唇の皮などが足りず歯列矯正してもオトガイの緊張が改善されない

相談者: キジトラさん (30歳:女性)
投稿日時:2014-09-03 19:20:24
こんにちは、以前もお世話になりました。
その節はご回答頂き有難うございました。

お蔭様でワイヤー矯正歯科の先生に相談したところ、具体的な方針を立てて頂けました。

そこで、このたび二度目の質問となってしまい、お手数かけますが、ご教授頂けると幸いです。

診断をして頂いた所、以下の主訴は全て直せるそうですが、新たに問題が出てきて、とても困惑しています。

[主訴]

ガミースマイルセファロのトレースをしたら元々では無かった為直せるとの事)
開咬
■上下顎前突
不正咬合(下顎臼歯が後方で噛んでいる)

しかし、主訴のもう一つであった

■オトガイの緊張
■自然に閉じる口元

これは直すことができないそうです。
セファロをリラックスポジションで撮ると、私は唇や皮などの軟組織が足りないそうです。

ぽかんと口を開けた時(7番歯は便宜上閉じた状態で)、4mm以内で無いと綺麗に仕上がらないそうです。
私は10mmは開いていたので、矯正後2mm直っても10-2=8mmなので、少し力を入れて意識しないと閉じない結果になるとの事で、とてもショックでした。

骨から来る出っ歯なので、骨切りの予測も立てて頂きましたが、あと2mmの変化しかないので必要性をあまり感じません。
(初診時にはうまくいくと考えていたそうですが、私はあまりオトガイの目立っていないタイプらしくて、見抜けなかったそうです。)
開咬も、より戻りやすくなるそうです。

その先生としては戻りは1割以内に留めたかったらしいのですが、色々と、私の場合は軟組織の問題のためわからないそうです。

ちなみに、アプローチとしては、開咬はもともと戻りやすく、奥歯圧下すると戻る可能性が高いため、7番歯に合わせた咬合前歯を閉じるような形で直すそうです。

上下4番歯を抜歯し、上顎は7番歯をインプラントアンカーで3mmほど奥へ送り、抜いた4番と送ったぶんののスペースに3番が来るよう引き込み、前歯も準じて引き込む。
下顎は抜歯した4番歯のスペースを利用し、7番歯を前へ2〜3mm動かして、後は、前傾した下前歯を詰める予定です。

予測のセットアップはとても綺麗に仕上がっています。

私にはこの方法が一番らしく、口が閉じにくいことに対し、先生いわく「上下的な問題は解決できない」そうです。


以上の状況で、そろそろスタートできそうなのですが、悩んでいます。
なかなか現状を受け入れられないのです。


自分の生まれつきの持ち物で、なおかつ外科的矯正術無しでの方法で希望なので100%は不可能とは覚悟していたつもりだったのですが、
見た目に影響する部分が直らないというのはショックです。
我侭は重々承知ですが、やはり後戻り防止のためにも口が自然に閉じられるようになりたい(後輪筋などを考えても)というのが本音です。


それでは質問ですが、

@本当に、他に口が閉じられる方法(上下的移動方法)は無いのでしょうか?
また、何故上下的移動は不可能なのでしょうか?

A圧下するとやはり戻りやすいのでしょうか? 
そしてそれは何故なのでしょうか?

B軟組織が閉じやすいよう、歯を少し引っ込めたりするなど、なにかアイデアはありませんか?


(以上の事に対し、担当の先生は、「戻りやすいからやらない」「上下的移動は無理」「この方法が一番」「軟組織はどうなるかわからない、それでも劇的に良くなる」との事だったので、具体的な理由が理解できず、先のビジョンが浮かばないのです)

加えて、少しずれますが、下顎臼歯が後方で噛んでいる事は前方方位に治せるのですが、
私としては抜かずに後方方位で終わらせてしまえば下の歯は二本抜かないで済むのかも?と思ってしまいました。

C奥歯は前方で噛む事はどんなメリットがあるのでしょうか?

