再根管治療の最終段階で強い薬を入れたら痛みがぶり返した

相談者: machinさん (43歳:女性)
投稿日時:2014-06-18 17:43:57
初めての質問です。
長文になってしまいました、すみません。
よろしくお願い致します。


まずは、経緯を説明します。

虫歯で左上5番の神経を抜き、保険内で金属のかぶせ物をして頂きました。
施術後の経過は良く、何も問題は無かったのですが…
1年ほど後、酸蝕歯との診断で、左下5番にレジンでカバーをかけた時、かみ合わせが大きく崩れ、おおざっぱな性格の先生(何でも話せる良い方ではあるのですが…)で、何度削り治してもなかなかかみ合わせが直らないうちに、左上5番の根っこ部分が食事のたび痛むようになりました。

「使っている内に削れて、ちゃんとなってくるから」

としか言ってもらえない状況に、ついに我慢できなくなり、転院。
今度は、新しくできたばかりの歯科医院へ行きました。

若い先生なので、経験という点では不安もありますが、真面目によく話も聞いてくださり、施術もていねいで、左下のカバーをかけた方ばかりを見るのではなく、左上5番のかぶせ物も削るという形で、かみ合わせの問題を解決して頂きました。

ところが、左上5番の根っこの痛みが、体調によって痛かったり軽くなったりを繰り返しているうちに、かみ合わせも少しずつおかしくなり、とうとう痛みが酷くなってきました。

そこでまた診て頂いたところ、金属のかぶせ物が周囲の歯より硬いため「居残る」感じになってしまい、自然にかみ合わせがおかしくなってきてしまったのと、部分レントゲン撮影の結果から、左上5番の根管治療も必要という診断になりました。

レントゲンデータを見ると、根っこ部分がぼやーとふくらんでいる風に写っていました。

さいわい、膿が出るなども無く、痛む箇所をきれいにして薬を詰めていく内に、痛みも落ち着いてきたのです。

が、

最終段階ということで「強い薬」を入れて頂いたとたん、強い痛みがぶり返してしまいました。

これは、薬の殺菌効果が健康な体組織を攻撃しているのではないかと思い、その辺りを尋ねてはみたのですが、

「殺菌剤が体組織を殺すことはないと思います」

とのあいまいな返答。

むしろ、痛みが出るのならまだ殺菌が必要、という診断さえ。

一方で、

「ある程度殺菌できたら、後は患者さん自身の治癒力で」

という治療方針も聞かせて頂きました。

けれど、痛みがあると、どうしても体が緊張するし、食欲もなくなるし、精神的ストレスもあり、体調を崩しやすくなってしまいます。
痛み止めのような薬は、副作用を考えると使いたくありません。

そこで、薬を新しくする度に痛みがぶり返す、という事実と、薬を変えるたびに歯をいじらなくてはならないリスク、を考え合わせ、そして、「2,3週間は持つ薬(水酸化カルシウム)を入れた」という先生の言葉と、しっかりした詰め物をして頂いている強みを背景に、試みに、自分で薬効が切れるまで粘ることにしました。(いつも「では、また一週間程度で」と言われるのですが。)

そして現在、3週目に突入、うずくような感覚も薄れ、食事の時の痛みも軽減してきています。
が、このまま治ったと判断してもらえる状態に至るまで粘れるのかどうか、素人なので分からず、困っています。


そもそも、最終的には患者自身の治癒力が大切であるのならば、雑菌感染による被害が一段落したら、細菌には益が無く、体組織を元気づける何か(ビタミン剤とか?)を詰めることはできないのでしょうか。

少なくとも、菌に益が無く、体組織に害をなさない詰め物は実現できそうに思えるのですが、どうでしょうか。

こうした詰め物があるならば、安心して「最終治療」に行けるのですが…;

あと、医院側の「殺菌剤は体組織を殺さない」というおざなりな認識は、とても問題だと思います。

事実は逆、むしろその殺菌の仕組みから、殺菌剤は菌より体組織の方を効果的に殺してしまうという話なのですから。

なぜなら、様々な化学作用・物理作用でタンパク質に変性を起こし、細菌の細胞膜に含まれるタンパク質を破壊することで、消毒薬は細菌を殺しますが、実は、細菌は細胞壁を持っているので細胞膜を攻撃されづらい一方、人体の細胞には細胞壁が無いのだそうです。

菌を殺すよりもずっと効果的に、消毒薬は健康な体組織を破壊してしまう……
だからこそ、「痛い」し「しみる」。
(以上の知識は、『傷は絶対消毒するな』夏井睦・著より)

つまり、最後の仕上げとばかりに入れられる「強い殺菌剤」は、むしろ破壊された健康な体組織という「膿」を新たに作り出してはいないか――

私は非常に不安です。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2014-06-18 19:31:37
こんにちは、

>最終段階ということで「強い薬」を入れて頂いたとたん、強い痛みがぶり返してしまいました。

強い薬というのが漠然としていて何の薬剤を示しているのか?


