[写真あり] 歯茎のある部分までレジン充填するのは一般的ですか?

相談者: レトロさん (36歳:男性)
投稿日時:2015-04-18 16:02:10
こんにちは。

レンジ充填の手法として、添付のような図で示した詰め方が一般的な方法であるのかどうか教えてください。

以前、自費治療ダイレクトボンディングという方法で、前歯の隙間を治しました。

前からの見た目は、色合わせも問題なく、一見、前歯に沿って綺麗に詰めているように見えるのですが、裏側からみると前歯上の歯茎の上までレンジ充填(約1-2mmの三角形)をされています。

また、裏側の歯茎にレンジ充填されている箇所だけ、なぜか青みかかった色になっています。


お聞きしたいのは、以下の2点です。

@歯茎のあるとこまで、レンジ充填するのは一般的な方法でしょうか。

Aレンジの色が青くなっている原因は何でしょうか。(詰めた当初から青みかかっていました。)

なお、レンジの種類は、ハイブリッドセラミックグラディア)です。

ダイレクトボンディングの症例写真は、表側の写真しかネットで検索できないので、通常裏側をどのように詰めていらっしゃるのか教えてください。

よろしくお願い致します。

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回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2015-04-19 09:52:46
ご相談ありがとうございます。

>@歯茎のあるとこまで、レンジ充填するのは一般的な方法でしょうか。


そのような前歯の隙間を塞ぐことが目的であれば、一般的です。
どの程度までかは個人差があります。

外側から見て自然で段差が無いようにでき、しかも裏からも同じであれば理想的です。

それは見た目の問題だけでは無く、段差が無いように近づければそれだけバイ菌が溜まりにくくなります。
そうすればむし歯歯周病の予防にもなるからで、塞いだ時だけでは無く長期的にもきれいでいられるからです。

できれば予防医療も受けた方が良いと思います。
初めの隙間がある時は自然にバイ菌が洗い流されて予防が簡単でしたが、ふさがった後はとても難しくなるからです。


>Aレンジの色が青くなっている原因は何でしょうか。(詰めた当初から青みかかっていました。)


いくつか考えられますが、ご担当の先生に見て頂くしか結論は出ません。
治療後もよく相談しましょう。

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回答 回答2
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2015-04-19 16:20:29
ダイレクトボンディングで隙間を埋めて歯茎に乗せる治療で、最も問題になるのは歯茎の炎症の可否でしょう。

歯茎に炎症がないのであれば成功だと考えてよいと思います。

当医院にも時々ダイレクトボンドで審美治療を受けた患者さんが来られますが、歯茎に炎症が来てしまって歯周外科を勧められたというような方もおられます。

グラディアでもなんでも同じですが、どうしても樹脂に対して炎症性の反応を起こす方はおられるようです。
日本では前歯のダイレクトボンドに完璧な防湿を行うということを省くケースが多く、術式の問題があるのかもしれません。


レトロさんの場合は問題なく経過しておられるのですから成功していると思います。

裏側に関しては見えないのですから、色味をあまり気にされないで詰められたのかあもしれませんね。

きちんと段差なく詰まっていれば問題ありませんから、誰も気にしない裏側の色に関して神経質になられる必要はないように感じます。

もしも気になられるのでしたら、いくらでも詰め直しが可能な材料ですから詰め直してもらわれたらいかがでしょう?

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2015-04-20 09:38:25
一般的かどうか?という問いに対しての答えは正直分からないのですが、理想的ではないと思いますよ。

見た目を優先した結果、歯周ポケットに蓋をしてしまっているのですが、これは適合の悪いクラウンが入っているのとまったく同じことで、歯肉炎症を引き起こしますし、歯石の形成も促します。
要は歯肉の衛生上問題がある、という理由です。

ただダイレクトボンディングの手技としてはかなり楽になりますし、衛生面でも細かい違いで、主訴(審美改善)とは異なる話でしょうから、同じ様にされる先生の方がもしかしたら多いのかも知れませんね。



