虫歯を除去した状態でドックスベストセメントを詰めるのは意味がある?
相談者:
スクーター大好きさん (41歳:男性)
投稿日時:2016-01-20 11:48:54
左上顎4番の歯にドックスベストセメントを入れてもらい、セラミックインレーで治療しましたが、噛んだ時に痛みを感じたり、水が滲みたりするようになりました。
異常を感じたので、セラミックインレーを外して、虫歯の部分を削ってもらい、ネオダインを入れて、ベースセメントで被せてもらって、一か月くらい経ちました。
痛みと滲みる感じも4分の1ぐらいまで減ってきて、日常生活に支障をきたすほどでなくなったのと、脱髄すると、歯の寿命が極端に短くなるので、脱髄せずに、再度、セラミックインレーで被せてもらおうと思っております。
そこで色々と、疑問がうかんだのですが、最近、歯医者さんが忙しくて30分しか時間がとれないと言われ、質問だけで時間がなくなってしまいますので、インターネットで質問すること事に思い立ちました。
大変お忙しいところ、誠に恐縮ですが、何卒、宜しくお願い致します。
質問@ 通常、ネオダインを入れて治療した場合、そのままネオダインを残した状態で、インレーを被せるのでしょうか?
質問A 虫歯の部分を除去した状態で、ドックスベストセメントを詰めた場合、意味があるのでしょうか?
素人考えで、万が一、虫歯の部分の取り残しがあった際に滅菌できたり、後にインレーと天然歯の間から、虫歯菌が入ってきた際に、滅菌できたり、ドックスベストの再石灰化成分が、歯を丈夫にするような気がします。
意味があるのでしたら、再度、ドックスベストセメントを入れてもらおうと思っております。
質問B 再度、インレーを被せてもらった後、インレーの中の虫歯菌が生きていて、歯を栄養分にして虫歯が進行することはないのでしょうか?
素人考えで、外部からの栄養がなくなると餓死するか、活動を停止するような気がしますが、中で歯質を食べて、歯根の方まで虫歯が広がってしまい、抜歯になってしまうのではないかと、不安に思っております。
多分、歯根までに広がる前に、歯髄炎を起こして、痛みが増したりすると思いますので、それまでに気が付くと思っております。
以上です。
何卒、宜しくお願い致します。
異常を感じたので、セラミックインレーを外して、虫歯の部分を削ってもらい、ネオダインを入れて、ベースセメントで被せてもらって、一か月くらい経ちました。
痛みと滲みる感じも4分の1ぐらいまで減ってきて、日常生活に支障をきたすほどでなくなったのと、脱髄すると、歯の寿命が極端に短くなるので、脱髄せずに、再度、セラミックインレーで被せてもらおうと思っております。
そこで色々と、疑問がうかんだのですが、最近、歯医者さんが忙しくて30分しか時間がとれないと言われ、質問だけで時間がなくなってしまいますので、インターネットで質問すること事に思い立ちました。
大変お忙しいところ、誠に恐縮ですが、何卒、宜しくお願い致します。
質問@ 通常、ネオダインを入れて治療した場合、そのままネオダインを残した状態で、インレーを被せるのでしょうか?
質問A 虫歯の部分を除去した状態で、ドックスベストセメントを詰めた場合、意味があるのでしょうか?
素人考えで、万が一、虫歯の部分の取り残しがあった際に滅菌できたり、後にインレーと天然歯の間から、虫歯菌が入ってきた際に、滅菌できたり、ドックスベストの再石灰化成分が、歯を丈夫にするような気がします。
意味があるのでしたら、再度、ドックスベストセメントを入れてもらおうと思っております。
質問B 再度、インレーを被せてもらった後、インレーの中の虫歯菌が生きていて、歯を栄養分にして虫歯が進行することはないのでしょうか?
素人考えで、外部からの栄養がなくなると餓死するか、活動を停止するような気がしますが、中で歯質を食べて、歯根の方まで虫歯が広がってしまい、抜歯になってしまうのではないかと、不安に思っております。
多分、歯根までに広がる前に、歯髄炎を起こして、痛みが増したりすると思いますので、それまでに気が付くと思っております。
以上です。
何卒、宜しくお願い致します。
[過去のご相談]
回答1
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2016-01-20 12:20:30
>質問@ 通常、ネオダインを入れて治療した場合、そのままネオダインを残した状態で、インレーを被せるのでしょうか?
