嚢胞摘出手術予定、歯根たん切除手術を同時にする必要性は?

相談者: ヤマヤマ20002000さん (48歳:女性)
投稿日時:2014-09-27 09:11:06
こんにちは。

右上6番に大きな嚢胞があり、嚢胞摘出手術を大学病院で受けることになっています。


そこで質問なのですが、

1) 嚢胞があるということは根管内に細菌根源があると行くことなので嚢胞摘出手術の前、あるいは後、あるいは同時に根管治療(掃除と充填)をする必要があるのではないでしょうか?


2) 嚢胞摘出というのは嚢胞を摘出して、同時に歯根たん切除もするのが通常なのでしょうか?
(歯根たん切除をすると歯がさらに弱くなると聞いたので。)


よろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2014-09-27 10:53:44
こんにちは。

>1) 嚢胞があるということは根管内に細菌根源があると行くことなので嚢胞摘出手術の前、あるいは後、あるいは同時に根管治療(掃除と充填)をする必要があるのではないでしょうか?

仰るとおりです。



>2) 嚢胞摘出というのは嚢胞を摘出して、同時に歯根たん切除もするのが通常なのでしょうか?
>(歯根たん切除をすると歯がさらに弱くなると聞いたので。)

おそらくそういう術式を取ると思います。

実際に診察したわけではないので断定はいたしかねますが、嚢胞が近心頬側根にあるなら根管治療をして根管充填時に嚢胞の摘出をすれば歯根端切除をせずに済むと思います。

嚢胞が口蓋根なら摘出は困難でしょう、また遠心頬側根でも困難が予想されます、したがって個人的には意図的再植の手法を使って根管処置と嚢胞の摘出を同時に行うのがいいと考えています。

そうすれば歯根端切除もせずに済むのでずっと有利だと思います。


歯根嚢胞 http://yamadashika.jugem.jp/?search=%BB%F5%BA%AC%C7%B9%CB%A6&x=55&y=3
意図的再植法 http://yamadashika.jugem.jp/?search=%B0%D5%BF%DE%C5%AA%BA%C6%BF%A2&x=51&y=13


参考になれば幸いです。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2014-09-27 12:04:14
CT撮影はされたのでしょうか?

意図的抜歯のう胞摘出に関しては、絶対成功とはいえないと思っています。
神経、血管に近くなければ、マイクロスコープで手術したほうが、成功率が高いと思われます。

意図的な再植は、外科が苦手な先生には相応しいでしょうが、普通にいつもやっている先生にしたら、リスクが高すぎではないでしょうか?
一回抜歯するのですから、慎重に考えて決めたほうがいいと思います。


歯をできるだけ残すことが、一番大切だと思っています。
感染の可能性のない方法を、選んでください。
お大事にしてください。


ちょうど今、外科的に歯根端切除を、6番でしたが、やったばかりでした。
今までは、すべて成功しています。

いろんな先生の意見も聞いてください。
決め付けはできません。
患者さんの意見が一番ですね。

上手い歯科医師に当たればいいですね。
お大事にしてください。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2014-09-27 14:09:59
1) 嚢胞があるということは根管内に細菌根源があると行くことなので嚢胞摘 出手術の前、あるいは後、あるいは同時に根管治療(掃除と充填)をする必要が あるのではないでしょうか?

そうですね。
ですが被せ物を温存する場合は、上からのアプローチが出来ないので、その場合は根の先からアプローチしていきます。


ですから、歯根端切除手術をした後に通常は根管封鎖する逆根充行います。
また、この時によく見えることが処置が適切に出来ると思いますので、マイクスコープをCTと併用することが予後がよいので、保険適応も変わりました。

マイクスコープとCT併用で確か90%以上、肉眼だと半分くらいの成功率とかなり予後の差がでますね。



2) 嚢胞摘出というのは嚢胞を摘出して、同時に歯根たん切除もするのが通常 なのでしょうか?
(歯根たん切除をすると歯がさらに弱くなると聞いたので。)

通常はそのように処置することが多いですね。
また、根をカットしますので、支える部分が短くあるので割れ易く




意図的再植の手法を使って根管処置と嚢胞の摘出を 同時に行うのがいいと考えています。

僕もしますが、根切除手術が出来ない場合などに限ります。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ヤマヤマ20002000さん
返信日時:2014-09-27 15:37:57
山田先生、古舘先生、加藤先生

ご返信有難うございます。大学病院では嚢胞摘出と言ってただけですので歯根たん切除もするおつもりなのか確認してみます。


申し訳ありません、さらに質問がございます。

1) 私は出来れば歯根たん切除も意図的再植も最後の手段にしたく出来るだけ避けたいのですが、根管治療(根の掃除・充填)と嚢胞摘出だけでは治らず、歯根たん切除や意図的再植をしなければいけないケースというのはどのような場合なのでしょうか?


