに似たアミノ系は一切だめです。
アレルギーを起こすと一週間顔が別人の様に腫れます。
そこで調べると、カラーの染料でアレルギーを起こした場合、歯科麻酔のカイン系、(プロカイン、ベンゾカイン)などと交差反応が起きる場合があるということを知り、現在虫歯治療中のため次回も、麻酔をするので怖くて仕方ありません。
今までも、カラーでのアレルギーがまだ出ていない時も、歯科麻酔で手汗、動悸、フラフラするなど、毎回なります。
恐怖心から来てるのかと思い軽く考えていましたが、交差反応のことを知り本当に心配です。
担当の歯科医師に話したら、今までも大丈夫だし大丈夫しかいいません。
大変失礼な言い方になりますが、アレルギーについては、あまり知らないのかなと思い不安です。
個人の歯科には麻酔の種類は多く置いてないのですか?
麻酔で本当にアレルギーになったら、それはその時だ、、と言った感じで恐怖です。
交差反応の不安がある麻酔以外でも使える麻酔はあるのでしょうか?
カイン系はだめみたいです。
よろしくお願いします。
回答1
団地会館歯科(神奈川県厚木市)の沢辺です。
回答日時:2014-05-30 08:11:41
お早うございます
アミド型 エステル型に分類されます。
* http://www.shiga-med.ac.jp/~koyama/analgesia/analg-nach-bloc.html
エステル型 プロカインはアレルギーが多かったのは良く知られています。
(現在は使用されていないと思います)
現在はアミド型のリドカインが大半です。
プロピトカイン(シタネスト)も使用されます。
以前のリドカインのアレルギーは防腐剤のメチルパラベンによる事が多いと言われています。
注射するのでアレルギーが皆無ではありません。
その際にはステロイド(ソルコーテフ等)や抗ヒスタミン剤の注射で対処します。
強ミノ等も(多分一般医科も同じ対応)
アミド型 エステル型に分類されます。
* http://www.shiga-med.ac.jp/~koyama/analgesia/analg-nach-bloc.html
エステル型 プロカインはアレルギーが多かったのは良く知られています。
(現在は使用されていないと思います)
現在はアミド型のリドカインが大半です。
プロピトカイン(シタネスト)も使用されます。
以前のリドカインのアレルギーは防腐剤のメチルパラベンによる事が多いと言われています。
注射するのでアレルギーが皆無ではありません。
その際にはステロイド(ソルコーテフ等)や抗ヒスタミン剤の注射で対処します。
強ミノ等も(多分一般医科も同じ対応)
回答2
ポプラ小児歯科医院(千葉県茂原市)の森川です。
回答日時:2014-05-30 09:00:07
>歯科麻酔のカイン系
カイン系といった分類はないと思いますよ。
麻酔はみな麻薬のコカインを元に合成されたものなので、○○カインと名前がついているのだと思われます。
(ペニシリン系の抗生物質が○○シリンとついているものが多いのと同じです。)
あと沢辺先生がご指摘のように、麻酔でのアナフィラキシーの多くは化粧品などにも含まれている添加物のパラベンが原因ではないかという考えが現在では一般的です。
化粧品に含まれるパラベンで感作し、麻酔薬に含まれるそれでアレルギーを起こすという図式です。
このことは多くの歯科医は認識しています。
カイン系といった分類はないと思いますよ。
麻酔はみな麻薬のコカインを元に合成されたものなので、○○カインと名前がついているのだと思われます。
(ペニシリン系の抗生物質が○○シリンとついているものが多いのと同じです。)
あと沢辺先生がご指摘のように、麻酔でのアナフィラキシーの多くは化粧品などにも含まれている添加物のパラベンが原因ではないかという考えが現在では一般的です。
化粧品に含まれるパラベンで感作し、麻酔薬に含まれるそれでアレルギーを起こすという図式です。
このことは多くの歯科医は認識しています。
相談者からの返信
相談者:
Nao1さん
返信日時:2014-05-30 09:36:57
沢辺先生
おはようございます!
