歯内療法専門医にアクセスしたがラバーダム使わない主義と言われた

相談者: 人魚さん (39歳:女性)
投稿日時:2016-04-19 13:01:57
よろしくお願いします。

一年以上前に神経をぬきましたが、細かく枝分かれした神経が残ってしまったようで未だに治療が終わりません。

いよいよ 歯内専門医にお願するしかないと思い専門医にお電話したところ、ラバーダムを使わない主義だそうです。


膿瘍になり、頻繁に眠れない程の痛みが出て、抜歯した経験があるので、できるだけ感染症をおこしたくないです。

歯内専門医ではないけれども、ラバーダムを使う先生を選ぶべきか?
歯内専門医で、ラバーダムを使わない先生を選ぶべきか?
で悩んでいます。

アドバイスをよろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2016-04-19 13:06:12
理想は

歯内専門医で、ラバーダムを使う先生

なのだと思いますが…。


僕なら多少遠方でも両方の条件を備えた先生を選びます。

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回答 回答2
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2016-04-19 14:33:40
ラバーダムを使用しない専門医がいらっしゃるのですか?
初めて知りました。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 人魚さん
返信日時:2016-04-19 16:23:17
櫻井先生ご回答ありがとうございます。

藤森先生、私も正直、歯内専門医ならば普通使うだろうと思っておりました。

念のため、受付の方にお聞きしたら 

「ラバー??なんですか? わからないので先生に代わります」

と言われ、先生が直接電話に出てくださいました。

ラバーダムは使わない ラバーダムに代わるものもあるし、口の中の状況次第で、使う必要があるときだけ使います。」

と言われました。

このラバーダムを使わない専門医さんは、我が家から車で片道30分程度の距離ですが、他の歯内専門医さんは、高速で片道2時間かかる距離が一番近く、複数回通院するのは、結構辛く、悩んでおります。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2016-04-20 10:19:30
そんなやつに専門医取らすかねぇ、、、、


って思います。

保険治療だろうと自費治療だろうと、根管治療の際にラバーダム使うのなんて当たり前です。
そもそも保険治療では治療費の中にラバーダムの費用も含まれているので使わなければいけないのです。

ラバーダムを使うことで、器具や薬品の誤飲や誤嚥の事故を予防できるって効果も大きいんです

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回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2016-04-20 15:34:10
たとえば小児歯科での話ですが、小児を1度も治療したことのない先生が私の治療に関して

「そんな治療はすべきでない」

と言ってきたりします。
理由は?と聞くと、

「そう習った」

なんて答が返ってきます。

竹島問題の韓国の人と同じような考え方でしょうか。
あまり根拠というものを考えていない、他の人の意見は受け入れないといった考え方に思えます。


ラバーダムに関しては日本の根管治療の権威が「ラバーは状況によっては必ずしも必要とは言えない」といってるんですが、それに対して、専門家でもなく、経験も知識もそれほどない先生が、強く非難したりします。

私個人としてはラバーダムは必ずするんですが、それは安全性のためであって、治療成績にそれほどの違いがあるとは思ってません。
それほど信頼性の高い論文はありませんし、道具の差より術者の差のほうが圧倒的に大きいでしょうね、歯科治療全般に言えることですが。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2016-04-20 16:06:07
[米国における根管治療時のラバーダム使用の実態調査結果]

1,490名の一般歯科医師を対象とした無記名のアンケートにより、

・ 根管治療時にラバーダムを常時使用する: 47%

・ ロールワッテによる簡易防湿を行う: 47%

・ ロールワッテによる簡易防湿を常時行う: 12%

・ 防湿を一切行わない: 5%

という結果が得られた。

これにより、米国の一般歯科医師においてラバーダム防湿の使用が徹底されていないことが示された。「非効果的、不便、時間がかかる、装着しずらい」という個々の歯科医師の考えや、患者からの影響がラバーダムの使用率を低下させていると結論付けられている。

ちなみに、米国歯内療法学会専門医おけるラバーダム防湿の使用率は90%超、日本の歯内療法学会の会員においては25%、非会員においては5%というデータがある。

https://www.whitecross.co.jp/articles/view/35/0

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ということで、日本ではラバーダムを使っていない医院のほうが圧倒的多数です。

保険ではラバーダムの使用は任意となっているため、ラバーダムを使用する場合はその手間、材料費等がそのまま医院側の負担になります。

元々の根管治療の治療費がアメリカよりも遥かに安いということも、ラバーダムを使う医院が非常に少ない理由だと思われます。

ただ、ラバーダムを使ったほうが良さそうだというデータはあっても、ラバーダムを使うと予後が悪くなるというデータはありませんので、最善を尽くすのであればラバーダムを使ったほうが望ましいと思います。

