根管治療の成功率が低いと知り、差し歯を保険外にするか迷っています
相談者:
ルナミさん (34歳:女性)
投稿日時:2015-09-17 00:57:20
初めて質問させていただきます。
他の方の質問と重複していないかチェックしたつもりですが、もし見落としで酷似した質問があったらご容赦ください。
冷たいものがしみる歯があったので、先月下旬に約9年ぶり(!)に歯医者さんに行ったら、大きな虫歯だったようでその日の内に人生初の抜髄をしました(右上7番です)。
それから週に一回程度、根のお掃除に通い、それを三回終えたところです。
ところが最近、ネットで色々調べていたら「一般歯科の根管治療の成功率は50%以下」と書いてあるのを見つけ、不安になりました。
現在通っているところは保険内の一般歯科で、根管治療にラバーダムもマイクロスコープも使っておらず、ピーとなる機械(根の長さを測る機械?)を使って根のお掃除をしてくださっています。
現在は治療中の痛みはあるものの(痛いので毎回麻酔をしていただいていて、こちらのサイトでその麻酔代は歯科医の持ち出しと知り本当に申し訳ない限りなのですが・・・)、それ以外は多少の違和感くらいで痛みはなく、前回先生も「根がだいぶ綺麗になった」とおっしゃっていたので、特に大きなトラブルはなく進んでいると思われます。
なので、今から成功率の高いと言われる根管治療の専門医のところに通うのも先生に失礼な気がしますが、成功率が低いとなると、これから入れる差し歯を保険適応外のものにするか否か迷っています。
長持ちする方がいいので保険適応外のもので、と最初は思っていたのですが、もし数年しかもたないのなら大バクチなので(自分的にはもし10年以上もつのならば10万円前後なら高い買い物とは思いませんが)、とりあえず保険内のものにしておくほうが一般的なのでしょうか。
奥歯の根管治療の際、専門医以外の治療を受けた方で、保険適応外の差し歯を選択される方はだいたい何割くらいいらっしゃるのでしょうか。
もちろん割合の問題ではないと思いますが、 不思議に思ったので質問させていただきました。
あと、もうこんな思いをしたくないのでこれからは真面目に定期検診に通おうと思っていますが、そうすることで、もし成功率がさらに落ちると言われる再根管治療になっても早めに手を打てば歯を残せる可能性は高くなるでしょうか。
まとまらない文章で恐縮ですが、併せて回答いただけますと幸いです。
他の方の質問と重複していないかチェックしたつもりですが、もし見落としで酷似した質問があったらご容赦ください。
冷たいものがしみる歯があったので、先月下旬に約9年ぶり(!)に歯医者さんに行ったら、大きな虫歯だったようでその日の内に人生初の抜髄をしました(右上7番です)。
それから週に一回程度、根のお掃除に通い、それを三回終えたところです。
ところが最近、ネットで色々調べていたら「一般歯科の根管治療の成功率は50%以下」と書いてあるのを見つけ、不安になりました。
現在通っているところは保険内の一般歯科で、根管治療にラバーダムもマイクロスコープも使っておらず、ピーとなる機械(根の長さを測る機械?)を使って根のお掃除をしてくださっています。
現在は治療中の痛みはあるものの(痛いので毎回麻酔をしていただいていて、こちらのサイトでその麻酔代は歯科医の持ち出しと知り本当に申し訳ない限りなのですが・・・)、それ以外は多少の違和感くらいで痛みはなく、前回先生も「根がだいぶ綺麗になった」とおっしゃっていたので、特に大きなトラブルはなく進んでいると思われます。
なので、今から成功率の高いと言われる根管治療の専門医のところに通うのも先生に失礼な気がしますが、成功率が低いとなると、これから入れる差し歯を保険適応外のものにするか否か迷っています。
長持ちする方がいいので保険適応外のもので、と最初は思っていたのですが、もし数年しかもたないのなら大バクチなので(自分的にはもし10年以上もつのならば10万円前後なら高い買い物とは思いませんが)、とりあえず保険内のものにしておくほうが一般的なのでしょうか。
奥歯の根管治療の際、専門医以外の治療を受けた方で、保険適応外の差し歯を選択される方はだいたい何割くらいいらっしゃるのでしょうか。