2) 歯チャンネルを見てると根管治療、歯根たん切除、意図的再植というのが通常の治療法のように思えるのですが、私のように嚢胞摘出をするのは珍しいのでしょうか?



3) 歯根たん切除と意図的再植のそれぞれの良い点と悪い点を教えていただけますでしょうか?



よろしくお願いします。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2014-09-27 16:17:29
こんにちは。

歯根たん切除や意図的再植をしなければいけないケースというのはどのような場合なのでしょうか?

根管治療が奏効しない場合と考えてください。


>私のように嚢胞摘出をするのは珍しいのでしょうか?

歯根嚢胞であれば通常摘出が必要になってくると思います。



>良い点と悪い点

歯根が短くなるかどうかです、個人的な印象ですが歯根端切除の失敗例を時々経験します。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ヤマヤマ20002000さん
返信日時:2014-09-27 17:50:01
山田先生


有難うございます。
なぜ、通常は嚢胞摘出と歯根たん切除を同時にするのですか?
嚢胞摘出は嚢胞を取る必要があるから摘出するわけで、なぜ歯根たんまで切らなくてはいけないのでしょうか?

何度も素人質問ですみません。
ですが、大学病院で嚢胞摘出と言われたのに実は、嚢胞摘出の際は通常歯根たんまで一緒に切除されるかもしれないとは、ショックなのです。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2014-09-27 17:54:04
1) 私は出来れば歯根たん切除も意図的再植も最後の手段にしたく出来るだけ避けたいのですが、根管治療(根の掃除・充填)と嚢胞摘出だけでは治らず、歯根たん切除や意図的再植をしなければいけないケースというのはどのような場合なのでしょうか?

通常の根の治療で改善できない場合や改善できないと診断したときではないかと思います。



2) 歯チャンネルを見てると根管治療、歯根たん切除、意図的再植というのが通常の治療法のように思えるのですが、私のように嚢胞摘出をするのは珍しいのでしょうか?

嚢胞あるいは肉芽を除去した場合は、そのような病変を作った原因がありますよね。
この原因は一般的に根の先3mm位といわれており、この先を切断することが多いと思います。




3) 歯根たん切除と意図的再植のそれぞれの良い点と悪い点を教えていただけますでしょうか?


歯根端切除マイクロスコープなどを利用して目視で感染している組織をとることができますが、死腔といわれ本来存在しない空洞ができるため感染のリスクが少し高いです。
また、利点は抜歯しないので意図的ではある生着の問題はないのが利点です。

意図的再植の一番の利点切開をしないので、侵襲が歯根端切除よりも小さくて済むことです。
一度骨からとるので、くっつかなかったりくっついても根が数年で吸収してしまうことがあり、この点が欠点です。


しかしながら、どちらの方法も100%成功するとは言えません。
加えて、どちらのほうが良いかは先生の腕やヤマヤマ20002000さんの口腔内の状態にもよって変わってくると個人的には思います。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2014-09-28 06:20:51
おはようございます。

>なぜ、通常は嚢胞摘出と歯根たん切除を同時にするのですか?

根尖部の根管系は分岐や側枝などがあり複雑な形態をしていると考えられているためですが、私の経験ではこの考えは間違っていると思っています。

再植治療に取り組む前から歯根端切除は根尖部のパーフォレーション以外ほとんどやりませんでした、しかし治らない症例はなかったと記憶しています。


また再植治療に取り組むようになってから根尖部をマイクロで精査していますがマイクロレベルでは根尖孔はほぼすべて一個だけでした。

100例あまり観察しましたがその中で複数(3根管孔)だったのは1例だけでした、これからも判るように歯根端切除は過剰介入だと考えています。




タイトル 嚢胞摘出手術予定、歯根たん切除手術を同時にする必要性は?
質問者 ヤマヤマ20002000さん
地域 非公開
年齢 48歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療の治療法
歯根端切除術
根の病気(根尖病変・根尖病巣)
意図的再植
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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