根の先端まで真っ二つの歯根破折なら、ほとんど抜歯でしょうか
相談者:
specialweekさん (35歳:女性)
投稿日時:2016-02-27 21:10:41
お世話になります。
現在、部分入れ歯(上の7番ぐらいの歯、両側)をしておりますが、先週、左上4番ぐらいの歯が、歯根破折(神経を抜いているためもあり)と診断され、レントゲンを見ても、歯茎から見えている歯の部分だけでなく、根の先端まで真っ二つのような感じでした。
真っ二つに割れている場合は、接着とかで延命できる可能性は少なくて、やっぱり抜歯でしょうか?
(歯チャンネルの他の方のアドバイスをみる限り、歯医者さんのほとんどが、抜歯を選択すると思っています。接着してくれる歯医者さんを見つけましたので、意見を聞いてこようと思っております。)
歯根破折の歯の上に銀の被せ物をしていましたが、破折していたせいか数か月前から嫌な悪臭もしてました。
部分入れ歯にしたせいか、年齢的なものもあるせいか、他の歯に負担がかかり?、入れ歯の前の歯(両側とも)が割れていっています。
そういうものなのでしょうか?
これ以上、他の歯に負担をかけ、歯を失っていくのも辛いので、インプラントに変えていこうと思います。
お忙しいところ申し訳ございませんが、アドバイスをよろしくお願い致します。
現在、部分入れ歯(上の7番ぐらいの歯、両側)をしておりますが、先週、左上4番ぐらいの歯が、歯根破折(神経を抜いているためもあり)と診断され、レントゲンを見ても、歯茎から見えている歯の部分だけでなく、根の先端まで真っ二つのような感じでした。
真っ二つに割れている場合は、接着とかで延命できる可能性は少なくて、やっぱり抜歯でしょうか?
(歯チャンネルの他の方のアドバイスをみる限り、歯医者さんのほとんどが、抜歯を選択すると思っています。接着してくれる歯医者さんを見つけましたので、意見を聞いてこようと思っております。)
歯根破折の歯の上に銀の被せ物をしていましたが、破折していたせいか数か月前から嫌な悪臭もしてました。
部分入れ歯にしたせいか、年齢的なものもあるせいか、他の歯に負担がかかり?、入れ歯の前の歯(両側とも)が割れていっています。
そういうものなのでしょうか?
これ以上、他の歯に負担をかけ、歯を失っていくのも辛いので、インプラントに変えていこうと思います。
お忙しいところ申し訳ございませんが、アドバイスをよろしくお願い致します。
回答1
ひぐち歯科クリニック(大阪府茨木市)の樋口です。
回答日時:2016-02-28 00:30:42
こんにちは。
歯根破折した歯を接着して延命できる可能性はあります。
破折の具合にもよりますが、破折して間もなしに接着すると、治る可能性が高くなります。
しかし、数か月前から破折していたようですので、治る可能性はかなり低いと予想されます。
歯根破折した歯を接着して延命できる可能性はあります。
破折の具合にもよりますが、破折して間もなしに接着すると、治る可能性が高くなります。
しかし、数か月前から破折していたようですので、治る可能性はかなり低いと予想されます。
回答2
歯科医師の松山です。
回答日時:2016-02-28 10:25:02
歯根破折した歯を接着して再植する方法は、医学的・生物学的には問題のあるもので、私事ながら等閑視してきた経緯があります。
歯牙の破折に関する、本が出版されて、触れているところがありますのでそのまま抜書きさせてもらいます。
----------------------------------------
接着・再植術を希望する患者への対応
当院にも良く「破折した歯も、くっつけて残せると聞いたんですが、」
との問い合わせが来る。しかし、科学的な情報を伝えると皆一様にがっかりして、そしてほとんどの患者がその後に抜歯を選択する。もちろん、一部の患者はそれでも歯の保存を希望するが、これは患者が生物学的、経済的な妥当性よりも心情的に歯を保存したいという気持ちを優先しているからである。この様な患者群のみが接着・再植術の適応となり、「患者利益」になるケースといえるのであろう。
筆者がが個人的にこの処置法が闍ニ医で行われるべきてないと考える
1医学的、 2倫理的、3経済的理由を説明する。
1 生物学的治癒が起こる可能性が低いこと
2 この治療術式に対する、臨床的.抖学的根拠が少なすぎる事から、現時点では実験的な治療の枠を超えるべきではない。つまり、前向き研究としての実験計画を作り、倫理委員会をへて、治療闔n前に患者に実験段階の治療であるとの説明を して同意が得られ、全てのデータを公間し最終的的に論文として発表するための治療に限るべきである。臨床術式を含めたすべてのプロトコ一ルが統一された十分 な量のデータを集めるためには、間業医では困雜である。また、接着.再植術は 歯根表面に接着材料が露出し、この部分が生体組織に触れる事になる訳だが、こ のことに対する人体への安全性の確認が十分に行われていないことに加えて、薬事法的な問題も解決されているとはいえない。正しい情報を理解した上でこの処置を選択する患者が少ない事である(患者利益につながるケースが少ない)。
