クラウンを被せた生活歯に違和感。大学病院の予約まで抜髄を待つか
相談者:
笑顔って大事さん (55歳:女性)
投稿日時:2015-02-13 08:25:37
こんにちは
半年ほど前、神経がある歯にクラウンをかぶせました。
違和感でてきて12月担当医からは抜髄を勧められました。
ただクラウンをもっと審美的にしたいならとここでは無理と言われたので、転院することにして紹介状をもらい大学病院で精査するようにと言われました。
だんだん問題の歯(右下6番)は腫れぼったさを感じるようになってきています。
ただ大学病院の診療開始はおそらく4月ぐらいになりそうで、抜髄のためにこれ以上待つより開業医にかかったほうがいいと思うようになってきました。
長くなりますが、初めての抜髄でいろいろ不安が大きくどうぞ教えてください。
@抜髄の成功率を高めるには
井野先生のブログを読んでいましたら最初が大切ということがわかりました。
一般医では成功率が50%、専門医では90%前後という数字をみると、安心を求めて自費で専門医にかかったほうがいいのでしょうか。
それとも成功率は、歯の細菌感染度によって決まるのですか。
A専門医にかかったとしても残り10%の中に入るのは、どんな場合ですか?
B大学病院ではラバーダムをすれば虫歯科の中ではだれがしても一緒と言われました。
必要があればマイクロスコープを使うが、マイクロスコープを使うと時間がかかりすぎるので必要な時には使いますと言われました。
必要な時とはどういうときなのか聞かなかったのが残念です。
果たしてそうでしょうか。
Cポストを立てるまでに時間が空いていいのか
大学病院でも抜髄後、根管充填、その後のポストを立てるのは補綴科に移ってからになるそうです。
補綴科もウェイティングがたくさんいらっしゃり治療開始は8月位と言われています。
ポストを立てるまでに間が空くのは、問題ありませんか?
D痛みについて
痛みや腫れぼったさが出てきていて抜髄するのは、かなりの痛みがでるのでしょうか。
痛みは結局、時間と痛みどめでとめるしかないのでしょうか。
それとも、先生の腕もあるのでしょうか。
といっても、先生がお上手かどうかは素人にはわかりませんが。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
半年ほど前、神経がある歯にクラウンをかぶせました。
違和感でてきて12月担当医からは抜髄を勧められました。
ただクラウンをもっと審美的にしたいならとここでは無理と言われたので、転院することにして紹介状をもらい大学病院で精査するようにと言われました。
だんだん問題の歯(右下6番)は腫れぼったさを感じるようになってきています。
ただ大学病院の診療開始はおそらく4月ぐらいになりそうで、抜髄のためにこれ以上待つより開業医にかかったほうがいいと思うようになってきました。
長くなりますが、初めての抜髄でいろいろ不安が大きくどうぞ教えてください。
@抜髄の成功率を高めるには
井野先生のブログを読んでいましたら最初が大切ということがわかりました。
一般医では成功率が50%、専門医では90%前後という数字をみると、安心を求めて自費で専門医にかかったほうがいいのでしょうか。
それとも成功率は、歯の細菌感染度によって決まるのですか。
A専門医にかかったとしても残り10%の中に入るのは、どんな場合ですか?
B大学病院ではラバーダムをすれば虫歯科の中ではだれがしても一緒と言われました。
必要があればマイクロスコープを使うが、マイクロスコープを使うと時間がかかりすぎるので必要な時には使いますと言われました。
必要な時とはどういうときなのか聞かなかったのが残念です。
果たしてそうでしょうか。
Cポストを立てるまでに時間が空いていいのか
大学病院でも抜髄後、根管充填、その後のポストを立てるのは補綴科に移ってからになるそうです。
補綴科もウェイティングがたくさんいらっしゃり治療開始は8月位と言われています。
ポストを立てるまでに間が空くのは、問題ありませんか?
