自由診療と保険診療の違いってなんですか?
相談者:
ひろみさん (26歳:女性)
投稿日時:2015-09-01 20:33:14
直接、歯が悪くての相談じゃ無くすみません。
気になったので教えて頂きたいのですが、自由診療と保険診療の違いってどんなところなんですか?
イメージでは、被せるものが目立たない物は、自由診療になるって思っていたのですが、それだけでは無さそうですね。
手間のかかる治療をするには、時間がかかるのに保険の診療点数では、ペイ出来ないから自由診療でやりますみたいな感じなんですか?
一つの歯医者さんで、同じ症状の患者さんを診療するのに自由診療の患者さんと保険診療の患者さんの場合ってあるんですか?
その場合、内容って大幅に変わるんですか?
普通のお医者さんで自由診療ってあまりないですよね。
歯医者さんに多いのが謎です。
後、歯科に治療費の出る生命保険ってあるんですか?
今は、先進医療とかも生命保険で出ますよね!
歯の先進医療が受けられる保険があるなら入っておきたいなと思いました。
読み返したら、支離滅裂でごめんなさい(´-﹏-`;)
内容汲み取って頂けますか?
よろしくお願いいたします。
気になったので教えて頂きたいのですが、自由診療と保険診療の違いってどんなところなんですか?
イメージでは、被せるものが目立たない物は、自由診療になるって思っていたのですが、それだけでは無さそうですね。
手間のかかる治療をするには、時間がかかるのに保険の診療点数では、ペイ出来ないから自由診療でやりますみたいな感じなんですか?
一つの歯医者さんで、同じ症状の患者さんを診療するのに自由診療の患者さんと保険診療の患者さんの場合ってあるんですか?
その場合、内容って大幅に変わるんですか?
普通のお医者さんで自由診療ってあまりないですよね。
歯医者さんに多いのが謎です。
後、歯科に治療費の出る生命保険ってあるんですか?
今は、先進医療とかも生命保険で出ますよね!
歯の先進医療が受けられる保険があるなら入っておきたいなと思いました。
読み返したら、支離滅裂でごめんなさい(´-﹏-`;)
内容汲み取って頂けますか?
よろしくお願いいたします。
回答1
歯医者/歯科情報の歯チャンネル運営者の田尾です。
回答日時:2015-09-02 07:59:43
保険と自費(自由診療)の違いについては、こちらの記事を参考にされてみてください。
→参考:歯科の保険治療と保険外治療(自費)の違いって?
>後、歯科に治療費の出る生命保険ってあるんですか?
最近増えてきています。
「歯科 保険 特約」などで検索するといろいろと見つかるかと思います。
→参考:歯科の保険治療と保険外治療(自費)の違いって?
>後、歯科に治療費の出る生命保険ってあるんですか?
最近増えてきています。
「歯科 保険 特約」などで検索するといろいろと見つかるかと思います。
回答2
回答日時:2015-09-02 09:42:17
医療なので色々先入観を持たれてしまいますが、保険診療の方が特殊だと考えると分かり易いと思いますよ。
自費治療が自由診療と呼ばれる様に、保険治療のことを制限診療という呼び方もあります。
保険治療は、使える材料や、(一般的な用語で言う)販売価格が決められていますので、レストランで言えば全国展開しているチェーン店の様な、そういう扱いになると考えて下さい。
歯科の場合は特に、本部から決められている販売価格が諸外国と較べれば相当に低いためにチェーン店の経営者側からの不満が出やすいですが、必ずしもペイが出来ないという訳では勿論なくて、努めればなんとかなると思います。
例えば制限診療では品質を上げて少し採算の合わないことをしておいて、一部の自由診療で利益を多めに出すという手法もありますし、両方で利益を追求する方法もあります。
定価が安いため手軽ですし、品質も大きくはバラつかず安心出来るという利点もあるかと思います。
個人経営のレストラン(自由診療)では材料や販売価格に制限がないので、価格も品質もバラバラということになりますね。
自費治療が自由診療と呼ばれる様に、保険治療のことを制限診療という呼び方もあります。
保険治療は、使える材料や、(一般的な用語で言う)販売価格が決められていますので、レストランで言えば全国展開しているチェーン店の様な、そういう扱いになると考えて下さい。
歯科の場合は特に、本部から決められている販売価格が諸外国と較べれば相当に低いためにチェーン店の経営者側からの不満が出やすいですが、必ずしもペイが出来ないという訳では勿論なくて、努めればなんとかなると思います。
例えば制限診療では品質を上げて少し採算の合わないことをしておいて、一部の自由診療で利益を多めに出すという手法もありますし、両方で利益を追求する方法もあります。
定価が安いため手軽ですし、品質も大きくはバラつかず安心出来るという利点もあるかと思います。