個人的には貼薬にはさほど殺菌効果はないと思っているので、ホルマリン系の薬剤などは私は使用する必要はないと感じていますが、細菌培養などしている先生などは阻止円を見てその薬剤を選択する先生もおられます。


>そして現在、3週目に突入、うずくような感覚も薄れ、食事の時の痛みも軽減してきています。

そもそもなんですが、根管治療中の歯で咬んではダメですよ^^;

歯の中は空洞になっており、響いたり痛みが出やすい状況ですので、根管治療中は患歯とは反対側を使い咬まないようにされた方がいいと思います。


>細菌には益が無く、体組織を元気づける何か(ビタミン剤とか?)を詰めることはできないのでしょうか。

最終的にはガッタパチャーというゴム状のものを詰めますが、これには薬効はありません、神経があった空間を埋める目的で詰めます。
(歯の中に空間があると細菌の繁殖の場になるので)

ただし、このゴムをくっ付けるシーラーという接着剤の中には菌を殺す意味でユージノールなどの薬剤が入ったものもあります。
(専門医の先生は細菌を抑えつける為に好んで使うこともあります)


>あと、医院側の「殺菌剤は体組織を殺さない」というおざなりな認識は、とても問題だと思います。

選択毒性と言って菌にだけ効く薬は今の所ありません。

つまり歯の中の細菌を殺す為には、体にも多少毒性のある薬剤を使用して治療を行います。

残念ながらこれが今の医学です。


>事実は逆、むしろその殺菌の仕組みから、殺菌剤は菌より体組織の方を効果的に殺してしまうという話なのですから。

どこからの情報ですか!?
また根管治療に使われる薬剤のことでしょうか!?

一時的に細胞が死んだ所で体には自己再生能力があり、致命的なダメージを受けない限りしばらくすれば治ってきますよ。

歯の中の根管内と筋肉などの組織を混同して考えていませんか!?

根管治療において、根管内洗浄でよく使用される次亜塩素酸Naは細胞毒性の研究はあります。
ただ、濃度を一定以上低くすると、殺菌性も同時に弱くなってしまうことまで分かっています。


>つまり、最後の仕上げとばかりに入れられる「強い殺菌剤」は、むしろ破壊された健康な体組織という「膿」を新たに作り出してはいないか――私は非常に不安です。

論理的に考えるのであれば、まずその「強い薬」が何を使用しているのか先生に聞いて調べるべきです。

根管内が原因で作られた膿であれば、それは根管内から歯の外へ(骨)細菌が出たことにより免疫細胞と菌の殺し合いが起こり結果死骸が膿となって現れるもと考えられています。

専門書を読むのであれば、歯内療法の専門書を読まれた方がいいと思います。
歯の中は他の組織とは違う部分が多くあります。
 

また、不安な部分は担当の先生に話して色々聞いてみてくださいね。


おだいじに

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: machinさん
返信日時:2014-06-19 13:56:10
回答ありがとうございました。

お陰様で、先生と何をどのように話すべきか、具体的に整理することができました。

そして、一晩たってから改めて出した質問を読んでみて、これは分かりづらい、と自分でも思いました。

こういう文章は、きちんと時間をかけ、他の人にも読んでもらって、分かりやすく冷静な表現を心掛けるべき、と反省しています。

申し訳ありませんでした。


ただ、

>歯の中の根管内と筋肉などの組織を混同して考えていませんか!?

という部分には、疑問を感じます。

人体というひとつながりの生体の中では、根管内であっても筋肉組織であっても、健康な体組織を破壊する行為が生体の治癒力を弱めることは、実際、「同じ」ことです。
「混同」ではありません。

むしろ、細分化、専門化し過ぎることの恐ろしさや弱点は、専門家であればこそ、自覚しておく必要があることではないでしょうか。

そういった意味でも、質問本文中で紹介した『傷はぜったい消毒するな』夏井睦・著((表記を間違えていました。すみません!))は、興味深い本だと思います。

一般向けですし、表現に乱暴なところがあったりといろいろ問題もある本ですが、「殺菌」とは何かを、分かりやすく、歴史的・生物学的に俯瞰することができます。

歯科医療の分野でも、生物学や生命科学の分野と連携して、新しい人体の捉え方や新しい治療法を発見していく、そういった展開があっていいのではないかと思います。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2014-06-20 09:33:48
歯科医療の分野でも、生物学や生命科学の分野と連携して、新しい人体の捉え方や新しい治療法を発見していく、そういった展開があっていいのではないかと思います。

色々研究はされていますよ、ただなかなかいい材料・薬剤が出てきていないのが実情です。


またそういったものを望むのであれば、machin さんもそういった分野に投資や寄付などを行ってもらえればと思います。

歯科分野は、国の補助金も少ないですから研究費が少ないのが実情です。

参考⇒歯科はサービス業で利益追求が多いように見える。なぜこうなった?

ここで回答している先生は開業医ですから、患者さんの体を使って良いかもしれないなどという推測の元でビタミン剤などを用いて治療など行えませんからね。(人定実験になってしまいますからね^^;)

色々調べて興味のある研究分野に投資をしてみてくださいね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: machinさん
返信日時:2014-06-20 15:50:06
確かに、ここに書くような提案では無かったと、我ながら反省しています。

丁寧な回答、心から、本当に、ありがとうございました。



タイトル 再根管治療の最終段階で強い薬を入れたら痛みがぶり返した
質問者 machinさん
地域 非公開
年齢 43歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療後の痛み
根管治療に関するトラブル
根管治療関連
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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