少し散らかった質問で申し訳ありませんが、宜しくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2014-09-03 21:14:42
セファロが実際に見ることが出来て、その結果硬組織、軟組織の評価を行うことが出来、そのうえ顎模型、写真などもそろえば何らかのコメントを行うことが出来るかもしれません。

しかしながら微妙な判断をしずらいことにもなります。

そして細部にわたってコメントすることはとりもなおさず、診断行為になってしまいます。
ですから、そのような資料を借り出して、セカンドオピニオンを受けるのが一番良いことです。

ウェブ上では難しいことと受け入れてれていただき、他の歯科医の意見を実際に得たらよいと思います。

納得のいくまで説明を受けて、しかも対応してくれるところを、探すべきでしょう。
それが治療の安心に繋がります。

ガミースマイルですが、上口唇の裏側の粘膜にアプローチして(切開、短縮、縫合手術)して、上口唇の上方に上がるのを抑えて、改善する方法があることはあります。

私はしたことはありません。
国際誌の日本版に記事が載ることがあります。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2014-09-04 15:04:22
文章だけではイメージが湧きません。

もう一軒くらい矯正専門医院で相談されてはいかがでしょうか

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: キジトラさん
返信日時:2014-09-05 14:06:09
松山先生

ご回答有難うございます。
診断を仰いだつもりは無かったのですが、困らせてしまい申し訳ありませんでした。
他の歯科医に聞くことも考えてみますね。



大原先生

アドバイス有難うございます。
矯正のうえ、開咬なので難症になるためか、何軒か回っても全く取り合ってもらえませんでした。

どこへアドバイスを聞きに行けば良いかも分かりませんが、考えてみますね。

有難うございました。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2014-09-08 16:31:35
近隣に拘らない事です。

専門医院なら解決法は持っていると思いますが

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: キジトラさん
返信日時:2014-09-09 00:33:08
>大原先生

度々回答有難うございます。

今通っている歯科は、家から2時間弱かかります。
認定医の先生です。

都内なので近隣にも専門医の先生はいらっしゃるのですが、2軒断られました。
前の先生の方針がわからない、との事でした。

私は40分くらいで通える所が一番理想ですが、なかなか引き受けて下さったりセカンドオピニオンを聞き入れて下さる先生がおりません。

専門というのは、「専門医」という意味で宜しいですか?

それとも「矯正専門の歯科医」という意味ですか?
細かくてすいません。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2014-09-09 09:37:57
矯正歯科として看板を出しているか、学会認定医であれば、矯正に関わっている時間は長いので、経験も引き出しも多くあるのではと考えています。

前の担当医の方針が分からなくても、自分の方針でできないのかな?と思ってしまいますが…

回答 回答5
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2014-09-09 09:44:13
>ちなみに、アプローチとしては、開咬はもともと戻りやすく、奥歯圧下すると戻る可能性が高いため、7番歯に合わせた咬合前歯を閉じるような形で直すそうです。

戻りやすくは、後戻りのことと思われますが矯正にはつきもので、どのタイプにも言えることです。
ただ骨格性の開咬では後戻りの防止は困難であると言えます。
そのためにはオーバーコレクションと言いますが、余分に改善をしておくことで軽減する方法がとられています。


>前歯を閉じるような形で

開咬はほとんどのケースはドリコ型という顎顔面が長いタイプの人に多いものですが、治療の基本は臼歯部の圧下で、現象にとらわれた、前歯を閉じる方法はあまり採られていないはずです。

専門性ですが、私は現在矯正専門医の治療でうまくいかなかっ
ケースを現在3人再治療しています(書きたくなかったのですが)。
骨格的な問題になると矯正は難しくなります。
ちなみに私は矯正専門医ではありません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: キジトラさん
返信日時:2014-09-13 11:03:26
返信遅くなり大変申し訳ありませんでした。
まさか返信があるなんて思ってもみなかったので、嬉しく思いました。
御二方、有難うございます。
おかげさまで、前向きに進めそうです。


>大原先生

重ね重ね、回答有難うございます。

先生の仰る通り、私も、実は不躾ながら同じように感じておりました。
日本矯正歯科学会専門医の先生2人から言われました。
(恐らく遠回しに断られたのだろうと私は解釈しました。)

自分がより難症になってしまった為か、専門医の先生ですら断られてしまうと、どの医院へ行けば治療して頂けるのか解らず、しらみつぶしのように矯正歯科のHPの症例写真(開咬)などを見比べ考える毎日です。

初診で、意見を聞かせて頂ける医院に行きたいのですが、なかなかどう捜すか難しいものですね。
有難うございました。


>松山先生

詳しくお答え頂き、有難うございます。
また、答えたくない事まで言わせてしまい、誠に申し訳ありません。
しかしながら、とても希望の湧く答えでした。


>治療の基本は臼歯部の圧下で、現象にとらわれた、前歯を閉じる方法はあまり採られていないはずです。

これには驚きました。
今の先生は「圧下をしても戻るからやらない」との事だったのですが、むしろ圧下をさせる方が基本の治療なんですね!