D痛みについて
痛みや腫れぼったさが出てきていて抜髄するのは、かなりの痛みがでるのでしょうか。
痛みは結局、時間と痛みどめでとめるしかないのでしょうか。
それとも、先生の腕もあるのでしょうか。
といっても、先生がお上手かどうかは素人にはわかりませんが。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
[過去のご相談]
回答1
国際ビル歯科(千代田区丸ノ内)のさがらです。
回答日時:2015-02-13 08:43:50
ご相談ありがとうございます。
>@安心を求めて自費で専門医にかかったほうがいいのでしょうか。
安心度合いは高くなります。
ちなみに井野先生は勉強熱心で専門性が高く、かつ、誠実な専門医です。
つまり腕だけではなく誠意や実績も大事です。
もしそうであれば自費専門医でなくても安心できることもあります。
>それとも成功率は、歯の細菌感染度によって決まるのですか。
多少はあり得ます。
>A専門医にかかったとしても残り10%の中に入るのは、どんな場合ですか?
最先端の現代科学でも自然を完全に克服することはできません。
どうしても良い結果にならないこともご承知の上で治療を選択するしかありません。
極端なことを言えば専門医があらゆる角度から診て完治していると診断がでても、実は抜歯したほうが良い場合があったことはすでに証明されているからです。
神経は抜かないにこしたことはありませんから、他の歯は大事にしましょう。
>B大学病院ではラバーダムをすれば虫歯科の中ではだれがしても一緒と言われました。
その建前通りであれば夢のようにバラ色です。
>必要があればマイクロスコープを使うが、マイクロスコープを使うと時間がかかりすぎるので必要な時には使いますと言われました。
確かに時間がかかります。
>必要な時とはどういうときなのか聞かなかったのが残念です。果たしてそうでしょうか。
その歯であれば私ならば100%マイクロを使います。
かけがいのない大事な歯を残す必要がある時、使わないで成功させる確率は下がると思っているからです。
>Cポストを立てるまでに時間が空いていいのか
補綴まではできるだけ速いほうが良いことは根の治療では定説となっております。
>D痛みや腫れぼったさが出てきていて抜髄するのは、かなりの痛みがでるのでしょうか。
普通より痛みがでる可能性はあります。
>痛みは結局、時間と痛みどめでとめるしかないのでしょうか。
必要があれば適切なタイミングでの応急処置が効果的です。
>それとも、先生の腕もあるのでしょうか。
歯科医師の基本的でもっとも重要な仕事の一つは、痛みを止めることです。
治療に伴う痛みも予防することです。
そういう歯科医師を選ぶことも痛み対策と言えます。
>@安心を求めて自費で専門医にかかったほうがいいのでしょうか。
安心度合いは高くなります。
ちなみに井野先生は勉強熱心で専門性が高く、かつ、誠実な専門医です。
つまり腕だけではなく誠意や実績も大事です。
もしそうであれば自費専門医でなくても安心できることもあります。
>それとも成功率は、歯の細菌感染度によって決まるのですか。
多少はあり得ます。
>A専門医にかかったとしても残り10%の中に入るのは、どんな場合ですか?
