ルミネアーズについて
相談者:
小鳥遊えりさん (29歳:女性)
投稿日時:2016-06-16 11:13:18
ルミネアーズを考えています。
上顎前歯の左右とも一番、マイクロクラックがたくさんある・着色しやすい理由からです。
そこで先生方に質問があるのですが、
一、今より前に厚みを出したくないので、仮歯なしでそのままでも問題がない程度だけ、(もしルミネアーズが取れてもそのままで大丈夫)唇側の表面のみを削るのは可能でしょうか。
削るとしたら、最大0.3oくらいですか?
矯正のストリッピングでは片側で0.25o削って問題ないとのことですが…
二、噛み合う下の前歯を傷つけないですか
三、接着する元の歯を、痛めたりはしないですか
四、口内環境が良ければ、一生もつとも言えるでしょうか
五、歯茎との境目は不自然になりませんか
どうかよろしくお願い致します。
上顎前歯の左右とも一番、マイクロクラックがたくさんある・着色しやすい理由からです。
そこで先生方に質問があるのですが、
一、今より前に厚みを出したくないので、仮歯なしでそのままでも問題がない程度だけ、(もしルミネアーズが取れてもそのままで大丈夫)唇側の表面のみを削るのは可能でしょうか。
削るとしたら、最大0.3oくらいですか?
矯正のストリッピングでは片側で0.25o削って問題ないとのことですが…
二、噛み合う下の前歯を傷つけないですか
三、接着する元の歯を、痛めたりはしないですか
四、口内環境が良ければ、一生もつとも言えるでしょうか
五、歯茎との境目は不自然になりませんか
どうかよろしくお願い致します。
[過去のご相談]
回答1
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2016-06-17 17:40:42
こんにちは。
ルミネアーズというものは、歯を削らないベニアですね。
通常は歯を削ってベニアをつけますが、ごく薄のセラミックで作るために歯を削らなくてもよいというベニア治療法です。
一般的なベニアは100MPa程度の強度のものでしたから、接着作業を行うための利便性からある程度の厚みが必要でしたが、ルミネアーズは216Mpaですから2倍強の強さのセラミックで作るので、薄く出来ますよというものでした。
しかし、現在はどんどん材料が進化していますから、4倍や6倍、9倍程度の強さのセラミックが出来ていますから、ルミネアーズの色調が気に入っているなどの大きな理由がないのであれば、特にそれにこだわられる必要はなくなってきているようなきがします。
(ちなみに私はルミネアーズ認定歯科医ですが)
>一、今より前に厚みを出したくないので、仮歯なしでそのままでも問題がない程度だけ、(もしルミネアーズが取れてもそのままで大丈夫)唇側の表面のみを削るのは可能でしょうか。
>削るとしたら、最大0.3oくらいですか?
>矯正のストリッピングでは片側で0.25o削って問題ないとのことですが…
まったく問題ありません。
必要であれば必要な部位を削ってもらい、歯の大きさや出っ張り感を補正してもらうとよいでしょう。
元々歯を削って行うことを前提にした一般的なベニアよりも、歯を削る量が格段に少なくてよいので優れていると思います。
>二、噛み合う下の前歯を傷つけないですか
ルミネアーズであれば噛みあう部位は通常ご自身の歯として残しておけるはずですから、まったく問題ないでしょう。
>三、接着する元の歯を、痛めたりはしないですか
考え方によると思います。
接着する歯を大きく削るならば、削ること自体が歯を弱めたり痛めることにつながり侵襲性がある治療ということになります。
しかし、歯を削らなければまったく侵襲性はないということになります。
ただ、施術の際、一度歯の表面を人為的に脱灰させますから(これはダイレクトボンドやパーマネントマニキュアでも同じ)、それを歯を痛めるといえば一時的に痛めたということになりますが、次の作業で樹脂を染み込ませて脱灰面を樹脂含浸エナメル層を作り出し、その次のステップで色調の高いレジン系セメントとルミネアーズをくっつけますから、最終的に歯面はウ蝕にならない層を作りあげたことになります。
こういう治療は予防法として有名なi-conと同じような治療手順を踏んだ審美性が、より高い虫歯予防法ということになります。
>四、口内環境が良ければ、一生もつとも言えるでしょうか
もちません。
それはもともと歯並びが悪いとか、歯の力のバラスが悪いと歯茎が経年的に退縮してご自身の歯とのつなぎ目が必ずわかるようになるからです。
元々マイクロクラックがたくさんあるということは、力のバランスが悪いことが想像できると思います。
加齢とともに歯茎ラインが下がらないように、歯茎のお手入れも頑張られればかなりの期間よい状態が続く可能性もあるので、お手入れ次第というところでしょうか。