理想だけで説明をするなら、レジンでの立ち上がり部分は出来るだけ移行的に滑らかな角度で薄くスタートして、その後急に正中に向かって曲げていき、前歯同士の接触部分を形成するのが良いです。("S字"の形状です)

前歯同士(レジン同士)の接触部分が骨から5mmぐらいの距離に作られ、滑らかなレジン形状が作られていれば、「クリーピング」と言って、数週間ぐらいで隙間が歯肉で健康的に埋まる現象が起きてくるはずなのですが、手技的にはあまり簡単ではありません。

現実的には、少々形状が理想的でないとしても、歯間ブラシフロスで丁寧に清掃していれば問題が出てくることも少ないと思いますし、歯肉が腫れてから形態修正をする等検討してもいいと思います。

矯正治療ではなくレジンで審美回復したのですからどちらにも利点欠点がありますので、それぐらいは目をつむって頂いた方がいいのかも知れません。



裏側の青みが見えるのはたぶん、透過性の強い、透明に近い色のレジンを裏側に使用しているからだと思いますが、もしそうだとしたらこれはよくされる方法ですし、問題はないと思いますよ。
目的としては表側の色に影響を出さず、綺麗に仕上げるためです。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: レトロさん
返信日時:2015-04-20 23:49:58
さがら先生

ご回答ありがとうございました。
お礼が遅くなり申し訳ありません。

裏側の歯茎を埋めることも術式としてはあるのですね。
ダイレクトボンディング症例の裏側写真がないため、素人としては、先生が形態修正をし忘れたのかと思いました。

ありがとうございました。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: レトロさん
返信日時:2015-04-21 00:37:42
ふなちゃん先生

ご連絡ありがとうございます。

実は、術後、数ヶ月は問題なく経過していたのですが、歯茎炎症、出血を繰り返すようになりました。

おそらく、先生のおっしゃる樹脂に対して炎症性を示しているのだと思います。

異変に気づき、詰めてもらった医院に、何度も受診したのですが、消毒だけの処置で全くよくなりませんでした。

また、原因解明のために、レントゲンなどの詳細な検査をお願いしたのですが、不要との判断で実施してもらえませんでした。

現在は、他院で治療中で、症状も少し落ち着き、幸い歯槽骨には異常のない状態です。

詰めな直しも検討しているのですが、少なからず健康な歯が削れてしまうのが辛く、悩んでいるところです。

残念ながら病院選びを間違ってしまったのかもしれません。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: レトロさん
返信日時:2015-04-21 01:44:19
渡辺先生

論理的なコメントありがとうございます。

すべての歯科医が先生のようにEBMに基づく説明をしていただけると、患者も安心して治療を受けることができると思います。

日本には、沢山の歯科医院があるのに、なかなか論理的にご説明いただける先生にお会いできないのが、今の悩みです。

そういった意味では、この歯チャンネルでは、多くの先生方から、色々な側面からの意見を聞けるので勉強になります。

他院での診断の結果では、残念ながら骨から5mmをかなり超えてレンジが詰めてあり、オーバーカントゥアのようですので、少しずつ形態修正をお願いしているところです。

また、現在、お世話になっている歯科衛生士さんもスケーリングの際に、レンジが邪魔して清掃がしにくいとおっしゃいます。

渡辺先生のおっしゃる通り、当初、審美面では満足していたので、私も細かいことは気にしないのようにしていましが、清掃面に問題が起こってしまったようです。

また、因果関係は分かりませんが、不定愁訴として、噛み合わせの違和感や頭痛に悩まされたりもしました。

高い勉強代になってしまいましたが(健康面では取り返しがつかなく後悔してますが)、今はしっかりブラッシング指導や歯のメンテナンスをしていただける歯科医院に出会えたので、前向きに歯の健康を考えて行きたいと思います。

今なら先生方が良くおっしゃる自分の歯が一番でプライスレスという言葉が良く理解できます。

本当にありがとうございました。



タイトル [写真あり] 歯茎のある部分までレジン充填するのは一般的ですか?
質問者 レトロさん
地域 非公開
年齢 36歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ レジン(白いプラスチック)
詰め物、インレーのトラブル
その他(写真あり)
回答者




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