矯正治療で生じた歯根吸収について

相談者: hanataraさん (27歳:女性)
投稿日時:2016-04-24 18:25:06
初めまして。
27歳女性です。
矯正治療中に生じた歯根吸収のことで悩んでおりご相談です。


矯正治療を始めて2年ちょっとになります。
昨年6月、たまたま一般歯科で撮ったレントゲンで根が短くなっていると指摘を受けました。
レントゲン写真を見た矯正の先生から

「上の前歯2本が1/3程度歯根吸収をしているけど治療には支障がありません」

との説明を受けました。
無知かもしれませんが、当時の私は根が短くなるとはどんなことなのか、進行した場合どんなことが起きるかも知らず、特に質問もしなかったことが悔やまれます。


それから現在まで治療を続けていましたが、治療の状況を聞いても大丈夫ですよーとしか答えて頂けないことなどに不安を覚え、転院を決意して2つの病院で診て頂いたところ、下記のような診断を受けました。

・前歯の歯根吸収が半分を超えそうな位置まで進んでおり、今後の治療でグラグラして歯を失うことになる可能性が限りなく高い、というより間違いない。

・今、治療自体を止めれば歯根吸収の進行は防げるが、あと1mm程度でグラグラするレベルのため、咀嚼による刺激などで最終的に歯を失うリスクが高い


まさかの事態に慌てて今の先生にお話しに行ったら、下記の回答がありました。

・グラグラが始まってもすぐに抜け落ちる訳ではないから安心してください

・矯正途中に重度の歯周病にかかりグラグラした歯の患者さんも過去にいたが、保定期間の今も抜けていない


今回自分なりに調べて歯根吸収は防ぐことができないものだと理解しました。
ただ、1年前に歯根吸収を確認しているのにそれ以降検査をせず放置していたことが納得しがたいです。
歯科以外の領域でも何か病変があれば経過観察をしますが、矯正ではそういったことは気にせず、目標とした歯並びになることが全てなのでしょうか。

歳を取っても自分の歯でいたいと思って矯正を始めたのに、まさか20代で歯を失うことになるとは思っていませんでした。
矯正が終わったら、去年入籍以来仕事の都合で延びていた結婚式を挙げようと両親や主人と話していた矢先でさらに動揺しています。


ショックが大きすぎて乱文で申し訳ありませんが、先生方のご意見をお聞かせください。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2016-04-25 16:50:00
歯科以外の領域でも何か病変があれば経過観察をしますが、矯正ではそういったことは気にせず、目標とした歯並びになることが全てなのでしょうか。

この辺りの考え方は矯正の先生毎に違いますので、何ともいえないと思います。

成人矯正は小児の矯正とは異なり、リスクとして歯根吸収歯肉退縮はつきまといますね。

個人的な感想ですが、上手な先生ほど歯根吸収、歯肉退縮は少なくて済むことはありますが、歯根吸収、歯肉退縮がゼロということはないと思います。

また矯正の期間が長い人ほど歯根吸収、歯肉退縮が見られるような気がします。


>歳を取っても自分の歯でいたいと思って矯正を始めたのに、まさか20代で歯を失うことになるとは思っていませんでした。

矯正治療はメリットばかり強調されがちですが、
「矯正治療=歯の寿命が長くなる」
にはならないと思います。

個人的には成人矯正は軽度の叢生の方には比較的ダメージが大きい治療の1つだと考えています。


先生に今の不安を話して、今後は定期的に歯根のチェックをしてもらってください。

おだいじに

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答2
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2016-04-26 09:56:26
もし習慣的に口唇(口をすぼめる)力が強く働く方でなければ、かなり歯根が短くなってても、10年以上(そして、おそらく、それ以上)動揺が増すことのないケースは何人か経験しています。

回答 回答3
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2016-04-26 12:44:43
こんにちは。

歯科以外の領域でも何か病変があれば経過観察をしますが、矯正ではそういったことは気にせず、目標とした歯並びになることが全てなのでしょうか。


通常は気にするとは思いますが、気にせず治療ゴール設定を変えない先生も中にはおられるかもしれません。

当院は一般歯科ですが一般治療で来院された矯正治療後の患者さんの歯根吸収症例を何回か目にしています。

成人矯正の場合、矯正治療に伴うリスクは割と大きいのですが、あまり認知されていないかもしれませんね。


>歳を取っても自分の歯でいたいと思って矯正を始めたのに、まさか20代で歯を失うことになるとは思っていませんでした。

歯根吸収をしても20代で歯を失うことはまずないでしょう。

歯周病歯肉側からの病変で歯を支える骨を失っていく病気です。20代で骨を失うほどの性質の悪い細菌をお口に住まわせる人は滅多にいません。問題は40歳〜50歳以降でしょう。



>・前歯の歯根吸収が半分を超えそうな位置まで進んでおり、今後の治療でグラグラして歯を失うことになる可能性が限りなく高い、というより間違いない。
>・今、治療自体を止めれば歯根吸収の進行は防げるが、あと1mm程度でグラグラするレベルのため、咀嚼による刺激などで最終的に歯を失うリスクが高い


以上の診断をもらっているのであれば治療を中止するか治療目標を変えてもらうか転医の必要があるでしょう。

無理な治療計画で矯正治療を行うのではなく必要ならば外科矯正を併用したりコルチコトミー歯槽骨ごと動くようにするなどが必要かも知れません。またしばらくは修復でカモフラージュしておくなども一法かもしれません。

再度矯正を追加する場合は骨と歯根の状態を3次元的に確認して治療計画を立て直してもらう必要があるかもしれませんね。




タイトル 矯正治療で生じた歯根吸収について
質問者 hanataraさん
地域 非公開
年齢 27歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯列矯正のトラブル
根の病気・異常その他
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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