最先端の現代科学でも自然を完全に克服することはできません。
どうしても良い結果にならないこともご承知の上で治療を選択するしかありません。
極端なことを言えば専門医があらゆる角度から診て完治していると診断がでても、実は抜歯したほうが良い場合があったことはすでに証明されているからです。
神経は抜かないにこしたことはありませんから、他の歯は大事にしましょう。
>B大学病院ではラバーダムをすれば虫歯科の中ではだれがしても一緒と言われました。
その建前通りであれば夢のようにバラ色です。
>必要があればマイクロスコープを使うが、マイクロスコープを使うと時間がかかりすぎるので必要な時には使いますと言われました。
確かに時間がかかります。
>必要な時とはどういうときなのか聞かなかったのが残念です。果たしてそうでしょうか。
その歯であれば私ならば100%マイクロを使います。
かけがいのない大事な歯を残す必要がある時、使わないで成功させる確率は下がると思っているからです。
>Cポストを立てるまでに時間が空いていいのか
補綴まではできるだけ速いほうが良いことは根の治療では定説となっております。
>D痛みや腫れぼったさが出てきていて抜髄するのは、かなりの痛みがでるのでしょうか。
普通より痛みがでる可能性はあります。
>痛みは結局、時間と痛みどめでとめるしかないのでしょうか。
必要があれば適切なタイミングでの応急処置が効果的です。
>それとも、先生の腕もあるのでしょうか。
歯科医師の基本的でもっとも重要な仕事の一つは、痛みを止めることです。
治療に伴う痛みも予防することです。
そういう歯科医師を選ぶことも痛み対策と言えます。
相談者からの返信
相談者:
笑顔って大事さん
返信日時:2015-02-13 09:00:28
さがら先生
ありがとうございます。
だれがやっても一緒・・・というのはやはり違うのではないかと思っていました。
たとえ、マイクロがあったとしてもだれがやっても一緒ではないと思っています。
だれがやっても一緒ではなく、どの先生も一生懸命歯を救おうとしてくださると思いますが、技術以外にも先生の熱意も大事かなと思っているんです。
これまた、わかりにくいことなので、みつけにくいのですが。
ありがとうございます。
だれがやっても一緒・・・というのはやはり違うのではないかと思っていました。
たとえ、マイクロがあったとしてもだれがやっても一緒ではないと思っています。
だれがやっても一緒ではなく、どの先生も一生懸命歯を救おうとしてくださると思いますが、技術以外にも先生の熱意も大事かなと思っているんです。
これまた、わかりにくいことなので、みつけにくいのですが。
相談者からの返信
相談者:
笑顔って大事さん
返信日時:2015-02-14 16:35:01
引き続いて回答をお願いいたします。
根管充填後、ポストをすぐ立ててもらったほうがいいようですが、しばらく時間が空く場合、どれくらいまでならあいてもいいのでしょうか。
ポストを立てるまでの間注意することはありますか?
先生方、お忙しいとは思いますがどうぞよろしくお願いいたします。
根管充填後、ポストをすぐ立ててもらったほうがいいようですが、しばらく時間が空く場合、どれくらいまでならあいてもいいのでしょうか。
ポストを立てるまでの間注意することはありますか?
先生方、お忙しいとは思いますがどうぞよろしくお願いいたします。
回答2
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2015-02-16 11:09:33
>根管充填後、ポストをすぐ立ててもらったほうがいいようですが、しばらく時間が空く場合、どれくらいまでならあいてもいいのでしょうか。
可能な限り早い方がよろしいかと思われます。
間隔は仮の蓋の状態にもよります。
しっかりした蓋であれば1〜2カ月は大丈夫かもしれませんが、個人的には、できれば1か月以内くらいをメドにされた方がよろしいのではないかと思います。
>ポストを立てるまでの間注意することはありますか?
極力使わないようにされておいた方が安心かと思います。
可能な限り早い方がよろしいかと思われます。
間隔は仮の蓋の状態にもよります。
しっかりした蓋であれば1〜2カ月は大丈夫かもしれませんが、個人的には、できれば1か月以内くらいをメドにされた方がよろしいのではないかと思います。
>ポストを立てるまでの間注意することはありますか?
