[写真あり] 完全に埋まっていた親知らずが歯茎から出てきた(海外)

相談者: Pupunenさん (21歳:男性)
投稿日時:2014-12-18 04:05:36
こんにちは。

海外在住で、2ヶ月ほど前に右下の奥歯らへんの歯を治療しました。
治療後、その歯が冷たいものに少ししみるようになりましたが、治療後で敏感になっているだけかと思い放置していました。

ここ数週間、その歯なのか、その辺りなのかわからないのですが、ものすごくしみるようになりました。
冷たいもの、熱いもの、風にあたると、数秒間ものすごい痛みが走ります。
しばらく何も食べずにいて、食事を始める際、最初の一口がものすごくしみます。

インターネットで症状を調べ、知覚過敏の可能性があることが分かったので、知覚過敏にいい歯磨き粉を買い、使用して4日が経ちます。
症状はかなり良くなりました。

私は、虫歯になりやすいので、歯の中は頻繁に鏡でチェックしています。

いつものようにチェックしているときに、写真の赤丸の中のように、以前までは歯茎に完全にかぶさって隠れていた親知らずが見えてきていることに気がつきました。
そこで、しみている歯はもしかしたらこの少し見えている部分なのではないか、と思いました。

日本に帰る予定はしばらくなく、前回の治療の事もあり、こちらの歯医者には行きたくありません。
ですが、この見えてきた親知らずと奥歯のすきまに食べかすなどが入って虫歯にならないか心配です。



そこでお聞きしたいのですが、

@この見えてきた歯は、今後どんどん姿を現してくる可能性はあるのでしょうか?

左下奥にも同様に親知らずが完全に歯茎の下に埋まっていますが、右下の歯のように歯の一部が見えているということはないです。

Aまた、以前自分の歯のレントゲンを歯医者で見たときに、4本の親知らずのうちの何本かは横から生えてきていました。
もしこの見えてきている歯が横から生えてきている歯だった場合、ぬかなければならないのでしょうか。
よっぽどの事がない限り歯は抜きたくないです。

B何でもいいのでアドバイスがあればお願いします。

お忙しい中、ありがとうございます。
どうか、よろしくお願いいたします。

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回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2014-12-18 06:45:47
Pupunen さん こんにちは

海外生活ということで大変ですね。

@多少は見えてくる可能性はあります。
真横に生えている可能性もあり、そうなると完全に出てくることはほとんど無いと思います。

Aこの少ししか見えていないというのが、親知らずを抜く原因になることが多いです。
この小さな入口から食べかすなどが入り込み、歯ブラシが届かないため歯ぐきが腫れてきたりして痛みが出るのです。

一番良くないのは、手前の歯の方に虫歯が出来てしまうことです。

横に生えている親知らずを放置して、手前の歯の奥側に虫歯を作ってしまい、神経を取る治療になってしまう人を何人も診てきました。
抜歯をしておくことをおすすめします。

B今そこまで症状が無いのであれば、日本に帰った時に合わせて抜歯を計画されてはどうでしょうか?

今後も海外生活を予定しているのであれば、いつ腫れるかわからない親知らずを残しておくリスクは無くしておくほうが良いと思います。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2014-12-18 09:28:23
Pupunen さん、こんにちは

>@この見えてきた歯は今後どんどん姿を現してくる可能性はあるのでしょうか?
>左下奥にも同様に親知らずが完全に歯茎の下に埋まっていますが、右下の歯のように歯の一部が見えているということはないです。

見えている状態が今後急に変化するということはないと思いますが、もっと見えるようになる可能性はあります。


>Aまた、以前自分の歯のレントゲン歯医者で見たときに、4本の親知らずのうちの何本かは横から生えてきていました。
>もしこの見えてきている歯が横から生えてきている歯だった場合、ぬかなければならないのでしょうか。
>よっぽどの事がない限り歯は抜きたくないです。

抜歯することをおすすめします。

横になっている親知らずは歯の本来の機能である咀嚼という役割を果たすことができませんし、親知らず自体が存在することで虫歯になったり、智歯周囲炎になったりする可能性があります。

その前に抜歯しておくというのが賢明な選択ではないでしょうか。


>B何でもいいのでアドバイスがあればお願いします。

私が考える親知らずの抜歯基準について記載しておきますので参考にしてください。

・・・・・・・・・・・・・・・

親知らずは必ず抜かなければならないものなのでしょうか?
そして親知らずを抜く条件とはなんでしょう?

1.痛みや腫れの原因になっている場合

2.痛みが無くても虫歯になっている場合。
(ただしごく初期の虫歯であれば保存可能)

3.横になって生えていたり、斜めになっている場合。
(この場合親知らずの周りの炎症がおきる可能性が非常に高い)

4.咬む相手がない場合
(歯というものは上下の歯で咬むことによって仕事をするので存在価値がない)

5.他の歯に悪影響を及ぼす可能性がある場合
親知らずがあることで他の歯に悪影響を与えたりすることがあります。
例えば前の歯(第2大臼歯)の後ろ側に虫歯を作ってしまったりすることも良くあることです。
こうなると前の歯は神経を抜かなければならなくなってしまうこともあります。


上記の場合親知らずの抜歯の適応になると考えています。

また、親知らずは一番後からはえてくることもあり虫歯になりやすく、ハブラシが届きにくいことから炎症も起きやすい歯です。
そして、特に下の親知らずは炎症を起こすと比較的短時間で重症になりやすく、生命が危険にさらされることもあります。
そのような理由から最終的には「抜いてしまう」という運命になることが非常に多い歯です。
 

あともう一つ、女性の場合は妊娠することで女性ホルモンの影響により口の中の炎症がおきやすくなります。
妊娠性歯肉炎妊娠性エプーリスなどという疾患もあります。
もし妊娠を予定されている方は自分の親知らずの状態を歯科医院で確認して診てもらって早めに抜歯された方が良いでしょう。
妊娠してから痛くなっても、レントゲンを撮影したり薬を飲んだり抜歯をしたりするのは難しいのです。

・・・・・・・・・・・・・・・

参考になれば幸いです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Pupunenさん
返信日時:2014-12-18 18:45:29
東先生
畑田先生

こんにちは。お二方とも、ご丁寧な回答どうもありがとうございます。

とても参考になりました。

現時点ではそれほど大きな支障はないので、帰ったときに歯医者さんへ行って抜歯について相談してみます。

ありがとうございました。



タイトル [写真あり] 完全に埋まっていた親知らずが歯茎から出てきた(海外)
質問者 Pupunenさん
地域 海外
年齢 21歳
性別 男性
職業 大学生・短大生・専門学生
カテゴリ 抜歯:8番(第三大臼歯、親知らず)
親知らずの抜歯
親知らずの痛み
その他(写真あり)
海外その他
水平埋伏知歯(横向きに骨に埋まった親知らず)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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