そして「上下移動は後戻りするからやらない方が良い」と今の担当医から何度も聞き、諦めていました。

方法、アイデアは、色々存在するのですね、少し希望が持てました。

口唇など軟組織も、圧下をした臼歯部に合わせて前歯を閉じれば少しは閉じやすくなるのでは無いか?と考えてしまいます。

口唇が自然に閉じないと、口輪筋が弱く、開咬がより一層戻りやすいとも聞きました。
後戻りを一割内に抑えたいらしいのですが、私の場合はどうなるか解らないとの事でした。

私は軽度の骨格性開咬です(今の先生からも大学病院からもきちんと診断されました)。
外科的矯正治療をしてもあまり変化が無く、必要が無いとの事で今の担当医に診断して頂きました。

初診時には少し大目に噛みこませて仕上げたい(オーバーコレクションの事だと思います)と聞いたのですが、診断後のプレディクションでは1mm重なるのが限界のようでした。

私の骨格的な問題か、圧下をさせないからなのか、解りませんが、上下的なものは難しいとの事でした。
(もしくはスタンダードエッジワイズ法は、後戻りがしにくいのかもしれません)

そして、プレディクションの通りに動かない事があるそうで、不安にもなっています。
奥歯に前歯が勝ってしまい、思ったより後ろに歯が引き込めない事があるそうです。
ならば余計に唇は閉じないですよね。

そして私はドリコ型(これは初耳なので調べました)だと思います。
骨格的な問題なので、やはり矯正が難しいんでしょうね。

生まれつきというものは受け入れるしかないにせよ、もしかしてまだ何かアイデアがあるならばと悩んでしまったのです。

まさか、抜歯をしても唇が閉じな)なんて考えてもみなかったのです。
もちろん、緊張して閉じる事は出来ますが。。
先にどうなるか判明した事に感謝しています。
骨を切らずに済むだけ有難いのに、私の欲張りなのかもしれませんよね。
先生なりに何かリスクを考慮して下さったのかもしれませんし。

噛み合わせも悪いので、骨を切らないで直せる範囲で、1番良いアイデアは何か、やはりもう一度きちんと考え直してみたいと思いました。

今の先生が、圧下やオーバーコレクションをしない治療をする理由が、やはり理解出来ていませんので、今の先生に聞いてみようかな?とも考えています。

何軒か、セカンドオピニオンを受けに行って、1番納得の行く方法を見つけますね。

有難うございました。
回答 回答6
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2014-09-13 18:50:56
>スタンダードエッジワイズ法は後戻りがしにくい

矯正方法はあまり関係ありません。


奥歯前歯が勝ってしまい、思ったより後ろに歯が引き込めない事があるそうです

上顎前突があり、前歯を下げようとしているのでしょうか。


>口唇が自然に閉じないと、口輪筋が弱く、開咬がより一層戻りやすいとも聞きました。

そのような説明を私はしたことが一度もありません。むしろ舌癖を
考慮します。


抜歯をしても

骨格的要因が極めて強ければ、抜歯も考慮しますが、経度であれば
しない方が良いと、私的に思っています。


>今の先生が、圧下やオーバーコレクションをしない治療をする理由

開咬の成因と治療法の組み合わせで、本当に理解しておられるのか

以下省略


MEAWとかGAMUメタルワイヤーで検索してみてください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: キジトラさん
返信日時:2014-09-16 16:43:10
松山先生

舌癖を治す事は大事だなと私も感じております。

MEAW、ゴムメタルワイヤーについて調べてみました。
まだ理解が追いつきませんので、もっと勉強してみようと思いました。
色々と教えて頂き、ありがとうございました。

また、何かありましたら宜しくお願いいたします。



タイトル 唇の皮などが足りず歯列矯正してもオトガイの緊張が改善されない
質問者 キジトラさん
地域 非公開
年齢 30歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯列矯正の治療法
歯列矯正のトラブル
矯正関連
回答者




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  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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