通常、ネオダインは除去すると思います。
(ただ、ユージノールは接着阻害因子になりますので、セラミックインレーの接着はどうするのかが疑問です)
>質問A 虫歯の部分を除去した状態で、ドックスベストセメントを詰めた場合、意味があるのでしょうか?
さぁ…?
そもそもドックスベストセメントに意味があるのかどうかすらアヤシイような気がします。
>万が一、虫歯の部分の取り残しがあった際に滅菌できたり
ドックスベストセメントは「わざと」虫歯の取り残しをする治療法ですよ。
>質問B 再度、インレーを被せてもらった後、インレーの中の虫歯菌が生きていて、歯を栄養分にして虫歯が進行することはないのでしょうか?
当然あり得ると思います。
>外部からの栄養がなくなると餓死するか、活動を停止するような気がします
「シールドレストレーション」と言う考え方です。
ただ、菌が多過ぎれば効果は無くなりますので、「菌の数を最小限にする努力」は必要だと思います。
通常、ネオダインは除去すると思います。
(ただ、ユージノールは接着阻害因子になりますので、セラミックインレーの接着はどうするのかが疑問です)
>質問A 虫歯の部分を除去した状態で、ドックスベストセメントを詰めた場合、意味があるのでしょうか?
さぁ…?
そもそもドックスベストセメントに意味があるのかどうかすらアヤシイような気がします。
>万が一、虫歯の部分の取り残しがあった際に滅菌できたり
ドックスベストセメントは「わざと」虫歯の取り残しをする治療法ですよ。
>質問B 再度、インレーを被せてもらった後、インレーの中の虫歯菌が生きていて、歯を栄養分にして虫歯が進行することはないのでしょうか?
当然あり得ると思います。
>外部からの栄養がなくなると餓死するか、活動を停止するような気がします
「シールドレストレーション」と言う考え方です。
ただ、菌が多過ぎれば効果は無くなりますので、「菌の数を最小限にする努力」は必要だと思います。
回答2
回答日時:2016-01-20 12:50:42
櫻井先生と同じです。
ネオダイン(ユージノールという成分を含有)→接着という流れは接着不良に繋がるのも心配ですね。
処置後長期で沁みる症状が出る場合はリーケイジ(隙間)の問題が大きい気がします。
ドックスベストセメントやセラミックインレーは、隙間が出来やすい方法だと個人的には思います。
自分の歯だったらまずむし歯を徹底的に削って、万一神経が出てしまう様ならMTAセメントでの歯髄保護を行い、最終的に被せるにせよ何かで詰めるにせよレジンで内部をしっかりと封鎖すると思います。
上記方法も先生によって得手不得手があって考え方が全然違ってきますから、第三者に相談するというのはやはり効率的ではないですね。。
あと30分という短時間での自費治療というのは個人的には不安を感じます。
自費治療でしたら質問の時間も含めて十分時間を確保して頂けるような先生の方がいいのではないでしょうか。
ネオダイン(ユージノールという成分を含有)→接着という流れは接着不良に繋がるのも心配ですね。
処置後長期で沁みる症状が出る場合はリーケイジ(隙間)の問題が大きい気がします。
ドックスベストセメントやセラミックインレーは、隙間が出来やすい方法だと個人的には思います。
自分の歯だったらまずむし歯を徹底的に削って、万一神経が出てしまう様ならMTAセメントでの歯髄保護を行い、最終的に被せるにせよ何かで詰めるにせよレジンで内部をしっかりと封鎖すると思います。
上記方法も先生によって得手不得手があって考え方が全然違ってきますから、第三者に相談するというのはやはり効率的ではないですね。。
あと30分という短時間での自費治療というのは個人的には不安を感じます。
自費治療でしたら質問の時間も含めて十分時間を確保して頂けるような先生の方がいいのではないでしょうか。
回答3
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2016-01-20 15:54:23
こんにちは。
櫻井先生の
>>万が一、虫歯の部分の取り残しがあった際に滅菌できたり
ドックスベストセメントは「わざと」虫歯の取り残しをする治療法ですよ。
に関してですが、ドックスベストセメントは単にセメントの名称であって治療法は歯科医師の判断の元行われていますよね?