個人経営のレストラン(自由診療)では材料や販売価格に制限がないので、価格も品質もバラバラということになりますね。
相談者からの返信
相談者:
ひろみさん
返信日時:2015-09-02 11:44:15
回答3
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2015-09-02 11:47:04
保険診療は「国が決めた材料」を使い「国が決めた治療法」で「国が決めた予算の範囲」で「国が決めたルール」に従って治療を行います。
つまり、地域による差がなく、日本中いつでもどこでも安価に同じ診療が受けられるシステムです(歯科医の経験や技術的な差は多少あるかもしれませんが)。
治療費も都市部、地方に関わらず全国一律で、歯科医の差によって金額が上下することはありません。
また、治療費の7割は国が負担してくれますので患者さんの自己負担は3割ですみます。
患者さんがセラミックスや金合金などの材料を希望された場合には、保険診療→自由診療への移行が認められます。
「国の決めた」は言葉を変えれば「制限された」という言葉に置き換えることができます。
「制限された材料」「制限された治療法」「制限された予算」「制限の厳しいルール」ということです。
特に「コスト」は「材料」以外にも「手間」「技術」「時間」にも影響します。
「制限された予算」は「限られた手間」「限られた技術」「限られた時間」と言い換えることができます。
健康保険制度は戦後「虫歯の洪水時代」と呼ばれる時期に作られました。
そういう時代ですから「一人でも多くの患者を、1本でも多くの虫歯をなくす(治す)」と言うのが国の保険診療に対する政策となるわけです。
残念なことに(歯科においては)保険診療に関して、その後、大きな改革は行われておりません。
(細かい改定は数年ごとにありますが政策及び考え方そのものに大きな変更はありません)。
つまり、現在でも国の政策(保険診療)は「安く、一人でも多くの患者を診る」スタイルが求められます。
(事実、一人当たりの平均点数が高い歯科医院には指導が入ります)
これに対して「国の決めた制限のない診療スタイル」が「自由診療」ということになります。
渡辺先生が書かれているように、医療において「やってあげたいことが提供できない保険診療」の方が特殊だと思います。
ちなみに僕も渡辺先生も(保険診療を辞退した)自由診療専門の歯科医師です。
ということをご理解いただいた上で、
>手間のかかる治療をするには、時間がかかるのに保険の診療点数では、ペイ出来ないから自由診療でやりますみたいな感じなんですか?
これは保険のルール上認められておりません。
保険医である以上、手間がかかろうが、時間がかかろうが、決められた治療を保険で提供しなければなりません。
>一つの歯医者さんで、同じ症状の患者さんを診療するのに自由診療の患者さんと保険診療の患者さんの場合ってあるんですか?
>その場合、内容って大幅に変わるんですか?
同じ症状の患者さんに対して決められた方法しか提供できないのが保険診療で、幾つかの方法を提案できるのが自由診療です。
例えば、自由診療では「保険では認められていないが、海外では一般的に行われている方法」などを提案することも可能です。
同じ症状であっても提案する治療法が違う場合には「内容」も「結果」も大幅に違う場合もあります。
(もちろん「結果としては同じ」ということもあります)
>普通のお医者さんで自由診療ってあまりないですよね。
>歯医者さんに多いのが謎です。
医科では保険診療で提供できる幅が広く、歯科では狭いという違いがあります。
何年か前、とある政治家の方から「医科ではこの4年間で20の新技術が保険導入されたが、歯科では20年間で4つしか導入されなかった」という話を聞いたことがあります。
例えば、ある病気に対して5つの治療法があるとします。
保険で5つの方法がすべてフォローされていれば何もわざわざ自費で治療を行う必要は無くなります。
しかし、5つの治療法があるのに保険では1つしかフォローされていないとしたら、残りの4つの治療保を提供するには「保険ではできない」ということになります。
提案したのち、保険でフォローされていない方法を患者さんが希望されれば「自由診療で行う」ということになるわけです。
また、歯科では「治療」に「審美」という要素が加わってくることが多いので、必然的に「保険か自費か?」という選択の機会が増えることになります。
つまり、地域による差がなく、日本中いつでもどこでも安価に同じ診療が受けられるシステムです(歯科医の経験や技術的な差は多少あるかもしれませんが)。
治療費も都市部、地方に関わらず全国一律で、歯科医の差によって金額が上下することはありません。
また、治療費の7割は国が負担してくれますので患者さんの自己負担は3割ですみます。
