小学一年、過剰歯を生えるまで抜かずに置くとどうなりますか?
相談者:
まむchannさん (7歳:男性)
投稿日時:2014-12-01 12:30:03
小学1年の息子の事です。
正面から見て上の右のAの乳歯が抜け、過剰歯が完全に生えています。
またレントゲンで左のAの乳歯の上にも過剰歯が一本埋まっていることがわかっています。
かかりつけを受診したところ、生えきった方の過剰歯はそろそろ抜き時なので、それを抜く際に、同時にまだ埋まっている方の過剰歯も抜いてしまったらどうでしょう?と提案され、総合病院の口腔外科を紹介されました。
埋まっている方の過剰歯は、上あごを歯に沿って(前歯四本分くらい)切開し、めくって、場合によっては骨を削るなどして抜く予定だそうです。
所要時間は一時間ほどとのこと。局所麻酔で行うそうです。
実はこの子の父親も、小学生の頃過剰歯を抜歯した経験があり(その時は全身麻酔で抜いたそうです)子どもも
「お父さんだってやったのなら、大丈夫だよね?」
と言っているので、抜歯してもらうつもりでいたのですが、この話を聞いた実母と実姉が色々と言ってきて、困っています。(かわいそう、もう少し様子を見たらどう?など)
そこで質問なのですが
1:とりあえず生えている方の過剰歯だけを抜いて、埋まっている方を乳歯が抜けるまで放っておいたらどうなるか?(乳歯が抜ければ、ひょっとしたら右のAのように過剰歯が顔を出すかもしれないので、それでも出てこなかったら切開して抜いてもらえばいいのでは?と思ったので…)
2:まだ乳歯が残っている左のAの乳歯を、ぐらぐらしてもいない状態で抜歯してもらい、過剰歯が生えてくるのを促すことはできないか?
3:過剰歯の抜歯と矯正ではどちらの方が身体の負担(痛みなど)が大きいのか
について教えていただけると助かります。
よろしくお願いいたします。
正面から見て上の右のAの乳歯が抜け、過剰歯が完全に生えています。
またレントゲンで左のAの乳歯の上にも過剰歯が一本埋まっていることがわかっています。
かかりつけを受診したところ、生えきった方の過剰歯はそろそろ抜き時なので、それを抜く際に、同時にまだ埋まっている方の過剰歯も抜いてしまったらどうでしょう?と提案され、総合病院の口腔外科を紹介されました。
埋まっている方の過剰歯は、上あごを歯に沿って(前歯四本分くらい)切開し、めくって、場合によっては骨を削るなどして抜く予定だそうです。
所要時間は一時間ほどとのこと。局所麻酔で行うそうです。
実はこの子の父親も、小学生の頃過剰歯を抜歯した経験があり(その時は全身麻酔で抜いたそうです)子どもも
「お父さんだってやったのなら、大丈夫だよね?」
と言っているので、抜歯してもらうつもりでいたのですが、この話を聞いた実母と実姉が色々と言ってきて、困っています。(かわいそう、もう少し様子を見たらどう?など)
そこで質問なのですが
1:とりあえず生えている方の過剰歯だけを抜いて、埋まっている方を乳歯が抜けるまで放っておいたらどうなるか?(乳歯が抜ければ、ひょっとしたら右のAのように過剰歯が顔を出すかもしれないので、それでも出てこなかったら切開して抜いてもらえばいいのでは?と思ったので…)
2:まだ乳歯が残っている左のAの乳歯を、ぐらぐらしてもいない状態で抜歯してもらい、過剰歯が生えてくるのを促すことはできないか?
3:過剰歯の抜歯と矯正ではどちらの方が身体の負担(痛みなど)が大きいのか
について教えていただけると助かります。
よろしくお願いいたします。
回答1
いいだ歯科医院(名古屋市北区)の飯田です。
回答日時:2014-12-01 13:45:16
まむchannさん、こんにちは。
お子様の上の前歯部に過剰歯が2本あり、片方は出ているがもう片方は埋まっているとのことですね。
まず第一に大切な事は、永久歯がきちんと正しい位置にはえてくるように促すということです。
質問にあった、1と2の内容では乳歯は自然に抜けないかもしれないし、過剰歯が自然にはえてくる保証もありません。
よって過剰歯を2本とも、この7歳のタイミングで抜歯することは適切なのではないでしょうか?