元々セレブの治療法といわれる方法ですから、一生もつことが条件であればされないほうがよいかもしれませんね。
>五、歯茎との境目は不自然になりませんか
無理な設計でなければ問題ないことが多いでしょう。
施術前には、お口の中で実際にモックアップを行ってもらい、どれくらい削るかなどお話し合いになられ、よりよい治療を受けられることができるとよいと思います。
>マイクロクラックがたくさんある・着色しやすい理由からです。
歯の補強になりますのでこういう場合はよいと思います。
お近くのルミネアーズ取り扱い歯科医院でご相談ください。
ルミネアーズというものは、歯を削らないベニアですね。
通常は歯を削ってベニアをつけますが、ごく薄のセラミックで作るために歯を削らなくてもよいというベニア治療法です。
一般的なベニアは100MPa程度の強度のものでしたから、接着作業を行うための利便性からある程度の厚みが必要でしたが、ルミネアーズは216Mpaですから2倍強の強さのセラミックで作るので、薄く出来ますよというものでした。
しかし、現在はどんどん材料が進化していますから、4倍や6倍、9倍程度の強さのセラミックが出来ていますから、ルミネアーズの色調が気に入っているなどの大きな理由がないのであれば、特にそれにこだわられる必要はなくなってきているようなきがします。
(ちなみに私はルミネアーズ認定歯科医ですが)
>一、今より前に厚みを出したくないので、仮歯なしでそのままでも問題がない程度だけ、(もしルミネアーズが取れてもそのままで大丈夫)唇側の表面のみを削るのは可能でしょうか。
>削るとしたら、最大0.3oくらいですか?
>矯正のストリッピングでは片側で0.25o削って問題ないとのことですが…
まったく問題ありません。
必要であれば必要な部位を削ってもらい、歯の大きさや出っ張り感を補正してもらうとよいでしょう。
元々歯を削って行うことを前提にした一般的なベニアよりも、歯を削る量が格段に少なくてよいので優れていると思います。
>二、噛み合う下の前歯を傷つけないですか
ルミネアーズであれば噛みあう部位は通常ご自身の歯として残しておけるはずですから、まったく問題ないでしょう。
>三、接着する元の歯を、痛めたりはしないですか
考え方によると思います。
接着する歯を大きく削るならば、削ること自体が歯を弱めたり痛めることにつながり侵襲性がある治療ということになります。
しかし、歯を削らなければまったく侵襲性はないということになります。
ただ、施術の際、一度歯の表面を人為的に脱灰させますから(これはダイレクトボンドやパーマネントマニキュアでも同じ)、それを歯を痛めるといえば一時的に痛めたということになりますが、次の作業で樹脂を染み込ませて脱灰面を樹脂含浸エナメル層を作り出し、その次のステップで色調の高いレジン系セメントとルミネアーズをくっつけますから、最終的に歯面はウ蝕にならない層を作りあげたことになります。
こういう治療は予防法として有名なi-conと同じような治療手順を踏んだ審美性が、より高い虫歯予防法ということになります。
>四、口内環境が良ければ、一生もつとも言えるでしょうか
もちません。
それはもともと歯並びが悪いとか、歯の力のバラスが悪いと歯茎が経年的に退縮してご自身の歯とのつなぎ目が必ずわかるようになるからです。
元々マイクロクラックがたくさんあるということは、力のバランスが悪いことが想像できると思います。
加齢とともに歯茎ラインが下がらないように、歯茎のお手入れも頑張られればかなりの期間よい状態が続く可能性もあるので、お手入れ次第というところでしょうか。
元々セレブの治療法といわれる方法ですから、一生もつことが条件であればされないほうがよいかもしれませんね。
>五、歯茎との境目は不自然になりませんか
無理な設計でなければ問題ないことが多いでしょう。
施術前には、お口の中で実際にモックアップを行ってもらい、どれくらい削るかなどお話し合いになられ、よりよい治療を受けられることができるとよいと思います。
>マイクロクラックがたくさんある・着色しやすい理由からです。
歯の補強になりますのでこういう場合はよいと思います。
お近くのルミネアーズ取り扱い歯科医院でご相談ください。
相談者からの返信
相談者:
小鳥遊えりさん
返信日時:2016-06-17 19:09:34
回答2
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2016-06-17 20:34:25
i-con で治療した歯でも、レジン修復した歯でもつけることは可能です。
技術と器具があれば問題ないでしょう。
通常は一層新鮮層を削って出したほうが接着強度が高くなることは知られていますから、医院でよくお尋ねください。
出来ることが限られる医院があるのが自費治療です。
>歯茎ラインが不自然になった場合は、はりかえることは出来ますか?
