食いしばり用のマウスピースについて

相談者: austen736さん (56歳:女性)
投稿日時:2014-10-24 20:11:28
右下の奥歯ジルコニアの冠をかぶせました。
仮止めのときはそうではなかったのですが、本装着してから寝ている間の食いしばりの症状が出ました。
どこか噛み合わせで微調整が必要なとことろがあるのかもしれないと感じました。

そのことを歯科医の先生に言うと、

「より奥の歯の噛み合わせのほうが強く、その前にある今回の冠の部分はむしろゆるい噛み合わせであり、直す必要はない。
歯が食いしばりで欠けたりしないように、マウスピースを作りましょう」

と言いました。

で、マウスピースを作ることになりました。
型を取り、次の予約時にある程度出来ているのかなと思っていましたが、実際に行ってみると診察台にいる私の後ろで、先生が30分程マウスピースを削る作業を続けました。

その後ようやく私の歯にはめてみて、さらに削ったり、歯にはめた状態で刺激臭のするもので補填作業をされました。
そして出来上がったのは、穴が二カ所開いていたり、透明なプラスチックにところどころ黒い不純物が入っていたり、端々がささくれだっていたり、なんだか雑な作りです。

先生に聞くと

「今作っている過程で穴があいてしましましたが、使ううえでは問題ありません。
それが完成品です」

と言われましたが、なんだか釈然としません。
やっつけ仕事で出来たものという印象を受けました。

一般的に歯科医で作るマウスピースとはこのようなものなのでしょうか。
正規の作り方なのでしょうか。

また、本当に最初から穴のあいたものを渡されるということがあるのでしょうか。
また、食いしばりについてですが、より奥の噛み合わせの方が強いからといって、今回の新しく入れた冠の噛み合わせが全く関係ないと言い切れるものでしょうか。

本人の感じとしては、この冠を入れてから出た症状なので、微調整してもらえればよくなるのではないかと思うのです。

ご回答をよろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2014-10-24 21:47:26
前回の質問からでは、該当する歯は第一大臼歯ではないでしょうか。

第一大臼歯の咬合支持はとても大きく、根管治療の時には少々痛みがあっても私は、できるだけ早期から仮歯(冠)を装着しています。

それは第一大臼歯の支持が失われると、第二大臼歯圧下、下顎の変位、第二大臼歯のかみ合わせが悪いときの咬合支持の変化などにより、咬みあわせ全体が微妙に変化します。

この変化が咬みあわせ異常感として、無意識下に神経筋機構に認識される可能性があります。

これがかみ締めを起こしたり、歯ぎしりを生じたりするのではないかと、思考しています。ただしこのような考えは独善かもしれなく、あなたにあっているかは判りません。

この様なときに他の歯の咬合調整調整(削る)をすると、悪循環に落ちいる可能性があるかもしれません。


マウスピースのプラスチック製は、あらかじめ製作しておかないと雑になるかもしれません。

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回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2014-10-24 21:55:14
austen736 さん、こんばんは。

>より奥の噛み合わせの方が強いからといって、今回の新しく入れた冠の噛み合わせが全く関係ないと言い切れるものでしょうか。

言い切れるかどうかはともかく、担当医が「より奥の歯の噛み合わせのほうが強く、その前にある今回の冠の部分はむしろゆるい噛み合わせ」というのが本当ならば、安易に微調整を検討するのは、如何なものかと思います。

私だったら、マウスピースの装着よりも、TCHの是正指導をするかもしれません。

参考⇒TCH、歯列接触癖

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: austen736さん
返信日時:2014-10-25 10:21:45
松山先生、小林先生
お忙しいなかご親切に回答くださいましてありがとうございました。

仮歯のときや本歯を仮留めのときには、寝ている間の食いしばりはありませんでしたが、何故か本歯を本装着したらこの症状が出ました。
起きている間は意識しているので食いしばりはしませんが…。

いずれにせよ、微調整はしないほうがいいということですね。

TCHは眠っている間にも効果があるのでしたら、試してみたいと思います。
マウスピースについては、黒い不純物とか穴が気になりますが、作り直しや返品は一般的に受け入れられるものなのでしょうか。

本当は、薬品くさいプラスチックを寝ている間口に入れるのは、体に悪いような気もして、使いたくないのですが…。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2014-10-25 10:43:07
私もTCHだと思います。

ジルコニアクラウンオールセラミックは普通は最初から接着するものですが、高いために食いしばりの症状が出たのではないでしょうか?

ここでは診断はできませんが、マウスピースが必要だとは思いません。

もし、必要でも事前に作っておくべきものです。

できれば、咬合調整で治せるような気がするのですが、上手く研磨しないと、今度は外傷性の咬合になりますので、ご注意ください。

お大事にしてください。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2014-10-25 10:44:29
こんにちは。

先ず、そもそもマウスピース歯ぎしりを止める装置ではなく、歯を保護するための装置です。

そういった意味でもTCHの是正や自己暗示療法を試されるのは、有効な手段だと思います。

それで歯ぎしりの程度や頻度が減れば、マウスピースをはめずに済むようになるかもしれません。

作り直し、返品については、担当医に今の不具合や気になることをお伝えになれば、受け入れられるかもしれませんが、別途費用がかかる場合もあると思います。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2014-10-25 12:33:20
西山です

>寝ている間の食いしばりの症状が出ました

どんな症状なのでしょうか.
多少の食いしばり行動は,だれにでも見られるものです.

その行動によって障害が生じる場合は,その障害に対する対応を行うことになります.
障害が生じないのであれば,そのまま経過観察でもよいと思いますが.

具体的な障害がわかりませんので,どちらともいえないと思います.

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: austen736さん
返信日時:2014-10-26 08:48:55
古舘先生、池原先生、西山先生

貴重なお時間をさき、ご回答くださいまして有り難うございました。

TCH、自己暗示療法など、いろいろな可能性があることを知り、希望が持てました。

症状は朝起きたとき「あ、噛み締めている」と感じる程度で痛みを伴うものではありません。
もう少し様子を見てよいのかもしれません。

その上で、寝起きの食いしばりが改善されないようでしたら、ご教示いただいた内容にそって、取り入れられる物を模索していこうと思います。
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2014-10-27 08:12:23
博多の児玉です。

>本装着してから寝ている間の食いしばりの症状が出ました。

舌の先が下の歯に触れていませんか。
元々口の周囲の筋肉の問題が潜んでいた場合に、ちょっとした刺激で起きることがあるようです。

そうであるなら痛みなどの不快症状が出た時に、その問題に対応すればよいと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: austen736さん
返信日時:2014-10-27 20:31:29
児玉先生

ご親切にご回答いただき有り難うございました。

起きているときは舌の先は下の歯に触れていませんが、寝ているときはどうなのか、これから毎朝起きたときにチェックしてみようと思います。

元々口の周囲の筋肉の問題が潜んでいるとちょっとした刺激で起きることがあるとのこと、初めて知りました。
ご教示いただいたとおり、痛みなどの不快症状が出ましたら対応するようにいたします。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: austen736さん
返信日時:2014-10-28 16:32:39
ひとまず解決とさせていただきます。
ご回答くださった先生たちに深く感謝申し上げます。



タイトル 食いしばり用のマウスピースについて
質問者 austen736さん
地域 非公開
年齢 56歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯軋り(歯ぎしり)
歯医者への不信感
歯医者への不満・グチ
歯軋り用マウスピース・ナイトガード
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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