咬合性外傷で根間中隔の骨吸収、抜歯か根管治療を提示された

相談者: 優柔不断さん (57歳:女性)
投稿日時:2014-11-03 16:16:51
左下6番の歯。
昨年秋頃から知覚過敏の治療を受けていたが、今年春頃から歯肉炎を数回繰り返すようになった。
全歯に歯肉の後退があるとも指摘され、ブラッシングの指導を受けた。

しかし今年の夏、左下6番の歯肉にフィステルができ、そこから出血・排膿するようになった。
受診したところ、歯槽膿漏からの排膿と言われ、すでに排膿したので抗生物質の治療は不要と、簡単な消毒・洗浄処置のみで治療を終了した。



ところが、その後1か月近く少量ずつ排膿が続いたが、前回の対応に不信感を抱いたため、再度受診する気になれず放置した。

10月上旬の起床後、今度は右下7番に激痛が起き終日痛みが続いた。翌日、今までとは違う歯科医院を受診したところ、食いしばりによる痛みと診断され、歯には異常が見受けられないため、鎮痛剤の処方を受けた。

その際、3Dパノラマレントゲン口腔内カメラで口腔内全体の状況を診たところ、食いしばりによりすべての歯が摩耗しており、歯肉の後退もその影響と診断され、今後、症状が進まないためには、就寝中にマウスピースを装着する必要があると言われた。


また、左下6番に関しては、根間中隔(根分岐部)の骨がほとんど吸収され、その部分に嚢胞ができているため、


@ 抜歯しなければ、嚢胞は除去できない。
骨吸収は歯槽膿漏菌によるものではないので、すぐに抜歯して骨再生を促し、数か月後にインプラントにする。

A まず根管治療で経過観察をしていき、保存的治療が困難となった時点で抜歯し、義歯もしくはブリッジとする。
(その際、骨吸収はさらに進んでいるから、インプラントは困難であると)

どちらかを選択するように言われた。



とても丁寧に説明をして頂いたが、納得できない点がいくつかある。

@ 何故、根管治療をしなければならないのか。

嚢胞は死んだ歯にしかできず、左下6番の神経は既に死んでいるからと言われた。
しかし、骨吸収や嚢胞が食いしばりによるものなら、歯の神経が死んでいない可能性もあるのではないか?
また、一般的な歯根嚢胞根尖部から発症するものではないのか?

私の場合は根間中隔に発症しているので、神経が死んでいると断言する根拠がよく理解できない。



A マウスピース装着で食いしばりの圧を軽減すれば、骨吸収はこれ以上進まなのではないか?

現在歯の動揺はそれほど大きくなく、咀嚼にも影響していない。
この状態のままで経過観察することに、大きなデメリットがあるのか?



B 抜歯せずに骨再生を促す方法はないのか? 

できる限り自分の歯をもたせたい。
しかし、抜歯しか方法がないのなら、義歯・ブリッジではなく、インプラントを選択しようと思っている。



とても長い文章になり申し訳ありません。
現在の主治医は、自分の説明で理解できないなら、セカンドオピニオンを紹介してもいいと言ってくれており、とても良心的な先生だと思います。

ただ、複数の先生方のご意見が伺えるこのサイトを知り、ご回答頂けたらと投稿させて頂きました。
よろしくお願い致します。 


回答 回答1
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2014-11-03 16:51:49
「(左下6番のような)病状の原因が咬合性外傷にある」と記載された教科書も、以前あったように思います。

ですから、ある意味よく勉強されていた先生であるのかもしれません。


@同意します。
ABセカンドオピニオンを紹介していただいては如何でしょうか。

回答 回答2
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2014-11-03 17:18:33
@
歯髄が壊死しているか、それに近い可能性は高いと思います。

経験上かみしめる癖のある人に多いような気がします。
嚢胞はあくまで、病理組織検査でないと確認できないことは、ここでは何度も繰り返し言われています。

ただし根間中隔は一般的に少ないと思います。
髄床底の側枝が関係することもあるでしょう。
また、歯根破折も疑わなければいけません。



A
>骨吸収はこれ以上進まなのではないか

ですが力のコントロール(かみしめ)だけでは、すでに遅しでしょう。



B
>骨再生

はありますが元通りというわけにはいきません。

抜歯せずにできるだけ保存を望むのであれば、しっかりした診断と多角的に治療できる知識と技術が必要ですから、セカンドオピニオンを得るのはよいことかもしれません。

根分岐部の骨吸収は咬合力だけが原因でありません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 優柔不断さん
返信日時:2014-11-04 07:21:09
藤森先生、松山先生、ご回答ありがとうございます。

歯科に関しては本当に知識不足で、今回の投稿に際してネットで付け焼刃的に調べただけなので、実はまだよく理解できていない状態です。

ですが、どの治療方法を選択するかは、自分が納得できる状態になるまで、疑問を解決してからにしたいと思います。


先生方もおっしゃって下さっている様に、やはりセカンドオピニオンを紹介してもらおうかと思っています。

今の先生は、市内の歯科大学病院を紹介すると言って下さっているのですが、セカンドオピニオンは自分で探した方がいいのでしょうか?
それとも、歯科大学病院でいいのでしょうか?

ただ、自分で探すと言っても、歯科医院はとても多く、どこの病院がいいのかまったくわかりません。


アドバイスを頂けたらと思います。



タイトル 咬合性外傷で根間中隔の骨吸収、抜歯か根管治療を提示された
質問者 優柔不断さん
地域 非公開
年齢 57歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯軋り(歯ぎしり)
根分岐部病変
根の病気・異常その他
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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