コアとメタルボンドの金属が異材質でも大丈夫ですか?

相談者: scatmanさん (27歳:男性)
投稿日時:2015-04-06 19:07:03
こんばんは。
お世話になります。

以前も根尖病巣についてご相談させていただき、その際は大変貴重なご意見有難うございました。


現在、左上二番の根管治療での根充を終え仮封状態です。
担当の先生と相談した結果、歯質がほぼ丸々残っているので、金属の芯だけ入れて終了にするか、クラウンをかぶせるかの二択になり、次回までに選んでほしいと言われました。

この際、どちらにせよ次回、金属の芯を入れますと言われました。
ほぼ決心がついていたので、次回でなくその場でメタルボンドをお願いしました。



そこで質問です。

@先生の言う「次回入れる芯」というのは、いわゆるコアの事でしょうか?


A上記の芯の金属とメタルボンドの金属が違う物という事はあるのでしょうか?

どちらにせよ次回に芯を入れると言っていたので、次回芯を入れた後にメタルボンドを選択した場合、金属の材質が芯とメタルボンドで違ってしまいますよね?
(見本のメタルボンドを見せて貰った際、裏は金合金でした)


Bもし異材質の金属でのコアとクラウンを装着した場合、ガルバニック電流等の問題は出ないのでしょうか?
(歯質がほぼ残っているので、土台というより芯棒としての意味合いが強いのかな?と勝手に予想しています。)


以上、3点につきまして、私はこう思う、多分こうなんじゃないか?
という程度でも構いませんので、ご意見いただけると大変有難く存じます。
どうぞ宜しくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2015-04-06 19:28:36
>多分こうなんじゃないか?

で、回答させていただきます。


>どちらにせよ次回、金属の芯を入れます
>@先生の言う「次回入れる芯」というのは、いわゆるコアの事でしょうか?

今回、型取りをしたとすれば鋳造のメタルコア
型取りをしていないとすれば既製金属ポスト+レジンコアとなりますね。



>A上記の芯の金属とメタルボンドの金属が違う物という事はあるのでしょうか?

コアとメタルボンドに求められる物性が違いますから金属の材質も当然違います。



>Bもし異材質の金属でのコアとクラウンを装着した場合、ガルバニック電流等の問題は出ないのでしょうか?

コアとメタルボンドの間には「セメント」が介在します。
「液体(唾液)」は介在しませんのでガルバニウム電流は発生しません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: scatmanさん
返信日時:2015-04-07 09:04:36
櫻井先生、お返事ありがとうございます。

>今回、型取りをしたとすれば鋳造のメタルコア

型取りをしたので鋳造のメタルコアになると思います。
ですが、歯冠が残っているので土台というより芯棒という意味合いが強いと考えていいのでしょうか?

コアのくさび効果による歯根の破折が心配です。
担当の先生は

「歯を一回り小さく削ってかぶせる」

とおっしゃっていたので、クラウンを支えるのは恐らく自分の歯質になると思うのですが、その場合、コアが直接クラウンを支える場合より破折のリスクは小さくなると思っていいのでしょうか?



>コアとメタルボンドに求められる物性が違いますから金属の材質も当然、違います。
>「液体(唾液)」は介在しませんのでガルバニウム電流は発生しません。

そうだったんですね!ありがとうございます。
心配事がひとつ減りました!

もし問題があるようなら、申し訳ないのを承知でコアを作りなおしていただこうとすら考えていましたが、このまま進めていただく事にします!



ここからは完全に蛇足なのですが、根管治療を行いフィステルが消失してから(根尖病巣による痛みや違和感は治療前から全くありませんでしたが)長年悩まされていた酷い肩こりが何故かピタッと治ってしまいました。

偶然ではありませんよね?
歯茎の膿のせいで肩がこる、なんて事があるんでしょうか?
不思議です…。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2015-04-07 09:32:38
ご相談ありがとうございます。