患者さんがセラミックスや金合金などの材料を希望された場合には、保険診療→自由診療への移行が認められます。
「国の決めた」は言葉を変えれば「制限された」という言葉に置き換えることができます。
「制限された材料」「制限された治療法」「制限された予算」「制限の厳しいルール」ということです。
特に「コスト」は「材料」以外にも「手間」「技術」「時間」にも影響します。
「制限された予算」は「限られた手間」「限られた技術」「限られた時間」と言い換えることができます。
健康保険制度は戦後「虫歯の洪水時代」と呼ばれる時期に作られました。
そういう時代ですから「一人でも多くの患者を、1本でも多くの虫歯をなくす(治す)」と言うのが国の保険診療に対する政策となるわけです。
残念なことに(歯科においては)保険診療に関して、その後、大きな改革は行われておりません。
(細かい改定は数年ごとにありますが政策及び考え方そのものに大きな変更はありません)。
つまり、現在でも国の政策(保険診療)は「安く、一人でも多くの患者を診る」スタイルが求められます。
(事実、一人当たりの平均点数が高い歯科医院には指導が入ります)
これに対して「国の決めた制限のない診療スタイル」が「自由診療」ということになります。
渡辺先生が書かれているように、医療において「やってあげたいことが提供できない保険診療」の方が特殊だと思います。
ちなみに僕も渡辺先生も(保険診療を辞退した)自由診療専門の歯科医師です。
ということをご理解いただいた上で、
>手間のかかる治療をするには、時間がかかるのに保険の診療点数では、ペイ出来ないから自由診療でやりますみたいな感じなんですか?
これは保険のルール上認められておりません。
保険医である以上、手間がかかろうが、時間がかかろうが、決められた治療を保険で提供しなければなりません。
>一つの歯医者さんで、同じ症状の患者さんを診療するのに自由診療の患者さんと保険診療の患者さんの場合ってあるんですか?
>その場合、内容って大幅に変わるんですか?
同じ症状の患者さんに対して決められた方法しか提供できないのが保険診療で、幾つかの方法を提案できるのが自由診療です。
例えば、自由診療では「保険では認められていないが、海外では一般的に行われている方法」などを提案することも可能です。
同じ症状であっても提案する治療法が違う場合には「内容」も「結果」も大幅に違う場合もあります。
(もちろん「結果としては同じ」ということもあります)
>普通のお医者さんで自由診療ってあまりないですよね。
>歯医者さんに多いのが謎です。
医科では保険診療で提供できる幅が広く、歯科では狭いという違いがあります。
何年か前、とある政治家の方から「医科ではこの4年間で20の新技術が保険導入されたが、歯科では20年間で4つしか導入されなかった」という話を聞いたことがあります。
例えば、ある病気に対して5つの治療法があるとします。
保険で5つの方法がすべてフォローされていれば何もわざわざ自費で治療を行う必要は無くなります。
しかし、5つの治療法があるのに保険では1つしかフォローされていないとしたら、残りの4つの治療保を提供するには「保険ではできない」ということになります。
提案したのち、保険でフォローされていない方法を患者さんが希望されれば「自由診療で行う」ということになるわけです。
また、歯科では「治療」に「審美」という要素が加わってくることが多いので、必然的に「保険か自費か?」という選択の機会が増えることになります。
回答4
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2015-09-02 12:28:45
極一部の歯科医師だとは思いますが、
患者さんを診る際に、「この治療法だと保険点数が何点で、別の方法だと何点になる」とかを考えていて、治療方針の決定に保険点数の高低が関わってくる・・ように考えさせられた事はあります。
もし、そうだとしたら、必ずしもベストだと考えられる治療法が選択されない可能性もあります。
患者さんを診る際に、「この治療法だと保険点数が何点で、別の方法だと何点になる」とかを考えていて、治療方針の決定に保険点数の高低が関わってくる・・ように考えさせられた事はあります。
もし、そうだとしたら、必ずしもベストだと考えられる治療法が選択されない可能性もあります。
タイトル | 自由診療と保険診療の違いってなんですか? |
---|---|
質問者 | ひろみさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 26歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ | その他(保険と保険外) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。