3の質問ですが、矯正の内容によるので一概には言えませんが、矯正の方が身体的負担は大きいのではないかと思います。期間が長いので。
一意見としてご参考までに。お大事に。
お子様の上の前歯部に過剰歯が2本あり、片方は出ているがもう片方は埋まっているとのことですね。
まず第一に大切な事は、永久歯がきちんと正しい位置にはえてくるように促すということです。
質問にあった、1と2の内容では乳歯は自然に抜けないかもしれないし、過剰歯が自然にはえてくる保証もありません。
よって過剰歯を2本とも、この7歳のタイミングで抜歯することは適切なのではないでしょうか?
3の質問ですが、矯正の内容によるので一概には言えませんが、矯正の方が身体的負担は大きいのではないかと思います。期間が長いので。
一意見としてご参考までに。お大事に。
回答2
ニコ小児歯科医院(札幌市北区)の堀です。
回答日時:2014-12-01 13:56:49
>1:とりあえず生えている方の過剰歯だけを抜いて、埋まっている方を乳歯が抜けるまで放っておいたらどうなるか?
>2:まだ乳歯が残っている左のAの乳歯を、ぐらぐらしてもいない状態で抜歯してもらい、過剰歯が生えてくるのを促すことはできないか?
過剰歯には
・順生(他の歯と同じようにいずれ口腔内に生えてくるもの)
・逆生(通常の歯と逆の方向を向いていて口腔内に生えてこないもの)
の2種類があります。
もし現在埋まっている方の過剰歯が順生だった場合には、お書きになられているように、待っていたり乳歯を抜歯することで生えてくることが期待できるかもしれません。
しかし、逆生だった場合には何をしても自然に生えてくることはありません。
また、逆生の過剰歯を放置していたところ鼻の奥の方に移動したという報告もいくつかあります。その場合には摘出にはより大がかりな処置が必要になることも考えられます。
>3:過剰歯の抜歯と矯正ではどちらの方が身体の負担(痛みなど)が大きいのか
まむchannさんがどのような矯正治療をイメージされているのかが分かりませんが、矯正治療では過剰歯そのものがなくなることはありません。
おそらくお母様やお姉さまは「何となくのイメージ」で「かわいそう」と思い込んでいるのではないでしょうか?
担当医が局所麻酔で可能と判断している状態なのであれば、お子さんにも十分耐えられる処置ではないかと考えられます。
>2:まだ乳歯が残っている左のAの乳歯を、ぐらぐらしてもいない状態で抜歯してもらい、過剰歯が生えてくるのを促すことはできないか?
過剰歯には
・順生(他の歯と同じようにいずれ口腔内に生えてくるもの)
・逆生(通常の歯と逆の方向を向いていて口腔内に生えてこないもの)
の2種類があります。
もし現在埋まっている方の過剰歯が順生だった場合には、お書きになられているように、待っていたり乳歯を抜歯することで生えてくることが期待できるかもしれません。
しかし、逆生だった場合には何をしても自然に生えてくることはありません。
また、逆生の過剰歯を放置していたところ鼻の奥の方に移動したという報告もいくつかあります。その場合には摘出にはより大がかりな処置が必要になることも考えられます。
>3:過剰歯の抜歯と矯正ではどちらの方が身体の負担(痛みなど)が大きいのか
まむchannさんがどのような矯正治療をイメージされているのかが分かりませんが、矯正治療では過剰歯そのものがなくなることはありません。
おそらくお母様やお姉さまは「何となくのイメージ」で「かわいそう」と思い込んでいるのではないでしょうか?