極力使わないようにされておいた方が安心かと思います。
相談者からの返信
相談者:
笑顔って大事さん
返信日時:2015-02-16 12:05:24
ポストまでは早く入れたほうがいいのですね。
根管治療後、ポストの処置までセットでしていただこうと思います。
引き続いて質問なのですが、歯チャンネルの歯科大辞典には
「抜髄をすると、表面的には歯が黒っぽく変色するなどの問題が出てきますが、本当の問題は数年経ってから根管内に細菌感染が起こり、感染根管となって根尖病変が出来てしまう可能性がかなり高い」
とあります。
この状態になると「抜髄の失敗→再根管治療」ということになるのでしょうか。
専門医ではこうなるのは10%程度かと思っていましたが、細菌を取りきることはできないので、抜髄をした根管すべてに根尖病変ができる可能性はあるということなのでしょうか。
根管治療後、ポストの処置までセットでしていただこうと思います。
引き続いて質問なのですが、歯チャンネルの歯科大辞典には
「抜髄をすると、表面的には歯が黒っぽく変色するなどの問題が出てきますが、本当の問題は数年経ってから根管内に細菌感染が起こり、感染根管となって根尖病変が出来てしまう可能性がかなり高い」
とあります。
この状態になると「抜髄の失敗→再根管治療」ということになるのでしょうか。
専門医ではこうなるのは10%程度かと思っていましたが、細菌を取りきることはできないので、抜髄をした根管すべてに根尖病変ができる可能性はあるということなのでしょうか。
回答3
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2015-02-16 12:38:48
>抜髄をした根管すべてに根尖病変ができる可能性はあるということなのでしょうか。
医療である以上、100%という事はありません。
解剖学的に(現在の技術では)人間に触る事後が出来ない根管がある以上、病変が出来る可能性はあります。
しかし、細菌と言うものは「絶対的な数」と「栄養の供給」が無ければ繁殖できません。
つまり、「細菌数をゼロに近づける努力」と「栄養供給路と繁殖の場を断つ」事で繁殖の機会を奪う(臨床的に症状が出ない)事は可能となります。
従って、考え方は二つだと思います。
一つは神経取りになるような虫歯を絶対に作らない事。
これは患者さんの自己責任以外にありません。
二つ目は可能な限り臨床的に症状が出ないように細菌のコントロールし、しっかりと治療を完了する事、です。
医療である以上、100%という事はありません。
解剖学的に(現在の技術では)人間に触る事後が出来ない根管がある以上、病変が出来る可能性はあります。
しかし、細菌と言うものは「絶対的な数」と「栄養の供給」が無ければ繁殖できません。
つまり、「細菌数をゼロに近づける努力」と「栄養供給路と繁殖の場を断つ」事で繁殖の機会を奪う(臨床的に症状が出ない)事は可能となります。
従って、考え方は二つだと思います。
一つは神経取りになるような虫歯を絶対に作らない事。
これは患者さんの自己責任以外にありません。
二つ目は可能な限り臨床的に症状が出ないように細菌のコントロールし、しっかりと治療を完了する事、です。
相談者からの返信
相談者:
笑顔って大事さん
返信日時:2015-02-16 13:48:15
お忙しい中、回答いただきありがとうございます。
「細菌数をゼロに近づける努力」と「栄養供給路と繁殖の場を断つ」事で繁殖の機会を奪う(臨床的に症状が出ない)
これが根管治療で大切なことなのですね。
今回初めて抜髄について調べて、破折や再感染の可能性を抱えて抜髄後は過ごさなければならないことがわかり、虫歯を作らないようにすることの大切さがみにしみました。
とくに、私の年齢ですとインレーで修復している部分があり削ったものはもうどうしようもなく2次カリエスの心配もあります。
虫歯を作らないように自己管理をしながら、先生や衛生士さんのお力を借りながら、歳を重ねても、自分の歯でおいしく食べていけるようにしたいと思っています。
それにしてもクラウンにする前に歯チャンネルで勉強してセカンドオピニオンも求めたら、医師にいわれるがまま被せなくて、その後悩まずにすんだのにと、自分の無知を恥じています(涙)
「細菌数をゼロに近づける努力」と「栄養供給路と繁殖の場を断つ」事で繁殖の機会を奪う(臨床的に症状が出ない)
これが根管治療で大切なことなのですね。
今回初めて抜髄について調べて、破折や再感染の可能性を抱えて抜髄後は過ごさなければならないことがわかり、虫歯を作らないようにすることの大切さがみにしみました。
とくに、私の年齢ですとインレーで修復している部分があり削ったものはもうどうしようもなく2次カリエスの心配もあります。
虫歯を作らないように自己管理をしながら、先生や衛生士さんのお力を借りながら、歳を重ねても、自分の歯でおいしく食べていけるようにしたいと思っています。
それにしてもクラウンにする前に歯チャンネルで勉強してセカンドオピニオンも求めたら、医師にいわれるがまま被せなくて、その後悩まずにすんだのにと、自分の無知を恥じています(涙)
タイトル | クラウンを被せた生活歯に違和感。大学病院の予約まで抜髄を待つか |
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質問者 | 笑顔って大事さん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 55歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
根管治療の治療法 クラウンを被せた後の痛み |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。