[写真あり] 根管治療予定の歯に電気歯髄診断で生存反応
相談者:
hagaさん (24歳:男性)
投稿日時:2015-05-30 13:32:29
10年ほど前に左上1番の虫歯の治療をしました。
その時は虫歯だけを削り被せ物をして頂きました。
その際に、担当して下さった先生に
《深い虫歯なので今後神経の方に影響が出る可能性もある》
と言われました。
年月は経ち、一ヶ月ほど前に、その左上1番が噛み合わせたときに浮いてる感じがあり、歯茎の根元を指で押すとほんの少し腫れものを押してる感覚がありました。
その感覚が日に日に少し強くなってきました。
その為、近くにある根幹治療も専門に行ってられる自由診療のみの歯科医院に見て頂き一通りカウンセリングをしました。
その際、
・症状が、歯根嚢胞がある場合と一致している。
・レントゲン写真で歯根に黒い陰が見られる。
・現状、前に治療し詰め物をした場所の一部に虫歯が確認できる。
・電気歯髄診断機の反応はとても弱い、MAXでやっと反応あり
(ほかの歯の反応に比べると著しく乏しい)
という点から根幹治療の必要ありとのことでした。
そして二週間後治療の為に伺ったところ症状の経過を聞かれたので
「腫れ、違和感、共に落ち着きました」
(それから一週間後の現在、少し違和感程度)
と伝えたところ、もう一度電気歯髄診断機を行う事になりました。
結果は「前回の検査よりも歯髄の生存反応が確実に強い」という事になり、現段階で歯髄の反応がある歯に対しての根幹治療は歯の寿命を縮める事になる為オススメできない。
根幹治療をするとしたらまた症状が出始めたときの方が良いという事で、その日は治療せずに診察を終えました。
(再度虫歯になってる部分は後日治療予定)
そこで相談です。
現時点でレントゲンに写った陰が空洞などではなく歯根嚢胞だったとしたら、次にまた症状が出るまでの間に嚢胞内や歯髄にいる細菌が象牙質や歯槽骨を溶かして、いずれ根幹治療をする際に歯根破折する可能性を生み出すことになりませんか?
またいつ症状がでるかわからない事と病原が体の中にあるという事が不安です。
正直今治療するのも症状が出てから治療するのも差がないのでは?
むしろ今落ち着いてる状態で治療した方が弊害が出ずらいのでは?
と思ってしまいます。
大切な前歯なのでしっかり確実に治療を終えたいです。
先日歯科医院で頂いたレントゲンと口腔内の写真も添付しておきました。
ご相談にのって頂けるとありがたいです。
よろしくお願い致します。
画像1 画像2
その時は虫歯だけを削り被せ物をして頂きました。
その際に、担当して下さった先生に
《深い虫歯なので今後神経の方に影響が出る可能性もある》
と言われました。
年月は経ち、一ヶ月ほど前に、その左上1番が噛み合わせたときに浮いてる感じがあり、歯茎の根元を指で押すとほんの少し腫れものを押してる感覚がありました。
その感覚が日に日に少し強くなってきました。
その為、近くにある根幹治療も専門に行ってられる自由診療のみの歯科医院に見て頂き一通りカウンセリングをしました。
その際、
・症状が、歯根嚢胞がある場合と一致している。
・レントゲン写真で歯根に黒い陰が見られる。
・現状、前に治療し詰め物をした場所の一部に虫歯が確認できる。
・電気歯髄診断機の反応はとても弱い、MAXでやっと反応あり
(ほかの歯の反応に比べると著しく乏しい)
という点から根幹治療の必要ありとのことでした。
そして二週間後治療の為に伺ったところ症状の経過を聞かれたので
「腫れ、違和感、共に落ち着きました」
(それから一週間後の現在、少し違和感程度)
と伝えたところ、もう一度電気歯髄診断機を行う事になりました。
結果は「前回の検査よりも歯髄の生存反応が確実に強い」という事になり、現段階で歯髄の反応がある歯に対しての根幹治療は歯の寿命を縮める事になる為オススメできない。
根幹治療をするとしたらまた症状が出始めたときの方が良いという事で、その日は治療せずに診察を終えました。
(再度虫歯になってる部分は後日治療予定)
そこで相談です。
現時点でレントゲンに写った陰が空洞などではなく歯根嚢胞だったとしたら、次にまた症状が出るまでの間に嚢胞内や歯髄にいる細菌が象牙質や歯槽骨を溶かして、いずれ根幹治療をする際に歯根破折する可能性を生み出すことになりませんか?
またいつ症状がでるかわからない事と病原が体の中にあるという事が不安です。
正直今治療するのも症状が出てから治療するのも差がないのでは?
むしろ今落ち着いてる状態で治療した方が弊害が出ずらいのでは?
