健康な歯のエナメル質を削ってもよい時とは?(第三者より)

相談者: ohara123さん (42歳:男性)
投稿日時:2015-07-23 12:51:48
大原と申します。
よろしくお願いします。

●健康なエナメル質であるにも関わらず、削ったほうがいい時(メリットが得られる)とはどういう時があるのか教えてください。

歯列矯正で、抜歯するほどでもないけど、どうしてもスペースが足りない場合、重なってる隣接部分のエナメル質を削ってスペースを作り出すことは上記に含まれますか?

歯チャンネルでは、噛み合わせの調整で上下で当たる歯の部分を削る行為は否定的なようですが、何故よくないと思われるか教えてください。
その場合、その回避策としてどんな方法をとるのでしょうか?


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2015-07-23 13:12:48
>隣接部分のエナメル質を削ってスペースを作り出すことは上記に含まれますか?

ストリッピング」と言って必要な作業だと思います。


噛み合わせの調整で上下で当たる歯の部分を削る行為は否定的なようですが、何故よくないと思われるか教えてください。

早期接触などで十分な診査をした後に「エナメル質を削る必要がある」と診断された場合には必要に応じて最小限の切削を行う事は治療として仕方のない事だと思います。

しかし、やみくもに「咬み合わせの調整」としてエナメル質を削る事は良いとは思いません。

インレークラウンなどの人工物の範囲であれば必要に応じて行う事はよろしいかと思いますが、エナメル質は一度削ったら元には戻りませんから慎重な判断が必要です。



>その回避策としてどんな方法をとるのでしょうか?

「咬んだ時に痛む」「凍みる」と言う主訴であればTCH是正指導などで非可逆的な処置を回避できる事が多いように思います。

3人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ohara123さん
返信日時:2015-07-23 18:42:48
櫻井先生、ご回答まことにありがとうございます。

>早期接触などで十分な診査をした後に「エナメル質を削る必要がある」と診断された場合には必要に応じて最小限の切削を行う事は治療として仕方のない事だと思います。
>しかし、やみくもに「咬み合わせの調整」としてエナメル質を削る事は良いとは思いません。

私が変なふうに誤解していたようです。

治療上、どうしても必要な場合に切削するのは構わないが、その場合でも、不可逆的行為である以上、慎重を重ねて必要最小限の部分を削ることは一般的な治療行為。
しかし、「噛み合わせの調整」と称して、治療上必要もないのに無定見にあちこちチョロチョロ削るような行為が駄目なんですね。



すみません。
また一つ、質問させてください。

仮に14と15を抜歯した後、16がぐらぐらし始めたとします。

歯医者さん

「14と15を抜歯してあるため残りの歯に負担がかかっている。
さらに16が下の歯並びと都合悪く当たっていて、様々な方向に揺れ動かされているためにぐらぐらするようになった」

と言って、16と下の歯が正常に噛みあうよう、それぞれを切削して調整するというやり方は一般的な治療行為=削ったほうがいい(メリットが得られる)時なのでしょうか?

よろしくお願いします。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2015-07-24 11:02:32
>それぞれを切削して調整するというやり方は一般的な治療行為=削ったほうがいい(メリットが得られる)時なのでしょうか?

欠損部をインプラント部分入れ歯補綴する治療計画をしっかり立て、咬合診断したうえで削る分にはよろしいのではないでしょうか。

回答 回答3
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2015-07-24 13:16:23
因みに、

>早期接触

いつ出現したのかは重要な情報に思えます。

もし、成長発育期からず〜と存在していたとしたら、その状態下で、骨や関節が形成されてきた可能性もありますから、削って除去することの是非を考える必要はありますね。

もし、○年前とかでしたら、なぜ出現したのかの判断は必要だと思います。


返信1の質問は、16が手前に向かって倒れてきた場合でしょうか?