何でもそうです。
セメントの名前=治療法ではないですね。
どんなセメントでも特性を生かして上手く使用したらよいと思います。
自費治療であれば、しっかり時間をとってもらい直接先生に質問に答えてもらうことが出来る歯科医院を選択されるほうがよいように思います。
櫻井先生の
>>万が一、虫歯の部分の取り残しがあった際に滅菌できたり
ドックスベストセメントは「わざと」虫歯の取り残しをする治療法ですよ。
に関してですが、ドックスベストセメントは単にセメントの名称であって治療法は歯科医師の判断の元行われていますよね?
何でもそうです。
セメントの名前=治療法ではないですね。
どんなセメントでも特性を生かして上手く使用したらよいと思います。
自費治療であれば、しっかり時間をとってもらい直接先生に質問に答えてもらうことが出来る歯科医院を選択されるほうがよいように思います。
相談者からの返信
相談者:
スクーター大好きさん
返信日時:2016-01-21 12:40:01
櫻井先生・渡辺先生・Dr.ふなちゃん先生、御回答有難うございました。
○ネオダインには、接着阻害する成分が含んでいるとは知りませんでしたので、ドックスベストみたいにそのまま被せてしまうものだと思っておりました。
担当の先生に、ネオダインの代わりに、何を詰めるのか?質問してみようと思います。
○中の歯質を食べて虫歯が広がってしまうので、できるだけ虫歯菌を除去した方がいいのですね。
まだ、完全に虫歯の部分を除去した状態ではないので、次の治療でできるだけしっかりと虫歯部分を除去して頂こうと思います。
櫻井先生、再び、御回答有難う御座います。
>そもそもドックスベストセメントに意味があるのかどうかすらアヤシイような気がします。
>ドックスベストセメントは「わざと」虫歯の取り残しをする治療法ですよ。
勿論、存じております。
一回目の治療で、ドックスベストセメントを入れてもらいましたが、失敗しましたので、ドックスベストセメントに対して、正直、懐疑的になっております。
ただ、一回目の治療では、殆ど虫歯の部分を削らずにインレー被せて頂いたので、虫歯が奥深くて、ドックスベストセメントの銅イオンの殺菌効果が届かなかったのではと思いました。
あるいは、渡辺先生がご指摘されたリーケイジ(隙間)が、虫歯のやわらかい部分にあったのでは?と思っております。
虫歯を完全に除去した状態でしたら、ドックスベストセメントの銅イオンの殺菌効果が十分に届き、再石灰化の成分が象牙質を強化し、2次的に詰め物の間から虫歯菌が入ってきた際に、半永久的に続く銅イオンの力でやっつけてくれるのではと思っております。
渡辺先生に、MTAセメントを教えて頂きましたが、ドックスベストセメントは、MTAセメントの代替になりえないでしょうか?
渡辺先生、再び御回答有難う御座います。
>処置後長期で沁みる症状が出る場合はリーケイジ(隙間)の問題が大きい気がします。
すごく参考になりました。
中に隙間があると、歯髄に刺激が伝わりやすいですからね。
今では、虫歯の部分に隙間があったのではと思っております。
>自分の歯だったらまずむし歯を徹底的に削って、万一神経が出てしまう様ならMTAセメントでの歯髄保護を行い、最終的に被せるにせよ何かで詰めるにせよレジンで内部をしっかりと封鎖すると思います。
>上記方法も先生によって得手不得手があって考え方が全然違ってきますから、第三者に相談するというのはやはり効率的ではないですね。。
渡辺先生の治療方針を教えて下さり、大変参考になりました。
渡辺先生の治療方針を鑑みて、担当の先生に相談してみようと思います。
上記の質問に被りますが、ドックスベストセメントは、MTAセメントの代替になりえないでしょうか?
>あと30分という短時間での自費治療というのは、個人的には不安を感じます。
>自費治療でしたら質問の時間も含めて十分時間を確保して頂けるような先生の方がいいのではないでしょうか。
前回に、すでに30分間質問してしまって、次回治療という形になっておりましたが、さらに疑問が沸いてきてしまい、質問させて頂きました。
自分は語彙力がないので、先生に主旨が伝わらず、時間があっという間になくなってしまいます。
時間が必要な時は、ちゃんと一時間とって頂いておりますし、再度、被せるE−MAXインレーも無料で付けて下さるということで、安心しております。
御心配して下さり、有難う御座います。
Dr.ふなちゃん先生、御回答有難うございます。
>どんなセメントでも特性を生かして上手く使用したらよいと思います。
なるほどです。
自分もそうだと思います。
またまた、被りますが、ドックスベストセメントの特性では、MTAセメントの代替になりえないでしょうか?