と思ってしまいます。
大切な前歯なのでしっかり確実に治療を終えたいです。
先日歯科医院で頂いたレントゲンと口腔内の写真も添付しておきました。
ご相談にのって頂けるとありがたいです。
よろしくお願い致します。
画像1 画像2
回答1
顕微鏡歯科シバタ(名古屋市守山区大森)の柴田です。
回答日時:2015-05-30 13:55:57
確認する方法としては角度を変えてもう1枚撮影する、CTをとるなどが考えられます。
歯髄に起因する根尖部の透過像(黒い影)の多くは根尖孔を中心としておきることが多いと思います。
つまり根の先のとがった部分です。歯髄がない場合などで側方にできることがあり、それは側枝と呼ばれる枝分かれした部分が原因だと思います。
今回は個人的な意見ですが根尖孔を含まないような黒い影ではないかと思います。
レントゲンで歯根のう胞の診断はできません。
これは歯根嚢胞は病理検査をして初めてつけられる診断名だからです。
>再度虫歯になってる部分は後日治療予定)
そのさいに麻酔なしで削ってみると生活反応がある歯髄かどうかわかると思います。
本来はレントゲンへの回答は禁止なんですがとても気になる点が1点あります。
それは右上2番です。
正直こちらのほうが上に書いた根尖部を含む黒い影があるように個人的には思います。
歯髄に起因する根尖部の透過像(黒い影)の多くは根尖孔を中心としておきることが多いと思います。
つまり根の先のとがった部分です。歯髄がない場合などで側方にできることがあり、それは側枝と呼ばれる枝分かれした部分が原因だと思います。
今回は個人的な意見ですが根尖孔を含まないような黒い影ではないかと思います。
レントゲンで歯根のう胞の診断はできません。
これは歯根嚢胞は病理検査をして初めてつけられる診断名だからです。
>再度虫歯になってる部分は後日治療予定)
そのさいに麻酔なしで削ってみると生活反応がある歯髄かどうかわかると思います。
本来はレントゲンへの回答は禁止なんですがとても気になる点が1点あります。
それは右上2番です。
正直こちらのほうが上に書いた根尖部を含む黒い影があるように個人的には思います。
相談者からの返信
相談者:
hagaさん
返信日時:2015-05-31 08:13:48
柴田先生ご返答どうもありがとうございます。
側枝という言葉初めて知りました。
側枝からの歯根嚢胞の可能性もCTをとる事によってジャッジできるようになるのでしょうか?
もし仮に今回の黒い陰が側枝からのものだとしたら、通常の根幹治療とは異なる治療法になるのでしょうか?
また、今回の根の治療の事で伺った歯科医院では側枝からくるもの、という予想などの話はありませんでした。
今後虫歯を削った上で根幹治療をする事になったとしたら歯がしっかりと残っていれば、歯は残して詰め物のみで治療は終わり、その場合最短で一回で終わるとの事でした。
側枝からの歯根嚢胞に対しての治療法について個人的に調べたところどの治療法も、とても一回で終わるような内容ではなさそうです。
果たしてその歯科医院では、側枝からの歯根嚢胞の可能性に気付いているのでしょうか?
正直、側枝が関係しているかもしれない、という予想がない歯科医師に今回の前歯を治療されるのはとてもリスクがあると思います。
神経質な質問申し訳ありません。
今回の歯の違和感の理由が知れば知る程、気が気じゃなくなってしまいます。
ご返答どうかよろしくお願い致します。
側枝という言葉初めて知りました。
側枝からの歯根嚢胞の可能性もCTをとる事によってジャッジできるようになるのでしょうか?
もし仮に今回の黒い陰が側枝からのものだとしたら、通常の根幹治療とは異なる治療法になるのでしょうか?
また、今回の根の治療の事で伺った歯科医院では側枝からくるもの、という予想などの話はありませんでした。
今後虫歯を削った上で根幹治療をする事になったとしたら歯がしっかりと残っていれば、歯は残して詰め物のみで治療は終わり、その場合最短で一回で終わるとの事でした。
側枝からの歯根嚢胞に対しての治療法について個人的に調べたところどの治療法も、とても一回で終わるような内容ではなさそうです。
果たしてその歯科医院では、側枝からの歯根嚢胞の可能性に気付いているのでしょうか?