もちろん割合の問題ではないと思いますが、 不思議に思ったので質問させていただきました。
あと、もうこんな思いをしたくないのでこれからは真面目に定期検診に通おうと思っていますが、そうすることで、もし成功率がさらに落ちると言われる再根管治療になっても早めに手を打てば歯を残せる可能性は高くなるでしょうか。
まとまらない文章で恐縮ですが、併せて回答いただけますと幸いです。
回答1
回答日時:2015-09-17 02:23:12
正解のない問題だとは思いますが。
ただ割合で考えると、日本は殆ど全ての人が保険治療を第一選択肢として考えていますし、歯科医院もほんの一部を除けば保険医療機関です。
となると保険医療機関で根管治療を自費で行うこと自体ルール上ほとんど無理なので、
>奥歯の根管治療の際、専門医以外の治療を受けた方で、保険適応外の差し歯を選択される方はだいたい何割くらいいらっしゃるのでしょうか。
というご質問に対しては神経を抜いた歯に保険適用外の差し歯を選択した人のほぼ全て。
ということになると思います。
もちろん割合の問題ではありませんけど、普通に一般的だということです。
当院(自費專門ですが)の場合、根管治療をした場合は、根管治療終了後速やかに土台と仮歯まで作製して、最低3ヵ月様子を見ます。
3ヵ月後にCT撮影を行って術前の様子と比較して、CT上で問題なく、自覚症状にも問題がなければ根管治療が成功したと判断してようやくクラウンの型採りをする・・という流れをとっていますのでご参考までに。
目安は"3ヵ月"だと思います。
ただ割合で考えると、日本は殆ど全ての人が保険治療を第一選択肢として考えていますし、歯科医院もほんの一部を除けば保険医療機関です。
となると保険医療機関で根管治療を自費で行うこと自体ルール上ほとんど無理なので、
>奥歯の根管治療の際、専門医以外の治療を受けた方で、保険適応外の差し歯を選択される方はだいたい何割くらいいらっしゃるのでしょうか。
というご質問に対しては神経を抜いた歯に保険適用外の差し歯を選択した人のほぼ全て。
ということになると思います。
もちろん割合の問題ではありませんけど、普通に一般的だということです。
当院(自費專門ですが)の場合、根管治療をした場合は、根管治療終了後速やかに土台と仮歯まで作製して、最低3ヵ月様子を見ます。
3ヵ月後にCT撮影を行って術前の様子と比較して、CT上で問題なく、自覚症状にも問題がなければ根管治療が成功したと判断してようやくクラウンの型採りをする・・という流れをとっていますのでご参考までに。
目安は"3ヵ月"だと思います。
回答2
E Eデンタル(愛知県豊橋市)の井野です。
回答日時:2015-09-17 10:54:30
>長持ちする方がいいので保険適応外のもので、と最初は思っていたのですが、
私見ですが、被せ物の種類で歯の寿命が大きく違ってくることはまずないと思います。
それより根管治療の質の方が歯の寿命には大きな因子になると思います。
ただ、神経を取った歯は神経が生きている歯とは全く違い、極論をいえば、しばらく使えるようにしている延命処置にすぎません。
参考⇒根管治療。なぜ根管治療をするのか、なぜ全部神経を取るのか・・
>「一般歯科の根管治療の成功率は50%以下」と書いてあるのを見つけ、不安になりました。
成功率でいえば50%ぐらいとの文献もありますが、生存率でみればもっと残っている割合は高いですよ。
成功率と生存率は違います。
また患者さんにとって重要なのは生存率です。
多少問題があってもなんとか自分の歯を長持ちさせようと頑張ってくれる先生の歯科医院では生存率が高くなります。
(こういう先生に巡り合えるのが理想ですね^^)
根管治療がうまく行かなかった歯なんて抜いてインプラントにしてしまえばいいという先生であれば、生存率は低くなります。
根管治療が成功するのが理想ですが、問題が起った際の先生の方針でも歯の寿命は大きく異なります。
あと、専門医の成功率ですが個人的には専門の先生の成功率が高いんだと思います。
(保険外治療が殆どで保険治療に比べると治療費は10〜20倍以上します)
>、保険適応外の差し歯を選択される方はだいたい何割くらいいらっしゃるのでしょうか。
これは歯科医院毎に違います。
大きな差は医院側が患者さんへどのぐらい熱く売り込みをするのか?