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ohara123さん
返信日時:2015-07-24 15:14:47
櫻井先生、こんにちは。

そうですか。

他の条件もきちんと考慮しない限り、一概に適切な治療行為の範疇とは言い切れないんですね。

ご回答まことにありがとうございました。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ohara123さん
返信日時:2015-07-24 15:40:03
藤森先生、こんにちは。
ご回答ありがとうございます。

16動揺の話は、実は私ではなく、家族に関するものです。
私が相談を受けたのは去年の11月です。

家族の話によると、2013年に15がぐらぐらしてきたので前医の歯医者さん抜歯されました。
すると、今度は16と17がぐらぐらし始めたそうです。
その歯医者さんは16も抜歯してインプラントにしなければならないと言ってきたそうです。

私も家族に付き添った際に、動揺の程度を見せてもらいました。
動揺は17よりも16の方がひどいものでした。
どちらかに傾いているという感じではなく、ピンセットのようなもので触るとあらゆる方向へ動くような状態でした。

本人の話では、15を抜歯すると16・17の動揺だけでなく、下の歯並びもおかしくなり始めたそうです(実際は以前からの問題のようですが、さらにひどくなったという意味のようです)。

前医の歯医者さんは対症療法しか行わず、将来起こりうる問題を予防するという観点がないようなので、私が付き添って他の信頼できる歯医者さんを探すことになりました。

何人かの歯医者さんの診断を伺いましたが、16が飛び出ている?ために下の歯並びと当たってしまい、あらゆる方向へ動かされていることで動揺が始まっているという点はほぼ共通した見解だったと思います。

現在かかっている歯医者さん(保存の専門医)は、16の飛び出ている部分?を削った上で17とワイヤーで連結しました(ブラケットは歯の金属部分を掘った穴の中に設置)。

すると動揺がおさまり、しっかりと歯槽骨に固定されたので16と17は抜歯せずに済みました。

今は反対側のブリッジの交換や他の欠損部の補完など、改善の程度に沿って微調整しながら全体を見通した治療を受けています。


返信1は、こういった場合のエナメル質の切削は、やはり削ったほうがいい(メリットが得られる)時だったのかなと思い、確認のため質問させてもらったものです。
回答 回答4
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2015-07-24 16:04:08
まず、ここへのご相談はご本人に限らせていただいています。
PCを使われていなかったり、まだ年齢が幼い場合は除きます。

ご本人様からの投稿が困難であったとして、簡潔に回答させていただきます。


まず、ご家族様の、ご容態に何か特記すべき事はなかったでしょうか?

15がぐらぐらした段階で、可能な限り、その理由を考えて対応出来れば良かったのですが、それが困難なケースだったものと思われます。
その理由が身体全体に由来するものか、歯の噛み合わせの問題だったのかは、この場では判りません。


16を保存するための手段として、飛び出している部分を削って17と連結して、3〜4週間ほどしてから連結を外す等の処置は通常に行われているものと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ohara123さん
返信日時:2015-07-24 16:22:33
藤森先生、ご回答ありがとうございます。

すみません、こちらの掲示板が本人以外の書き込みは基本的に禁止だとは把握してませんでした。
本人は高齢なのでパソコン等のデジタル機器はまったく扱えません。

私としては相談のつもりではなく、一般論として類似の方法はよく行われているものなのか知りたかったので、仮にという風に書かせてもらいました。

以後、相談の際は注意いたします。

ご回答、大変裨益しました。
重ね重ねありがとうございます。
回答 回答5
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2015-07-24 16:27:01
たとえば、運動器官や運動神経に変調を起こした場合などにも、特定の歯の動揺は起こりそうですね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ohara123さん
返信日時:2015-07-24 21:41:55
こんばんは。

歯の動揺に運動器官も関係するとは思いませんでした。
本人に話を聞いてみます。

櫻井先生、藤森先生、このたびはご回答どうもありがとうございました。

おかげで今回の疑問が解決でき、大変助かりました。
改めて両名の先生方へ厚くお礼申し上げます。
ありがとうございました。



タイトル 健康な歯のエナメル質を削ってもよい時とは?(第三者より)
質問者 ohara123さん
地域 非公開
年齢 42歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 噛み合わせ(咬合)治療
その他(歯科治療関連)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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