外科矯正を考慮中、別医院で顎と噛合せの治療を薦められた

相談者: さくらサクラさん (21歳:女性)
投稿日時:2014-09-02 19:26:34
お世話になります。
大学生の娘についての相談です。


歯並びが非常に悪いので、何ヶ月か前からいくつか矯正歯科を受診しています。

某矯正歯科クリニックを受診したところ、下顎が一般的な下顎より1cm以上前に出ているので、下顎の手術(保険適用)をした方が良いと言われました。

下顎の前歯に押されて、上顎の前歯が少し斜めになっていて、下顎の前歯も押されて引っ込んでいる状態のため、前歯上下が、普段は、反対咬合になっていない状態で済んでいるとのことです。

矯正治療のみ行っても、きれいな歯並びにならない。
無理に矯正してもまた元に戻ってしまうと言われ、手術の覚悟(下顎のみなら…)はしていました。


でも、その後、「噛み合わせ」に力を入れている歯科クリニックも受診してみたところ、

「手術は全く必要ない。」

と言われ、歯の矯正治療の前に、歯の裏の根元(顎)にワイヤー装着して、顎の形や噛み合わせなどを調整してから一般的な矯正治療を行う方法があるとのことです。


「噛み合わせの悪さから、肩こりや姿勢もひどい状態になっている。
それも前よりは良くなる。
全身の状態を観ながら治療していく。
手術は、負担が大きいだけでなく、体のバランスが崩れ、かえって全身状態が悪くなることもある。」

と手術しない方法を勧められました。


歯は2本抜くが、それ以外は削って調整していくとのことです。

保険はきかず、一般的な歯科矯正に10万円が加算され、治療期間約3年+保定期間2年間との説明です。


手術をする覚悟でいたのですが、今、迷っています。

インターネットで、そのような治療法を探してみたのですが、見つけることができませんでした。

手術の負担やリスクはなくなるのですが、何年か後、結局は一般的な歯科矯正と同じ(またへの字形の口になってしまったり…)になってしまわないかなどの不安もあります。


手術をした方が確実かも知れないという思いもあります。

保険が使えない分、金額も、かなり違います。

この、手術をせず、歯の矯正前に顎の調整をする治療法について、欠点も含め、詳しく知りたいのですが…。
サイトや本でも構いません。何かありませんか?


一般的に、他の歯科クリニックでも行われている治療法なのでしょうか?

よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2014-09-02 20:17:48
個人的な意見ですが

>歯の矯正治療の前に、歯の裏の根元(顎)にワイヤー装着して、顎の形や噛み合わせなどを調整してから一般的な矯正治療を行う方法があるとのことです。

>「噛み合わせの悪さから、肩こりや姿勢もひどい状態になっている。
>それも前よりは良くなる。
>全身の状態を観ながら治療していく。

一般的な御考えじゃない歯科医の様に思います。

単なる外科的矯正かそうでないかの違いの様に思います、大学病院等の公共の病院矯正科で相談してみてはどうでしょう。

4人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2014-09-03 10:16:18
さくらサクラ さん、こんにちは


細見先生に同意です。

>「噛み合わせの悪さから、肩こりや姿勢もひどい状態になっている。
>それも前よりは良くなる。
>全身の状態を観ながら治療していく。

個人的には肩こりや姿勢がかみ合わせを改善することで良くなるかどうかの判断は難しいところだと思います。

一度サードオピニオンとして歯科大学付属病院の矯正科を受診して意見を求めてみてはいかがでしょう。

参考になれば幸いです。

3人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2014-09-04 15:09:57
アゴの形の調整ってなんでしょうね。

矯正は矯正専門医院に聞くのが一番だと思いますよ。

2人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: さくらサクラさん
返信日時:2014-09-04 17:52:58
細見先生、畑田先生、大原先生、どうもありがとうございます。


肩こりなど歯以外も考えた治療法は、あまり見られないのですね。

病院口腔外科には受診してみる予定でいましたが、まだ手術するかどうか決めていないので、大学病院矯正歯科へ相談してからの方が良いものなのでしょうか?