と言うところでしょうか。
医院に保険外を勧めるスタッフを雇っているような歯科医院では自費率が高いですし、先生が黙々と治療を行うような歯科医院では自費率は低いでしょう。
ただ、保険治療でもきちんとラバーダムをして必要な時にマイクロスコープを使用しているような歯科医院では、被せ物が保険外治療にならないと完全に赤字になるので、保険外治療で被せ物を入れてもらいたいとは思います。
色々な要素や歯科医院の事情があるので、他の歯科医院の自費率などは知っても無意味でしょうね。
(実際経営セミナーに行くと、いかに自費治療を売り込むかのノウハウの勉強で、技術的を向上させる話は殆ど出てきません)
個人的には後で費用面で後で後悔しそうであれば、保険治療で治療を受けられた方がいいと思います。
(治療費が10倍になれば10倍長持ちすることはありません。
ただ治療できる回数は決まっているので、出来ればきちんとした一回の治療で長持ちさせれるのが理想です)
どんなに素晴らしい保険外治療を受けられた所で、費用対効果でみれば保険治療は世界一優れたものだと思いますよ。
ただ、やり直しの率が多少上がり早く悪くなる確率はありますが、世界に類を見ないほど安い費用で治療を受けられるのは強みだと思います。
おだいじに
私見ですが、被せ物の種類で歯の寿命が大きく違ってくることはまずないと思います。
それより根管治療の質の方が歯の寿命には大きな因子になると思います。
ただ、神経を取った歯は神経が生きている歯とは全く違い、極論をいえば、しばらく使えるようにしている延命処置にすぎません。
参考⇒根管治療。なぜ根管治療をするのか、なぜ全部神経を取るのか・・
>「一般歯科の根管治療の成功率は50%以下」と書いてあるのを見つけ、不安になりました。
成功率でいえば50%ぐらいとの文献もありますが、生存率でみればもっと残っている割合は高いですよ。
成功率と生存率は違います。
また患者さんにとって重要なのは生存率です。
多少問題があってもなんとか自分の歯を長持ちさせようと頑張ってくれる先生の歯科医院では生存率が高くなります。
(こういう先生に巡り合えるのが理想ですね^^)
根管治療がうまく行かなかった歯なんて抜いてインプラントにしてしまえばいいという先生であれば、生存率は低くなります。
根管治療が成功するのが理想ですが、問題が起った際の先生の方針でも歯の寿命は大きく異なります。
あと、専門医の成功率ですが個人的には専門の先生の成功率が高いんだと思います。
(保険外治療が殆どで保険治療に比べると治療費は10〜20倍以上します)
>、保険適応外の差し歯を選択される方はだいたい何割くらいいらっしゃるのでしょうか。
これは歯科医院毎に違います。
大きな差は医院側が患者さんへどのぐらい熱く売り込みをするのか?