>偶然ではありませんよね?
歯茎の膿のせいで肩がこる、なんて事があるんでしょうか?不思議です…。


歯と身体と切り離せませんから関連はあり得ます。

たとえば根尖病巣による目の充血や脾臓の腫れなどは100年前くらいにすでに医学的に証明されているほどです。

歯の健康は大事にしましょう。
歯の予防は身体の予防にもつながり一石二鳥の価値があります。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: scatmanさん
返信日時:2015-04-07 10:47:39
さがら先生、お返事ありがとうございます。

>たとえば根尖病巣による目の充血や脾臓の腫れなどは100年前くらいにすでに医学的に証明されているほどです。

そんなに昔からそういった証明がなされているんですね。
とすると、やはり歯のせいだったと考えるのが妥当な気がしますね。

根尖病巣そのものは痛みも違和感もなかった為10年以上放置しており、肩こり(と、それに伴う頭痛や目の疲れ)も同じくらいの期間ずっと悩まされていましたが、まさか歯の治療で治ってしまうとは…。
かなり嬉しい副産物で、誰かに話さずにはいられませんでした。



引き続き、歯冠が残っており、コアは入れるが自らの歯質クラウンを支える場合と歯質が残っておらず、コアのみでクラウンを支える場合についての歯根破折のリスクの違いについても私はこう思う程度の曖昧な感じで構いませんのでご意見いただければ幸いです。

宜しくお願い致します。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2015-04-08 10:14:01
>コアのくさび効果による歯根の破折が心配です。

確かにメタルコアフェルールが確保されていないような場合には外力により歯根破折が生じる事はありますが


クラウンを支えるのは恐らく自分の歯質になると思うのですが、

と言う事であれば、あまり考えなくても大丈夫だと思います。

特に前歯の場合、臼歯と違い、外力は歯根方向に垂直にかかる事は少なく、主に斜めからかかりますので「クサビ効果」は無視できるレベルがと考えて差し支えないでしょう。


>もし問題があるようなら、申し訳ないのを承知でコアを作りなおしていただこうとすら考えていましたが、このまま進めていただく事にします!

個人的には、いずれにしてもメタルコアは「百害あって一利無し」と考えているので、ここ10年くらいメタルコアによる支台築造は行っておりません(すべてレジンコア単体、もしくはファイバーポスト付きレジンコアです)。

実際に拝見していないので何とも言えませんが、それだけ天然歯質が残っているのであれば、レジンコアによる築造、もしくは、唇側のエナメル質が多く残っているような場合にはクラウンにせず、レジン充填だけで済まないのかを担当の先生とディスカッションされてみてはいかがでしょうか?

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: scatmanさん
返信日時:2015-04-08 13:46:57
櫻井先生、度々のご回答ほんとうにありがとうございます。
とても心の支えになる上、自分の知らない選択肢も広がりありがたいです。


>「クサビ効果」は無視できるレベルがと考えて差し支えないでしょう。

それを聞いて安心しました。



>担当の先生とディスカッションされてみてはいかがでしょうか?

担当の先生からは、コアのみでクラウン無しの選択肢も提示されたのですが、やはり何かの拍子に破折してしまうのが怖いのと、歯茎の下がりでブラックトライアングルがある事、歯の変色もある事からクラウンを選択しました。

コアについては、「金属の支柱を入れます」としか言われなかった為、恐らくレジンコアファイバーコアは扱っていないのだと思います。
(信用できる先生で、選択肢やメリット・デメリットはきちんと提示してくださっているので・・・)


確かに私もこちらのサイトを拝見し、メタルコアはあまり良くないというのも十分承知しているのですが、メタル以外のコアを扱っている歯科に転院するメリットよりも、今担当してくださってる先生以上に信頼のおける先生に出会えるかどうかという不安のほうが大きいため、やはりこのまま進めていただこうと思います。

諸先生方には何度も相談に乗っていただき、大変助かりました。
本当にありがとうございます!



タイトル コアとメタルボンドの金属が異材質でも大丈夫ですか?
質問者 scatmanさん
地域 非公開
年齢 27歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ メタルコア(金属の土台)
メタルボンド
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

歯磨きをしても虫歯になる原因 デンタルフロスは効果無し? 歯ブラシとデンタルフロスどっちが先? 歯科衛生士が就職前に絶対に知っておきたい