担当医が局所麻酔で可能と判断している状態なのであれば、お子さんにも十分耐えられる処置ではないかと考えられます。
回答3
歯科医師の松山です。
回答日時:2014-12-01 13:57:43
小学1年生ならば、6才になりますが、上顎前歯部の歯根が完成していません。
埋伏歯の除去手術時に傷をつけてしまう恐れがあります。
もちろん歯根が完成してからでも、根尖部を傷つけることには気を付けなければなりません。
したがってレントゲンの他にCTを撮ってよく位置関係を確かめておくことが重要です。
この様な観点から、診てもらう必要があると感じました。
埋伏歯の除去手術時に傷をつけてしまう恐れがあります。
もちろん歯根が完成してからでも、根尖部を傷つけることには気を付けなければなりません。
したがってレントゲンの他にCTを撮ってよく位置関係を確かめておくことが重要です。
この様な観点から、診てもらう必要があると感じました。
回答4
美江寺歯科医院(岐阜県瑞穂市)の小牧です。
回答日時:2014-12-01 13:58:52
まむchann さん、今日は。
1:
もしかすると、過剰歯が顔を出すかもしれませんね。
埋まったままという可能性も有ります。
しばらく待って、過剰歯が顔を出さなければ切開してもらうという選択肢も有りますが、いずれの場合も、永久歯のはならびに影響する可能性があります。
永久歯の歯並びが悪くなっても、少々のことは我慢できるかもしれません。
大きくは並びが乱れたなら、その時点で矯正を考えても良いかもしれません。
また、今抜いたからといって、必ず歯並びが良くなるというものでもありません。
2:
一般的に考えて、残っている左の乳歯を、ぐらぐらしてもいない状態で抜歯しても、過剰歯が生えてくるのを促進することは無いように思います。
3:過剰歯の抜歯と矯正ではそれぞれの負担の内容が違いますので一概には言えません。
1:
もしかすると、過剰歯が顔を出すかもしれませんね。
埋まったままという可能性も有ります。
しばらく待って、過剰歯が顔を出さなければ切開してもらうという選択肢も有りますが、いずれの場合も、永久歯のはならびに影響する可能性があります。
永久歯の歯並びが悪くなっても、少々のことは我慢できるかもしれません。
大きくは並びが乱れたなら、その時点で矯正を考えても良いかもしれません。
また、今抜いたからといって、必ず歯並びが良くなるというものでもありません。
2:
一般的に考えて、残っている左の乳歯を、ぐらぐらしてもいない状態で抜歯しても、過剰歯が生えてくるのを促進することは無いように思います。
3:過剰歯の抜歯と矯正ではそれぞれの負担の内容が違いますので一概には言えません。
回答5
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2014-12-01 15:59:26
もしも、3次元的に過剰歯の歯冠部(エナメル質)と永久歯前歯の歯根部(セメント質)とが強く接する場合には、永久歯前歯にダメージが及ぶ虞があります。
そうでなければ、あまり抜歯を急ぐ必要はないと思います。
そうでなければ、あまり抜歯を急ぐ必要はないと思います。
相談者からの返信
相談者:
まむchannさん
返信日時:2014-12-02 04:04:56
飯田先生、堀先生、松山先生、小牧先生、藤森先生、お忙しい中、親身に相談に乗っていただき、ありがとうございます。
先生方の回答を読み、私自身親として、抜歯前にもう少し過剰歯の抜歯について理解しなくては、と感じました。
わからないことがあるからこそ、母や姉の言葉に動揺してしまったのだと思います。
それに、歯並びって見た目のことだけだと思い込んでいましたが、よく考えたら、要はかみ合わせにも関わってくるんですよね…。
息子は不成咬合も指摘されていて、経過を見てもらっていますし、やはりかかりつけの先生や紹介先の先生が「そろそろ抜き時です」と言うのには、恐らくそれなりの理由があるのだと思いました。
ただし、いただいた回答にもある通り、当然処置をする以上はリスクもあるのですね。
恥ずかしながらそこは意識しておらず、親心から処置中の恐怖感や処置後の痛みなどについてばかり目を向けていましたので、処置前に一度かかりつけを受診し、私なりに抜歯についてきちんと納得した上で、抜歯を迎えさせたいと思います。
こちらで相談でき、また諸先生方から貴重なアドバイスをいただくことができ、本当に助かりました。
ありがとうございました。
先生方の回答を読み、私自身親として、抜歯前にもう少し過剰歯の抜歯について理解しなくては、と感じました。
わからないことがあるからこそ、母や姉の言葉に動揺してしまったのだと思います。
それに、歯並びって見た目のことだけだと思い込んでいましたが、よく考えたら、要はかみ合わせにも関わってくるんですよね…。
息子は不成咬合も指摘されていて、経過を見てもらっていますし、やはりかかりつけの先生や紹介先の先生が「そろそろ抜き時です」と言うのには、恐らくそれなりの理由があるのだと思いました。
ただし、いただいた回答にもある通り、当然処置をする以上はリスクもあるのですね。
恥ずかしながらそこは意識しておらず、親心から処置中の恐怖感や処置後の痛みなどについてばかり目を向けていましたので、処置前に一度かかりつけを受診し、私なりに抜歯についてきちんと納得した上で、抜歯を迎えさせたいと思います。
こちらで相談でき、また諸先生方から貴重なアドバイスをいただくことができ、本当に助かりました。
ありがとうございました。
タイトル | 小学一年、過剰歯を生えるまで抜かずに置くとどうなりますか? |
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質問者 | まむchannさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 7歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
歯の生えかわり(生え変わり) 歯の数が多い(過剰歯) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。