詳しくありがとうございます!!
担当医も防腐剤が原因でアレルギー出る場合もあるんだよねーとは言っておりましたが、まれだから大丈夫!と言った感じで、不安が残ってしまいました!
対応するお薬も置いてあるのですね!
アレルギーは実際でなければ分からない事もあり、どうしようもできず、不安です。ありがとうございます!
森川先生、
おはようございます!
ありがとうございます!
カイン系と勘違いしていました!
麻酔を調べたらみんなカインとついていたので、麻酔全部が怪しいと思ってしまいました…
ベンゾカインとプロカインに、カラーでアレルギー反応を起こした原因のジアミン、アミノ化合物がにていて、(元素記号?)交差反応する可能性あり、とのことで、心配です。
詳しくありがとうございます!
おはようございます!
詳しくありがとうございます!!
担当医も防腐剤が原因でアレルギー出る場合もあるんだよねーとは言っておりましたが、まれだから大丈夫!と言った感じで、不安が残ってしまいました!
対応するお薬も置いてあるのですね!
アレルギーは実際でなければ分からない事もあり、どうしようもできず、不安です。ありがとうございます!
森川先生、
おはようございます!
ありがとうございます!
カイン系と勘違いしていました!
麻酔を調べたらみんなカインとついていたので、麻酔全部が怪しいと思ってしまいました…
ベンゾカインとプロカインに、カラーでアレルギー反応を起こした原因のジアミン、アミノ化合物がにていて、(元素記号?)交差反応する可能性あり、とのことで、心配です。
詳しくありがとうございます!
回答3
ポプラ小児歯科医院(千葉県茂原市)の森川です。
回答日時:2014-05-30 19:43:45
>対応するお薬も置いてあるのですね!
沢辺先生が書かれた薬品は普通置いてないです。
(もちろんうちは置いてません)
あと、アレルギーの中でも一番シビアなアナフィラキシーが起こった場合には対応が異なります。
>ベンゾカインとプロカイン
ググッてみたら皮膚科の先生のブログにそんな記事がありました。
ただ沢辺先生も書かれてますが、プロカインは大学病院の麻酔科の先生でもない限り使いません。
ですので心配無用です。
(皮膚科の先生だから知らないんだと思いますが)
あとベンゾカイン(アミノ安息香酸エチル)は表面麻酔としてのみ使用し、5〜10分程度で洗い流してしまうものなので、それほど深刻な副作用は起きにくいと思いますが、念のため担当医には告げておいたほうがよいかもしれません。
ただ、表面麻酔として(うちでは頻繁に使いますが)それほど使っている先生は多くはないように思いますし、代用品がありますので、心配はないです。
沢辺先生が書かれた薬品は普通置いてないです。
(もちろんうちは置いてません)
あと、アレルギーの中でも一番シビアなアナフィラキシーが起こった場合には対応が異なります。
>ベンゾカインとプロカイン
ググッてみたら皮膚科の先生のブログにそんな記事がありました。
ただ沢辺先生も書かれてますが、プロカインは大学病院の麻酔科の先生でもない限り使いません。
ですので心配無用です。
(皮膚科の先生だから知らないんだと思いますが)
あとベンゾカイン(アミノ安息香酸エチル)は表面麻酔としてのみ使用し、5〜10分程度で洗い流してしまうものなので、それほど深刻な副作用は起きにくいと思いますが、念のため担当医には告げておいたほうがよいかもしれません。
ただ、表面麻酔として(うちでは頻繁に使いますが)それほど使っている先生は多くはないように思いますし、代用品がありますので、心配はないです。
相談者からの返信
相談者:
Nao1さん
返信日時:2014-05-30 20:07:35
相談者からの返信
相談者:
Nao1さん
返信日時:2014-06-02 21:26:41
回答4
ポプラ小児歯科医院(千葉県茂原市)の森川です。
回答日時:2014-06-02 22:27:27
歯科の担当医にそのことを必ず報告してください。