あと、他に良い素材がご指摘して頂けると有り難いです。
何卒、宜しくお願い致します。
○ネオダインには、接着阻害する成分が含んでいるとは知りませんでしたので、ドックスベストみたいにそのまま被せてしまうものだと思っておりました。
担当の先生に、ネオダインの代わりに、何を詰めるのか?質問してみようと思います。
○中の歯質を食べて虫歯が広がってしまうので、できるだけ虫歯菌を除去した方がいいのですね。
まだ、完全に虫歯の部分を除去した状態ではないので、次の治療でできるだけしっかりと虫歯部分を除去して頂こうと思います。
櫻井先生、再び、御回答有難う御座います。
>そもそもドックスベストセメントに意味があるのかどうかすらアヤシイような気がします。
>ドックスベストセメントは「わざと」虫歯の取り残しをする治療法ですよ。
勿論、存じております。
一回目の治療で、ドックスベストセメントを入れてもらいましたが、失敗しましたので、ドックスベストセメントに対して、正直、懐疑的になっております。
ただ、一回目の治療では、殆ど虫歯の部分を削らずにインレー被せて頂いたので、虫歯が奥深くて、ドックスベストセメントの銅イオンの殺菌効果が届かなかったのではと思いました。
あるいは、渡辺先生がご指摘されたリーケイジ(隙間)が、虫歯のやわらかい部分にあったのでは?と思っております。
虫歯を完全に除去した状態でしたら、ドックスベストセメントの銅イオンの殺菌効果が十分に届き、再石灰化の成分が象牙質を強化し、2次的に詰め物の間から虫歯菌が入ってきた際に、半永久的に続く銅イオンの力でやっつけてくれるのではと思っております。
渡辺先生に、MTAセメントを教えて頂きましたが、ドックスベストセメントは、MTAセメントの代替になりえないでしょうか?
渡辺先生、再び御回答有難う御座います。
>処置後長期で沁みる症状が出る場合はリーケイジ(隙間)の問題が大きい気がします。
すごく参考になりました。
中に隙間があると、歯髄に刺激が伝わりやすいですからね。
今では、虫歯の部分に隙間があったのではと思っております。
>自分の歯だったらまずむし歯を徹底的に削って、万一神経が出てしまう様ならMTAセメントでの歯髄保護を行い、最終的に被せるにせよ何かで詰めるにせよレジンで内部をしっかりと封鎖すると思います。
>上記方法も先生によって得手不得手があって考え方が全然違ってきますから、第三者に相談するというのはやはり効率的ではないですね。。
渡辺先生の治療方針を教えて下さり、大変参考になりました。
渡辺先生の治療方針を鑑みて、担当の先生に相談してみようと思います。
上記の質問に被りますが、ドックスベストセメントは、MTAセメントの代替になりえないでしょうか?
>あと30分という短時間での自費治療というのは、個人的には不安を感じます。
>自費治療でしたら質問の時間も含めて十分時間を確保して頂けるような先生の方がいいのではないでしょうか。
前回に、すでに30分間質問してしまって、次回治療という形になっておりましたが、さらに疑問が沸いてきてしまい、質問させて頂きました。
自分は語彙力がないので、先生に主旨が伝わらず、時間があっという間になくなってしまいます。
時間が必要な時は、ちゃんと一時間とって頂いておりますし、再度、被せるE−MAXインレーも無料で付けて下さるということで、安心しております。
御心配して下さり、有難う御座います。
Dr.ふなちゃん先生、御回答有難うございます。
>どんなセメントでも特性を生かして上手く使用したらよいと思います。
なるほどです。
自分もそうだと思います。
またまた、被りますが、ドックスベストセメントの特性では、MTAセメントの代替になりえないでしょうか?
