インプラントの歯茎切開時にオトガイ神経を識別することは可能ですか
相談者:
makkさん (48歳:女性)
投稿日時:2016-06-13 11:06:00
回答1
はただデンタルクリニック(渋谷区本町)の畑田です。
回答日時:2016-06-13 11:48:36
makkさん、こんにちは
>1.インプラント手術のため歯茎を切開した際に、医師はオトガイ神経を識別し、損傷・巻き込み・圧迫を回避することができますか。
できると思いますが・・・。
しかし、神経に近接した部分の手術に関しては細心の注意を払ったとしても結果的に麻痺が生じてしまうことがあるかもしれませんね。
>2.3D-CTによる画像は、患者のオトガイ神経がどこに走向しているか、はっきりと確認できるものでしょうか。
神経自身は確認できませんが、オトガイ孔は確認することができます。
オトガイ孔からオトガイ神経が出てきます。
参考になれば幸いです。
>1.インプラント手術のため歯茎を切開した際に、医師はオトガイ神経を識別し、損傷・巻き込み・圧迫を回避することができますか。
できると思いますが・・・。
しかし、神経に近接した部分の手術に関しては細心の注意を払ったとしても結果的に麻痺が生じてしまうことがあるかもしれませんね。
>2.3D-CTによる画像は、患者のオトガイ神経がどこに走向しているか、はっきりと確認できるものでしょうか。
神経自身は確認できませんが、オトガイ孔は確認することができます。
オトガイ孔からオトガイ神経が出てきます。
参考になれば幸いです。
回答2
加藤デンタルクリニック(横浜市中区)の加藤です。
回答日時:2016-06-13 23:03:50
makkさん こんばんは。
5ヶ月前にインプラント二次手術を受けて以降、右オトガイ神経麻痺を発症して困っているのですね。
インプラント手術のため歯茎を切開した際に、医師はオトガイ神経を識別し、損傷を回避することが出来るとは思います。
巻き込みは埋入手術ではオトガイ神経の返しに可能性としてあるので、CTで精査してから行った方が、避けられると思います。
また、外科手術によっておこる腫脹による圧迫の結果の麻痺は避けられないかもしれません。
しかし、埋入時の下顎管の圧迫によるものであれば、インプラントを除去したり、少し戻す(逆回転)すると基に戻ることが多いと思います。
そして、側枝といって1部を損傷してしまうことは可能性としてあると思います。
麻痺は可能性として発生してしまう合併症の1つではないかと思います。
3D-CTによる画像は、患者さんの顎骨内の神経と血管の走向が確認できることが多いですが、オトガイ孔から出た神経は確認できませんし、骨の状態によっては確認できない、しにくいことも患者さんの差によって、CTの機械の差によってもあるのではないかと思われます。
麻痺の改善には内服以外に、星状神経ブロックやレーザー、針といった理学療法もあります。
早く治療を受けた方が回復も良いと聞きますので、しっけり治療を受けて下さいね。
お大事に。
5ヶ月前にインプラント二次手術を受けて以降、右オトガイ神経麻痺を発症して困っているのですね。
インプラント手術のため歯茎を切開した際に、医師はオトガイ神経を識別し、損傷を回避することが出来るとは思います。
巻き込みは埋入手術ではオトガイ神経の返しに可能性としてあるので、CTで精査してから行った方が、避けられると思います。
また、外科手術によっておこる腫脹による圧迫の結果の麻痺は避けられないかもしれません。
しかし、埋入時の下顎管の圧迫によるものであれば、インプラントを除去したり、少し戻す(逆回転)すると基に戻ることが多いと思います。
そして、側枝といって1部を損傷してしまうことは可能性としてあると思います。
麻痺は可能性として発生してしまう合併症の1つではないかと思います。
3D-CTによる画像は、患者さんの顎骨内の神経と血管の走向が確認できることが多いですが、オトガイ孔から出た神経は確認できませんし、骨の状態によっては確認できない、しにくいことも患者さんの差によって、CTの機械の差によってもあるのではないかと思われます。
麻痺の改善には内服以外に、星状神経ブロックやレーザー、針といった理学療法もあります。
早く治療を受けた方が回復も良いと聞きますので、しっけり治療を受けて下さいね。
お大事に。
相談者からの返信
相談者:
makkさん
返信日時:2016-06-14 09:28:19
畑田先生、支持いただいた3名の先生方、お忙しいところご教示くださりありがとうございました。
3D-CT機でも、オトガイ孔から出たオトガイ神経までは確認できないということ、参考にさせていただきます。
