L8020菌やその他のプロバイオティクス商品の効果は?

相談者: P・ニコールさん (37歳:女性)
投稿日時:2016-06-25 16:04:00
こんにちは。

「L8020」が、虫歯菌歯周病菌の一部を減らす効果があると聞き、タブレットを毎食の歯磨き後に舐めています。

開始1か月ほどで、起床後の歯のネバつきや、夜歯を磨く前の歯垢の量が、かなり減ったように感じられます(爪でこすってもあまり付着してこない)。

直近の定期清掃の時も、衛生士さんに「今回はよく磨けてます」と言われました。

私は満足していますが、L8020やその他のプロバイオティクス的食品は、世間的には評価されているのでしょうか?

それとも、キワモノとして扱われているのでしょうか?(あまり市販されていないので)


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2016-06-25 17:14:09
確かに日本プロバイオティクス学会などでも口腔内フローラに対し、プロバイオティクスの応用について活発な議論がされているようです。

注目はされてはいるものの、現時点で積極的に使っている歯科医はまだまだ少ないのではないでしょうか。

回答 回答2
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2016-06-26 12:57:45
こんにちは。

口腔細菌叢を積極的に変化させようとする治療法の中に、プロバイオティクスを取り入れる方法があります。

実際に行うと唾液のネバつきがなくなったとか、歯面につくプラークの量が減ったとか口臭を感じなくなったなどの声をお聞きします。

ですからまったく何もされないよりもよいというのは実感としてあります。

ただ、歯面の掃除と併用することが基本でしょう。
歯面には従来から住み着いている細菌がネバネバとしたバイオフィルムに守られてしっかりと繁殖していますから、それらを機械的であったり薬液的に除去した上で細菌叢を変えていくことが効果的だと想像できます。

歯科医院でのPMTCスケーリングや3DSと併用してされるとよいと思います。

回答 回答3
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2016-06-26 13:28:00
PMTCや3DSは、L8020菌も除くことになるかもしれないですね。

回答 回答4
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2016-06-26 16:22:24
補足しておきます。

糞便移植法というものがお腹の細菌叢の改善に著効をあげていると報告されていますが、プロバイオティクスというのはそういうものによく似た感じです。

何も特別なことをしなくても虫歯にも歯周病にもならない人の細菌叢を研究したら・・・というところからですから。

たとえ他人の歯垢を移植しても受け皿が悪ければつかないのが口腔です。
すでに住み着いて繁殖している細菌叢は繁殖しやすい環境があるから、そこで繁殖しているのですから受け皿を変えなければ容易に元に戻るでしょう。

本来口腔は常に様々な細菌やウイルスにさらされていますが、それらを選択的に除去したり除去できないのは受け皿の問題です。
免疫系の反応も影響するでしょうし、口腔修復状態や栄養への反応状態も影響するでしょう。
様々な因子があって繁殖に適していたので、繁殖して定着してしまったわけです。

プロバイオティクス製品は食品やサプリとして扱われますから、製作から時間が経てば効果がなくなることはよく知られていますし、入っている単位が少ないと効果がないとか、包装状態が悪いと効果がないとも言われています。
しっかりした販売元から購入したいものです。

出来るだけ個装のものが望ましいので、効果が本当に期待できるものは意外と高額だったりします。(某有名サプリ会社のものは期待出来ないなどの情報もあったりしますから、歯科向け製品がよいと思います)

せっかく高額なものを利用するのであれば、歯面を機械的に綺麗にしてもらった後口腔内を殺菌した上で定着を期待してなめるというのがよいかも知れません。

口腔内の細菌叢を変えることは実際は難しいので、細菌総数を減らして歯面についた足場を定期的に除去することが推奨されています。




タイトル L8020菌やその他のプロバイオティクス商品の効果は?
質問者 P・ニコールさん
地域 非公開
年齢 37歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ その他(その他)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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