根管治療の歯医者選び、治療期間の短期と長期で迷っている
相談者:
おかたつさん (27歳:男性)
投稿日時:2016-03-25 17:02:58
こんにちは。
今再根管治療をしているのですが、調べてみると割と近場に根管治療に力を入れている医院が2つ見つかりました。
ひとつは、日本歯内療法学会の認定する専門医で治療においての機器の使用は不明です。
3ヶ月くらい治療して徐々に症状を抑えていく方針みたいです。
もうひとつはマイクロスコープや、ラバーダムを使い、今根管治療に力を入れているようで徐々に機器も充実していっているようで、どちらかというと短期治療のようです。
両方とも保険の範囲内でやってくれるみたいなのですが、先生方が再根管治療で通院するとしたらどちらの歯医者にしますか?
意見をお聞かせください。
また再根管治療期間の短期と長期の治療の違い、メリットでデメリットについて教えてください。
よろしくお願いします。
今再根管治療をしているのですが、調べてみると割と近場に根管治療に力を入れている医院が2つ見つかりました。
ひとつは、日本歯内療法学会の認定する専門医で治療においての機器の使用は不明です。
3ヶ月くらい治療して徐々に症状を抑えていく方針みたいです。
もうひとつはマイクロスコープや、ラバーダムを使い、今根管治療に力を入れているようで徐々に機器も充実していっているようで、どちらかというと短期治療のようです。
両方とも保険の範囲内でやってくれるみたいなのですが、先生方が再根管治療で通院するとしたらどちらの歯医者にしますか?
意見をお聞かせください。
また再根管治療期間の短期と長期の治療の違い、メリットでデメリットについて教えてください。
よろしくお願いします。
回答1
顕微鏡歯科シバタ(名古屋市守山区大森)の柴田です。
回答日時:2016-03-26 02:18:47
どちらも選びにくいですね。
認定医の先生ならば経験と実績はありそうに思えます。
ラバーダムを使ってマイクロスコープをちゃんと使えるとメリットは大きいように思います。
どちらも保険診療だとすると希少価値が高いですね。
三ヶ月も保険でゆっくりと根管治療しているとかなり医院経営にとってはマイナスになりそうな気もしますね。
認定医の先生ならば経験と実績はありそうに思えます。
ラバーダムを使ってマイクロスコープをちゃんと使えるとメリットは大きいように思います。
どちらも保険診療だとすると希少価値が高いですね。
三ヶ月も保険でゆっくりと根管治療しているとかなり医院経営にとってはマイナスになりそうな気もしますね。
回答2
回答日時:2016-03-27 11:10:35
一応研究データからすれば、再根管治療の場合の消毒は1→2回目、2回目→3回目あたり(いずれも治療開始前に細菌数を確認)が細菌数が急に減って、それ以降の減少は僅かです。
また、根管治療を行う為に治療の時間、根管を開けること自体プラークや唾液等の細菌の混入のリスク、もっと言えば来院間の仮封材からの漏洩のリスクも考えられます。
あと来院間隔はどれぐらいが適切かという問題については、感染根管中に1〜2週間程度仮死状態を保って水酸化カルシウム製剤が効かないという菌がいる場合があるということも知られていますので、それ以上の期間を使って治療した方が良さそうですね。
更に、昔の研究ですが根管治療の成功率を調べた研究で、歯学部学生の行った治療(ラバーダムは当然使用してます)が意外に成績が良かったりして「時間をかけて消毒を行う」ことの重要性も示唆されていると考えます。
難しく考えなくても、やっていることは
「酷く汚れた複雑で細かい穴の消毒」
ですから、新しい汚れを入れない、ダラダラ回数をやっても意味がない、1回1回に時間を十分かける
というのがやはりポイントになるでしょうね。
以上のことから
@1回1回の治療時間を十分確保
(おそらく90分前後 特に初回が長い方が理想的)
A術中の余計な感染を避けるためのラバーダムは必須
B1〜2週間(以上)の通院間隔で、仮封をしっかりと
C3回程度で終える(難症例なら数回増えることも)
というのがおそらく"理想"と言えるのではないでしょうか。