3 患者、術者ともにその他の代替処置と比較して費用対効果が悪くなる可能性が高い。コストは誰かがどこかで支払わなければならない(例:患者が自費で負担する、術者が自分の持ち出しで処置を行う、仮に健康保険に導入されれば国民が支払う保険料で支払われる)が、実験的な治療にかかるコストは実験者が負担、もしくは調達するのが筋であろう。この処置に関わってきた研究者、臨床家の方々は、筆者の考察に憤慨するかもしれない。しかしながら冒頭でも述べた通り、処置や研究を否定するのが目的ではない事を是非ご理解いただきたい。むしろ今後もこの処置が発展するための研究や、 正当性の持てる場での処置を続けていただきたいと思っている。筆者がここで強調 したいのは、現時点では闍ニ医が行うべきではないということである。医療に携わるものは、「患者利益」のために科学に基づいた診断と治療を行うべきと考えるか らである。
歯牙破折の分類・審査・診断・マネージメント
著者 尾上正治 清水香織 李光純
歯牙の破折に関する、本が出版されて、触れているところがありますのでそのまま抜書きさせてもらいます。
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接着・再植術を希望する患者への対応
当院にも良く「破折した歯も、くっつけて残せると聞いたんですが、」
との問い合わせが来る。しかし、科学的な情報を伝えると皆一様にがっかりして、そしてほとんどの患者がその後に抜歯を選択する。もちろん、一部の患者はそれでも歯の保存を希望するが、これは患者が生物学的、経済的な妥当性よりも心情的に歯を保存したいという気持ちを優先しているからである。この様な患者群のみが接着・再植術の適応となり、「患者利益」になるケースといえるのであろう。
筆者がが個人的にこの処置法が闍ニ医で行われるべきてないと考える
1医学的、 2倫理的、3経済的理由を説明する。
1 生物学的治癒が起こる可能性が低いこと
2 この治療術式に対する、臨床的.抖学的根拠が少なすぎる事から、現時点では実験的な治療の枠を超えるべきではない。つまり、前向き研究としての実験計画を作り、倫理委員会をへて、治療闔n前に患者に実験段階の治療であるとの説明を して同意が得られ、全てのデータを公間し最終的的に論文として発表するための治療に限るべきである。臨床術式を含めたすべてのプロトコ一ルが統一された十分 な量のデータを集めるためには、間業医では困雜である。また、接着.再植術は 歯根表面に接着材料が露出し、この部分が生体組織に触れる事になる訳だが、こ のことに対する人体への安全性の確認が十分に行われていないことに加えて、薬事法的な問題も解決されているとはいえない。正しい情報を理解した上でこの処置を選択する患者が少ない事である(患者利益につながるケースが少ない)。
3 患者、術者ともにその他の代替処置と比較して費用対効果が悪くなる可能性が高い。コストは誰かがどこかで支払わなければならない(例:患者が自費で負担する、術者が自分の持ち出しで処置を行う、仮に健康保険に導入されれば国民が支払う保険料で支払われる)が、実験的な治療にかかるコストは実験者が負担、もしくは調達するのが筋であろう。この処置に関わってきた研究者、臨床家の方々は、筆者の考察に憤慨するかもしれない。しかしながら冒頭でも述べた通り、処置や研究を否定するのが目的ではない事を是非ご理解いただきたい。むしろ今後もこの処置が発展するための研究や、 正当性の持てる場での処置を続けていただきたいと思っている。筆者がここで強調 したいのは、現時点では闍ニ医が行うべきではないということである。医療に携わるものは、「患者利益」のために科学に基づいた診断と治療を行うべきと考えるか らである。
歯牙破折の分類・審査・診断・マネージメント
著者 尾上正治 清水香織 李光純
相談者からの返信
相談者:
specialweekさん
返信日時:2016-02-28 10:39:02
樋口先生
やっぱり温存するには厳しいものがありますか。
お忙しいところ、アドバイスありがとうございました。
やっぱり温存するには厳しいものがありますか。
お忙しいところ、アドバイスありがとうございました。
回答3
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2016-02-28 10:55:12
こんにちは。
>真っ二つに割れている場合は、接着とかで延命できる可能性は少なくて、やっぱり抜歯でしょうか?
そういう対応がほとんどですが個人的には接着修復を行っています。
歯根破折歯の外部接着再植法 http://yamadashika.jugem.jp/?cid=161
【※編集部注】ここで記載されている接着修復は、『根管長測定器併用根管内部接着法』(根管内部接着法)という特殊な方法です。詳細はこちらの相談の[回答6]をご覧下さい。⇒ 歯の根元が割れているかもしれないと言われた
>真っ二つに割れている場合は、接着とかで延命できる可能性は少なくて、やっぱり抜歯でしょうか?