また、ケースバイケースですが、ラバーダムを使わなくてもロールワッテ等で十分に防湿できるというケースもあると思います。

ラバーダムだけに限らず、理想を突き詰めると治療費は天井知らずで上がってしまいますので、どのあたりで必要十分と考えて妥協するのか?要はその妥協点が歯科医師によって様々であるということだと思います。

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回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2016-04-20 16:13:44
米国歯内療法学会専門医おけるラバーダム防湿の使用率は90%超、日本の歯内療法学会の会員においては25%、非会員においては5%というデータがある。」

これについての補足ですが、「日本の歯内療法学会の会員」というのは入会さえすれば誰でもすぐになれますので、様々な条件をクリアする必要がある専門医とは大きく異なります。

詳しいデータはありませんが、日本でも「歯内療法学会の専門医」であれば、おそらく8〜9割くらいはラバーダムを使っているのではないかと思います。

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回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2016-04-20 18:49:18
余談ですが

>理由は?と聞くと、「そう習った」なんて答が返ってきます。

ラバーダムに関しては日本の根管治療の権威が「ラバーは状況によっては必ずしも必要とは言えない」といってるんですが、


どちらも根拠としては同じようなレベルですね。
権威者の意見の方を重く見てしまうのは、権威に弱い日本人の特性でしょうか。

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回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2016-04-20 19:10:01
根管治療の失敗が菌の感染によるものという大原則が分かっていれば、菌に対するフィールドコントロールはするでしょう。
(50年以上前の論文から幾度となく細菌感染によるものと証明されています)

一方で薬と称した根管充填を綺麗に入れるという目的で行う根管治療をするのであれば、菌に対する配慮など考えないと思います。

ただし、こちらは根管充填は根尖の治癒に大きな影響を及ぼさないと論文があります。


つまり歯を残すことを目的にすれば前者の考え方の先生に治療してもらった方がうまく行く確率が高い訳です。


熱い歯内療法専門医の先生は「ラバーダムをしないのであれば根管治療をしないでください」とまでおっしゃられていました。

私は「絶対ラバーダム!」派ではありませんが、根管治療においては成功の為のかなり大きな1アイテムだと思います。

先日、開口量の小さな女性の上顎7近心頬側根にファイルが入らずに一度途中でラバーダムを外させてもらって治療を行いました。
(可能な限りしますが、ラバーができない環境下も稀にあります)

確かに日本の根管治療費はまともな治療費設定ではありませんが、保険治療でもラバーダムしている先生はしていますよ。
(かなり少数派だとは思いますが)


>ラバーダムに関しては日本の根管治療の権威が「ラバーは状況によっては必ずしも必要とは言えない」といってるんですが

これは上顎の1番のことでしょうか?

上顎前歯であれば、ラバー無くても歯の中に唾液・菌が入る可能性は低いと思いますが、
薬剤、器具(ファイル)の誤嚥などの事故の観点からいえば上顎前歯でも十分起こってしまうことですから、ラバーしておいた方が無難だと思います。


権威の経験則からの意見はエビデンスレベル(科学的根拠)でいえば最低レベルですから権威の意見=一歯科医師の意見だと思います。

【外部サイト】エビデンスレベル分類・推奨グレード分類

また旧来の権威の意見が業界全体の方向性を決めてしまうのは宗教に近いものがありますから医療としては危険な発想だと思います。


ラバーダムする・しないは歯科医師の制度、経済を加味したフィロソフィーの問題ですから個々の考え方に差があるのも不思議ではありません。
(ラバーダムの議論の裏には、赤字で医療を続けることがはたして正しい医療の形といえるのか? という問題もあると思います)


参考程度に読んでください。



長々書いていたら小牧先生とカブりました^^;

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 人魚さん
返信日時:2016-04-21 08:18:49
おはようございます。

高田先生、森川先生、田尾先生、小牧先生、井野先生

ご回答ありがとうございます。
ラバーダムの重要性がすごくよくわかりました。

こんなに詳しく教えてくださって、本当に助かります。
ありがとうございます。
今後はラバーダムを使用してくださる先生を選んで、治療して頂きます。




ラバーダムをお使いになっている地元の先生をやっと見つけて、お電話で相談したところ、

保険治療では限度があるのが事実、時間もかけることができない。
うちはマイクロスコープがないから大学病院の専門医から治療を受けてほしい。
ラバーダム、マイクロスコープ CTが必要。
遠くまで行く価値はあるから。」

という内容で、とても親身になってくださいました。


「不得意な治療は断る先生が良い先生」だとテレビで見ました。

この先生は、不得意だということではないでしょうけれど、ベストな方法を教えてくださったと思います。
この地域で ここまで親身になってくださる先生ははじめてで、患者思いの信頼できる先生だなと思いました。



そこで、次は病院選びなのですが、実際は、先生にお会いして説明を受けないと分からないとは思いますが、通院を続けることや、保険や保険外他にも治療する歯が複数あることなど その他色々考えると一般的にはどちらを選ぶべきなのか? 