あと、他に良い素材がご指摘して頂けると有り難いです。
何卒、宜しくお願い致します。
回答4
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2016-01-21 18:41:51
虫歯の治療に対する考え方は色々あると思うのですが、今は徹底的に象牙細管内に侵入していると思われる細菌感染層までとってしまう(う蝕検知液では染まらない部位まで)。
露髄してもそこにMTAを塗布してあげれば歯髄との反応性がよい素材なので、歯髄が上手く反応してくれて炎症が起きずに安静にしておけば歯髄が温存できるという治療法がマイクロ下、ラバダム完全防湿下では推奨されています。
多くのケースレポートや学術的な研究があるので、それを選択されたらよいと思います。
当医院でもMTAでの治療は行っていますし、臨床成績はよいようです。
ただ、これをしてもらおうと思うと麻酔が必要ですよね?
象牙質の知覚がある部位まで手用切削具で削り取るのですから。
麻酔をしないと痛いわけです。
ただでさえ弱っている歯に麻酔して血行を悪くしたくないというのと、象牙細管内液の流れを外向きから内向きにしたくないという思いがあるので、麻酔は出来ればしたくないけど、痛いとストレスになるので麻酔と同じような作用が働いて細菌を引き込むことになるんじゃないかな?
など、歯科医は治療時の生体とのやりとりを色々と想定するわけです。
こういうのは、生きてる状態を断面作って電子顕微鏡で観察することは出来ないのでほとんどが観念的なことですが。
また、人ができることはマクロの範囲でしかないので細菌を取り除こうと思ったら多めに削ることにつながりますよね?
まあ、少なくともう蝕検知液で赤や青に染め出されたところはマイクロ使ってると見えてしまうので削りたくなるので、どうしてもしばらく置いておけば第2.3象牙質が出来て天然の構造体として硬化してくれたであろう部位まで取り除いてしまうことになってしまいもったいない気がしますよね?
人工物に置き換えたってファイバーが入り込んでないので人体と一体化できないのに。
また、実際のケースでは自分が信じた歯科医がちゃんと手順どおり理想的に治療してくれるかどうかなんて分からないわけですから、それでは持続的な殺菌効果のあるセメントを上手く使ってもらって自分で治したほうがよいと思う人もいると思います。(私はこのタイプです)
しかも、麻酔不要で痛みもストレスも少ないのであれば治療してくれる歯科医に出来る範囲内で軟化象牙質(ここは痛みがすでにない)を除去してもらい、殺菌効果のある薬剤をしばらく入れてもらって完全にシーリングしてもらって安静期に不摂生をせず自己治癒力で治したいという人もおられるので、代替医療ではないですがそういう古典的で臨床経験が蓄積した治療法の価値というのは否定できないのです。
ですから、ドックスべストセメントは使い方によっては悪くはないのですが、学術的なレポートがいかんせん少なすぎるので胡散臭く思えてしまう。
また、ドックスベストセメントも3mixも、他の日本保存学会が推奨しているやり方も何でも虫歯菌を不活化するためには完全シーリング(密閉)が必須であるはずなのにドッグスベストセメントの場合はとあるレポートが元でバイオフィルムにも効果があって殺菌もするとなっているのでちゃんとシーリングしない先生もおられたりして脱リや再感染の問題が目に余るケースに出くわすことが現状である。
どんなものでも使い方一つで生きてもくるし、価値がなくなることもあるわけです。虫歯治療もなかなか難しいですよね。
治療法名にふりまわされず信頼できる先生に出会うことが必要でしょう。
英語版ですがドッグスベストセメントのことが説明されているサイトがあるので一応貼っておきます。
http://www.copalite.com/DocsBest.html
http://www.copalite.com/DocsBest_PW_Prosth2006_Elledge.pdf
露髄してもそこにMTAを塗布してあげれば歯髄との反応性がよい素材なので、歯髄が上手く反応してくれて炎症が起きずに安静にしておけば歯髄が温存できるという治療法がマイクロ下、ラバダム完全防湿下では推奨されています。
多くのケースレポートや学術的な研究があるので、それを選択されたらよいと思います。
当医院でもMTAでの治療は行っていますし、臨床成績はよいようです。
ただ、これをしてもらおうと思うと麻酔が必要ですよね?
象牙質の知覚がある部位まで手用切削具で削り取るのですから。
麻酔をしないと痛いわけです。
ただでさえ弱っている歯に麻酔して血行を悪くしたくないというのと、象牙細管内液の流れを外向きから内向きにしたくないという思いがあるので、麻酔は出来ればしたくないけど、痛いとストレスになるので麻酔と同じような作用が働いて細菌を引き込むことになるんじゃないかな?