問題なく可能です。
ベニアの際の歯面削除が矯正治療のストリッピングと異なるのは、エナメル質が最も薄くなる歯茎ラインのエナメル質にとって、歯を削るという行為はマイナスに働くという点です。
ノンプレップベニアはその点、薄いマージンラインのエナメル質を温存できますから、保存的な審美治療ということになります。
オーバーカウンター気味になりますから、歯茎の際をきちんとお手入れする指導法を守ることが大切です。
また無理な設計をしないという点が大事です。
設計に関しては担当歯科医とご相談ください。
>その際、人為的に脱灰させた歯面は、すぐに再石灰化するのでしょうか?
人為的に脱灰させた面は、間髪おかず樹脂を浸透させて樹脂含浸層に作り変えますから、何も心配される必要はないです。
矯正治療で一般的によく行われるブラケット接着と同じですから、ディボンディングした面は虫歯になることはありません。
それと同じ原理です。(樹脂含浸層を作っておかなければ虫歯になりやすくなります=ブラケットがついてないところが不潔域になれば白濁しやすいのと同じ理由です)
技術と器具があれば問題ないでしょう。
通常は一層新鮮層を削って出したほうが接着強度が高くなることは知られていますから、医院でよくお尋ねください。
出来ることが限られる医院があるのが自費治療です。
>歯茎ラインが不自然になった場合は、はりかえることは出来ますか?
問題なく可能です。
ベニアの際の歯面削除が矯正治療のストリッピングと異なるのは、エナメル質が最も薄くなる歯茎ラインのエナメル質にとって、歯を削るという行為はマイナスに働くという点です。
ノンプレップベニアはその点、薄いマージンラインのエナメル質を温存できますから、保存的な審美治療ということになります。
オーバーカウンター気味になりますから、歯茎の際をきちんとお手入れする指導法を守ることが大切です。
また無理な設計をしないという点が大事です。
設計に関しては担当歯科医とご相談ください。
>その際、人為的に脱灰させた歯面は、すぐに再石灰化するのでしょうか?
人為的に脱灰させた面は、間髪おかず樹脂を浸透させて樹脂含浸層に作り変えますから、何も心配される必要はないです。
矯正治療で一般的によく行われるブラケット接着と同じですから、ディボンディングした面は虫歯になることはありません。
それと同じ原理です。(樹脂含浸層を作っておかなければ虫歯になりやすくなります=ブラケットがついてないところが不潔域になれば白濁しやすいのと同じ理由です)
相談者からの返信
相談者:
小鳥遊えりさん
返信日時:2016-06-17 22:33:44
認定医のふなちゃん先生にここまで教えていただき、色々と疑問が解決しました。
本当にありがとうございます。
ルミネアーズに前向きになれました。
本当にありがとうございます。
ルミネアーズに前向きになれました。
タイトル | ルミネアーズについて |
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質問者 | 小鳥遊えりさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 29歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
歯の変色・着色 歯のヒビ(ひび割れ) 審美歯科治療(人工の歯) ラミネートベニア |
回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。