と言うところでしょうか。
医院に保険外を勧めるスタッフを雇っているような歯科医院では自費率が高いですし、先生が黙々と治療を行うような歯科医院では自費率は低いでしょう。
ただ、保険治療でもきちんとラバーダムをして必要な時にマイクロスコープを使用しているような歯科医院では、被せ物が保険外治療にならないと完全に赤字になるので、保険外治療で被せ物を入れてもらいたいとは思います。
色々な要素や歯科医院の事情があるので、他の歯科医院の自費率などは知っても無意味でしょうね。
(実際経営セミナーに行くと、いかに自費治療を売り込むかのノウハウの勉強で、技術的を向上させる話は殆ど出てきません)
個人的には後で費用面で後で後悔しそうであれば、保険治療で治療を受けられた方がいいと思います。
(治療費が10倍になれば10倍長持ちすることはありません。
ただ治療できる回数は決まっているので、出来ればきちんとした一回の治療で長持ちさせれるのが理想です)
どんなに素晴らしい保険外治療を受けられた所で、費用対効果でみれば保険治療は世界一優れたものだと思いますよ。
ただ、やり直しの率が多少上がり早く悪くなる確率はありますが、世界に類を見ないほど安い費用で治療を受けられるのは強みだと思います。
おだいじに
相談者からの返信
相談者:
ルナミさん
返信日時:2015-09-17 23:16:59
渡辺先生、井野先生
無知でまとまりのない質問に大変丁寧に回答していただいてありがとうございます!!
何だか感動しました(^_^)
渡辺先生、よく分かりました。
私が思っていたところの「大バクチ」は、実際はごくごく普通のことなんですね。
「仮歯を付けて3ヶ月様子を見る」、これができるなら自分的にはベストです。
担当の先生に可能かどうか聞いてみたいと思います。
井野先生、「成功率と生存率は違います」とのお言葉、ハッとしました。
自分の頭の中には、根管治療→失敗→再根管治療→失敗→いずれ抜歯という短絡的な構図ができており、「じゃあ結局神経治療と抜歯はあまり変わらないのか」と少々混乱していたのですが、そんな単純なものでもないのですね。
因みに個人的な感覚としては、自由診療は高額過ぎて簡単に手を出しづらい印象ですが、根管治療における保険治療は逆に安すぎるので、もっと差をなくしてほしいというか、保険治療がもっと高くてもいいのにと思ってしまいましたが・・・。
神経治療が初めてだったことに加えて生来の心配性が手伝って、中途半端な知識だけ身に付けて逆に不安になっていた部分が大きかったのだと思いますが、お二人の先生方の回答をいただけてすっきりしたというか、安心できました。
本当にありがとうございました!
無知でまとまりのない質問に大変丁寧に回答していただいてありがとうございます!!
何だか感動しました(^_^)
渡辺先生、よく分かりました。
私が思っていたところの「大バクチ」は、実際はごくごく普通のことなんですね。
「仮歯を付けて3ヶ月様子を見る」、これができるなら自分的にはベストです。
担当の先生に可能かどうか聞いてみたいと思います。
井野先生、「成功率と生存率は違います」とのお言葉、ハッとしました。
自分の頭の中には、根管治療→失敗→再根管治療→失敗→いずれ抜歯という短絡的な構図ができており、「じゃあ結局神経治療と抜歯はあまり変わらないのか」と少々混乱していたのですが、そんな単純なものでもないのですね。
因みに個人的な感覚としては、自由診療は高額過ぎて簡単に手を出しづらい印象ですが、根管治療における保険治療は逆に安すぎるので、もっと差をなくしてほしいというか、保険治療がもっと高くてもいいのにと思ってしまいましたが・・・。
神経治療が初めてだったことに加えて生来の心配性が手伝って、中途半端な知識だけ身に付けて逆に不安になっていた部分が大きかったのだと思いますが、お二人の先生方の回答をいただけてすっきりしたというか、安心できました。
本当にありがとうございました!
タイトル | 根管治療の成功率が低いと知り、差し歯を保険外にするか迷っています |
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質問者 | ルナミさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 34歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
その他(保険と保険外) 根管治療後の詰め物・被せ物 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。