など、歯科医は治療時の生体とのやりとりを色々と想定するわけです。
こういうのは、生きてる状態を断面作って電子顕微鏡で観察することは出来ないのでほとんどが観念的なことですが。
また、人ができることはマクロの範囲でしかないので細菌を取り除こうと思ったら多めに削ることにつながりますよね?
まあ、少なくともう蝕検知液で赤や青に染め出されたところはマイクロ使ってると見えてしまうので削りたくなるので、どうしてもしばらく置いておけば第2.3象牙質が出来て天然の構造体として硬化してくれたであろう部位まで取り除いてしまうことになってしまいもったいない気がしますよね?
人工物に置き換えたってファイバーが入り込んでないので人体と一体化できないのに。
また、実際のケースでは自分が信じた歯科医がちゃんと手順どおり理想的に治療してくれるかどうかなんて分からないわけですから、それでは持続的な殺菌効果のあるセメントを上手く使ってもらって自分で治したほうがよいと思う人もいると思います。(私はこのタイプです)
しかも、麻酔不要で痛みもストレスも少ないのであれば治療してくれる歯科医に出来る範囲内で軟化象牙質(ここは痛みがすでにない)を除去してもらい、殺菌効果のある薬剤をしばらく入れてもらって完全にシーリングしてもらって安静期に不摂生をせず自己治癒力で治したいという人もおられるので、代替医療ではないですがそういう古典的で臨床経験が蓄積した治療法の価値というのは否定できないのです。
ですから、ドックスべストセメントは使い方によっては悪くはないのですが、学術的なレポートがいかんせん少なすぎるので胡散臭く思えてしまう。
また、ドックスベストセメントも3mixも、他の日本保存学会が推奨しているやり方も何でも虫歯菌を不活化するためには完全シーリング(密閉)が必須であるはずなのにドッグスベストセメントの場合はとあるレポートが元でバイオフィルムにも効果があって殺菌もするとなっているのでちゃんとシーリングしない先生もおられたりして脱リや再感染の問題が目に余るケースに出くわすことが現状である。
どんなものでも使い方一つで生きてもくるし、価値がなくなることもあるわけです。虫歯治療もなかなか難しいですよね。
治療法名にふりまわされず信頼できる先生に出会うことが必要でしょう。
英語版ですがドッグスベストセメントのことが説明されているサイトがあるので一応貼っておきます。
http://www.copalite.com/DocsBest.html
http://www.copalite.com/DocsBest_PW_Prosth2006_Elledge.pdf
相談者からの返信
相談者:
スクーター大好きさん
返信日時:2016-01-22 17:56:25
Dr.ふなちゃん先生、とても詳細に、長文での御回答有難う御座いました。
素人の自分には、難しくて、半分ぐらいしか理解できなかったのですが、ものすごく勉強になりました。
>虫歯の治療に対する考え方は色々あると思うのですが、今は徹底的に象牙細管内に侵入していると思われる細菌感染層までとってしまって(う蝕検知液では染まらない部位まで)露髄してもそこにMTAを塗布してあげれば歯髄との反応性がよい素材なので歯髄が上手く反応してくれて炎症が起きずに安静にしておけば歯髄が温存できるという治療法がマイクロ下、ラバダム完全防湿下では推奨されているし、多くのケースレポートや学術的な研究があるのでそれを選択されたらよいと思います。
>当医院でもMTAでの治療は行っていますし、臨床成績はよいようです。
MTAセメントは、臨床成績がすごく良いのですね。
ドックスベストとは違い、多くの臨床レポートがあるようですね。
>ただ、これをしてもらおうと思うと麻酔が必要ですよね?象牙質の知覚がある部位まで手用切削具で削り取るのですから。
>麻酔をしないと痛いわけです。
>ただでさえ弱っている歯に麻酔して血行を悪くしたくないというのと象牙細管内液の流れを外向きから内向きにしたくないという思いがあるので麻酔は出来ればしたくないけど、痛いとストレスになるので麻酔と同じような作用が働いて細菌を引き込むことになるんじゃないかな?