※その受診した歯科クリニック(矯正歯科専門です。)の顎の装置の写真を見つけましたので、アップします。

このような治療は、他の矯正歯科では行われていないのでしょうか?
治療が確立されている治療法なのでしょうか?


どうぞよろしくお願いいたします。

画像1画像1
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2014-09-04 18:31:13
西山です

肩こりなど歯以外も考えた治療法は、あまり見られないのですね。

これは,難しいから行わないというよりも,噛みあわせと全身症状との関連性について,因果関係が証明されていないからです.

因果関係がわからないからこそ,不可逆的な介入(削る,かぶせる,矯正する)を積極的には行わないわけです.

3人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2014-09-05 15:01:06
下顎の突出度合いがわからないですが、21歳という年齢からして、手術をするかしないかの選択は別として、矯正するならブラケットとワイヤーで始めた方がいいかと思います。

手術の有無によって、保険適用の有無、抜歯の必要性などが違ってきますが、取り掛かりとしては、写真のような取り外しの装置は少なくとも私は選択しません。

ご参考まで

2人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: さくらサクラさん
返信日時:2014-09-07 13:40:45
西山先生、大原先生、どうもありがとうございます。

21歳ですと、顎拡大装置ではあまり効果が期待できず、単に歯を斜めに矯正して、上の歯を前に出すのみになるのかも知れないのですね。

姿勢(肩下がり)の方は、改善するのかどうかわからないようですし…。

もっと早く顎の矯正をしておけば良かったと、とっても後悔です…。
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2014-09-07 14:48:40
下顎の過成長については早期に治療介入をしてもほぼ抑制はできないと言われていますから、どちらにしても成長完了後に外科的処置が必要になっていた可能性はかなり高いと思います。

矯正専門医の中でも下顎の過成長については成長完了後に外科的に対応するという考えの先生が多いです)


矯正をすれば肩こりや姿勢が良くなるというのは証明されていないので、それを目的に矯正を行うというのは僕なら避けると思います。

→参考:かみ合わせと全身の不調



2人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2014-09-07 15:11:21
西山先生もご指摘していますが、「矯正治療によって、肩こりや姿勢を改善する」という治療目標を立案したとしても、治療後、「症状が改善したのか、しなかったのか」を客観的に評価することが困難ですから、因果関係を明らかにすることは難しいと思います。
 

患者さんの全身写真やモアレ写真(地図の等高線のような写真)を利用して、「かみ合わせの治療で、肩のラインが平行になり、姿勢が改善した」というような主張をする歯科医もいますが、あまりにもあいまいな評価です。 


また、骨格的な下顎前突傾向が明らかな場合、歯並び・かみあわせの改善の第一選択は、外科矯正治療だと思います。

通常の矯正治療では、前歯の歯軸などに、かなり無理をするような治療目標を目指すことになり、将来的に歯の寿命が短くなることが懸念されるからです。


はじめに受診され、外科矯正治療をすすめされた、矯正歯科クリニックをもう一度受診されて、再度詳しい説明を求めることをおすすめします。


なお、「姿勢や、不定愁訴、全身症状を、かみあわせ治療で、改善する」というような方針を好む歯科医は、本来、外科矯正治療を検討することが望ましいようなシビアなケースにおいて、通常の矯正治療だけでは、現実的に、理想的な歯並び・かみ合わせが獲得できないため、健康な天然歯の神経を抜いて、多数歯に被せもの補綴物)装着するような、「矯正治療と、補綴治療を組み合わせた、大掛かりな全顎治療を好む傾向があります。

矯正治療で、歯を動かすだけではなく、天然歯の神経を抜き、歯を大量に削り、多数の補綴物を装着するような治療計画をお薦めされた場合には、将来的に、残された天然歯の歯根も早期喪失するリスクが、懸念されますので、避けられた方が無難だと思います。

 

3人の専門家がこの回答を支持しています  



タイトル 外科矯正を考慮中、別医院で顎と噛合せの治療を薦められた
質問者 さくらサクラさん
地域 非公開
年齢 21歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯列矯正の治療法
外科矯正
歯並びが悪い
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

歯磨きをしても虫歯になる原因 デンタルフロスは効果無し? 歯ブラシとデンタルフロスどっちが先? 歯科衛生士が就職前に絶対に知っておきたい