ここに「保険の範囲内で」という条件がついてきますと、
@まず無理
Aかなり厳しい
B、C医院によりけり
ということになってきますので、そこを割りきって選ぶのが良いでしょうね。
個人的には、認定医云々よりもAがして貰えるのなら大分良いと思いますよ。
「消毒」ですから、
Aはして貰えずに@だけして貰えても不安ですし、AなしでBがやたら短いとか長いとか、Cがやたら多い場合もかえって怖い・・ということがご理解頂けるのではないでしょうか。
症状が消えないから・・という理由で長引かせるケースも多い様ですが、それまで本当にやるべきことやって手をつくしているのだとすれば、早いところ根管治療は一旦終わらせてしまって数ヶ月以上経過を観察し、経過不良であれば専門医に送るなり他の手段に変えるなりするべきだと思います。
あと因みに、再根管治療ではなくて生まれて初めて神経を抜く初回治療(抜髄)の場合でしたら、根管内は感染の状態ではなく、無菌状態ですから、1回〜2回で終われる方が理想的、という考え方になるはずですね。
また、根管治療を行う為に治療の時間、根管を開けること自体プラークや唾液等の細菌の混入のリスク、もっと言えば来院間の仮封材からの漏洩のリスクも考えられます。
あと来院間隔はどれぐらいが適切かという問題については、感染根管中に1〜2週間程度仮死状態を保って水酸化カルシウム製剤が効かないという菌がいる場合があるということも知られていますので、それ以上の期間を使って治療した方が良さそうですね。
更に、昔の研究ですが根管治療の成功率を調べた研究で、歯学部学生の行った治療(ラバーダムは当然使用してます)が意外に成績が良かったりして「時間をかけて消毒を行う」ことの重要性も示唆されていると考えます。
難しく考えなくても、やっていることは
「酷く汚れた複雑で細かい穴の消毒」
ですから、新しい汚れを入れない、ダラダラ回数をやっても意味がない、1回1回に時間を十分かける
というのがやはりポイントになるでしょうね。
以上のことから
@1回1回の治療時間を十分確保
(おそらく90分前後 特に初回が長い方が理想的)
A術中の余計な感染を避けるためのラバーダムは必須
B1〜2週間(以上)の通院間隔で、仮封をしっかりと
C3回程度で終える(難症例なら数回増えることも)
というのがおそらく"理想"と言えるのではないでしょうか。
ここに「保険の範囲内で」という条件がついてきますと、
@まず無理
Aかなり厳しい
B、C医院によりけり
ということになってきますので、そこを割りきって選ぶのが良いでしょうね。
個人的には、認定医云々よりもAがして貰えるのなら大分良いと思いますよ。
「消毒」ですから、
Aはして貰えずに@だけして貰えても不安ですし、AなしでBがやたら短いとか長いとか、Cがやたら多い場合もかえって怖い・・ということがご理解頂けるのではないでしょうか。
症状が消えないから・・という理由で長引かせるケースも多い様ですが、それまで本当にやるべきことやって手をつくしているのだとすれば、早いところ根管治療は一旦終わらせてしまって数ヶ月以上経過を観察し、経過不良であれば専門医に送るなり他の手段に変えるなりするべきだと思います。
あと因みに、再根管治療ではなくて生まれて初めて神経を抜く初回治療(抜髄)の場合でしたら、根管内は感染の状態ではなく、無菌状態ですから、1回〜2回で終われる方が理想的、という考え方になるはずですね。
タイトル | 根管治療の歯医者選び、治療期間の短期と長期で迷っている |
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質問者 | おかたつさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 27歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
根管治療の治療法 根管治療の専門医 |
回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。