>など、歯科医は治療時の生体とのやりとりを色々と想定するわけです。
麻酔をすると結構が悪くなったり、象牙細管内液の流れを外向きから内向きになったりするとは、全く知りませんでした。
自分は超怖がり痛がりなので、治療の前にボルタレンを飲んでから、笑気ガス+麻酔を温める器械+電動麻酔の注射や普通の人よりもキシロカインを一本多く打ってもらい、やって頂いておりますが、麻酔が多いのは良くないようですね。
ただ、自分が痛がりなだけ、だと思いますが、麻酔が効きにくい体質みたいですので、難しいところです。
>また、実際のケースでは自分が信じた歯科医がちゃんと手順どおり理想的に治療してくれるかどうかなんて分からないわけですから、それでは持続的な殺菌効果のあるセメントを上手く使ってもらって自分で治したほうがよいと思う人もいると思います。(私はこのタイプです)
自分も殺菌力のあるネオダインセメントを入れて頂きましたが、一か月以上経ち、症状が大分と緩和されました。
>しかも、麻酔不要で痛みもストレスも少ないのであれば治療してくれる歯科医に出来る範囲内で軟化象牙質(ここは痛みがすでにない)を除去してもらい殺菌効果のある薬剤をしばらく入れてもらって完全にシーリングしてもらって安静期に不摂生をせず自己治癒力で治したいという人もおられるので、代替医療ではないですがそういう古典的で臨床経験が蓄積した治療法の価値というのは否定できないのです。
治療中に不摂生したら駄目なのですね。
もう手遅れかもしれませんが、今からでも、自己治癒力アップの為、摂生しようと思います。
>ですから、ドックスべストセメントは使い方によっては悪くはないのですが、学術的なレポートがいかんせん少なすぎるので胡散臭く思えてしまう。
>また、ドックスベストセメントも3mixも、他の日本保存学会が推奨しているやり方も何でも虫歯菌を不活化するためには完全シーリング(密閉)が必須であるはずなのにドッグスベストセメントの場合はとあるレポートが元でバイオフィルムにも効果があって殺菌もするとなっているのでちゃんとシーリングしない先生もおられたりして脱リや再感染の問題が目に余るケースに出くわすことが現状である。
ドックスベストセメントも、完全シーリングが必須なのですね。
自分の通っている歯医者さんのホームページの内容も、ドックスベストセメントを詰めたあと、直接、詰め物を詰めている内容でした。
ドックスベストが日本に入ってきて、4年?くらい経ったと聞きましたが、とあるレポートが胡散臭くて、再感染の問題など出くわしているのですね。
右上顎の歯にも、ドックスベストセメントを詰めて頂いたのですが、不安になってきました。
セラミックインレーを被せる時に、新人の歯科衛生士さんに指導されていたのですが、UVライトを使っておられたので、レジンでシーリングして頂いたのかもしれません。
多分、セラミックインレーの接着には、UVライトは使わないですよね?
今度、質問してみようと思います。
英語版のページ拝見させて頂きました。
翻訳機能を使って読みましたが、内容が難しくて、殆ど理解できなかったですが、大体、日本語で書かれているページと殆ど同じ内容に感じました。
わざわざ、ご丁寧にリンクまで貼って頂きありがとうございました。
まとめますと、
○MTAセメントが臨床的に優れていること。
○ドックスベストでも、シーリングすることが大事なこと。
○虫歯の部分はしっかりと取り去ること。
○ドックスベストは、臨床的にデータが少ないこと。
渡辺先生が、仰っておられた内容と同じですね。
担当の先生に教えて頂いた内容を参考に、担当の先生に相談してみようと思います。
Dr.ふなちゃん先生、自分ごとき個人に、懇切丁寧に回答して下さり、誠に有難う御座いました。
本当に感謝しております。
素人の自分には、難しくて、半分ぐらいしか理解できなかったのですが、ものすごく勉強になりました。
>虫歯の治療に対する考え方は色々あると思うのですが、今は徹底的に象牙細管内に侵入していると思われる細菌感染層までとってしまって(う蝕検知液では染まらない部位まで)露髄してもそこにMTAを塗布してあげれば歯髄との反応性がよい素材なので歯髄が上手く反応してくれて炎症が起きずに安静にしておけば歯髄が温存できるという治療法がマイクロ下、ラバダム完全防湿下では推奨されているし、多くのケースレポートや学術的な研究があるのでそれを選択されたらよいと思います。
>当医院でもMTAでの治療は行っていますし、臨床成績はよいようです。
MTAセメントは、臨床成績がすごく良いのですね。
ドックスベストとは違い、多くの臨床レポートがあるようですね。
>ただ、これをしてもらおうと思うと麻酔が必要ですよね?象牙質の知覚がある部位まで手用切削具で削り取るのですから。
>麻酔をしないと痛いわけです。
>ただでさえ弱っている歯に麻酔して血行を悪くしたくないというのと象牙細管内液の流れを外向きから内向きにしたくないという思いがあるので麻酔は出来ればしたくないけど、痛いとストレスになるので麻酔と同じような作用が働いて細菌を引き込むことになるんじゃないかな?