加藤先生もお忙しいところ恐れ入ります。
埋入手術は3D-CTで計画を立てていただいた上で、11ヶ月前に行っております。
オトガイ神経麻痺は、その頭だし手術(5ヶ月前)以降です。
インプラントの逆回転も、植付2ヶ月後はオッセインテグレーションにより不可能だと認識しております。
自費診療で快適な口腔環境を夢見て、毎日不快で鬱々とした障害生活を長期にわたり送ることになったこと、やりきれない気持ちで一杯です。
担当医は今でも「まったく心配していません。他のことを進めます。」の一点張りです。患者としては心が張り裂けそうです。
ご回答いただき、重ねてお礼申し上げます。
3D-CT機でも、オトガイ孔から出たオトガイ神経までは確認できないということ、参考にさせていただきます。
加藤先生もお忙しいところ恐れ入ります。
埋入手術は3D-CTで計画を立てていただいた上で、11ヶ月前に行っております。
オトガイ神経麻痺は、その頭だし手術(5ヶ月前)以降です。
インプラントの逆回転も、植付2ヶ月後はオッセインテグレーションにより不可能だと認識しております。
自費診療で快適な口腔環境を夢見て、毎日不快で鬱々とした障害生活を長期にわたり送ることになったこと、やりきれない気持ちで一杯です。
担当医は今でも「まったく心配していません。他のことを進めます。」の一点張りです。患者としては心が張り裂けそうです。
ご回答いただき、重ねてお礼申し上げます。
回答3
加藤デンタルクリニック(横浜市中区)の加藤です。
回答日時:2016-06-14 23:40:32
インプラントの逆回転は、専用の器具があるので、埋入後時間が経過しても除去が可能ですが、インプラント体が壊れている場合は困難です。
また、2次手術後の後であれば、インプラントを除去しても麻痺の改善は無いと思います。
原因としては、1次手術の問題でなく、2次手術時に問題があるように思えますので、インプラント体よりも2次手術の外科処置時に神経の損傷が起きた可能性が高そうだからです。
>担当医は今でも「まったく心配していません。他のことを進めます。」の一点張りです。患者としては心が張り裂けそうです。
よく相談されて、処置をされてくださいね。
どうしても不安であれば、セカンドオピニオン等を参考にインプラント相談をされてみてはどうでしょうか?
* http://www.shika-implant.org/list/20150108_soudanmadoguti.pdf
お大事に。
また、2次手術後の後であれば、インプラントを除去しても麻痺の改善は無いと思います。
原因としては、1次手術の問題でなく、2次手術時に問題があるように思えますので、インプラント体よりも2次手術の外科処置時に神経の損傷が起きた可能性が高そうだからです。
>担当医は今でも「まったく心配していません。他のことを進めます。」の一点張りです。患者としては心が張り裂けそうです。
よく相談されて、処置をされてくださいね。
どうしても不安であれば、セカンドオピニオン等を参考にインプラント相談をされてみてはどうでしょうか?
* http://www.shika-implant.org/list/20150108_soudanmadoguti.pdf
お大事に。
相談者からの返信
相談者:
makkさん
返信日時:2016-06-17 11:16:19
加藤先生
お忙しいところ、更にご教示くださり感謝いたします。
仰るとおり、インプラント体よりも2次手術の外科処置時に神経の損傷が起きた可能性が高そうだ、とのこと納得いたしました。
また学会が開設されている有料相談について、教えていただき大変助かりました。
あらためてお礼申し上げます。
お忙しいところ、更にご教示くださり感謝いたします。
仰るとおり、インプラント体よりも2次手術の外科処置時に神経の損傷が起きた可能性が高そうだ、とのこと納得いたしました。
また学会が開設されている有料相談について、教えていただき大変助かりました。
あらためてお礼申し上げます。
タイトル | インプラントの歯茎切開時にオトガイ神経を識別することは可能ですか |
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質問者 | makkさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 48歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ | インプラントに関するトラブル |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。