正直、側枝が関係しているかもしれない、という予想がない歯科医師に今回の前歯を治療されるのはとてもリスクがあると思います。
神経質な質問申し訳ありません。
今回の歯の違和感の理由が知れば知る程、気が気じゃなくなってしまいます。
ご返答どうかよろしくお願い致します。
回答2
顕微鏡歯科シバタ(名古屋市守山区大森)の柴田です。
回答日時:2015-06-01 03:13:22
まずは角度を変えてもう一枚普通の小さいレントゲンを撮影する事がいいのではと思います。
その上でCTを撮影するかどうかを判断する方がいいと思います。
側枝の中の治療は不可能に近い場合もあると思います。
ですから通常の治療で治らない場合は歯根端切除術が適応される事があると思います。
根尖部の影が側枝からであろうとなかろうと根管治療の手順にそんなに大きく差は出てこないと思います。
神経が生きていれば一回で終わるプラスチック充填を選択し死んでいれば複数回かかる根管治療を選択する事になると思います。
個人的な意見ですがまずは右上2番の神経の生死の判断をすると思います。
その上でCTを撮影するかどうかを判断する方がいいと思います。
側枝の中の治療は不可能に近い場合もあると思います。
ですから通常の治療で治らない場合は歯根端切除術が適応される事があると思います。
根尖部の影が側枝からであろうとなかろうと根管治療の手順にそんなに大きく差は出てこないと思います。
神経が生きていれば一回で終わるプラスチック充填を選択し死んでいれば複数回かかる根管治療を選択する事になると思います。
個人的な意見ですがまずは右上2番の神経の生死の判断をすると思います。
回答3
回答4
高田歯科 (神戸 三ノ宮・須磨)のタカタです。
回答日時:2015-06-01 10:29:32
>・電気歯髄診断機の反応はとても弱い、MAXでやっと反応あり(ほかの歯の反応に比べると著しく乏しい)
これが怪しいです。
もしかすると、電気歯髄診断を行う際に、隣の歯に電気が流れてそちらの歯が感じているのかもしれません。
対策としては、隣の歯との間を絶縁して、その状態で電気を流します。
それで 反応が乏しければ根管治療に踏み切ることが多いです。
また、私の場合ですが、MAXにしてようやく反応が少しある程度でしたら、根管治療に踏み切ることが殆どです。
これが怪しいです。
もしかすると、電気歯髄診断を行う際に、隣の歯に電気が流れてそちらの歯が感じているのかもしれません。
対策としては、隣の歯との間を絶縁して、その状態で電気を流します。
それで 反応が乏しければ根管治療に踏み切ることが多いです。
また、私の場合ですが、MAXにしてようやく反応が少しある程度でしたら、根管治療に踏み切ることが殆どです。
回答5
歯科医師の松山です。
回答日時:2015-06-01 13:38:54
経過から見て、歯髄変性→そのために症状が弱い歯髄炎→根尖性歯周囲炎の状況でしょう。
電気歯髄反応で一時的に反応が出たのは歯髄炎のためです(前回の検査よりも歯髄の生存反応が確実に強い)。
10年前のあなたの歯髄は、しっかりした大きなものでしたので大きな虫歯ですと、歯髄に接近していたり、露髄に気が付かない髄角への到達が、多いものです。
そのために歯髄保護の裏装剤を貼付しますが、上記の経過をたどるものは多いです。
歯根嚢胞は、経過が長引いてから生じることがあるものです。
電気歯髄反応で一時的に反応が出たのは歯髄炎のためです(前回の検査よりも歯髄の生存反応が確実に強い)。
10年前のあなたの歯髄は、しっかりした大きなものでしたので大きな虫歯ですと、歯髄に接近していたり、露髄に気が付かない髄角への到達が、多いものです。
そのために歯髄保護の裏装剤を貼付しますが、上記の経過をたどるものは多いです。
歯根嚢胞は、経過が長引いてから生じることがあるものです。
回答6
E Eデンタル(愛知県豊橋市)の井野です。
回答日時:2015-06-01 16:05:07
私も電気歯髄唇で神経の反応がかなり弱ければ、抜髄をしますね。
この辺りは先生の経験則による部分が大きいでしょう。
トランシェット アピカルブレークダウンで根尖が開き歯髄が回復する可能性もあるとは言われていますが、うまく行く確率は半分。
逆に半分のケースは細菌感染を起こしたネクローシスパルプで抜髄に比べると成功率が5〜10%下がった状態になり歯の保存という面では不利になることもあります。
また変に生きた部分の歯髄が石灰化を起こすと根管治療の難易度がグぐッと上がることもあります。
歯髄の取り扱いは色々な考え方ある以上、信頼できる担当の先生の指示に従うほかないと思いますよ。
おだいじに
この辺りは先生の経験則による部分が大きいでしょう。
トランシェット アピカルブレークダウンで根尖が開き歯髄が回復する可能性もあるとは言われていますが、うまく行く確率は半分。
逆に半分のケースは細菌感染を起こしたネクローシスパルプで抜髄に比べると成功率が5〜10%下がった状態になり歯の保存という面では不利になることもあります。
また変に生きた部分の歯髄が石灰化を起こすと根管治療の難易度がグぐッと上がることもあります。
歯髄の取り扱いは色々な考え方ある以上、信頼できる担当の先生の指示に従うほかないと思いますよ。
おだいじに
タイトル | [写真あり] 根管治療予定の歯に電気歯髄診断で生存反応 |
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質問者 | hagaさん |
地域 | 群馬 |
年齢 | 24歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 会社役員 |
カテゴリ |
根管治療の治療法 その他(写真あり) 根の病気(根尖病変・根尖病巣) |
回答者 |
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- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。