そういう対応がほとんどですが個人的には接着修復を行っています。
歯根破折歯の外部接着再植法 http://yamadashika.jugem.jp/?cid=161
【※編集部注】ここで記載されている接着修復は、『根管長測定器併用根管内部接着法』(根管内部接着法)という特殊な方法です。詳細はこちらの相談の[回答6]をご覧下さい。⇒ 歯の根元が割れているかもしれないと言われた
相談者からの返信
相談者:
specialweekさん
返信日時:2016-02-28 11:01:58
松山先生
お忙しいところ、アドバイスありがとうございます。
また抜歯か・・と何ともやりきれない思いがありましたが、一度接着専門の先生に見てもらおうかなという思いもわずかながら出てきました。
>1医学的理由
接着を実施されている歯医者さんの事例写真を見る限り、きちんとくっついていて、特に問題なさそうに見えるので、長期間の復活も可能と判断しています。
>2倫理的理由
治験等で全く怪しい薬を飲むわけではないと思いますし、優先順位的にもあまり気にしておりません。
>3経済的理由
これも優先順位的にも仕方がありません。
温存したい人にとっては、復活可能かが最大の問題ですので(2〜3年程度しか持たないのではちょっと考えますが)、もうしばらく悩んでみます。
ありがとうございました。
お忙しいところ、アドバイスありがとうございます。
また抜歯か・・と何ともやりきれない思いがありましたが、一度接着専門の先生に見てもらおうかなという思いもわずかながら出てきました。
>1医学的理由
接着を実施されている歯医者さんの事例写真を見る限り、きちんとくっついていて、特に問題なさそうに見えるので、長期間の復活も可能と判断しています。
>2倫理的理由
治験等で全く怪しい薬を飲むわけではないと思いますし、優先順位的にもあまり気にしておりません。
>3経済的理由
これも優先順位的にも仕方がありません。
温存したい人にとっては、復活可能かが最大の問題ですので(2〜3年程度しか持たないのではちょっと考えますが)、もうしばらく悩んでみます。
ありがとうございました。
相談者からの返信
相談者:
specialweekさん
返信日時:2016-02-28 11:19:34
山田先生
お忙しいところ、アドバイスありがとうございます。
前々からHPを見させていただいておりますが、復活も可能なんですよね。
(私が歯医者でも、最後まであがく提案をします。)
あがいた上で、もう抜歯しかありませんと言われたら、さすがに諦めざるをえませんけど・・
1〜2本めの抜歯(左右上7番)は言われるがまま、抜歯してしまいましたが、3本めとなると、何とかならないものか・・と思います。
1〜2本めの抜歯部に入れた部分入れ歯(左右連結されている)のせいか、前の歯(左右上両方とも)に負担がかかって、割れたんです。
年齢的なものもありますが、部分入れ歯をすると、徐々に前の歯もダメになっていくものなのでしょうか。
今回は最後まであがいてみようかなと思い始めています。
(接着専門の先生に見てもらうだけみてもらって、無理と言われれば抜歯という選択)
ありがとうございました。
お忙しいところ、アドバイスありがとうございます。
前々からHPを見させていただいておりますが、復活も可能なんですよね。
(私が歯医者でも、最後まであがく提案をします。)
あがいた上で、もう抜歯しかありませんと言われたら、さすがに諦めざるをえませんけど・・
1〜2本めの抜歯(左右上7番)は言われるがまま、抜歯してしまいましたが、3本めとなると、何とかならないものか・・と思います。
1〜2本めの抜歯部に入れた部分入れ歯(左右連結されている)のせいか、前の歯(左右上両方とも)に負担がかかって、割れたんです。
年齢的なものもありますが、部分入れ歯をすると、徐々に前の歯もダメになっていくものなのでしょうか。
今回は最後まであがいてみようかなと思い始めています。
(接着専門の先生に見てもらうだけみてもらって、無理と言われれば抜歯という選択)
ありがとうございました。
回答4
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2016-02-28 16:01:56
>年齢的なものもありますが、部分入れ歯をすると、徐々に前の歯もダメになっていくものなのでしょうか。
個人的にはそのようなことはないと考えています、もしかすると入れ歯が合っていなかったのかもしれませんし歯のお手入れが不十分だったのかもしれません。
この文面からだけでは原因については推測するしかありません、やはり診察していただくより方法はないと思います。
個人的にはそのようなことはないと考えています、もしかすると入れ歯が合っていなかったのかもしれませんし歯のお手入れが不十分だったのかもしれません。
この文面からだけでは原因については推測するしかありません、やはり診察していただくより方法はないと思います。
タイトル | 根の先端まで真っ二つの歯根破折なら、ほとんど抜歯でしょうか |
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質問者 | specialweekさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 35歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
歯のひび割れ、破折で抜く予定 歯根破折 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。