麻酔以外に思い当たることがないようであれば、おそらく偶発症に対して緊急な処置が必要な場合でも対応できる医療機関を紹介してもらえると思いますので、指示にしたがってください。
麻酔以外に思い当たることがないようであれば、おそらく偶発症に対して緊急な処置が必要な場合でも対応できる医療機関を紹介してもらえると思いますので、指示にしたがってください。
回答5
ポプラ小児歯科医院(千葉県茂原市)の森川です。
回答日時:2014-06-03 00:31:06
あと、交叉抗原性ですが、化粧品や医薬品の防腐剤成分として多く使われているパラベン(パラオキシ安息香酸エステル)は安息香酸エステルのパラ位にヒドロキシ基、ベンゾカイン(アミノ安息香酸エチル)は安息香酸エステルのパラ位にアミノ基、プロカインも安息香酸エステルのパラ位にアミノ基と構造が似ています。
それに対して、一般歯科で使われるおそらく99%以上はリドカインというエステル型でなはい麻酔薬で構造が異なりますので、上記の化学物質との交叉抗原性の可能性は低いのではないかと考えます。
ただ、いわゆるアレルギー体質の人は多くの化学物質に対してアレルギー反応を起こすことはよく知られていますので、歯科用の麻酔薬でアレルギーを起こす可能性は否定できません。
今回は歯科用の麻酔薬でのアレルギーが疑われますので、そういったことに対応できる医療機関を受診されたほうがよろしいかと思います。
それに対して、一般歯科で使われるおそらく99%以上はリドカインというエステル型でなはい麻酔薬で構造が異なりますので、上記の化学物質との交叉抗原性の可能性は低いのではないかと考えます。
ただ、いわゆるアレルギー体質の人は多くの化学物質に対してアレルギー反応を起こすことはよく知られていますので、歯科用の麻酔薬でアレルギーを起こす可能性は否定できません。
今回は歯科用の麻酔薬でのアレルギーが疑われますので、そういったことに対応できる医療機関を受診されたほうがよろしいかと思います。
回答6
ポプラ小児歯科医院(千葉県茂原市)の森川です。
回答日時:2014-06-03 01:09:04
追加で
ないとは思いますが、勘違いしてシタネスト−オクタプレシンカート
リッジを使用していたとすると交叉抗原が疑われます。
シタネスト−オクタプレシンカートリッジにはパラオキシ安息香酸メチルが添加されていますので。
あと、表面麻酔用のリドカインもパラベンが入っているものもあるようです。
ないとは思いますが、勘違いしてシタネスト−オクタプレシンカート
リッジを使用していたとすると交叉抗原が疑われます。
シタネスト−オクタプレシンカートリッジにはパラオキシ安息香酸メチルが添加されていますので。
あと、表面麻酔用のリドカインもパラベンが入っているものもあるようです。
相談者からの返信
相談者:
Nao1さん
返信日時:2014-06-03 17:31:38
森川先生、沢山詳しく教えて下さって本当にありがとうございます!
教えて頂いた事に注意し、担当歯科医に相談してみます!!
似たような科学構造なんて怖いです…
自分では調べても分からなかったので、分かりやすく教えて下さり不安の中、気持ちがラクになりました。
本当にありがとうございます!
教えて頂いた事に注意し、担当歯科医に相談してみます!!
似たような科学構造なんて怖いです…
自分では調べても分からなかったので、分かりやすく教えて下さり不安の中、気持ちがラクになりました。
本当にありがとうございます!
タイトル | アレルギー体質、交叉反応を知り歯科麻酔でのアレルギーが心配 |
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質問者 | Nao1さん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 32歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
アレルギーその他 麻酔によるアレルギー、ショック |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。