参考にさせて頂ききますので、アドバイスをお願します。




1、大学病院の専門医
※高速道路で片道2時間

2、全て保険適用外治療されている かなり有名な先生
※高速道路片道1時間
根管治療についてもHPでかなり詳しく説明されています。

(ラバーダム、マイクロスコープ使用 CT無し できないことは大学病院を紹介してくださいます。)

よろしくお願いします。
回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2016-04-21 10:25:19
小牧先生>
>権威者の意見の方を重く見てしまうのは、権威に弱い日本人の特性でしょうか。


権威のある専門家でもラバーダムをしないことを完全には否定していないわけですから、そういった専門家がいても不思議はないと意味です。

専門家でもない人が専門家の選定に口を出すのってどうなの?ということです。

回答 回答10
  • 回答者
回答日時:2016-04-21 10:38:13
>1、大学病院の専門医
> 2、全て保険適用外治療されている かなり有名な先生


どっちでもいいんじゃない?
て思います。

それよりも重要なのは、
「この歯科医師になら安心して診せられるし、抜歯になってもあきらめがつく」

って思える相手かどうかだと思いますので

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回答 回答11
  • 回答者
回答日時:2016-04-21 10:38:50
>「不得意な治療は断る先生が良い先生」だとテレビで見ました。

同じ分野でも難易度がありますから、一つの分野が不得意というよりも、その先生が持っている自分自身の基準を超えるとという意味でしょう。



>2、全て保険適用外治療されている かなり有名な先生
>※高速道路片道1時間

根管治療についてもHPでかなり詳しく説明されています。

すべて保険適用外ということは、よく言われる自費専門ということだと思いますが。
自費しかしない=専門医ではありませんので注意が必要です。


根管治療の専門医の中には自費しかしない先生も多くおられ、そのような先生なら個人的にはお勧めしますが、一般歯科医で自費専門の先生だと、必ずしも根管治療が得意というわけではありません。
良い先生に当たる確率は高いかもしれませんが。

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回答 回答12
  • 回答者
回答日時:2016-04-21 11:32:19
>「この歯科医師になら安心して診せられるし、抜歯になってもあきらめがつく」

>って思える相手かどうかだと思いますので


これ書いてる先生けっこういますよね。
元の本読みましたけど、これって基本的に無条件に担当医を信頼することからスタートするという前提なんですよね。

ただ「歯科医を選ぶ」という話になると「事前にそれがわかるんなら誰も苦労しない」ということになります。

回答 回答13
  • 回答者
回答日時:2016-04-21 12:44:24
>1、大学病院の専門医
>※高速道路で片道2時間

> 2、全て保険適用外治療されている かなり有名な先生
>※高速道路片道1時間

どちらがいいかなんてここでは分かりませんよ。

気になれば、両方の先生から説明を受けて馬の合う先生から治療を受けられた方がいいでしょうね。
 

臨床家で自分の成功率を厳しく出している先生は0.01%もいないので2者を比べようがありません。

最後はその先生に任せようと思える先生に出会えるかです。


私の歯科医院では私が書いたガンダムのブログが面白かったから来てみたなどの患者さんもいます。

個人的な経験ですが、何故か私を好いてくれる人ほど治療は上手くいきますし、不信感むき出しの人や神経質過ぎる人、治療に協力的でない人ほど上手く行きません。
 
依頼されればできる限りのことはしますが、人が人を治すので相性による部分も大きい気がしています。
 

ネットで頭でっかちになり、最善の選択を追求する人、一番上手な先生をと探す人ほど不幸な結果で終わる気がします。
 

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 人魚さん
返信日時:2016-04-21 15:30:03
高田先生、小牧先生、森川先生、井野先生

ご回答ありがとうございます。

大変参考になりました。

先生方のご意見を肝に銘じ、根管治療を頑張ります。
回答 回答14
  • 回答者
回答日時:2016-04-21 17:31:59
権威者の意見なんですが、

ラバーダム絶対必要派の元となる考え:欧米(白人の)権威がそう言っているから。
(信頼できるエビデンスはなく個人的な印象?)
 
ラバーダムは必ずしも必要ない派の元となる考え:信頼できるエビデンスがないから必ずしも必要とは言えない


つまり国内の権威がそう言っているからではなくて「エビデンスがない」とエビデンスに詳しい人が言っているからということになります。


根本がまったく違うんですよ。

根拠がなくても相手を非難してよいか それとも相手を非難するには根拠が必要かといった話になります。


人魚さんの回答とはそれてしまってすみません。




タイトル 歯内療法専門医にアクセスしたがラバーダム使わない主義と言われた
質問者 人魚さん
地域 非公開
年齢 39歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療の治療法
ラバーダム
根管治療の専門医
歯医者さんの探し方・見つけ方
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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