>など、歯科医は治療時の生体とのやりとりを色々と想定するわけです。
麻酔をすると結構が悪くなったり、象牙細管内液の流れを外向きから内向きになったりするとは、全く知りませんでした。
自分は超怖がり痛がりなので、治療の前にボルタレンを飲んでから、笑気ガス+麻酔を温める器械+電動麻酔の注射や普通の人よりもキシロカインを一本多く打ってもらい、やって頂いておりますが、麻酔が多いのは良くないようですね。
ただ、自分が痛がりなだけ、だと思いますが、麻酔が効きにくい体質みたいですので、難しいところです。
>また、実際のケースでは自分が信じた歯科医がちゃんと手順どおり理想的に治療してくれるかどうかなんて分からないわけですから、それでは持続的な殺菌効果のあるセメントを上手く使ってもらって自分で治したほうがよいと思う人もいると思います。(私はこのタイプです)
自分も殺菌力のあるネオダインセメントを入れて頂きましたが、一か月以上経ち、症状が大分と緩和されました。
>しかも、麻酔不要で痛みもストレスも少ないのであれば治療してくれる歯科医に出来る範囲内で軟化象牙質(ここは痛みがすでにない)を除去してもらい殺菌効果のある薬剤をしばらく入れてもらって完全にシーリングしてもらって安静期に不摂生をせず自己治癒力で治したいという人もおられるので、代替医療ではないですがそういう古典的で臨床経験が蓄積した治療法の価値というのは否定できないのです。
治療中に不摂生したら駄目なのですね。
もう手遅れかもしれませんが、今からでも、自己治癒力アップの為、摂生しようと思います。
>ですから、ドックスべストセメントは使い方によっては悪くはないのですが、学術的なレポートがいかんせん少なすぎるので胡散臭く思えてしまう。
>また、ドックスベストセメントも3mixも、他の日本保存学会が推奨しているやり方も何でも虫歯菌を不活化するためには完全シーリング(密閉)が必須であるはずなのにドッグスベストセメントの場合はとあるレポートが元でバイオフィルムにも効果があって殺菌もするとなっているのでちゃんとシーリングしない先生もおられたりして脱リや再感染の問題が目に余るケースに出くわすことが現状である。
ドックスベストセメントも、完全シーリングが必須なのですね。
自分の通っている歯医者さんのホームページの内容も、ドックスベストセメントを詰めたあと、直接、詰め物を詰めている内容でした。
ドックスベストが日本に入ってきて、4年?くらい経ったと聞きましたが、とあるレポートが胡散臭くて、再感染の問題など出くわしているのですね。
右上顎の歯にも、ドックスベストセメントを詰めて頂いたのですが、不安になってきました。
セラミックインレーを被せる時に、新人の歯科衛生士さんに指導されていたのですが、UVライトを使っておられたので、レジンでシーリングして頂いたのかもしれません。
多分、セラミックインレーの接着には、UVライトは使わないですよね?
今度、質問してみようと思います。
英語版のページ拝見させて頂きました。
翻訳機能を使って読みましたが、内容が難しくて、殆ど理解できなかったですが、大体、日本語で書かれているページと殆ど同じ内容に感じました。
わざわざ、ご丁寧にリンクまで貼って頂きありがとうございました。
まとめますと、
○MTAセメントが臨床的に優れていること。
○ドックスベストでも、シーリングすることが大事なこと。
○虫歯の部分はしっかりと取り去ること。
○ドックスベストは、臨床的にデータが少ないこと。
渡辺先生が、仰っておられた内容と同じですね。
担当の先生に教えて頂いた内容を参考に、担当の先生に相談してみようと思います。
Dr.ふなちゃん先生、自分ごとき個人に、懇切丁寧に回答して下さり、誠に有難う御座いました。
本当に感謝しております。
タイトル | 虫歯を除去した状態でドックスベストセメントを詰めるのは意味がある? |
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質問者 | スクーター大好きさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 41歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ | |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。